JPS62183697A - 映像信号処理回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、映像信号処理回路に関し、特にビデオテー
プレコーダの色信号処理回路の改善に関するものである
。

〔従来の技術〕

第２図は例えば特開昭５６−８７９９２号公報に示され
た帰還形くし形フィルタを用いた従来の映像信号記録再
生装置の再生系の構成図であり、図において、１は磁気
テープ、２はビデオヘッド、３はヘッドアンプ、４はバ
イパスフィルタ、５はリミッタ、６はＦＭ復調回路、７
はローパスフィルタ、８はディエンファシス回路、９は
加算器である。

また、１０はローパスフィルり、１１は自動カラー利得
調整器、１２は周波数変換回路、１３はバンドパスフィ
ルタ、１４はＬ　Ｈ遅延回路、１５は加算器、１６は減
算器、１７及び１８は係数回路、１９は非相関検出回路
、２０はＩＨ遅延回路である。

次に動作について説明する。

磁気テープｌに記録されたビデオ信号はビデオヘッド２
により再生され、ヘッドアンプ３により増幅された後、
バイパスフィルタ４とローパスフィルタ１０により各々
周波数変調された輝度信号（以下ＦＭ輝度信号と呼ぶ）
とＦＭ輝度信号より低い周波数に変換された低域変換色
信号とに分離される。ＦＭｍ度信号はリミッタ５によっ
て振幅変動が除去された後、周波数復調回路６及びロー
パスフィルタフによって周波数復調され、ディエンファ
シス回路８により高域ノイズが減少された後再生輝度信
号（以下単に輝度信号と呼ぶ）として加算器９に送られ
る。

一方、低域変換色信号は自動カラー利得調整器１１によ
り所定のレベルの振幅に調整された後、周波数復調回路
１２及びバンドパスフィルタ１３によってその搬送波が
元の周波数に変換、され、再生搬送色信号（以下単に色
信号と呼ぶ）になる。

その後ＩＨ遅延回路１４．加算器１５．減算器１６及び
係数回路１７により構成される帰還係数になる帰還形く
し形フィルタ３０を通して色信号のＳ／Ｎが改善され、
係数回路１８により適正なレベルの信号に戻されて加算
器９に送られる。

この帰還形Ｃ形くし形フィルタを通した場合のＳ／Ｎ改
善改善度型力比で で表わされる（文献ｒＮＨＫ技術研究Ｖｏ１．２５゜ｍ
３　ｐ、、ｉｆ　ｊ参照）。従って、Ｋを大きくすれば
Ｓ／Ｎ改善効果は大となる。しかし、色信号がＩＨ遅延
回路１４を巡回するために垂直解像度は帰還係数Ｋが大
になるにつれて低下し、結果として垂直方向に色ぬけ１
色にじみが増大し、画質を劣化させることになる。即ち
第３図において、同図（ａ）に示すような色信号が帰還
形Ｃ形フィルタ（例えばに−０，５）に入力されると、
同図（ｂ）に示すような色信号が出力される。これは垂
直方向のローパスフィルタを通したものと考えてよい。

同図ら）のへの部分が色ぬけ、Ｂの部分が色にじみに相
当する部分である。

色にじみは本来色信号が小さい部分に出るので特に目立
ち易く、問題になる。

この色ぬけ及び色にじみを少なくするために再生色信号
の垂直方向の相関を、例えばＩＨ遅延回路２０の入出力
を比較する非相関検出回路１９にる方法が用いられてい
る。即ち色信号に垂直相関のある場合は必要とするＳ／
Ｎ改善効果を得るために帰還係数Ｋを例えば＝’　０．
５”に設定し、相関のない場合は“Ｏ”に設定する。こ
のようにすれば、第３図（Ｃ１に示すような信号が得ら
れ、色めけと色にじみが軽減される。但し、色にじみ軽
減効果は大であるが、同図（Ｃ１中のＣのように１水平
走査分だけ元の信号より振幅が大になる部分も同時に生
じてしまう。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の帰還形くし形フィルタを用いた映像信号処理回路
は以上のように構成されているので、色信号の変化が大
きい部分での波形歪が大きくなるという問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、上記のような色信号の変化が大きい部分での
波形歪が大きくなるという弊害の防止を、Ｓ／Ｎ改善効
果を劣化させることなく達成できる映像信号処理回路を
得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る映像信号処理回路は、帰還形くし形フィ
ルタ回路を用いて色信号のＳ／Ｎを改善すると共に、色
信号の垂直相関を検出する相関検出手段と上記帰還形く
し形フィルタ回路の帰還ループ内に２人力１出力のスイ
ッチ回路とを設け、色信号に垂直相関のある場合は上記
ループを閉じ、相関のない場合は入力信号を係数回路を
経由して帰還形くし形フィルタの開ループに入力するよ
うにしたものである。

〔作用〕

この発明においては、入力信号に垂直相関がない場合、
スイッチ回路により帰還形くし形フィル夕のループが切
れ、該ループ切断点に入力信号が係数回路を経由して直
接接続されるから、ループ内の状態はすみやかに人力信
号に対応した状態に設定され、過渡応答の改善と波形歪
の改善とが同時に実現される。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図は本発明の一実施例による映像信号処理回路を示し、
図において、第２図と同一符号は同一のものを示す。１
５は加算器、１６は減算器、１７．１８は係数回路、１
９は非相関検出回路（相関検出手段）、２１は係数回路
、２２は該非相関検出回路１９により制御されるスイッ
チ回路である。

次に動作について説明する。第１図における構成部品１
〜１９の動作は、第２図のものと全く同様であるので説
明は省略する。

本実施例の係数回路２１は、係数回路１７の係数がＫ（
０≦にく１）なるときに（１＋Ｋ）／（１−Ｋ）なる係
数を有するものである。また、スイッチ回路２２は色信
号の垂直相関の有無により切替わるアナログスイッチで
ある。

第４図に第１図に示す回路の入出力信号波形を示す。

今、第４図（ａｌに示す信号が第１図のａ点に入力され
たとする。このときの同図ｄ点の出力はスイッチ回路２
２が常に帰還ループを構成する側に接続されているなら
ば第４図中）に示すようになる。

なお、ａ点への入力振幅を１とすればｄ点の最終値は２
／（１−Ｋ）になるので最終出力（ｈ点）を係数回路１
８で補正している。同様にｅ点における振幅は２に／　
（１−Ｋ）　、ｆ点及びｂ点における振幅は（１＋Ｋ）
　／　（１−Ｋ）である。

一方、垂直相関のない（垂直方向に変化の大きい）信号
が入力されたとき、非相関検出回路１９により相関の有
無が検出されスイッチ回路２２が係数回路２１側に切替
えられると、０点の振幅は（１＋Ｋ）／　（１−Ｋ）　
、ａ点の振幅は２／（１−Ｋ）になる。即ち、垂直相関
のない信号が入力されたと判断された場合、直ちに減算
器１６の入力側（０点）からＩＨ遅延回路１４の入力側
（ｆ点）までの振幅が最終値に設定されたことになる。

このときＩＨ遅延回路１４の出力側（ｂ点）の値は従来
の帰還係数を変化させる場合と同様“Ｏ”であるので非
相関検出回路１９は正しく動作する。

次に１水平期間後を考える。このとき、ＩＨ遅延回路１
４の出力側（ｂ点）は隼終値の（１＋Ｋ）／（１−Ｋ）
になり、非相関検出回路１９は相関が有ると判断するの
で帰還形くし形フィルタのループが形成される。このよ
うにして得られる結果の例を第４図の（ｃｌに示す。

以上により本帰還形Ｃ形くし形フィルタ回路を用いるこ
とで垂直相関のない色信号に対しても直ちに追従して波
形歪を低減できるので、帰還係数Ｋが同等の場合Ｓ／Ｎ
改善効果は従来のものと同じ回路が実現できる。また帰
還係数Ｋを大きくしても垂直方向の変化の大きい信号に
追従できるので、Ｓ／Ｎ及び波形歪の改善という相反す
る要求を極めて容易に満足できる。さらに、本帰還形Ｃ
形くし形フィルタ回路はくし形フィルタを構成するため
のＩＨ遅延回路と非相関検出用のＩＨ遅延回路とを共用
できる利点も併せもつ。

なお、上記実施例ではスイッチ回路２２を減算器１６の
入力段に設置したが、係数回路１７の入力段あるいは出
力段に設置してもよく、あるいはＩＨ遅延回路１４の入
力段に設置しても良いが、スイッチ回路２２の設置する
位置に対応して係数回路２１の係数を変更すべきことは
言うまでもない、但し、これらの場合は第４図（ｄ）に
示すように１水平期間だけ追従が遅れ信号が多少歪む。

また、本帰還形くし形フィルタ回路は色信号用として説
明したが、輝度信号用として用いても良い。但し、この
場合減算回路１６は加算回路に変更する必要がある。

また、帰還形くし形フィルタ回路は第１°図に示すもの
でなくてもよく、例えば第５図に示すものであってもよ
い。

〔発明の効果〕　　　゛ 以上のように、この発明に係る映像信号処理回路によれ
ば、帰還形くし形フィルタ回路の帰還ル−プ内に切替ス
イッチを設け、垂直相関のない信号が入力された場合、
係数回路を経由して人力信号と接続されるように構成し
たので、Ｓ／Ｎ改善効果を劣化させることなく、垂直相
関のない信号に対する追従性がよくなり、また、信号の
歪も少なくできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による映像信号処理回路を
示す構成図、第２図は従来の帰還形くし形フィルタの回
路を含む映像信号処理回路を示す構成図、第３図は従来
の帰還形くし形フィルタ回路の信号処理を説明するため
の図、第４図はこの発明の一実施例による映像信号処理
回路の帰還形くし形フィルタ回路の信号処理を説明する
ための図、第５藺はこの発明の他の実施例による映像信
号処理回路を示す構成図である。 図中、１４はＩＨ遅延回路、１５は加算器、１６は減算
器、１７及び１８は係数回路、１９は非相関検出回路（
相関検出手段）、２１は係数回路、２２はスイッチ回路
、３０は帰還形くし形フィルタである。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ｎ水平周期遅延回路（ｎ＝１、２、・・・）及び
   その出力側から入力側に信号を帰還する帰還回路を有し
   カラー映像信号記録再生装置の再生信号のＳ／Ｎ改善を
   行なう帰還形くし形フィルタと、上記再生信号の垂直相
   関の有無を検出する相関検出手段と、 上記再生信号を所定倍する係数回路と、 上記帰還回路内に設けられ上記相関検出手段の出力に応
   じて上記帰還回路を閉じるかあるいは上記帰還回路を解
   放し上記帰還形くし形フィルタの開ループに上記係数回
   路の出力を印加するかを選択するスイッチ回路とを備え
   たことを特徴とする映像信号処理回路。
2. （２）上記相関検出手段は、上記再生信号と上記ｎ水平
   周期遅延回路の出力信号とが入力されることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の映像信号処理回路。