JPS6217912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、販売毎に収納部を１ピツチずつモー
タにより移動して商品販売を行うようにした自動
販売機の制御回路に関する。

(ロ) 従来の技術 従来から、複数の商品収納部を所定ピツチずつ
環状に配置し、一販売動作毎に前記ピツチずつモ
ータにより前記商品収納部を移動して商品を販売
するようにした構成の自動販売機が知られてお
り、例えば実開昭49−33898号公報に示されてい
る。そしてかかる従来技術は、商品の投出から次
の商品の投出部に移送される間に、隣接する商品
収納部間の間隔によつて商品が有るにもかかわら
ず商品不足検知開閉器が作動することを防止する
遅延回路を設け、前記間隔によつて商品不足検知
開閉器が作動しても、継続してリレーを励磁して
商品動作制御手段を次の販売待機状態まで作動さ
せる構成である。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 この種の従来の自動販売機では、商品のローデ
イングの際に商品を詰め忘れた商品収納部が生じ
ることがあり、その場合、詰め忘れた空の商品収
納部が所定位置に到達すると、次の商品収納部に
商品が収納されているにもかかわらず、商品売切
れとなつてしまう欠点があつた。

本考案はこのようなことから、商品を詰め忘れ
た空の商品収納部があつた場合でも、所定の数だ
け商品収納部を移動させるようにして売切を確認
する自動販売機の制御回路を提供するものであ
る。

(ニ) 問題点を解決するための手段 実施例に基づいて説明すると、所定位置におい
て商品載置棚７内の商品の有無を検知する売切検
知スイツチ１７と、商品載置棚７が商品無しの状
態であることを前記売切検知スイツチ１７が検知
すると接点を歩進し前記商品載置棚７が所定数連
続して商品無しの状態にあるとき所定数の歩進に
てモータ８の通電回路を切る接点を有し、前記連
続した商品売切れ状態が所定数に達する前に前記
売切検知スイツチ１７が商品の有りを検知したと
きには逆歩進するステツピングリレー２５とを設
け、前記商品載置棚７が所定数連続して商品無し
の状態にあるとき商品売切れ状態とする構成であ
る。

(ホ) 作用 本考案は、商品収納部内の商品の有無を検知す
る売切検知スイツチが商品無しの状態を検知する
と、ステツピングリレーの接点を歩進するように
成し、商品収納部が所定数連続して商品無しの状
態にあることを検知したとき商品売切れ状態にす
る。

(ヘ) 実施例 各図は本考案の実施例を示すものである。１は
自動販売機本体で、該本体１の前面には前面扉２
が設けられており、該前面扉２の後方には断熱扉
３が設けられている。そして該本体１内には上下
のスプロケツト４，５間にチエーンベルト６が張
設され、該ベルト６には所定間隔を存して商品載
置棚７が取付けられている。８は下方のスプロケ
ツト５を駆動させるモータで、９は該モータ８に
より回転するカムである。１０は前記断熱扉３の
商品充填口１１を開閉可能にするローデイング扉
である。１２は案内シユートで、１３は商品販売
口である。１４は支軸１５を支点として回動可能
で、バネ１６により時計方向へ回動するよう付勢
されている作動杵で、待機位置Ｐに商品がある場
合は該商品に邪魔されて売切検知スイツチ１７は
商品「有」を検知して開閉しており、「無」なら
回動して前記検知スイツチ１７を閉成させる。１
８Ａ，１８Ｂは前記カム９により開閉する待期ス
イツチである。

次に本考案の電気回路を第２図に基づいて説明
する。１９，２０は交流電源ランイで、２１はコ
インメカニズムで、所定金額が投入されると３番
端子から販売可信号を出力し、販売開始信号を６
番端子に入力すると前記販売可信号の出力を停止
する。２２は売切検知スイツチ１７とライン２０
に接続される売切リレーで、スイツチ２２Ａ，２
２Ｂを有する。２３はベンドリレーで、スイツチ
２３Ａ，２３Ｂ，２３Ｃを有し、前記販売可信号
が出力されていて然もスイツチ２２Ｂが閉成して
いる状態で、選択スイツチ２４が押圧閉成される
と励磁すると共に前記一方の待期スイツチ１８Ａ
のｂ接点及び自己のスイツチ２３Ｂを介して自己
保持し、且つ自己のスイツチ２３Ａを介してコイ
ンメカニズム２１に販売開始信号を送達する。ま
たスイツチ２３Ｃを介してモータ８に通電させ、
両スプロケツト４，５を介して商品載置棚７を回
転移動させる。そして該モータ８は、回転すると
待期スイツチ１８Ａがすぐａ接点に換るので、ベ
ンドリレー２３の自己保持は解除されるが、モー
タ８は待期スイツチ１８Ｂを介して通電は継続さ
れる。２５はカウンタとして用いるステツピング
リレーで、そのセツトコイル２５Ａの一端は待期
スイツチ１８Ａのａ接点を介してライン１１９に
他端はライン２０に接続され、リセツトコイル２
５Ｂの一端はスイツチ２２Ａのｂ接点を介してラ
イン１９に他端はライン２０に接続され、ａ接点
はスイツチ２２Ａのａ接点に接続され、ｂ，ｃ，
ｄ接点は夫々モータ８に接続されている。またｅ
接点は商品売切表示ランプ２６に接続している。

以上の構成により以下動作について説明する。
先ず商品がある状態で、所定硬貨が投入される
と、コインメカニズム２１の３番端子より販売可
信号が発せられ、このとき選択スイツチ２４を押
圧閉成すると、ライン１９→コインメカニズム２
１→選択スイツチ２４→スイツチ２２Ｂ→ベンド
リレー２３→ライン２０の閉路で、ベンドリレー
２３は励磁し、待期スイツチ１８Ａのｂ接点、自
己のスイツチ２３Ｂを介して自己保持する。また
自己のスイツチ２３Ｃを介してモータ８は通電さ
れて、スプロケツト４，５を介して商品載置棚７
を矢印方向に回動移行させる。またコインメカニ
ズム２１に自己のスイツチ２３Ａを介して販売開
始信号を送達して前記販売可信号を消勢する。従
つてモータ８の回転によりカム９も回転するの
で、待期スイツチ１８Ａはａ接点に換り、１８Ｂ
は閉成する。このためベンドリレー２３の自己保
持は解除されるが、スイツチ２３Ｃに代つて待期
スイツチ１８Ｂを介してモータ８は通電を継続す
る。そしてカム９が略１回転して待期スイツチ１
８Ｂが開成すると、モータ８は停止し、商品も案
内シユート１２を介して販売口１３に到達する。

このようにして次々に販売されることになる
が、第１図の商品を収納し忘れた商品載置棚７Ａ
が前記待期位置Ｐに到達すると、作動杵１４が支
軸１５を支点としてバネ１６により回動して該載
置棚７Ａの図示しない切欠を介して該棚内に入り
込み、売切検知スイツチ１７を閉成する。このた
め売切リレー２２が励磁し、このスイツチ２２Ａ
がａ接点に換る。このためライン１９→スイツチ
２２Ａのａ接点→ステツピングリレー２５のａ，
ｂ接点→モータ８→ライン２０の閉路で、モータ
８は前回の販売のときのモータ８の駆動を継続す
る。すると次に待期スイツチ１８Ａがａ接点に換
るとセツトコイル２５Ａが励磁し、ステツピング
リレー２５の歩進したｃ接点を介してモータ８は
通電を継続する。やがてカム９が１回転すると、
待期スイツチ１８Ａはｂ接点に復帰すると共に１
８Ｂは開成する。やがて次の商品が有る載置棚７
が下降して待機位置Ｐに到達すると、その商品が
バネ１６に抗して作動杵１４を回動させ、売切検
知スイツチ１７を開成させ、売切リレー２２を消
磁させる。従つてモータ８はスイツチ２２Ａがｂ
接点に換るので通電回路が遮断され停止し、その
スイツチ２２Ａのｂ接点を介してステツピングリ
レー２５のリセツトコイル２５Ｂが励磁し、切片
をｂ接点に復帰させ、該リレー２５をリセツトす
るものである。

もしこのとき本実施例では載置棚７上に商品を
万一連続して３個収納し忘れても安全なようにス
テツピングリレー２５のｂ，ｃ，ｄ接点はモータ
８に接続している構成である。従つて次の載置棚
７上に商品が無くともモータ８は通電され、有る
棚まで回転することになる。そして３個連続して
載置棚７上に無かつたときはステツピングリレー
２５はｅ接点に歩進し、売切表示ランプ２６が点
灯し、売切の旨表示するものである。

(ト) 考案の効果 本考案は上記したように、商品収納部内の商品
の有無を検知する売切検知スイツチが商品無しの
状態を検知すると、ステツピングリレーの接点を
歩進するように成し、商品収納部が所定数連続し
て商品無しの状態にあることを検知したとき商品
売切れ状態にするようにしたものであるから、商
品を詰め忘れた商品収納部があつた場合でも、他
の商品収納部に商品があれば売切れとなることな
く販売を継続することができるものである。

【図面の簡単な説明】

各図は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案制御回路を適用した自動販売機の縦断側面
図、第２図は制御回路図、第３図は第１図のＡ−
Ａ線断面図である。 ７……商品載置棚、８……モータ、１７……売
切検知スイツチ、２５……ステツピングリレー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の商品収納部を所定ピツチずつ環状に配置
   し一販売動作毎に前記ピツチずつモータにより前
   記商品収納部を移動して商品を販売するようにし
   た自動販売機に於いて、所定位置において前記商
   品収納部内の商品の有無を検知する売切検知スイ
   ツチと、前記商品収納部が商品無しの状態である
   ことを前記売切検知スイツチが検知すると接点を
   歩進し前記商品収納部が所定数連続して商品無し
   の状態にあるとき所定数の歩進にて前記モータの
   通電回路を切る接点を有し、前記連続した商品売
   切れ状態が所定数に達する前に前記売切検知スイ
   ツチが商品の有りを検知したときには逆歩進する
   ステツピングリレーとを設け、前記商品収納部が
   所定数連続して商品無しの状態にあるとき商品売
   切れ状態とすることを特徴とする自動販売機の制
   御回路。