JPS62179533A - コロナ放電処理装置 - Google Patents

コロナ放電処理装置

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JPS62179533A
JPS62179533A JP2046186A JP2046186A JPS62179533A JP S62179533 A JPS62179533 A JP S62179533A JP 2046186 A JP2046186 A JP 2046186A JP 2046186 A JP2046186 A JP 2046186A JP S62179533 A JPS62179533 A JP S62179533A
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discharge
discharge electrode
electrode
corona discharge
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康彦 荻巣
Katsuhide Manabe
勝英 真部
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    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T19/00Devices providing for corona discharge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C59/00Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
    • B29C59/10Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by electric discharge treatment
    • B29C59/103Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by electric discharge treatment of profiled articles, e.g. hollow or tubular articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
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  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は三次元樹脂成形品のコロナ放電処理に使用され
る装置に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点)ポリ
オレフィン系樹脂に対する塗料、接着剤、印刷剤等の付
着性を高めるための改質処理には、火炎処理、酸性溶液
処理、プラズマ処理、コロナ放電処理その他、種々の方
法がおる。
これらのうち、特にプラズマ処理は三次元樹脂成形品の
被処理面を同時に改質することができるという利点があ
るが、真空槽、真空ポンプ等の大Bトリな設備を必要と
し、同真空槽内の減圧に時間がかかるという問題がある
その点、真空槽等が要らないコロナ放電処理は大いに有
利であるが、コロナ処理には放電電極と被処理面とを常
に接近させて行わなければならないという制限かある。
従って、従来、コロナ放電処理はフィルム状又は平板状
の樹脂製品(これらを二次元樹脂製品という)に対して
のみ行われており、被処理面に三次元的な凹凸のある樹
脂製品(これらを三次元樹脂成形品という)に対して行
われたという報告、文献等は見当らない。
いま、三次元樹脂成形品のコロナ放電処理を実現すれば
、設備費や処理所用時間の点で大きな利益が得られるの
であるが、それには幾つかの問題点を解決しなければな
らない。その一つに、改質状態のムラがある。すなわち
、三次元樹脂成形品の被処理面には凹凸があるため、コ
ロナ放電処理放電電極と被処理面との距離が変化しやす
い。この距離が短いと放電出力が大きくなり、距離か短
いと放電出力が低くなるため、被処理面の部位によって
改質状態にムラが生じるおそれがある。
本発明の目的は、この改質ムラというM題を解決して三
次元樹脂成形品のコロナ放電処理を実現し、被処理面全
体にわたってムラのない均一な改質を施すことができる
コロナ放電処理装置を提供することにある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するために、本発明は、コロナ放電を
生じさせる放電電極と、該放電電極に高周波を印加する
ための高周波印加手段とを備えたコロナ放電処理装置で
あって、前記放電電極と三次元樹脂成形品の被処理面と
の距離をほぼ一定に保ちながら該放電電極と三次元樹脂
成形品とを相対移動させるための移動手段を設け、前記
高周波印加手段には三次元樹脂成形品の被処理面と放電
電極との距離が変化しても放電出力を一定に保つ放電出
力制御手段を設けるという、構成を採用した。
(作用) 前記移動手段が作動すると、放電電極と三次元樹脂成形
品とが相対移動する。また、高周波印加手段が作動する
と、放電電極に高周波が印加されてコロナ放電が発生し
、三次元樹脂成形品の被処理面は前記相対移動に伴って
順にコロナ放電処理されていく。
このとき、前記移動手段は前記放電電極と三次元樹脂成
形品の被処理面との距離をほぼ一定に保つため、放電出
力はほぼ一定に保たれる。
ところが、三次元樹脂成形品には多少なりとも寸法誤差
があるし、成形後に湾曲変形等が生じることもある。従
って、前記放電電極と三次元樹脂成形品の被処理面との
距離は前記移動手段にも拘らず変化し、放電出力も多少
は変化することになる。
しかし、このように当該距離が変化しても、本発明では
高周波印加手段に設けられた放電出力制御手段が次のよ
うに放電出力を一定に保つ。
いま、放電電極と三次元樹脂成形品の被処理面との距離
が基準より短くなると、放電電極の放電出力は基準出力
より大きくなる。すると、高周波発生手段に流れる高周
波電流も増加するため、放電出力制御手段がこれを検出
して高周波出力を低下させる。従って、前記放電出力は
減少して基準出力に制御される。
これと反対に、放電電極と三次元樹脂成形品の被処理面
との!f!離が基準より長くなると、lli電出力出力
準出力より小さくなる。すると、高周波発生手段に流れ
る高周波電流も減少するため、放電検出手段がこれを検
出して高周波出力を増加させる。従って、前記放電出力
は増加して基準出力に制御される。
従って、三次元樹脂成形品の被処理面は該コロナ放電処
理によってムラなく均一に改質され、塗料、接着剤、印
刷剤等の付着性が向上する。
(実施例) 以下、本発明を具体化した実施例を図面に従って説明す
る。
本実施例によってコロナ放電処理する三次元樹脂成形品
は、第3図に示すように、PP樹脂(誘電体である)に
て成形された自動車用インストルメントパネルパッド(
以下インパネパッドと略称する)1で必って、その表面
にPvC樹脂等よりなる表皮シートが接着されることに
よりインストルメントパネルが構成される。
同インパネパッド1は、その上面2、前面3及び側面4
がコロナ放電処理の被処理面であって、各部に凸状のコ
ーナ部5を有している。
また、第3.7図等に示すように、インパネパッド上面
2の左右両側には2つの浅い皿部6,7が設けられ、そ
れらの上縁には凸状のコーナ部8が、底縁には凹状のコ
ーナ部9が各々存在する。
さらに、前記上面2の左端部にはサイドデフロスタ用エ
アの吹出口10が、同じく前面3の左右両側には2つの
換気・空調用エアの吹出口11,12が各々貫通形成さ
れており、各々四隅にコーナ部13を有する。前記コー
ナ部5.8,9.13のアールは6〜15#である。
さて、次に前記インパネパッド1をコロナ放電処理する
ための装置を説明する。
本コロナ放電処理装置は、金属フレームによって前後2
段に形成された基台80上に設けられてあり、本装置を
区分すると、 A;基台80の第1段目に設置され、インパネパッド1
を固定するとともにその裏面に対向電極を接触させるた
めの対向電極手段Aと、B;放電電極50とインパネパ
ッド1の被処理面との距離をほぼ一定に保ちながら該放
電電極50とインパネパッド1とを相対移動させるため
の手段であって、基台80の第2段目に設置された放電
電極50及びその移動手段Bと、C:前記放電電極50
に高周波を印加するための手段であって、インパネパッ
ド1の被処理面と放電電極50との距離が変化しても放
電出力を一定に保つ放電出力制御手段を備えてあり、基
台80の左側の棚14に設置された高周波印加手段Cと
、 D;基台80の右側方に設置され、移動手段Bを制御す
るための制御ユニットD とからなっている。
以下、前記各部A−Dの詳細を順に説明する。
[対向電極手段A] 第1.4.5.7図に示すように、基台80の第1段目
には中空の電極台61が設置されている。
該電極台61の上部にはエポキシ樹脂にてインパネパッ
ド1の内部の三次元形状に合致する形状に形成された殻
状の電極基材62が支持され、インパネパッド1を内側
から支持するようになっている。
、  電極基材62のうちインパネパッド1の内面に対
応する部位の表面には、薄膜状の対向電極63(カウン
ター電極)が金属メッキ法によって被覆形成され、該対
向電極63の表面はインパネパッド1の内面に接触しう
るようになっている。
また、第4,7図に示すように、電極基材62のうちイ
ンパネパッド1の吹出口10.11.12に対応する箇
所には凹部64が形成され、前記対向電極63は該凹部
64の表面に被覆形成されている。
また、該凹部64内にはハイパロンゴム、エポキシ樹脂
等の誘電体によって形成された緩衝部材65が嵌入され
、凹部64内の対向電極63に被せられている。従って
、対向電極63にインパネパッド1が嵌合され、後述す
る放電電極が接近したときに、凹部64内の対向電極6
3が吹出口10.11.12を通して対向電極に露出し
ないようになっている。
対向電極63が放電電極に対して露出すると、両電極間
でコロナ放電が乱れたり、スパークfil電が発生した
りするからでおる。
[移動手段B] 第1.5.6図に示すように、移動手段Bはコロナ放電
電極50をX軸(左右)方向に移動させるためのX軸移
動手段20と、同じくY軸(前後)方向に移動させるた
めのY軸移動手段30と、同じくZ軸(上下)方向に移
動させるためのZ軸移動手段40とから構成されている
X軸移動手段20において、基台80には水平方向に平
行して延びる2本の案内ロッド28が取着されている。
該案内ロッド28には次のY軸移動手段30を支えるた
めのターンテーブル26がX軸方向に滑動可能に設けら
れている。すなわち、ターンテーブル26の下面には支
持部材23が取付けられ、該支持部材23に両案内ロッ
ド28が挿通されることによってターンテーブル26が
滑動可能になっている。
ざらに、ターンテーブル26の下面のうち支持部材23
の左右側には螺合部29が取着され、該螺合部29には
1本のスクリュ軸27が螺入螺退可能に螺合されている
。スクリュ軸27の右端には歯車21aが取着され、該
歯車21aは基台80の右端部に取着されたサーボモー
タ25の歯車21bと噛合っている。
従って、サーボモータ25が回転すると、歯車21a、
21bを介してスクリュ軸27が回転するので、該スク
リュ軸27に螺合された螺合部29とともにターンテー
ブル26はX軸方向に移動するようになっている。
次に、Y軸移動手段30において、ターンテーブル26
上面の両側部には各々2個の軸受35が設けられている
。左右の軸受間35には2木のスクリュ軸31が回転可
能かつ進退不能に取着され、両軸31は水平方向に平行
して延びている。各スクリュ軸31の後端には歯車36
8が取着され、各歯車36aは基台80の後端部に取着
されたサーボモータ32の歯車36bと噛合わされてい
る。
2本のスクリュ軸31には両軸31にまたがる螺合部材
34が螺合されており、該螺合部材34の中央部には前
方に延びるY軸アーム33の後端が取り付けられている
。Y軸アーム33の前端には次のZ軸移動手段40が固
定されている。
従って、Y軸移動手段30においてもサーボモータ32
の回転が歯車36、スクリュ軸31及び螺合部材34の
順に伝達されて、Z軸移動手段40がY軸方向に移動す
るようになっている。
次に、Z軸移動手段40において、Y軸アーム33の前
端には固定テーブル41が垂立するように固定されてい
る。固定テーブル41の前面には2本の案内ロッド42
が固定され、両ロッド42は上下方向に平行して延びて
いる。
両案内ロッド42にはこれらにまたがる滑動部材44が
1習動可能に取付けられ、該滑動部材44の中央部には
雌ネジ(図示せず)が形成されている。該雌ネジには上
方に延びるスクリュ軸46が螺合され、該スクリュ軸4
6は固定テーブル41の上部に取付けられたサーボモー
タ45の回転軸47に直結されている。
他方、滑動部材44の中央部には下方に延びる2軸アー
ム43がその上端部において固定され、該Z軸アーム4
3の下端部にはコロナ放電を生じさせる放電電極50が
常にほぼ鉛直状態に把持されている。
従って、サーボモータ45を回転させれば、スクリュ軸
46が回転して滑動部材44を介してZ軸アーム43及
び放電電極50が昇降するようになっている。
大気中に配設される該放電電極50は、ステンレス鋼で
形成された直径約2mmの棒状の被把持部51と、同じ
くステンレス鋼で形成され該被把持部51の先端に取着
された直径約6IIwIiの球状の放電先端部52とか
らなっている。被把持部51は前記の通りZ軸アーム4
3に常にほぼ鉛直状態に把持され、前記各移動手段20
,30.40によって移動されるときも傾動しないよう
になっている。
[高周波印加手段C] 第1,2図に示すように、前記対向電極63と放電電極
50には高周波印加手段Cが接続されている。
高周波印加手段Cの構成について説明すると、  。
まず入力電源である三相交流電源には整流器71が接続
されている。この整流器71の直流出力にはサイリスタ
を用いたインバーター回路よりなる発振器72が接続さ
れ、該発振器72では高速スイッチングが行われること
によって約25kHzの矩形波が発振されるようになっ
ている。
発振器72の出力には同調回路73が接続され、該同調
回路73では前記矩形波の高調波成分が除かれて約25
kHzの正弦波のみが通過するようになっている。
同調回路73の出力には高圧トランス74の1次側コイ
ル75が接続され、その2次側コイル76には前記放電
電極50及び対向電極63が接続されており、対向電極
63側はアースされている。
また、同調回路73と1次側コイル75の間の結線部に
は、1次側コイル75に加わる高周波電圧と高周波電流
とを検出する検出回路77が並列的に接続されている。
この検出回路77と前記発振回路72との間には発振出
力制御回路78が接続され、検出回路77で検出した高
周波電圧と高周波電流に基づいて発振回路72の出力を
制御するようになっている。
本実施例では、これらの検出回路77と発振出力制御回
路78とにより、インパネパッド1の被処理面と放電電
極50との距離が変化しても放電出力を一定に保つ放電
出力制御手段が構成されている。
[制御ユニットD] 制御ユニツh Dにはコンピュータ等を使用した制御回
路(図示せず)が組込まれ、該制御回路には、■敢電電
4iA50とインパネバット1の被処理面との距離をほ
ぼ一定に保たせながら、該放電電極50を移動させるよ
うに前記X、Y、Z軸移動手段20.30.40の作動
を制御する運動プログラムや、■高周波印加手段Cの作
動開始と停止を制御するプログラム等が予めティーチン
グされている。
なお、第5図に示すように、基台80のうち前記対向電
極手段Aより後方の位置には、コロナ放電処理の際に発
生するオゾン等のガスを排出するための排気手段Eが設
置されている。
さて、以上のように構成されたコロナ放電処理装置を使
用してインパネパッド1をコロナ放電処理する方法につ
いて説明する。
まず、成形されたインパネパッド1に離型剤や手作業に
起因する汚れ等が付着している場合には、確実にコロナ
放電処理を行うため、トリクロルエタン等の有機溶剤で
清浄することが望ましい。
次に、第1.4,5.7図に示すように、対向電極手段
への電極基材62及び対向電極63にインパネパッド1
を嵌合させる。この際、対向電極63はその表面ないし
全体が前記インパネパッド1の裏側の三次元形状と略同
−形状に形成されているため、該対向電極63表面のほ
ぼ全体がインパネパッド1の裏面全体に接触する。
従って、インパネパッド1は対向電極63に対して電気
的に有効に結合され、放電N極50からコロナ放電が発
生しやすくなる。
次に、排気手段Eを作動させておいてから、制御ユニツ
l−Dのスイッチを入れ、移動手段Bにあける各軸の移
動手段20.30.40をコロナ放電処理のスタート位
置にセットする。このとき、放電電極50の被把持部5
1は常に鉛直状態に支持されており、放電先端部52は
インパネパッド1の前縁の左端より上方に約10#の間
隔をおいて位置される。
次に、高周波印加手段Cを作動させると、該発振回路7
2では25kHzの矩形波が発生し、同調回路73では
前記矩形波の高調波成分が除かれて正弦波のみが通過し
、高圧トランス74では前記正弦波が昇圧されて、対向
電極63と放電電極50の間に28kVの高周波が印加
される。すると、放電先端部52のうち上面2に対向し
ている部分とその上面2との間の大気中にコロナ放電が
発生し、上面2のコロナ放電処理が開始される。
x、y、z軸移動手段20.30.40は、制御ユニッ
トDからの制御信号に基づいて作動するサーボモータ2
5,32.45の回転によって各々の方向に移動し、放
電電極50はインパネパッド1の被処理面近傍を移動し
ていく。
放電電極50の移動の仕方は、次の通りである。
■ まずインパネパッド1の前縁の左端から右端へと右
方向に移動する。
■ 次に、やや後方に移動してインパネパッド1の右側
面4より右方に位置し、前面3の右端の上方に上昇して
から前面3の左端の上方へと左方向に移動し、左側面4
の左方へ再度降下するという口字形の移動をする。
■ さらに、やや後方に移動し、第7図に示すように、
上面2の左端の上方に上昇してから上面2の右端の上方
へと右方向に移動し、右側面4の右方へ再度降下すると
いう口字形の移動をする。
■ さらに、後方に移動しつつ1字形の移動を往復して
行う。
以上のような放電電極50の移動の際には、移動手段B
によって、放電電極50とインパネパッド1の被処理面
との距離がほぼ一定の10mに保たれる。例えば、第7
図に示すように、放電電極50が吹出口10.11.1
2や皿部6,7の上方を通過するときには、該放電電極
50は該吹出口及び皿部の凹み分だけ下方に移動される
従って、放電電極50からの放電出力はインパネパッド
の被処理面の全体にわたってほぼ一定に保たれ、はぼ均
一な改質効果が1qられる。
ところが、インパネパッド1には寸法誤差があるし、成
形後に湾曲変形等が生じることもある。
従って、前記放電電極50とインパネパッド1の被処理
面との距離は前記移動手段Bにも拘らず変化し、放電出
力も多少は変化することになる。
しかし、このように距離が変化しても、本実施例では高
周波印加手段Cに設けられた放電出力制御手段としての
検出回路77及び発振出力制御回路78が、次のように
放電出力を一定に保つ。
いま、放電電極50とインパネパッド1の被処理面との
距離が基準の10#より短くなると、対向電極63と放
電電極50の間の放電出力は基準出力より大きくなる。
すると、高圧j−ランス74の1次側のコイル75に流
れる高周波電流も増加するため、検出回路77がこれを
検出して、発振出力制御回路78が発振回路72の発振
出力を低下させる。従って、前記放電出力は減少して基
準出力に制御される。
これと反対に、放電電極50とインパネパッド1の被処
理面との距離が基準の10履より長くなると、放電出力
は基準出力より小さくなる。すると、1次側のコイル7
5に流れる高周波電流も減少するため、検出回路77が
これを検出して、発振出力制御回路78が発振回路72
の発振出力を増加させる。従って、前記放電出力は増加
して基準出力に制御される。
以上のような往復移動を伴うコロナ放電によって、イン
パネパッド1の被処理面はムラなく均一に改質され、塗
料、接着剤、印刷剤等の付着性が向上する。
なお、放電電極50の移動速度は前記放電条件下では1
〜250M/SeCの範囲内において任意に設定するこ
とができるが、本実施例では15os/secとした。
この移動速度によれば、1つのインパネパッド1を約5
0秒で処理できる。
なお、本実施例では放電先端部52が曲面形状であるた
めに、コーナ部5.8,9.13における電位分布の変
化や、放電方向に対する被処理面の角度等の影響を受け
にくいという利点もある。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1) 移動手段BにおけるX、Y、Z軸移動手段20
.30.40の構造を変更したり、これらに代えて多関
節型のロボット等を使用したりすることもできる。
(2) また、前記実施例では放電電極50に移動手段
Bを設けて、該放電電極50の方を移動させたが、対向
電極手段Aに移動手段を設けて、インパネパッド1の方
を移動させるようにしてもよい。要するに、移動手段は
、放電電極50とインパネパッド1の被処理面との距離
をほぼ一定に保ちながら該放電電極50とインパネパッ
ド1とを相対移動させるものであればよい。
(3) 放電出力制御手段の構成を変更することもでき
る。例えば、放電電極50とインパネパッド1との距離
を直接検出する検出手段と、前記発振出力制御回路78
とを組み合わせて構成してもよい。
(4) 放電電極50の放電先端部52の形状は球に限
定されず、半球、回転楕円体等、少なくとも放電先端部
が曲面形状をしているものであれば前記実施例と同様の
効果を奏する。しかし、コロす放電の均一性、特に前記
実施例のように放電電極を被処理面に対して傾動させる
ことなく移動させる場合のコロナ放電の均一性の点から
は、球状が最適であると考えられる。
(5) さらに、放電電極には、樹脂成形品の被処理面
に対してほぼ平行に接近する棒状又は面状の電極を使用
することもできる。被処理面が単純形状の場合や凹凸が
浅い場合には、これらの棒状又は面状の電極を使用する
ことによって、コロナ放電処理に要する時間をさらに短
縮することができる。
また、前記実施例の放電電極50による処理と、棒状又
は面状の放電電極による処理とを適宜組合せて行うこと
もできる。
く6) 本発明は前記インパネパッド1以外にも、自動
小用バンパー、自動車用モール、オートバイの泥よけフ
ェンダ−1各種産業機器、家庭用品等の、成形後に塗装
、接着、印刷等が必要な全ての三次元樹脂成形品をコロ
ナ放電処理の対象物と覆ることができる。
発明の効果 以上詳述したにうに、本発明のコロナ敢電思理装置によ
れば、三次元樹脂成形品の被処理面をムラなく均一に改
質することができ、塗料、接着剤、印刷剤等の付着性を
均一に向上ざぜることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明を具体した一実施例を示し、第1図はコロ
ナ放電処理装置の正面図、第2図は高周波印加手段及び
電極のブロック図、第3図はインパネパッドの斜視図、
第4図はインパネパッド及び対向電極手段を前後に切断
して示す断面図、第5図はコロナ放電処理装置の右側面
図、第6図はY軸移動手段の平面図、第7図はインパネ
パッド及び対向電極手段を左右に切断して示ずとともに
放電電極の移動方法を示す断面図である。 1・・・インパネパッド、50・・・放電電極、77・
・・検出回路、78・・・発振出力制御回路、B・・・
移動手段、C・・・高周波印加手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、コロナ放電を生じさせる放電電極(50)と、該放
    電電極(50)に高周波を印加するための高周波印加手
    段(C)とを備えたコロナ放電処理装置であつて、前記
    放電電極(50)と三次元樹脂成形品(1)の被処理面
    との距離をほぼ一定に保ちながら該放電電極(50)と
    三次元樹脂成形品(1)とを相対移動させるための移動
    手段(B)を設け、前記高周波印加手段(C)には三次
    元樹脂成形品(1)の被処理面と放電電極(50)との
    距離が変化しても放電出力を一定に保つ放電出力制御手
    段(77、78)を設けたことを特徴とするコロナ放電
    処理装置。 2、前記移動手段(B)は放電電極(50)に設けられ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    コロナ放電処理装置。 3、前記高周波印加手段(C)は前記放電電極(50)
    が2次側コイル(76)に接続された高圧トランス(7
    4)と、該高圧トランス(74)の1次側コイル(75
    )に接続された発振回路(72)とを備え、前記放電出
    力制御手段(77、78)は1次側コイル(75)に加
    わる高周波電圧及び高周波電流を検出する検出回路(7
    7)と、該検出回路(77)に基づいて前記発振回路(
    72)の発振出力を制御する発振出力制御回路(78)
    とからなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のコロナ放電処理装置。
JP2046186A 1985-09-05 1986-01-31 コロナ放電処理装置 Granted JPS62179533A (ja)

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DE3630330A DE3630330C3 (de) 1985-09-05 1986-09-05 Vorrichtung zum Behandeln eines dreidimensionalen, Löcher und Ecken aufweisenden Formkörpers aus Kunststoff mittels Corona-Entladung
US07/163,205 US4836901A (en) 1985-09-05 1988-02-26 Corona discharge treating method and apparatus for resin moldings

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008142713A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Ford Global Technologies Llc コーティングによるプラスチック部品の装飾方法

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