JPS6217494B2 - - Google Patents

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JPS6217494B2
JPS6217494B2 JP57033997A JP3399782A JPS6217494B2 JP S6217494 B2 JPS6217494 B2 JP S6217494B2 JP 57033997 A JP57033997 A JP 57033997A JP 3399782 A JP3399782 A JP 3399782A JP S6217494 B2 JPS6217494 B2 JP S6217494B2
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JP
Japan
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emulsion
phase
oil
weight
fatty acid
Prior art date
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Application number
JP57033997A
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English (en)
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JPS58152445A (ja
Inventor
Susumu Yuda
Heiji Ookuma
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP57033997A priority Critical patent/JPS58152445A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、水中油型(以下O/Wという)乳化
液を安定な状態で油相中に乳化分散させた、油中
水中油型(以下O/W/Oという)の乳化構造を
持つ多相エマルジヨン型油脂組成物に関する。さ
らに詳しくは、内相の/W乳化液が破壊されて
O/W乳化液中の油脂が最外相の油相に移行する
ことなく安定な状態を保持する、風味および呈味
性の優れた多相エマルジヨン型油脂組成物に関す
る。 O/W/Oエマルジヨンは、最内相の油脂と最
外相の油脂とに性質の異なる油脂を使用できるの
で稠度などの物性面の改良効果が期待され、また
最内相に油脂を含むので同量の水相を含むもので
は油中水型(以下W/Oという)エマルジヨンよ
りも水相の表面積が大きくなり、水相に含まれる
乳たん白などの風味および呈味をより効果的に発
揮させることができる。 従来、公知の多相エマルジヨン型油脂組成物は
プロピレングリコールアルギネートおよびカゼイ
ン類、リン酸塩類などの使用が必須条件となつて
いる。 しかし、プロピレングリコールアルギネートお
よびカゼイン類、リン酸塩類などを使用して多相
エマルジヨン型油脂組成物を製造する場合、前述
のようにO/W乳化液を最外相の油相に乳化する
際、その乳化安定性が悪いため、大部分のO/W
乳化液は乳化中に破壊されてしまい、単なるW/
Oエマルジヨンに近いものになり、O/W/Oエ
マルジヨンの上記の特長が十分に活かされなかつ
た。 本発明者らは、乳化安定性の良いO/W/Oエ
マルジヨンを得るために種々検討を行つた結果、
油相と水相との特定の混合割合およびそれらに添
加する特定の乳化剤の組合せが好ましい結果を与
えることを見出して本発明に至つた。 本発明は、ソルビタン脂肪酸エステルおよびレ
シチンを溶解した油相()20〜50重量部と、蔗
糖脂肪酸エステルおよび乳たん白成分を含有した
水相50〜80重量部とを乳化させてO/W乳化液を
得、ついでこの乳化液20〜120重量部をグリセリ
ン脂肪酸エステルおよびレシチンを溶解した油相
()100重量部と混合乳化してなるO/W/Oの
乳化構造を持つ多相エマルジヨン型油脂組成物を
提供するものである。 本発明に用いるソルビタン脂肪酸エステルは、
ソルビタンまたはソルビトールと炭素数12〜22の
脂肪酸とのエステルであり、モノエステルおよび
ジエステルを主に含む混合物である。レシチンと
しては大豆レシチン、卵黄レシチンが使用でき
る。蔗糖脂肪酸エステルは、蔗糖と炭素数12〜22
の脂肪酸のエステルであり、主にモノ,ジ,トリ
エステルの混合物であり、HLBが10以上、特に
好ましくはHLB11〜16のものが使用できる。ま
たグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンと炭
素数12〜22の脂肪酸のエステルでありモノエステ
ル、及びモノエステルとジエステルを主に含む混
合物である。 本発明において、O/W/Oエマルジヨンの最
内相となる油相()に対するソルビタン脂肪酸
エステルおよびレシチンの含有量はそれぞれ0.05
〜1.6重量%であり、蔗糖脂肪酸エステルの含有
量は水相に対して0.05〜1.0重量%である。上記
油相()と水相とからなるO/W乳化液の安定
性向上のために、ソルビタン脂肪酸エステル、蔗
糖脂肪酸エステルおよびレシチンの3者の配合比
率は重要であり、特に好ましい比率は重量比で
3:1:1〜1:1:2である。また油相()
に対するグリセリン脂肪酸エステルおよびレシチ
ンの含有量はそれぞれ0.05〜1.0重量%である。
上記の各油相および水相に対する乳化剤の量は上
記の範囲が好ましく、それぞれ0.05重量%未満で
は乳化が不安定となり、それぞれ上限を越えても
乳化の安定性は向上せず、かえつて他の物性や風
味等が損なわれる。 本発明に用いる乳たん白成分としては、牛乳,
脱脂粉乳,無糖練乳,醗酵乳,カゼインなどを使
用することができ、特に醗酵乳は風味の点で優れ
ている。乳たん白成分の使用量は固形分として水
相に対して1〜15重量%であり、O/W/Oエマ
ルジヨンに優れた風味および呈味を与え、また乳
化の安定にも役立つている。 本発明に使用する油脂としては、ナタネ油,コ
ーン油,大豆油,綿実油,サフラワー油などの液
体油および上記油脂の硬化油,魚油硬化油,ヤシ
油硬化油,バーム油などの固体脂があり、これら
を単独または混合して用いる。 本発明においては、多相エマルジヨン型油脂組
成物の乳化安定性を得るために乳化剤の選択およ
び配合量とともに、O/W乳化液中の油相()
と水相との比率さらにO/W乳化液と最外相の油
相()との比率が重要な要件である。内相とな
るO/W乳化液については油相()20〜50重量
部に対して水相50〜80重量部が好ましく、最外相
となる油相()100重量部に対して上記O/W
乳化液20〜120重量部の配合比率が好ましい。特
に好ましい配合比率(重量比)は、O/W乳化液
中の油相()と水相が5〜8:10であり、O/
W乳化液と油相()が4〜7:10の場合であ
り、この組成の多相エマルジヨン型油脂組成物が
乳化安定性,保存性,ホイツプ性、ホイツプされ
たクリームの物性などの面から最も優れている。
前記の範囲からはずれた場合は、O/W乳化液自
体の安定性は低下し最内相の油相()の油脂が
油相()へ移行してしまい好ましいO/W/O
エマルジヨンが得られない。 次に本発明品の製造工程の概略について説明す
る。 まず、50〜70℃に加温した水相部の中に、同様
に加温した最内相となる油相部()を撹拌機を
用いてO/Wエマルジヨンに乳化した後、ホモジ
ナイザーにより、均質化して、O/W乳化液とす
る。 この均質化されたO/W乳化液を他に用意した
最外相となる油相部()に混合、乳化する。 乳化液の温度は50〜70℃が好ましく、均一に乳
化後、急冷〓和装置により可塑化して多相エマル
ジヨン型油脂組成物を得る。 本発明の多相エマルジヨン型油脂組成物は、他
に必要ならば、フレーバー,食塩,糖類,リン酸
塩,など通常用いる添加剤を添加して用いること
ができる。 本発明の多相エマルジヨン型油脂組成物は、乳
化剤および油相と水相の配合比を最適に選んであ
るので、O/W乳化液のエマルジヨンの破壊がわ
ずかであり、当然水相の表面積が大きくなり、そ
の中に含まれる醗酵乳,牛乳などの乳たん白成分
の風味および呈味性が十分にかつ効果的に発揮さ
れる。したがつて風味および物性の優れたマーガ
リン,バタークリームなどを得ることができる。 以下に実施例を示して本発明を説明する。 実施例 1
【表】 上記の最内相および水相を60℃に加熱し、乳化
混合後、ホモジナイザー(100Kg/cm2)を通して
O/W乳化液を調整した。 次に60℃に加熱した最外相の中にこのO/W乳
化液を混合し乳化後、急冷〓和装置により可塑化
して、多相エマルジヨン型油脂組成物を得た。 表―1に性能試験結果を示し、それについての
評価を後に示した。(以下の実施例および比較例
についても同様に示した。) 実施例 2
【表】 上記の配合で実施例―1と同様にして多相エマ
ルジヨン型油脂組成物を得た。 実施例 3
【表】
【表】 上記の配合で実施例―1と同様にして多相エマ
ルジヨン型油脂組成物を得た。 実施例 4
【表】 上記の配合で実施例―1と同様にして多相エマ
ルジヨン型油脂組成物を得た。 比較例 1
【表】 最内相にソルビタン脂肪酸エステルを使用しな
い上記の配合で、実施例―1と同様にして多相エ
マルジヨン型油脂組成物を得た。 比較例 2
【表】
【表】 最内相を増量し、中間相を減量した上記の配合
でO/W乳化液を作り、実施例―1と同様にして
多相エマルジヨン型油脂組成物を得た。 比較例 3
【表】
【表】 最内相および水相によるO/W乳化液と最外相
との比率を6:4にした上記の配合で、実施例―
1と同様に多相エマルジヨン型油脂組成物を得
た。 比較例 4 最内相にレシチンもソルビタン脂肪酸エステル
も配合しない油脂を用いた以外は、実施例―1と
同様の配合で、同様にして多相エマルジヨン型油
脂組成物を得た。 以上実施例―1〜4および比較例―1〜4によ
つて得られた多相エマルジヨン型油脂組成物につ
いて、O/W乳化液における状態、粘度、最外相
への乳化時の安定性、およびその組成物のホイツ
プ性,保存性,風味,呈味性のパネルテスト、顕
微鏡観察などの試験を行なつた。その結果を表―
1に示す。
【表】
【表】 実施例―1〜4は、O/W乳化液の状態、粘
度、乳化安定性および組成物におけるホイツプ
性、保存性、風味テスト、顕微鏡観察について全
て満足な結果が得られ、多相エマルジヨン型油脂
組成物の優れた特長を備えていた。 比較例―1のようにソルビタン脂肪酸エステル
を使用しないで得たものは、実施例のものに比べ
てホイツプ性以外、他の項目については低い評価
であつた。 比較例―2については、O/W乳化液の粘度が
異常に高くなつて最外相の油脂中に分散しにく
く、乳化安定性も不良となり、ホイツプ性もあま
り良い結果は得られなかつた。 また顕微鏡による観察結果も、O/W/Oエマ
ルジヨンの大部分は破壊されて、W/O型に近い
乳化系になつたことが確認された。 比較例―3については、O/W乳化液の粘度、
状態は満足できるが、組成物のホイツプ性、保存
性が悪い結果であり、特にホイツプ中に離水現象
が認められ、保存性も極めて悪いものであつた。 比較例―4については、レシチンもソルビタン
脂肪酸エステルも配合していないので、O/W乳
化液の粘度、乳化安定性ともに悪く、またO/
W/Oエマルジヨンの大部分は破壊されてW/O
エマルジヨンに近いものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ソルビタン脂肪酸エステルおよびレシチンを
    溶解した油相()20〜50重量部と、蔗糖脂肪酸
    エステルおよび乳たん白成分を含有した水相50〜
    80重量部とを乳化させて水中油型乳化液を得、つ
    いでこの乳化液20〜120重量部をグリセリン脂肪
    酸エステルおよびレシチンを溶解した油相()
    100重量部と混合乳化してなる油中水中油型の乳
    化構造を持つ多相エマルジヨン型油脂組成物。 2 ソルビタン脂肪酸エステルおよびレシチンの
    含有量が油相()に対してそれぞれ0.05〜1.6
    重量%であり、蔗糖脂肪酸エステルのHLBが10
    以上でありその含有量が水相に対して0.05〜1.0
    重量%であり、乳たん白成分の含有量が水相に対
    して1〜15重量%である特許請求の範囲第1項記
    載の多相エマルジヨン型油脂組成物。
JP57033997A 1982-03-05 1982-03-05 多相エマルジヨン型油脂組成物 Granted JPS58152445A (ja)

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JPS58152445A JPS58152445A (ja) 1983-09-10
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