JPS6218982B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は一般的にビデオ記録デイスク、更に
具体的に云えば、プログラム可能な再生装置に使
うビデオ記録デイスクに関する。

こういう特定の形式のビデオ記録デイスクは、
普通のビデオ信号を、複数個の略円形の同心に配
置された記録トラツクに、ビデオ信号の各フレー
ムが別々のトラツクに記録される様にして、記録
する為に使われるのが普通である。こういうデイ
スクは、その動作順序を制御する為に選択的にプ
ログラムすることの出来る形式の再生装置に使う
のに適している。この装置は、例えば所定数の相
次ぐトラツクを自動的に再生して、選ばれたトラ
ツクを探索し、選ばれたトラツクを反復的に走査
して、そこに記録されているフレームをストツ
プ・モーシヨン式に表示し、或いは選ばれたトラ
ツクで停止して、所定の手動によるブランチ指令
が入力されるのを待つ様に命令することが出来
る。

この再生装置は外部の計算機又は特別のキーボ
ード装置によつてプログラムするのが普通であ
る。再生装置をプログラムするこういう方式は多
くの場合に満足し得るものであることが判つてい
るが、必然的に再生装置及び記録デイスクの外部
の装置を使うことを必要とし、場合によつては、
装置を完全にプログラムする為に、オペレータの
かなりの時間並びに手間を必要とすることがあ
る。

従つて、外部のプログラミング装置を必要とせ
ず、オペレータの実質的な時間並びに手間を必要
とせずに、所定の順序でデイスクを演奏する様に
装置をプログラムすることが出来る様にした、特
別のビデオ記録デイスク並びに関連したプログラ
ム可能な再生装置に対する要望があることが理解
されよう。この発明はこの要望に応えるものであ
る。

この発明を実施したビデオ記録デイスクはプロ
グラム可能な再生装置に使う様になつていて、ビ
デオ信号を含む情報がデイスクの一連の略円形の
同心に配置された記録トラツクに記載されてい
る。この発明では、記録された情報は、一連の番
組命令を含む番組信号をも有する。この信号はデ
イスクの限られた数の選ばれたトラツクに記録さ
れ、この為装置は、最初にデイスクの選ばれたト
ラツクを走査して、記録された番組信号を再生
し、その後、装置が再生された番組命令に従つて
その動作順序を制御する様に作用し得る様に、プ
ログラムすることが出来る。

更に詳しく云うと、番組データ信号はFM形式
又は分割位相デイジタル形式であり、それが、普
通はビデオ信号に対応する１対の可聴信号によつ
て変調される２つの搬送波の内の一方を周波数変
調する。番組命令順序は、約1000個の８ビツトの
バイトを含み、相次ぐバイトの前に特殊導入符号
を入れて、バイトを普通存在する可聴信号から識
別すると共に、特殊同期符号を入れて、相次ぐデ
イジタル・ビツトが再生装置によつて検出し易く
なる様にする。更に、命令順序の後に普通の検査
和符号が続き、これを使つて、相次ぐ番組ビツト
が再生装置によつて正しく検出されたことを検証
することが出来る。

特別のプログラムされたビデオ・デイスクを再
生する装置が、記録トラツクを走査して記録され
ている情報を再生する手段を含む。この手段は最
初は番組信号が記録されている記録デイスクの選
ばれたトラツクを走査する様に動作する。次に再
生された信号から番組命令順序を抽出し、記憶装
置に送込む。これは後で再生装置がその動作順序
を制御するのに使う。

この発明瞳のその他の面並びに利点は、以下こ
の発明の考えを例示した図面について好ましい実
施例を説明する所から明らかになろう。

第１図には、普通のビデオ信号を含む情報を記
録するのに適したビデオ記録デイスク１１が示さ
れている。情報が一連の略円形の同心に配置され
た記録トラツク１３に記録され、ビデオ信号の各
フレームが別々のトラツクに記録される。

第２図は記録された複合ビデオ信号の周波数ス
ペクトルを示す略図であるが、この図に示す様
に、信号のビデオ部分は搬送波を周波数変調す
る。この搬送波は、信号の相次ぐ同期チツプに対
する7.6MHzと、信号の白レベルに対する9.3MHz
の間で変化する瞬時周波数を持つ。更に記録され
た複合ビデオ信号が、夫々約2.3及び2.8MHzの所
にある２つの可聴送波を含み、これらは通常２つ
の別々の可聴信号によつて周波数変調されてい
る。

記録デイスク１１は、デイスクに記録された情
報を所定の形で遂次的に再生する様にプログラム
し得る再生装置と共に使うのに適している。再生
装置にプログラムすることの出来る動作命令は、
例えば、所定の順序のトラツクを走査して、そこ
に記録されたビデオ・フレームを再生する命令、
所定のトラツクを反復的に走査して、そこに記録
されているビデオ・フレームをストツプ・モーシ
ヨン式に再生する命令、又はデイスクの所定のト
ラツクを探索する命令を含むことが出来る。

この発明では、デイスク１１に記録される情報
は、更に、再生装置に送込むべき番組命令を表わ
す番組データ信号をも含む。この信号がデイスク
の限られた数の選ばれたトラツクで、２つの可聴
用搬送波の内の一方を周波数変調する。即ち、記
録デイスクが再生装置によつて再生される時、装
置は選ばれたトラツクを走査して番号データ信号
を再生し、その後装置は対応する所定の順序で自
動的に動作し得る。

更に具体的に第３図について説明すると、番組
データ信号はFM形式又は分割位相デイジタル形
式であり、全てのビツト・セルの境界で状態変化
が起り、論理０ビツトはビツト時間全体の間、同
じ状態にとどまり、論理１ビツトはビツト・セル
の中点で状態変化を含む。云い換えれば、論理０
ビツトはビツト速度の半分の周波数を持つ矩形波
信号の半サイクルによつて表わされ、論理１ビツ
トはビツト速度に等しい周波数を持つ矩形波信号
の完全な１サイクルによつて表わされる。

番組データ信号は毎秒５キロビツトのビツト速
度を持ち、その為その帯域幅は可聴搬送波を変調
する為に普通使われているベースバンド可聴信号
と比肩し得る。自己クロツク形のFMデイジタル
形式であることにより、普通のあまり複雑でない
方法を用いて、信号を検出することが出来、別個
の同期信号を同時に記録したり、或いは比較的複
雑なビツト同期回路を必要としない。

第３図に示す様に、番組データ信号は、その後
に記録される情報を番組命令順序として、普通搬
送波中にある可聴信号から識別する様に作用する
フラグとして、初期導入符号を含む。この導入符
号は、一連の論理０のデータ・ビツトに対応する
2.5キロヘルツの周波数を持つ矩形波で構成する
ことが好ましい。更に、導入符号は数千サイクル
の持続時間を持つことが好ましい。こうしてデイ
スクの多数のトラツクにわたつていて、再生装置
がその後に記録されている番組命令順序の走査を
開始する時までに安定化する様に保証する。導入
符号に続いて特殊同期符号があり、これがデイジ
タル・データの１個の８ビツトのバイトを含む。
特殊同期符号の後に、約1000バイトのデイジタル
番組命令順序が続く。特殊同期符号を含めたの
は、再生装置がその後の番組データの最初のビツ
トの初めを正確に決定することが出来る様に保証
する為である。こうしないと、番組命令順序の最
初のビツトが論理０である場合、再生装装置はそ
のビツトが実際に導入符号の最後のビツトである
か或いは番組データの最初のビツトであるかを判
定することが出来なくなる。

番組命令順序の最後のバイトの後に特別の１バ
イトの検査和符号が続く。これは相次ぐ約1000個
のバイトの全ての番組命令の算術和の最下位８ビ
ツトに対応する。これを入れたのは、相次ぐ全て
の番組命令ビツトが正しく検出されたことを検証
する際に、再生装置で利用することが出来る冗長
性情報とする為である。

記録済みのデイスクの番組データ信号が終了し
た後、対応する可聴搬送波がベースバンド可聴信
号によつて周波数変調される。この為、両方の可
聴搬送波が普通はベースバンド可聴信号によつて
変調されているが、記録デイスクの初めにある限
られた数のトラツクでは、１個の可聴信号しか存
在しない。この比較的持続時間の短い部分の間、
２番目の可聴信号が欠落したことが、重大な性能
上の欠陥になるとは考えられない。

第４図には、２つの可聴搬送波の内の選ばれた
一方を復調して、それから番組データ信号を再生
すると共に、再生された一連の番組命令を、後で
再生装置の動作順序を制御するのに使う為に貯蔵
する復号装置が示されている。復号装置が、周波
数変調された可聴搬送波を復調して、デイスク１
１の初めにある選ばれたトラツクの間は番組デー
タ信号、その後は一方の可聴信号で構成されるベ
ースバンド信号を発生する可聴復調器１５を含
む。ベースバンド信号が線１７を介して可聴周波
処理回路（図に示してない）に出力される。

更に復号装置が符号検出及びタイミング回路１
９と、FMからNRZへの形式変更回路２１を含
む。再生された番組データ信号が可聴復調器１５
から線１７を介してこれら２つの回路に結合され
る。符号検出及びタイミング回路は番組データ信
号を監視して、導入符号及び特殊同期符号を検出
し、対応するクロツク信号を発生して、その後で
記録されているデイジタル番組命令順序の相次ぐ
ビツトを検出出来る様にする。FMからNRZへの
形式変更回路は、普通の様に、FM形式のデータ
信号を対応するNRZ形式の信号に変換する様に作
用する。NRZ形式の方が、番組命令の相次ぐビツ
トを検出するのに一層適した形式である。

番組データ信号の相次ぐ番組命令バイトを貯蔵
するのに使う為、第４図の復号装置が記憶装置２
３を含む。NRZ形式信号がFMからNRZへの形式
変更回路２１から線２５を介して記憶装置のデー
タ入力端子に結合され、この信号中に含まれる相
次ぐ番組命令バイトが、符号検出及びタイミング
回路１９から線２７を介して記憶装置のクロツク
端子に結合されたクロツク信号により、記憶装置
に送込まれる。記憶装置は1K×８のRAM集積回
路を普通の様に接続して構成するのが有利であ
る。全ての相次ぐ番組命令バイトが記憶装置に送
込まれた後、再生装置は線２９を介して結合され
た普通の制御信号を用いて、命令を選択的に抽出
し、その動作順序を制御することが出来る。

線１７を介して供給されたベースバンド信号
が、可聴信号とは対照的に、番組データ信号を構
成していることが符号検出及びタイミング回路１
９によつて決定された時、この回路は線３０に出
力される消音信号を発生する。この消音信号を再
生装置で利用して、可聴信号が存在しない時、ベ
ースバンド信号がスピーカへ結合されない様にす
ることが出来る。

番組データ信号の終りにある１バイトの特殊検
査和符号を正しく利用する為、復号装置が加算装
置３１及び比較器３３をも含む。加算装置は、１
対の８ビツト・レジスタと２進全加算器とを含む
ものであつてよいが、NRZ形式の番組データ信号
を監視して、番組命令順序の相次ぐ約1000個の８
ビツト・バイトの算術和を作る。この算術和の最
下位８ビツトが線３５を介して比較器に送られ、
特殊検査和符号の８ビツトと比較される。適当な
時刻に、検査和符号が番組データ信号中に存在す
る時、符号検出及びタイミング回路１９が検査パ
ルス信号を出力して、これが線３７を介して比較
器に結合され、その時、２つの８ビツト順序が比
較される。この時、２つの８ビツト符号が互いに
対応しない時、何時でも比較器によつて検査和誤
差信号が出力される。この検査和誤差信号が線３
９を介して再生装置に結合され、そこで番組デー
タ信号が記録されていた相次ぐ記録トラツクを再
び走査する指令として利用することが出来る。

更に再生装置は、デイスク１１に記録された番
組データ信号に含まれている特定の番組命令にも
かかわらず、装置の動作様式（例えば普通の再生
様式、ストツプ・モーシヨン形の再生様式又はト
ラツク探索様式）を手動で選択することが出来る
様にする番組取消し手段（図に示してない）を持
つていてもよい。

番組データ信号の番組命令部分は約1000個の８
ビツト・バイトの持続時間を持ち、記憶装置２３
はこれに対応する容量を持つている。この為、
1000バイトの記憶装置の容量より小さい持続時間
を持つ番組命令を必要とする時、過剰の容量は、
再生装置がその動作を終了する様に命令する一連
の停止指令を使つて、好便に埋めることが出来
る。他方、所要の番組命令が1000バイトの容量を
越える持続時間を持つ時、記録デイスク１１の他
の部分に付加的な番組データ信号を記録すること
が出来る。番組命令の前のブロツクに含まれてい
る最後の命令が、次の番組データ信号が始まるデ
イスク上の所定のトラツクを探索する様に、再生
装置に指令することが出来、こうして記憶装置２
３に新しい一連の番組命令を再び装入することが
出来る。

以上の説明から、この発明がプログラムし得る
再生装置に使使うビデオ記録デイスクとして、デ
イスクに記録される情報がビデオ信号と、再生装
置の動作様式を所定の形で順序づける番組命令を
含む番組信号とで構成される様な改良されたビデ
オ記録デイスクを提供したことが理解されよう。
再生装置は最初はデイスクを走査して、そこから
番組信号を再生する様に動作することが出来、こ
の後、装置の動作様式が再生された番組命令に従
つて制御自在に順序づけられ、こうして外部のプ
ログラミング装置の必要性をなくする。

この発明を現在好ましいと考えられる実施例に
ついて詳しく説明したが、当業者であれば、この
発明の範囲内で種々の変更が可能であることは明
らかであろう。従つて、この発明の範囲は特許請
求の範囲の記載のみによつて限定されることを承
知されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に従つて記録することが出来
るビデオ記録デイスクの略図、第２図は第１図の
デイスクに記録されるビデオ信号の周波数スペク
トルを示す略図で、２つの可聴搬送波の内の一方
が番組データ信号によつて周波数変調される。第
３図は第１図のデイスクに記録される番組データ
信号の相次ぐデイジタル・データ成分を示す略
図、第４図は可聴搬送波を復調して、番組データ
信号を再生すると共に、再生された信号に含まれ
る一連の番組命令を、後で再生装置の動作順序を
制御する為に使う為に貯蔵する復号装置の簡略ブ
ロツク図である。 主な符号の説明、１１……デイスク、１３……
トラツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数個の略円形の同心に配置された記録トラ
   ツクにビデオ信号を含む情報を貯蔵する為の記録
   デイスクに於て、選ばれたトラツクを走査して、
   該トラツクから貯蔵されている情報を再生する再
   生装置と共に使うのに適していて、貯蔵された情
   報が、再生装置によつて、その動作順序を制御す
   る為に使う為の番組命令を含む番組信号をも含ん
   でいる記録デイスク。 ２ 特許請求の範囲１に記載した記録デイスクに
   於て、番組信号がデイスクの限られた数の選ばれ
   たトラツクに記録されており、この為、再生装置
   が最初は選ばれたトラツクを走査して、それから
   番組信号を再生し、その後再生された番組命令に
   対応する所定の順序で動作することが出来る様に
   した記録デイスク。 ３ 特許請求の範囲２に記載した記録デイスクに
   於て、デイスクに記録されたビデオ信号が可聴信
   号によつて通常変調されている搬送波を含み、番
   組信号がデイスクの選ばれたトラツクで搬送波を
   変調している記録デイスク。 ４ 特許請求の範囲３に記載した記録デイスクに
   於て、前記番組信号が、通常搬送波を変調してい
   る可聴信号から識別する為の初期導入符号と、そ
   れに続いて、番組命令を表わすデイジタル番組命
   令順序を含んでいる記録デイスク。 ５ 特許請求の範囲４に記載した記録デイスクに
   於て、前記導入符号が所定の一定の周波数を持つ
   デイジタル信号であり、前記デイジタル番組命令
   順序がFM形式になつていて、更に前記番組信号
   が、前記導入符号に直ぐ続き、再生装置が次に続
   く番組命令順序を検出し易くする特殊同期符号
   と、番組命令順序に続く特殊検査和符号とを含
   み、こうして番組命令順序の相次ぐデイジタル・
   ビツトが再生装置によつて正しく検出されたこと
   を検証し易くした記録デイスク。 ６ 記録された情報がビデオ信号及び番組信号を
   含んでいて、該番組信号が当該装置がその動作順
   序を制御する為に使う為の番組命令を含んでいる
   様な記録デイスクから情報を再生する装置に於
   て、記録デイスクを走査して、該デイスクから情
   報を再生する手段と、再生された情報から番組信
   号を抽出して、その中に含まれている番組命令を
   貯蔵する手段と、貯蔵されている番組命令に応答
   して、前記走査手段を前記命令に対応する所定の
   形で順序づける制御手段とを有する装置。 ７ 特許請求の範囲６に記載した装置に於て、情
   報が一連の略円形の同心に配置された記録トラツ
   クとしてデイスクに記録されており、デイスクに
   記録されたビデオ信号は通常は可聴信号によつて
   変調された搬送波を含んでおり、番組信号が搬送
   波を変調し、デイスクの限られた数の選ばれたト
   ラツクに記録されており、前記制御手段が、番組
   信号が記録されている選ばれたトラツクを走査す
   る様に最初に前記走査手段を条件づけて、前記ト
   ラツクから番組信号を再生し、その後前記制御手
   段が貯蔵されている番組命令に従つて前記走査手
   段の順序を定める様に作用する装置。 ８ 特許請求の範囲７に記載した装置に於て、記
   録された番組信号が、通常搬送波を変調している
   可聴信号から識別する為の初期導入符号と、それ
   に続く、番組命令を表わすデイジタル番組命令順
   序とを含み、前記抽出手段が、前記搬送波を復調
   してベースバンド信号を発生する手段と、該ベー
   スバンド信号中に導入符号が存在することを検出
   する手段と、前記制御手段で使う為、検出された
   導入符号に続く復調された番組命令順序の相次ぐ
   デイジタル・ビツトを貯蔵する記憶手段とを含ん
   でいる装置。 ９ 特許請求の範囲８に記載した装置に於て、デ
   イジタル番組命令順序が一連のデイジタル・ワー
   ド・バイトとして構成されており、更に番組信号
   が番組命令順序に続く検査和符号を含み、更に装
   置が、デイジタル番組データ順序の相次ぐバイト
   を加算して和信号を発生する手段と、和信号を検
   査和符号と比較して、両者が互いに対応しない時
   に、検査和誤差信号を発生する手段とを含み、前
   記誤差信号は番組命令順序の相次ぐデイジタル・
   ビツトが装置によつて正しく検出されなかつたこ
   とを表示する装置。