JPS62168543A - コロナ放電処理用対向電極の製造方法 - Google Patents

コロナ放電処理用対向電極の製造方法

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JPS62168543A
JPS62168543A JP908586A JP908586A JPS62168543A JP S62168543 A JPS62168543 A JP S62168543A JP 908586 A JP908586 A JP 908586A JP 908586 A JP908586 A JP 908586A JP S62168543 A JPS62168543 A JP S62168543A
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panel pad
electrode
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は樹脂成形品のコロナ放電処理に使用される対
向電極に関するものである。
(従来の技術) ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂は極性基が少
ないので、その表面に塗料、接着剤、印刷等が付着しに
(いという特性がある。そこで、該樹脂の表面に塗料、
接着、印刷等を行う場合には、その前処理として表面に
改質処理を施し、前記付着性を向上させる必要がある。
このポリオレフィン系樹脂よりなる三次元樹脂成形品の
改質処理として、従来においてはフレーム処理(火炎処
理)や重クロム酸溶液等を用いる酸性溶液処理等が行わ
れていたが、最近ではプラズマ処理も行われるようにな
った。前記プラズマ処理は樹脂成形品のほぼ全表面を一
度に活性化することができるので、自動車用バンパー、
モール等の塗装・接着前処理に大きい成果を上げている
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記プラズマ処理では減圧されたプラズ
マガス雰囲気が必要なので、真空槽、真空ポンプ、バル
ブ装置、キャリアガス等の大掛りで高価な設備を必要と
する上、前記真空槽内を減圧するのに時間がかかるとい
う問題があった。また、工程はどうしてもバッチ処理を
とらざるを得ないので、工程の自動化は困難であり、工
程毎に真空がきれて次の減圧に時間がかかるという問題
もあった。
そこで、本発明者らは樹脂フィルムの改質処理として行
われるコロナ放電処理に着目しているが、この処理方法
を三次元樹脂成形品の改質処理に採用するには多くの困
難を伴う。その一つは、成形品が種々の三次元形状をな
している場合には、これまでのロール状や平板状の対向
電極では、前記樹脂との間に大きな空気層が生じるとと
もに、放電電極との間隔が大きくなるため、コロナ放電
が発生しなくなるという難点である。
従って、前記対向電極を三次元樹脂成形品の裏面の形状
とほぼ同一形状に形成することが考えられているが、こ
の場合には、前記三次元樹脂成形品の裏面と同一形状の
樹脂型を形成し、この表面に薄膜状の導電層を被覆させ
て対向電極としなければならないため、複数の製造工程
を必要とし、作業が非常に面倒であった。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するために、対向電極を非導
電性物質に導電性物質を含有させた材料で形成したとい
う手段を採用している。
(作用) 本発明の対向電極は非導電性物質に導電性物質を含有さ
せた材料にて形成されているため、前記非導電性物質中
の導電性物質が電気的な連鎖接触構造を形成し、あたか
も全体が導電体のように作用する。
従って、三次元樹脂成形品の対向電極として用いる場合
には、この混合材料をコロナ放電処理する成形品の裏面
と同一形状に形成するだけで、従来の樹脂型に導電層を
被覆させた対向電極と同様の効果を生じる。
(実施例) 以下、この発明を具体化した実施例を図面に従って説明
する。
まず、この実施例でコロナ放電処理される成形品につい
て簡単に説明すると、この成形品は三次元樹脂成形品で
あって、三次元的な凹凸を有するものをいう。また、こ
こにいう樹脂は特に誘電体である合成樹脂を指す。
本実施例によってコロナ放電処理する三次元樹脂成形品
は、第1〜3図に示すように、誘電体であるPP樹脂に
て形成された自動車用インストルメントパネルパッド(
以下、インパネパッドと略称する)1であって、その表
面にPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂製の表皮シートが接
着されることによって、インストルメントパネルが構成
されるようになっている。
前記インパネバッド1はその上面2と前面3との境界、
上面2と側面4との境界等に凸状のコーナ部5を有して
いる。
また、インパネパッド上面2の左右両側には2つの浅い
皿部6,7が設けられている。従って、第2図に示すよ
うに皿部6,7の底縁には凹状のコーナ部9が各々存在
する。また、前記上面2の左端部にはサイドデフロスタ
用エアの吹出口10が、同じく前面3の左右両側には2
つの換気・空調用エア吹出口11.12が各々形成され
ている。
各吹出口10,1.1.12は略四角形状をなし、縁及
び四隅にアール状のコーナ部13が形成されている。
前記の通り、インパネバッド1は三次元樹脂成形品であ
るとともに、多くのコーナ部5,8,9゜13を備えた
点に特徴を有するものである。
さて、次に前記インパネバッド1をコロナ放電処理する
ための装置を説明する。
このコロナ放電処理装置は、金属フレームによって前後
2段に形成された基台80上に載せられており、本装置
を区分すると、 A:インパネバッド1を固定するとともに、その裏面に
対向電極を接触させるために、基台8oの第1段目に接
地された対向電極手段へと、B:コロナ放電処理とこれ
を三次元的に移動させるための移動手段とを有し、基台
80の第2段目に配置された放電電極手段Bと、 C:前記電極間に高周波を印加するために、基台80の
左側の棚14に配置された高周波印加手段Cと、 D:電極移動手段Bを制御するために、基台80の右側
に接地された制御ユニットDとから構成されている。
以下、前記各部A−Dの詳細を順に説明する。
〔対向電極手段A〕
第1.2,4.5図に示すように、基台80の第1段目
には中空の電極台61が設置されており、該電極台61
の上部にはインパネパッド1の内部の三次元形状に合致
するように形成された対向電極62が設けられており、
前記インパネバッド1を内側から支持するようになって
いる。
この対向電極62は非導電性物質であるエポキシ樹脂粉
末62aに導電性物質であるカーボンブラック粉末62
bを含有させた材料を溶融させて、前記インパネパッド
1の内面に流し込んで反応硬化させることにより形成さ
れている。従って、前記対向電極62内部では前記カー
ボンブランク粉末62b同志が相互に至近距離に接近し
て電気的な連鎖接触構造を形成している。つまり、この
カーボンブラック粉末62b同志の電気的な連鎖接触構
造によって、従来の導電層の役割を果たすようになって
いる。
従って、対向電極62はその中に含有されたカーボンブ
ラック粉末62bが従来の導電層の役割を果たすため、
該対向電極62自体を前記インパネバッド1の裏面の三
次元形状と同一形状に簡単に形成することができる。
前述の通り、本実施例の対向電極62は従来のような三
次元樹脂成形品の内面の形状と等しい樹脂型とその表面
に被覆された導電層との2層構造にする必要がないため
、非常に簡単に且つ安価に形成することができ、設備費
の低減、再現性の向上等に効果的である。
なお、前記カーボンブランク粉末62bは平均粒子直径
が10〜100mμのものを用いており、本実施例にお
いては導電性が最良で面接触が生じ易いアセチレンカー
ボンブランクのフレーク状粉を用いているが、合成樹脂
等の顔料として用いられるもので球状粉、枝状粉、針状
粉、繊維状粉のものを使用しても良く、さらに、超導電
性のカーボンブラック(ケッチェンブラック)を用いて
も良い。また、前記エポキシ樹脂とカーボンブラックと
の混合割合は、エポキシ樹脂100部に対してカーボン
ブラックが2部〜30部の範囲内で混合されている。こ
れは、前記カーボンブランクが2部以下だと対向電極6
2全体が導電体として働かす、30部以上だとカーボン
の分散が困難になるからである。そして、前記対向電極
62には図示はしないがその一部が接地されている。
前記対向電極62のうちインパネバンド−の吹出口10
,11.12に対応する箇所には凹部64が形成されて
おり、該凹部64内にハイパロンゴム、エポキシ樹脂等
の誘電体によって形成された緩衝板65が嵌入されてお
り、コロナ放電を均一に発生させるようになっている。
〔放電電極手段B〕
第4〜6図に示すように、放電電極手段Bはコロナ放電
電極50と、これをX軸(左右)方向に移動させるため
のX軸移動手段20と、同じくY軸手段(前後)方向に
移動させるためのY軸移動手段と、同じくZ軸(上下)
方向に移動させるためのX軸移動手段40とから構成さ
れている。
X軸移動手段20において、基台80には水平方向に平
行して延びる2本の案内ロッド28が取着されている。
該案内ロンド28には次のY軸移動手段30を支えるた
めのターンテーブル26がX軸方向に滑動可能に設けら
れている。すなわら、ターンテーブル26の下面には支
持部材23が取り付けられ、該支持部材23に両案内ロ
ンド28が挿通されることによってターンテーブル26
が滑動可能になっている。
さらに、ターンテーブル26の下面のうち支持部材23
の左右側には螺合部29が取着され、該螺合部29には
1本のスクリュウ軸27が螺入螺退可能に螺合されてい
る。スクリュウ軸27の右端には歯車21aが取着され
、該歯車21aは基台80の右端部に取着されたサーボ
モータ25の歯車21bと噛み合っている。
従って、サーボモータ25が回動すると、歯車212.
21bを介してスクリュウ軸27が回転するので、該ス
クリュウ軸27に螺合された螺合部29とともにターン
テーブル26はX軸方向に移動するようになっている。
次に、Y軸移動手段30において、ターンテーブル26
上面の両側部には各々2個の軸受35が設けられている
。左右の軸受35間には2本のスクリュウ軸31が回転
可能かつ進退不能に取着され、両軸31は水平方向に平
行して延びている。
各スクリュウ軸31の前後には歯車36aが取着され、
各歯車36aは基台80の後端部に取着されたサーボモ
ータ32の歯車36bと噛み合わされている。
2本のスクリュウ軸31には両軸31にまたがる螺合部
材34が螺合されており、該螺合部材34の中央部には
前方に延びるY軸アーム33が取り付けられている。Y
軸アーム33の前端には次のZ軸移動手段40が固定さ
れている。
従って、Y軸移動手段30においてもサーボモータ32
の回転が歯車36、スクリュウ軸31及び螺合部材34
の順に伝達されて、Z軸移動手段40がY軸方向に移動
するようになっている。
次に、Z軸移動手段40において、Y軸アーム33の前
端には固定テーブル41が垂立するように固定されてい
る。固定テーブル41の前端には2本の案内ロッド42
が固定され、両ロッド42は上下方向に平行に延びてい
る。
両案内ロッド42にはこれにまたがる滑動部材44が慴
動可能に取り付けられ、該滑動部材44の中央部には即
ねじ(図示せず)が形成されている。該雌ねじには上方
に延びるスクリュウ軸46が螺合され、該スクリュウ軸
46は固定テーブル41の上部に取り付けられたサーボ
モータ45の回転軸47に直結されている。
他方、滑動部材44の中央部には下方に延びるZ軸アー
ム43がその上端部において固定され、該Z軸アーム4
3の下端部にはコロナ放電用の放電電極50が常にほぼ
鉛直状態に把持されている。
従って、サーボモータ45を回転させれば、スクリュウ
軸46が回転して滑動部材44を介してZ軸アーム43
及び放電電極50が昇降するようになっている。
大気中に配置される該放電電極50はステンレス鋼にて
形成された直径約2N棒状の被把持部51と、同じくス
テンレス鋼よりなり該被把持部51の先端に取着された
直径約6Hの球状の放電先端部52とよりなっている。
被把持部51は前記の通り2軸アーム43に常にほぼ鉛
直状態に把持され、前記各移動手段20,30.40に
よって移動されるときも傾動しないようになっている。
なお、第7図に示すように、前記放電電極50の周囲に
はステンレス鋼等で形成されたメソシュ状のシールド筒
53を設けることが望ましい。該シールド筒53によっ
て、コロナ放電時における高周波ノイズの輻射を防止す
ることができるからである。
〔高周波印加手段C〕
第4.7図に示すように、前記対向電極62と放電電極
50には高周波発振器】6と高圧トランス17とよりな
る高周波印加手段Cが接続されている。また、高周波ノ
イズ対策のため、高周波発振器16からも直接アースが
とられている。
高周波発振器16には20〜30KH2,最大出力35
0Wの高周波を発生するタンチック社の製品(商品名H
VO5−2)が使用されている。
高圧トランス17は高周波発振器16の高周波出力を昇
圧して電極63.50間に高電圧を印加するためのもの
であって、同じくタンチック社の製品(商品名スパーC
)が使用されている。
〔制御ユニットD〕
制御ユニットDにはコンピュータ等を使用した制御回路
(図示せず)が組み込まれ、該制御回路には放電電極5
0をインパネバッド1の表面近傍に移動させるためにx
、y、z軸移動手段20゜30.40の作動を制御する
運動プログラムや、高周波印加手段Cの作動開始と停止
とを制御するプログラム等が書き込まれている。
この制御ユニソ)Dと前記高周波印加手段Cとは、基台
80を挟んで相当の距離を隔てて配置されており、電源
は別々に独立してとられている。
高周波印加手段Cから漏洩する高周波ノイズによって制
御ユニットDのコンピュータが誤作動するのを防ぐため
である。また、同理由から前記高周波発振器】6、高圧
トランス17及び放電電極50を接続するコードは確実
にシールドする必要がある。
なお、第5図に示すように、基台80のうち前記対向電
極手段Aより後方の位置には、コロナ放電処理の際に発
生するオゾン等のガスを排出するための排気手段Eが配
置されている。
さて、以上のように構成されたコロナ放電処理装置を使
用してインパネパッド1をコロナ放電処理する方法につ
いて説明する。
まず、成形されたインパネパッド1に離形剤や手作業に
起因する汚れ等が付着している場合には、これらをトリ
クロルエタン等の有機溶剤で洗浄する前処理を行うこと
が望ましい。確実にコロナ放電処理を行うためである。
しかし、離形剤や汚れかない場合ないし軽微な場合には
前処理を行う必要はない。
次に、第1.2,4.5図に示すように、対向電極手段
Aの対向電極62にインパネパッド】を嵌合させる。こ
の際、対向電極62は非導電性物質のエポキシ樹脂粉末
62aに導電性物質のカーボンブラック粉末62bを含
有させた材料で形成され、その表面ないし全体がインパ
ネパッド1の裏面の三次元形状と略同−形状に形成され
ているため、該対向電極62の表面全体がインパネパッ
ド1の裏面全体に確実に接触する。
つまり、非導電性物質に導電性物質を含有させたものを
溶融させて前記インパネパッド1の裏面に流し込んで反
応硬化させることによって形成された本実施例の対向電
極62は従来の方法に比べ非常に簡単に製造可能である
とともに、余分な厚みとなる導電層を被覆しないため、
前記インパネパッド1の裏面形状にぴったりと一致させ
ることができるのである。
従って、誘電体PP樹脂にて形成されたインバネパソド
1は、そのほぼ全体が対向電極62に対して電気的に有
効に結合され、対向電極62と放電電極50との間隔を
常に小さくすることも可能となる。その結果、放電電極
50からコロナ放電が発生しやすくなる。
いま仮に、前記インパネパッド1の内部に樹脂を流し込
んで樹脂型を作り、その表面に対向電極となる導電層を
被覆する方法をとる場合には、どうしても、前記導電層
の厚み分だけの全体が大きくなってしまいインパネパッ
ド1の内部との間に誤差が生じる。従って、その上にイ
ンパネパッド1を配置した場合、インパネパッド1と対
向電極62との間に空気層を生じさせる可能性がある。
この空気層は絶縁層として作用し、コロナ放電が発生し
にくくなる。本実施例では、この空気層を確実になくし
て、前記電気的結合を実現しているのである。
次に、排気手段Eを作動させておいてから、制御ユニッ
トDのスイッチを入れ、放電電極手段Bにおける各軸の
移動手段20.30.40をコロす放電処理のスタート
位置にセットする。このとき、■放電電極50の被把持
部51は常に鉛直状態に支持されており、■放電先端部
52はインパネパッド1の前縁の左端より上方に約10
+nの間隔をおいて位置される。
次に、高周波印加手段Cの高周波発振器16が作動され
ると、その高周波出力は高圧トランス17で昇圧され、
対向電極62と放電電極50との間に28KVO高周波
が印加される。すると、放電先端部52のうち上面2に
対向している部分とその上面2との間の大気中にコロナ
放電が発生し、上面2のコロナ放電処理が開始される。
x、 y、  z軸移動手段20,30.40は、制御
ユニットDからの制御信号に基づいて作動するサーボモ
ータ25,32.45の回転によって各々の方向に移動
し、放電電極50はインパネパッド1の表面近傍を移動
していく。
なお、前記放電電極50の移動速度は前記放電条件下で
は1〜250fi/secの範囲内において任意に設定
することができるが、本実施例では充分なコロナ放電処
理効果と処理所要時間の短縮とを考え併せ、1501■
/ s e cとした。
以上のような往復移動を伴うコロナ放電処理によってイ
ンパネバッド1の表面全体がコロナ放電処理され、接着
剤等の付着性が向上する。本実施例のコロナ放電処理に
よるぬれ性の向上は、従来のフレーム処理(火炎処理)
と同程度である。
また、第2図に示すように、放電電極50が吹出口10
.11.12や皿部6,7の上方を通過するときには、
該放電電極50はその落差分だけ下方に移動されるため
、吹出口10.11.12の内側面、皿部6,7の皿底
、コーナ部9,13等も確実にコロナ放電処理される。
前記コロナ放電処理の現象は放電によって生ずる多量の
電子の流れが合成樹脂(本実施例ではPP)に衝突して
、その衝突エネルギが炭素と水素の結合を部分的に破壊
し、合成樹脂表面を酸化、イオン化させて活性化させる
ためであると考えられている。
また、前記コロナ放電は第7図に示すように放電光端部
52から極めて均一な放電パターンをもって広がるので
、その時ごとのインパネバッド1表面の処理範囲はかな
り広く、直径50〜60mmの円内は充分に処理される
。これは、放電先端部52が球状(曲面形状)であるた
め、コロナ放電が一点(とがった部分や角)等に集中す
ることなく均一に分散するからである。
このように、本実施例のコロナ放電処理装置によれば、
従来のプラズマ処理における真空槽、真空ポンプ、バル
ブ機構、キャリアガス等の大掛りな設備や真空槽の減圧
に要する準備時間等が不要になり、放電電極50等によ
り大気中でコロナ放電処理を発生させてこれを移動させ
るだけで、PP樹脂製インパネバッド1の表面改質を行
うことができる。従って、設備費や設備スペースを大幅
に節減できるばかりでなく、処理時間も短縮することが
できる。
さらに、少なくとも放電先端部が曲面形状である放電電
極51をインパネバッド1の表面に沿って移動させるの
で、コーナ部5,8,9.13も確実に処理することが
できる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、次に示すように変更して具体化することも可能
である。
(1)前記対向電極62の非導電性物質としては、本実
施例のエポキシ樹脂の他、ポリエステル樹脂、シリコン
ゴム、石膏等を用いることも可能である。
(2)カーボンブラック粉末62bは本実施例のアセチ
ルカーボンブラックの他、ハードカーボンであるSAF
、l5AF、HAF、ソフトカーボンであるFET、H
MF、GPF等を用いても良い。
(3)前記対向電極62の導電性物質としては、本実施
例のカーボンブラック粉末62bの他、金、銀、銅等の
金属粉や金属繊維等を用いることも可能であり、さらに
は、前記金属粉とカーボンブラック粉末62bとを混合
したものを使用しても良い。
(4)前記放電電極手段BにおけるX、Y、Z軸移動手
段20,30. 40の構造を変更したり、これらに代
えて多関節型のロボット等を使用したりすることもでき
る。また、対向電極手段Bに三次元移動機構を設け、イ
ンパネバッド1を移動させて放電電極50に近接させる
ようにしても良い。
(5)本発明は前記インパネバッド1以外にも、自動車
用バンパー、自動車用モール、オートバイの泥よけフェ
ンダ−の他、さらに各種産業機器、家庭用品等の成形後
に塗装、接着、印刷等が必要な全ての三次元樹脂成形品
の対向電極として用いることができるとともに、二次元
樹脂成形品の対向電極としても用いることができる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明のコロナ放電処理用対向電
極は非導電性物質に導電性物質を含有させた材料に形成
されているため、従来のように樹脂型を形成してその表
面に導電層を被覆するというような面倒な作業を必要と
しないばかりでなく、コロナ放電処理される成形品の内
面に前記材料を流し込むことによって形成することがで
きるため、前記対向電極に成形品をぴったりと嵌合させ
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明を具体化した一実施例を示し、第1
図はインパネパッド及び対向電極手段を前後に切断して
示す断面図、第2図は同じく左右に切断して示す断面図
、第3図はインパネパッドの斜視図、第4図はコロナ放
電処理装置の正面図、第5図は同じく右側面図、第6図
はY軸移動手段の平面図、第7図は放電電極と高周波印
加手段との接続を示す概略図である。 非導電性物質・・・62a 導電性物質・・・62b 対向電極・・・62

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非導電性物質(62a)に導電性物質(62b)を
    含有させた材料にて形成されたことを特徴とするコロナ
    放電処理用対向電極。 2、前記非導性電物質(62a)はポリエステル樹脂、
    エポキシ樹脂、シリコンゴム、又は石膏であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のコロナ放電処理
    用対向電極。 3、前記導電性物質(62b)は金属粉又はカーボンブ
    ラック粉末であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のコロナ放電処理用対向電極。
JP61009085A 1986-01-20 1986-01-20 コロナ放電処理用対向電極の製造方法 Expired - Lifetime JPH0612682B2 (ja)

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JP2004138268A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Yamaoka Kinzoku Kogyo Kk イオン風を利用したカーテン装置およびカーテン装置を使用した分煙システム
JP2012036343A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Nippon Corrosion Engineering Co Ltd 導電性水性塗料およびその塗料を使用した鉄筋コンクリート構造物の電気防食方法
CN106391353A (zh) * 2016-09-19 2017-02-15 河南省淅川铝业(集团)有限公司 铸轧铝板防粘连喷涂工艺方法

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JPS4971890A (ja) * 1972-11-10 1974-07-11

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