JPS62190094A - 3”,6’−ジヒドロキシ−ml−236b誘導体及びその製法 - Google Patents

3”,6’−ジヒドロキシ−ml−236b誘導体及びその製法

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JPS62190094A
JPS62190094A JP23422786A JP23422786A JPS62190094A JP S62190094 A JPS62190094 A JP S62190094A JP 23422786 A JP23422786 A JP 23422786A JP 23422786 A JP23422786 A JP 23422786A JP S62190094 A JPS62190094 A JP S62190094A
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Masao Kuroda
正夫 黒田
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誠吾 岩藤
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順 吉川
Toshiaki Iwai
利明 岩井
Kunio Nakano
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式 を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3//、6/
−ジヒドロキシ−んfL−236B誘導体およびその製
法に関する。
従来、前記一般式(I)において、3“位のヒドロキシ
基が水素原子で置換されたML−236B誘導体は例え
ば特開昭57−2240号、同57−50894号、同
57−6757’!号、同57−155995号、同5
B −10572号、同5B −89191号等に記載
されており、また、6′位の水酸基がメチル基で置換さ
れたλIB−530B誘導体は米国特許第437686
3号に記載されており、いずれもコレステロール合成阻
害作用を示すことが知られている。
不発明者らは、前記一般式(I)を有するカルボン酸、
その薬理上許容しうる塩、そのエステルまたはその閉環
ラクトン体がいずれもコレステロール合成阻害作用を示
すことを児出し、本発明を完成した。
本発明の前記一般式(I)を有する化合物の薬理上許容
しうる塩としては例えば金属塩、アミノ酸塩またはアミ
ン塩である。金属塩としては例えばナトリウム、カリウ
ムなどのアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムな
どのアルカリ土類金属塩、およびアルミニウム塩、鉄塩
、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩およびコバルト塩などがあ
げられるが、この中、アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩およびアルミニウム塩が好適であり、さらにナトリ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩およびアルミニウム
塩が最も好適である。アミノ酸塩としては例えばアルギ
ニン、リジン、ヒスチジン、α、γ−ジアミノ酪酸、オ
ルニチンなどの塩基性アミノ故が好適である。
アミン塩としては例えばt−オクチルアミン、ジベンジ
ルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モルホリン、D−
フェニルグリシンアルキルエステル、D−グルコサミン
などが好適である。
前記一般式(I)を有する化合物のエステルとしては、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、インブチル、ペンチルなどのアルキルエステルをあ
げることができる。
好適にはメチルである。
前記一般式(I)を有する化合物の閉環ラクトン体とは
、式(I)が次の閉環構造式で示される化合物をいう。
本発明によって得られる前記一般式CI)を有するカル
ボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエステルまたは
その閉環ラクトン体としては、例えば以下に記載する化
合物をあげることができる。
1)  3”、  6’−ジヒドロキシ−λIL −2
33Bカルボン酸 2)  3”、  6’−ジヒドロキシ−ML−236
Bカルボン酸ナトリウム塩 3)  3″、  6’−ジヒドロキシ−ML、236
Bカルボン酸カリウム塩 4)  3tz  e/−ジヒドロキシ−ML −23
613カルボン酸カルシウム塩 5)  3”、  6’−ジヒドロキシ−λ(I、−2
36Bカルボン酸アルミニウム塩 6)  3”、  6’−ジヒドロキシ−八(L−23
6Bカルボン酸アルギニン塩 7)3“、6′−ジヒドロキシ−ML −236Bカル
ボン酸リジン塩 8)  3”、  Ei’−ジヒドロキシ−ML −2
3613カルボンなtt−オクチルアミン塩 9)  3”、  6’−ジヒドロキシ−へIL−23
613カルボン酸D−フェニルグリシンエチルエステル
10)  3”、・6′−ジヒドロキシ−ΔIL−23
6Bカルボン酸メチルエステル 11)  3”、  6’−ジヒドロキシ−ML−23
6Bラクトン体 本発明の前記一般式(I)においては、置換分の配置に
より種々の幾何異性体が存在する。
また、不斉炭素原子′の存在により種々の光学異性体も
存在する。前記一般式(I)におい℃は、これらの異性
体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で示
されている。従って、本発明においては、前記一般式(
1)を套するカルボン酸、七〇薬理上許容しうる塩、そ
のエステルまたはその閉環ラクトン体には、これらの異
性体のみならず、これらの異性体の混合物をも全て含む
ものである。
本発明の目的化合物は、コレステロールの合成を阻害す
ることにより血中の脂質を低下させる作用をWし、例え
ば高脂血症治僚剤、動脈硬化予防薬として医薬に使用す
ることができる。
これらの化合物は経口的または非経口的に例えはカプセ
ル剤、錠剤、注射剤等の形で投与することができる。投
与量は年令、症状、体1等によって異なるが、通常は成
人に対し1日約0.2〜200 styを3〜4回に分
けて投与される。
しかし必要に応じてそれ以上の量を住戸することもでき
る。
本発明の原料物質である例えばML−236B  ラク
トン体およびML−236Bカルボン酸は前述の如く既
知物質であり、青カビの一穆ベニシリウム・チトリヌム
の代Ha物より分離、精製される。
その化学構造式は次式 および で示される通りであり、実験動物から分離した酵素系や
培養細胞系においてコレステロールの生合成をその律速
酵素の3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル・コエン
ザイムA IJダクターゼと競合することにより阻害し
、動物の個体レベルにおいても強力な血清コレステロー
ルの低下作用を示すことが知られている(I!#開昭5
O−tsssso 号、ジャーナル・オプ・アンチビオ
ティクス2g巻1346〜1348頁1976年)。
本発明の目的化合物は式 を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
ステルまたはその閉環ラクトン体からなるML−238
B誘導体を、 ノカルディア属またはストレプトミセス
属に属する微生物を用いて水酸化して3//、6/−ジ
ヒドロキシ−八IL −236B誘導体に変換せしめ、
次いで得られた変換反応物を含む系より3“、6′−ジ
ヒドaキシ−AIL −2ssBBm体を採取すること
によって得られる。
このようにして得られた誘導体は所望により更に加水分
解反応、塩形成反応、エステル化反応またはラクトン化
反応に付して変換することができる。
前記原料化合物を前記一般式(1)を有するカルボン酸
、七〇薬理上許容しうる塩、そのエステルまたはその閉
環ラクトン体に変換せしめ得る微生物としてはノカルデ
ィア属またはストレプトミセス属があげられる。
これらに属する微生物の中、特に ノカルディア・エスピー (Nocardia sp、
 )SハI< 62731 (微工研薗寄第6181号
)ノカルディア・エスピー (Nocardia Sp
、 )8ANK EI2881 (微工研菌寄第618
2号)ノカルディア・エスピー (Nocardia 
sp、 )SANK 62981 (微工研菌寄第61
83号)が好適である。
これらの菌株の中、ノカルディア・エスピーSANK 
62781 、同SANK 62B81 #よび同8A
NK6291Hの菌学的性状は、既に特開昭58−89
191号に記載されている。
ストレプトミセスーエスヒ−SANK 62585 株
の菌学的性状は次の通りである。
1、 形態学的特徴 形態はI8P Cインターナショナル・ストレプトマイ
七ス・プロジェクト(xnternationalst
reptomyces project ) )規定の
培地上、2B’c、14日間培養後、顕微鏡下で観察し
た。5aNK62585株の基生菌糸は分枝して良く伸
長し、気菌糸は単純分枝である。
SANK 62585株の胞子鎖の形態は通常直状〜曲
状であるが螺旋状を示す場合もある。胞子鎖の表面構造
は≠学≠平滑(smooth )を示す。また気菌糸の
車軸分枝、曹桜、基生薗糸の断裂、胞子のうなどの特殊
器官は観察されなかった。
2、 各種培養基上の諸性質 各種培養基上で28℃、14日間培養後の性状は第1表
に示す通りである。色−の表示は日本色彩研究新版、′
標準色票”のカラーチップ・ナンバーを表わす。
第  1  表 3、生理学的性質 19ANK 62585株の生理学的性質は諮2表に示
第  2  表 SANK 62585株の性状 澱粉の水解          陽 注ゼラチンの液化
       陰 註 硝戯塩の還元        陽 注 ミルクの凝固         陽 注ミルクのペプト
ン化     陽性 生育温度範囲(培地1)*   4〜45℃生育適正温
度(培地1)   15〜33℃メラニン様色素生産地
(培地2)      陰  注(培地3)     
疑@a” *:培地1;イーストエキス:麦芽エキス寒天(ISP
 2 ) 2;トリプトン イーストエキス・ブ ロス(ISPI) 31ペプトン・イーストエキス・鉄寒 天(ISP 6 ) 4;チロシン寒天(ISP’ ? ) **:  培養後期にメラニン汁色素が生産される場合
もある。
また、プリドハム・ゴトリープ寒天培地7J:使−用し
て、14日間培養後の炭素源、即ちD−グルーt−x、
L−7ラヒノース、D−キシロース、イノシトール、D
−マンニトール% D−フルクトース、L−ラムノース
、シュクロース、ラフィノース、セロビオース、トレハ
ロース添加培地を調べた。SANK 62585床は炭
素源無添加の対照培地でも良好に生育がみられるため、
正確な資化性を記述することは困難である。しがしな2
>E IE) 、 D−クルコース、D−キシロース、
イノシトール、ラフィノース、セロビオース、トレハロ
ース添加培地では無添加対照培地に比べ著しく良好な生
育がみられた。
4、 菌体取分について SANK 62585株の細胞壁はビー ベラカーらの
方法(B Becker et al、、  アフ′ラ
イド・マイクロバイオロジー(Applied Mic
robiology)。
12巻、421〜jjj頁、196,1年〕に従い検討
した結果、L、L−ジアミノピメリン酸およびグリシン
が検出されたことから、細胞壁タイプIであることが確
認された。また、SANK 62585株の全#a胞中
の糖成分をエム・ピー・レシェバリエの方法[: M、
 P、 Lechevalie7、ジャーナルーオブ・
ラボラトリイ・アンド・クリニカル・メデイシン(Jo
urnal of Laboratory and O
linicalMedicine )t 71巻、93
4頁、  1968年〕に従い検討した結果、特徴的な
パターンは認められなかった。
以上のことから、本菌株は放線菌の中でもストレプトミ
セス属に属することが判明したので、命名された。
な才6.SANK 62585株の同定はISP [ニ
ジ・ インターナショナル−ストレプトマイ七ス・ブロ
ジエク、 ト(The International 
Streptomycesproject ) ]基準
;バーシーズ・マニュアル(Bergey’s Man
ual of Determinative Bact
eriology )IE8版;ニス・エイ・ワラフス
マy(s、A。
Waksman )著ジ・アクチノミセイテス(The
Actinomycetes )第2巻および放線菌に
関する最近の文献によって行った。
以上、SANK 62781.SANK 62881.
SANK62981および19ANK 625B5株に
ついて説明したが、放線菌の諸性質は一定したものでな
く、自然的、人工的に容易に変化することは周知のとお
りであり、本発明で使用しうる菌株はノカルディア属ま
たはストレプトミセス属に属し、ML−236B誘導体
を3“、6′−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体に
変換し得る菌株すべてを包含するものである。
本発明の方法を実施するに際して、酵素的に水酸化する
方法としては、変換菌をその生育に適した培養条件下で
培養し、■原料化合物を培地中に添加すして接触させる
方法 ■変換菌を培養・集菌し、得られた変換菌菌体を
原料化合物と接触させる方法、ゴロよび ■変換菌菌体
から調製した無細胞抽出液を原料化合物と接触させる方
法などが採用される。
変換菌の培養方法としては、通常微生物が利用しうる栄
養物を含有する培地で培養することができる。栄養源と
しては一般微生物培養に利用される公知のものが使用で
きる。例えば炭素源トしてグルコース、シュークロース
、澱粉、グリセリン、水飴、糖蜜、大豆油等を使用しう
る。また窒素源としては大豆粉、小麦胚芽、肉エキス、
ペプトン、コーンスチープリカー、乾燥酵母、硫酸アン
モニウム等を使用しうる。その他必要に応じて食塩、塩
化カリ、炭酸カルシウム、講酸塩等の無機塩のほか、菌
の発育を助け、前記水酸化能を有する酵素の生産促′進
に必要な添加物を適宜組合せ使用することができる。
培養方法としては微生物一般に用いられる培養法例えば
液体培養法が可能であり、工業的には深部培養法が適し
ている。
培養、は好気的条件で行なわれ、培養温度は20〜37
℃、好適には26〜35℃である。
■法は、原料化合物を添加し培養することによって行な
われる。添加時期は、使用する変換菌の至適培養条件、
特に培養装置、培地組成、培養温度等により異なるが、
変換菌の水酸化能が高まりはじめる時期がよく、通常は
変換菌の培養開始後1〜3日経過した時点が好ましい。
原料化金物の添加量は培地に対し0.01〜5.0%の
範囲から選ばれるが、0.05〜2.0%の範囲が好適
である。原料化合物添加後の培養は好気的条件で上記培
養温度で行なわれる。培養期間は原料化合物の添加後3
〜5日である。
■法は、上記の方法により変換菌を少量の基質の存在下
で培養し、変換菌の水酸化能が最大となるまで培養する
。即ち、水酸化能は培地の種類、温度等によって異なる
が、通常は培養開始後4〜5日で最大となるので、この
時点で培養を終了する。集菌は培養物を゛遠心分離、濾
過等の方法に付すことによって行なわれる。集菌された
変換菌菌体は通常生理食塩水、緩衝液等で洗浄して使用
するのが好ましい。
このようにして得られた変換菌菌体を原料化金物と接触
させるには、通常は水性媒体中、例えばpH5〜9の燐
酸塩緩衝液中で行なわれる。
反応温度は20〜45℃、好適には25〜351:であ
る。原料化合物の濃度は通常o、01〜S、O96の範
囲から選ばれる。反応時間は原料化合物の濃度、反応温
度等によるが、通常1〜5日位である。
■方法での無細胞抽出液は、上記の方法で得られた変換
菌菌体に物理的または化学的手段を適用し、例えば磨砕
、超音波処理等によって菌体破壊物として、または界面
活性剤、酵素処理等によって菌体溶解液として得られる
このようにして得られた無細胞抽出液を原料化金物と接
触させる方法は、上記の変換菌菌体を原料化合物と接触
させる方法と同様に行なわれる。
変換反応終了後、目的化合物は生成物から既知の方法で
直接採取、分離、精製することができる。例えば生成物
を濾過し、得られたf液を酢酸エチルのような水と混和
しにくい有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を留去させ
たのち、得られた粗目的化合物をシリカゲル、アルミナ
等を用いたカラムクロマトグラフに付し、適切な溶離剤
で溶出することによって分離、精製することができる。
さらに、得られた生成物は所望により、化学的常法に従
って加水分解反応、塩形成反応、エステル化反応または
ラクトン化反応に付すことによって目的化合物に変え1
.容易に採取することができる。
−これらの方法は(・ずれも常法であり、例えば次のよ
うな方法である。
式(I)を有するカルボン酸は、変換反応の生成物がカ
ルボン酸塩である場合、得られたr液をpH4以下、好
ましくはpH3〜4に調整することによって得られる。
使用される酸としては目的化合物に影響を与えるもので
なげれば有機酸または鉱酸等に限定はなく、例えばトリ
フルオロ酢酸、塩酸、硫酸などが好適に使用される。
このようにして得られたカルボン酸は、追出、洗浄、脱
水等の処理をした後、以下の反応に使用することができ
る。
式(I)を有するカルボン酸の金属塩は、該金属の水酸
化物、炭酸塩等を水性溶媒中で上記カルボン酸と接触さ
せることによって得られる。
使用される水性溶媒としては例えば水;メタノール、エ
タノールのようなアルコール類、アセトン、n−ヘキサ
ン、酢酸エチルなどの有機溶媒と水との混合溶媒が好適
である。特に親水性有機溶媒と水との混合溶媒が好適で
ある。反応は通常室温付近で好適に行なわれるが、必要
に応じて加熱下で行ってもよい。
式(1)を有するカルボン酸のアミン塩は、アミンを水
性溶媒中で上記カルボン酸と接触させることによって得
られる。使用される水性溶媒としては例えば水;メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類、アセトニトリルなどのニトリル
類と水との混合溶媒等をあげることができるが、好まし
くは含水アセトンである。反応は通常pH7〜8.5で
室温以下、特に5〜10℃で好適に行なわれる。反応は
瞬時に完了する。あるいは例えば上記で得られたカルボ
ン酸金属塩を水性溶媒に溶解し、次いで目的のアミンの
鉱酸塩(例えば塩酸塩など)を上記条件下で添加し、塩
交換反応により得ることもできる。
式(1)を有するカルボン酸のアミノ酸塩は、アミノ酸
を水性溶媒中で上記カルボン酸と接触させることによっ
て得られる。使用される水性溶媒としては例えば水;メ
タノール、エタノールなどのアルコール類、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類と水との混合溶媒等をあげる
ことができる。反応は通常加熱下、好ましくは50〜6
0℃付近で行なわれる。
式(I)を有するカルボン酸のアルキルエステルは、上
記で得られたカルボン酸をアルコールと接触させること
によって得られる。この際、触媒として塩酸、硫酸など
の鉱酸あるいはフッ化ホウ素、酸性イオン交換樹脂など
が用いられ、溶媒としては同一のアルコールまたはベン
ゼン、クロロホルム、エーテル等反応に関与しないもの
が使用される。あるいは、上記で得られたカルボン酸を
ジアゾアルカンと接触させることによって得られる。反
応は通常ジアゾアルカンのエーテル溶液と接触させるこ
とによって行なわれる。あるいは、上記で得られたカル
ボン酸の金属塩にハロゲン化アルキルを接触させるこ゛
とによって得られる。使用される溶媒としては例えばジ
メチルホルムアミ・ド、テトラヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド、アセトンなどが好適である。
反応はいずれも室温付近で好適に行なわれるが、反応系
の種類によっては必要に応じて加熱下で行なってもよい
式CI)を有するカルボン酸のラクトン体は、上記で得
られたカルボン酸を触媒量の酸と接触させることによっ
て得られる。使用される酸としては、例えはトリフルオ
ロ酢酸、塩酸、硫酸などの有機酸または鉱酸が好適であ
る。反応は通常室温付近で好適に行なわれる。
さらに、このようにして得られた目的化合物を原料とし
て、上記の化学的常法に従って、他の目的化合物に変え
ることもできる。
このようにして得られた目的化合物は種々の方法を適宜
組合わせることによって採取、分離、精製することがで
きる。例えば活性炭、シリカゲル等の各種担体を用いる
吸着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデック
スカラムによるゲル濾過、エーテル、酢酸エチル、クロ
ロホルムなどの有機溶媒を用いての抽出などにより行な
われる。
特に異性体の分離は、変換反応終了後、または所望工程
の終了後の適切な時期に上記の分離精製手段によ・り行
うことができる。
次に実施例を示すが、本゛発明はこれらに限定実於例1
゜ ヒドロキシ−八IL −238Bカルボン酸ナトリウム
塩(A物’E) 下記組成の培地100s+lを含有する500m1容三
角フラスコ20本にノカルディア・エスピー5ANIC
62981菌株を植菌し、30”C122O7、p、m
で振盪培養し、2日後、λIL−236B  カルボン
酸ナトリウム塩を最終濃度でO,OS%になるように添
加して、更に5日間26 ”C,2207、p、mで培
養した。
培地組成 グルコース      1.0% ペプトン       0.2 肉エキス       0.1% 酵母エキス      0・ト コーンスチーブリカー     0.3水道水    
    残 (pH未修正) 培養終了後、変換反応液をr過し、r液を苛性ソーダで
pH8,5に調整した。次いで、F液をハイポーラスポ
リマーHP−20の600m1を充填したカラムに付し
、水3600g1で洗ったのち、20*v/vメタノー
ル1.200ヨlで溶出を行なった。
溶出液を減圧濃縮後、凍結乾燥し固型物610■が得ら
れた。こへで得られた固型物を分取用液体クロマトグラ
フィー(使用カラム;5SO−ODs −2942,φ
30 fl X 250朋)に付し、30%v/vメタ
ノールを展開溶媒としてくり返し溶出を行ない、最初に
溶出する人物質、次いで溶出するB物質が得られた。と
工で得られた2物質はそれぞれ減圧濃縮後、凍結乾燥し
てA物質50η66よびB物質551Igが得られた。
得られた人物質およびB物質のうち、いずれか一方は3
“位のヒドロキシ基がα配位であり、他方はβ配位であ
る。
以下、人物質およびB物質の物性値は次の通りである。
1)分子式=023H5508Na 2)分子量:FAB  bls法による実測の結果、人
物質およびB物質のいずれも463 (M−1−H)+
および485 (M+Na)+であった。
3)核磁気共鳴スペクトル:δ: ppm重水中、外部
基準にテトラメチルシランを使用して測定した核磁気共
鳴スペクトル(270λIH2)は第1図(人物質)お
よび第2図(B物質)に示す通りである。
4)高速液体クロマトグラフィー: 以下の条件で人物質は4.833分、B物質は5.5分
の保持時間を有する。
カラム;内径約6朋、長さ約10αのFIRO−0DS
 −1262(エルマー光学(株)社製)杉動相;メタ
ノール:水:氷酢酸ニトリエチルアミン(500: 5
00 : i : 1 )カラム温度;40℃ 流量;1.Os+l/分 検出器: UV238nm 5)ガスクロマトグラフィー: 以下の条件でB物質は24.563分、人物質は25.
475分の保持時間を有する。
カラム;内径約0211x、長さ約25m、膜厚0.3
3μmの化学結合型メチルシリコン(ヒユーレット・パ
ラカード社製、  ULTRA#1 )カラム温度;約
280℃ 試料気化室及び検出器温度;約300℃キャリアーガス
;ヘリウム 2.Omt1分検出器;水素炎イオン化検
出器 実施例2゜ ヒドロキシ−ML−236Bカルボン酸ナトリウム塩(
人物質) 下記組成の培地100g/を含有する500;tt溶三
角フラスコ20本にストレプトミセス・ エスピー S
ANK 62585園株を植菌し、27〜28℃。
220 rip、m、で振盪培養した。2日後、λIL
−236Bカルボン酸ナトリウム塩を最終濃度で0.0
5%になるように添加して、更に5日間27〜28℃。
220 7、p、m、で培養した。
培地組成 グルコース       2.0% ペプトン        1.0 イーストエキス     0,1 水道水         残 (pH=7、o )培養
終了後、変換反応液をr過し、r液を苛性ソーダでI)
H=8.5に訓整した。次いで、 r液をハイポーラス
ポリマーHP−20の600−を充填したカラムに付し
、水3600g/で洗ったのち、20%v/vメタノー
ル1200utで溶出を行なった。
溶出液を減圧濃縮後、凍結乾燥し、固形物720qが得
られた。この固形物を分取用液体クロマトグラフィー(
便用カラム880−ODS−2942。
φ30121 X 25Qfl )に付し、30%v/
vメタノールす。
を展開溶媒としてくり返し溶出を行な−・、最初に溶出
する人物質、次いで溶出するB物質が得られた。こ〜で
得られた2物質はそれぞれ減圧濃縮後、凍結乾燥して純
粋の人物質−1511!9およびB物質38■が得られ
た。人物質およびB物質の示す物性値は実施例1に記載
の通りであった。
試験例 コレステロール合成阻害作用 前記一般式(I)を有する力、ルボン酸、その薬理上許
容しうる塩、そのエステルまたはその閉環ラクトン体か
らなる?′;ど′l−ジヒドロキシーλ(L−236B
誘導体はコレステロール合成経路上の律速酵素として知
られる3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル・コエン
ザイム人リダクターゼ(3−hydroxy−3−me
tllyl−glutaryl −c。
A reductase )を特異的に阻害することが
分った。
これら化合物のコレステロール合成阻害作用〔ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、 Bi
ol、 Ohem、 ) 234巻 2335頁(19
59年)記載の方法で測定〕 を第3表に示ga表 :
’レスチロール合成ヲ50%阻害する濃度 μf/xl ”物質   0.0018 B物質   Q、024 ML−236Bラクトン体(対照)   0.010
【図面の簡単な説明】
第1図は人物質の核磁気共鳴スペクトルを示し、第2図
はB物質の核磁気共鳴スペクトルを示す、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3″,6′−
    ジヒドロキシ−ML−236B誘導体。 2、式▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3″,6′β
    −ジヒドロキシ−ML−236B誘導体である特許請求
    の範囲第1項記載の化合物。 3、式▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3″α,6′
    β−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体である特許請
    求の範囲第2項記載の化合物。 4、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3″β,6′
    B−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体である特許請
    求の範囲第2項記載の化合物。 5、式▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなるML−236
    B誘導体を、ノカルデイア属またはストレプトミセス属
    に属する微生物を用いて水酸化して式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有するカルボン酸、その薬理上許容しうる塩、そのエ
    ステルまたはその閉環ラクトン体からなる3″,6′−
    ジヒドロキシ−ML−236B誘導体に変換せしめ、変
    換反応物を含む系より3″,6′−ジヒドロキシ−ML
    −236B誘導体を採取することを特徴とする3″,6
    ′−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体の製法。 6、3″,6′−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体
    の製造において、変換菌を培養した培養液にML−23
    6B誘導体を添加して変換培養させることからなる特許
    請求の範囲第5項記載の製法。 7、3″,6′−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体
    の製造において、変換菌を培養・集菌し、得られた変換
    菌菌体をML−236B誘導体と接触させることからな
    る特許請求の範囲第5項記載の製法。 8、3″,6′−ジヒドロキシ−ML−236B誘導体
    の製造において、変換菌菌体から調製した無細胞抽出液
    をML−236B誘導体と接触させ、酵素的に水酸化す
    ることからなる特許請求の範囲第5項記載の製法。 9、ノカルデイア属に属する微生物がノカルデイア・エ
    スピーSANK62781(微工研菌寄第6181号)
    、同SANK62881(微工研菌寄第6182号)ま
    たは同SANK62981(微工研菌寄第6183号)
    である特許請求の範囲第5項、第6項、第7項または第
    8項記載の製法。 10、ストレプトミセス属に属する微生物がストレプト
    ミセス・エスピーSANK62585(微工研条寄第1
    145号)である特許請求の範囲第5項、第6項、第7
    項または第8項記載の製法。
JP23422786A 1985-10-08 1986-10-01 3”,6’−ジヒドロキシ−ml−236b誘導体及びその製法 Granted JPS62190094A (ja)

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