JPS6219312Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油引き器に関し、特には調理用の油引
き器であつて、油容器と刷毛が組み込まれた蓋と
からなり、蓋の頭部を押すことにより油容器内の
油を適量刷毛につけ、蓋をもつことによつて油引
きができる油引き器に係るものである。

従来、油容器と刷毛が組み込まれた蓋とからな
る油引き器があるが、このようなものは刷毛につ
ける油の量を調節することが困難であつた。刷毛
につく油を調節するためにスプリングを内蔵して
ある油引き器も開発されているが、このような構
造の油引き器は刷毛の受け皿が必要であり、部品
数も多く操作も複雑であつた。

本考案は、上記の点に鑑み、刷毛につく油の調
節が容易でしかも蓋体に組み込まれているので作
業性に優れた油引きを提供するもので、以下図面
に示した実施例に詳細に説明する。

第１図は本考案の油引き器の縦断面図を示すも
ので、本考案は油が収納されている容器Ａと刷毛
Ｂが組込まれた蓋体ＣおよびスプリングＤとから
構成されている。容器Ａは容器本体１と肩部材２
とからなり、容器本体１は油を収納するためのも
ので図面に示すような一般的な形状でよく、油の
量が確認できるように透明であることが好まし
い。肩部材２は該容器本体１の開口部に嵌合ある
いは接着固定されている肩部３および刷毛Ｂを中
央に案内するためのガイド壁４とからなり、この
肩部３とガイド壁４との連設部には後記蓋体Ｃの
一部分を係止するための段差５が形成されてい
る。

また蓋体Ｃは刷毛Ｂが直接組込まれたキヤツプ
１０と、そのキヤツプ１０がスプリングＤにより
上下動可能で収納された蓋体１１とからなり、キ
ヤツプ１０はドーム状の頭部１２とその下端周縁
から数本垂設された分割壁１３とからなり、その
分割壁１３内に刷毛が収納されることになる。こ
の分割壁１３の下端にはストツパー１４が形成さ
れている。

また前記分割壁１３においては、頭部１２の下
端と分割壁１３の連結部には凹部１５が形成され
ている。さらに蓋本体１１は前記容器Ａの段差５
に係止される外筒１６と、スプリングが収納され
る内筒１７が同心で連設されている。内筒１７の
下端には前記スプリングＤの下部を係止するため
の環状リブ１８が形成されている。

ここで、組立て方としては、前記内筒１７内に
スプリングＤを前記環状リブ１８に係止するよう
にした後、キヤツプ１０を上方から挿入し、スプ
リングＤの上部が前記凹部に係止されるように、
分割壁１３のストツパー１４が環状リブ１８の下
端に係合するようにする。さらに、分割壁１３内
に刷毛Ｂの上部を嵌合させる。

本考案は上記の如くの構成であつて、キヤツプ
１０の頭部１２を押込むことにより刷毛Ｂに油を
付けることができ、押込む長さを調節することに
より油の量を適量付けることができる。しかも蓋
体Ｃをもつて油引きができるので実用上優れた油
引きである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の油引き器の縦断面図である。 Ａ……容器、Ｂ……刷毛、Ｃ……蓋体、Ｄ……
スプリング、１……容器本体、２……肩部材、３
……肩部、４……ガイド壁、５……段差、１０…
…キヤツプ、１１……蓋本体、１２……頭部、１
３……分割壁、１４……ストツパー、１５……凹
部、１６……外筒、１７……内筒、１８……環状
リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器と、容器の肩部材の段差に係止される蓋体
   とからなり、該蓋体は刷毛が組込まれたキヤツプ
   が蓋本体の内筒内でスプリングを介して上下動可
   能であつて、スプリングは前記キヤツプの頭部下
   端の凹部と内筒下端の環状リブの間に収納されて
   いて、該刷毛は頭部の下方に垂設された分割壁に
   嵌合され、該分割壁の下端に設けられたストツパ
   ーが環状リブの下面に係合することを特徴とした
   油引き器。