JPS62172054A - 芳香族ポリエステル組成物 - Google Patents

芳香族ポリエステル組成物

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JPS62172054A
JPS62172054A JP1301986A JP1301986A JPS62172054A JP S62172054 A JPS62172054 A JP S62172054A JP 1301986 A JP1301986 A JP 1301986A JP 1301986 A JP1301986 A JP 1301986A JP S62172054 A JPS62172054 A JP S62172054A
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phosphate
aromatic polyester
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JP1301986A
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Kiichi Yonetani
起一 米谷
Hiroo Karasawa
唐沢 啓夫
Kiyomi Okita
興田 清己
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形時の滞留安定性が良好で、かつ難燃性、機
械的性質および耐熱性のすぐれた成形品を与えることの
できる芳香族ポリエステル組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどに代表される芳香族ポリエステルは、その優れ
た諸特性を利用して機械機横部品、電気部品および自動
車部品などに用途をひらきつつある。一方これらの工業
用材料には一般の化学的、物理的緒特性のバランス以外
に火炎に対する安全性すなわち難燃性が強く要求されて
いる。またとくに電子コネクターな゛どの用途において
は、難燃性を付与した際にも、成形品が良好な機械的性
質を保有していると共に、難燃剤が成形品表面にブリー
ドアウトしない性能を有していることが必要である。こ
のような要求に対する添加剤(難燃剤)の検討が従来よ
り数多く行なわれており、なかでもとくに臭素化ポリカ
ーボネートオリゴマが白粉としてブリードアウトし難く
、また比較的良好な性能を有する点で注目されている。
しかし臭素化ポリカーボネートオリゴマは、その末端が
フェノール性水酸基などのままで封鎖されていない場合
には、耐熱性が劣るという欠点があるため、この欠点を
改良することを目的として(イ)トリブロムフェノール
で末端を封鎖した臭素化ポリカーボネートオリゴマを芳
香族ポリエステルに添加する方法(特公昭56−259
53号公報)、(ロ)p−t−ブチルフェノールで末端
を封鎖した臭素化ポリカーボネートオリゴマを芳香族ポ
リエステルに添加する方法(特開昭49−14563号
公報)および(ハ)上記(ロ)法の臭素化ポリカーボネ
ートオリゴマとリン酸および/または亜リン酸エステル
を併用して芳香族ポリエステルに添加する方法(特開昭
53−147749号公報)などが提案されており、な
かでも(ハ)法の耐熱性が比較的すぐれているとされて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記(ロ)および(ハ)法で用いるp−t
−ブチルフェノールで末端を封鎖した臭素化ポリカーボ
ネートオリゴマでは、末端封鎖剤であるp−t−ブチル
フェノールが溶融滞留時に脱離しやすいため、耐熱性に
問題を残しており、さらに上記(ハ)法のようにリン化
合物を併用する場合は脱離がやや抑制されるものの、そ
の滞留安定性が依然として劣る。しかも臭素化ポリカー
ボネートはその分子量が低い場合には成形品表面に白粉
を生じやすく、逆に分子量が高い場合には芳香族ポリマ
の機械的性質を阻害するなどの問題がある。
そこで本発明者らは、成形時の滞留安定性が良好で、し
かも難燃性、機械的性質および耐熱性のすぐれた成形品
を与え得る芳香族ポリエステル組成物の取得を目的とし
て鋭意検討した結果、特定の置換基により末端を封鎖し
た臭素化ポリカーボネートオリゴマ、アンチモン化合物
および特定のリン化合物を夫々特定の割合で芳香族ポリ
エステルに配合することにより、上記目的とする性能が
均衡かつ高度に達成できることを見出し、本発明に到達
した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、(A)芳香族ポリエステル100重
量部に対し、(B)下記一般式(1)で示される臭素化
ポリカーボネートオリゴマ1〜50重量部、(C)アン
チモン化合物1〜50重量部および(D)リン酸エステ
ル、亜リン酸エステルおよびリン酸の金属塩からなる群
より選ぼれたリン化合物の少なくとも1種0.005〜
5重量部を含有せしめたことを特徴とする芳香族ポリエ
ステル組成物を提供するものである。
(式中のXは炭素数1〜10の炭化水素基、カルボニル
基、エーテル基、−S  tE タハ−5O2−を、!
およびmは各々1〜4の整数を、nは2〜30の整数を
、またArおよび^r′は各々、下記の置換基を示す。
p。
ただし、上記置換基において、R7およびR,は炭素数
1〜6のアルキル基またはアルコキシ基を、R3−R6
は各々水素、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキ
シ基を、静″は炭素数6〜10のアリール基またはアル
キル置換アリール基を示す。) 本発明で用いる(A>芳香族ポリエステル樹脂とは芳香
環を重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳香族
ジカルボン酸くあるいはそのエステル形成性誘導体)と
ジオール(あるいはそのエステル形成性BE ’X体)
とを主成分とする縮合反応により得られる重合体ないし
は共重合体である。
ここでいう芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、1゜5−ナフタレンジ
カルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカ
ルボンM、3.3’−ビフェニルジカルボン酸、4.4
’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4.4’−ジフ
ェニルメタンジカルボン酸、4.4′−ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、4.4’−ジフェニルイソプロピリ
デンジカルボン酸、1.2−ビス(フェノキシ)エタン
−4,4′−ジカルボン酸、2,5−アンドラセンジカ
ルボン酸、2.6−アントラセンジカルボン酸、4.4
’−p−ターフェニレンジカルボン酸および2,5−ピ
リジンジカルボン酸などが挙げられ、なかでもテレフタ
ル酸が好ましく使用できる。
これらの芳香族ジカルボン酸は二種以上を混合して使用
してもよい。なお少量であれば、これらの芳香族ジカル
ボン酸とともにアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸
およびドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸およ
びシクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン
酸を一種以上混合使用することができる。
またジオール成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレング
リコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、ジエチレングリコールおよびト
リエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタツールなどの脂環族ジオールなど
およびそれらの混合物などが挙げられる。
なお少量であれば、分子51400〜6,000の長鎖
ジオール、すなわちポリエチレングリコール、ポリ−1
,3−プロピレングリコールおよびポリテトラメチレン
グリコールなどを一種以上共重合せしめてもよい。
芳香族ポリエステル樹脂の具体例としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリヘキシレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレ
ートおよびポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)
エタン−4,4′−ジカルボキシレートなどのほか、ポ
リエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート/イソフタレートおよびポリブチレ
ンテレフタレート/デカンジカルボキシレートなどのよ
うな共重合ポリエステルが挙げられる。これらのうち機
械的性質および成形性などのバランスのとれたポリブチ
レンテレフタレートが特に好ましく使用できる。
本発明において使用する芳香族ポリエステルは0.5%
の0−クロルフェノール 測定した相対粘度が1.15〜2.0、とくに1. 3
〜1、85のものが好適である。
本発明で難燃剤として使用する上記一般式(I)で表わ
される(B)臭素化ポリカーボネートオリゴマは、例え
ば臭素化ビスフェノール化合物と末端封鎖剤として用い
るフェノールをエステル交換法またはホスゲン法により
重合せしめて得ることができる。本発明の臭素化ポリカ
ーボネートオリゴマにおける臭素含有量は25重量%以
上、好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重
量%以上の範囲が好適である。臭素含有量が25重量%
未満では芳香族ポリエステルの難燃化のために、多量に
添加する必要があり、得られる難燃化ポリエステル成形
品の耐熱性、耐薬品性および機械的性質などが低下する
傾向があるため好ましくない。また、臭素化ポリカーボ
ネートオリゴマの重合度は2〜30、好ましくは3〜1
5、より好ましくは4〜IOの範囲に制限され、重合度
が2未満の場合には難燃剤が白粉としてブリードアウト
し、一方、30を越える場合には分散性が不良となり機
械的性質が低下するため、いずれも好ましくない。
上記臭素化ポリカーボネートオリゴマを合成する際の原
料となる臭素化ビスフェノール化合物としては2.2−
ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2.2−ビス(3−プロムー4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2.2−ビス(2,3,5,6−テ
トラブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス
(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)メタン
、i 、t−ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサノン、1,2−ビス(3,5−
ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(3
,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビ
ス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)エー
テル、ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホンおよびビス(3−ブロム−4−
ヒドロキシフェニル)スルホンなどが挙げられ、なかで
も2.2−ビス(3゜5−ジブロム−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンおよびビス(3,5−ジブロム−4−
ヒドロキシフェニル)スルホンが好ましく使用される。
また末端封鎖剤として使用する1価のフェノールは下記
一般式(II)〜(IV)から選択されるものである。
R。
Rt     Rs (ただし、上記式中のR3およびR2は炭素数1〜6の
アルキル基またはアルコキシ基を、R3−R1は各々水
素、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキシ基を、
Ar’は炭素数6〜10のアリール基またはアルキル置
換アリール基を示す。)なお上記1価のフェノールにお
いて、塩素、臭素などのハロゲンを含有すると滞留安定
性が低下するため好ましくない。
具体的な1価のフェノールとしては、2.6−シメチル
フエノール、2,4.5−)リメチルフェノール、2.
6−シメトキシフエノール、2.6−ジニトキシフエノ
ール、O−フェニルフェノール、m−フェニルフェノー
ル、p−フェニルフェノール、α−ナフトール、β−ナ
フトールおよび6−メチル−2−ヒドロキシナフタレン
などが挙げられる。
本発明で用いる臭素化ポリカーボネートオリゴマの好適
な具体例としては、下記一般式(V)で表わされる化合
物が挙げられる。
(ただし、上記式中のArNfは2,6−シメチルフエ
ニル、2−ビスフェニル、4−ビスフェニルおよびβ−
ナフチルから選択される基を、pは3〜lOの整数を示
す。) 本発明における(B)臭素化ポリカーボネートオリゴマ
の配合量は、(A)芳香族ポリエステル100重量部に
対して1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、よ
り好ましくは5〜30重量部であり、配合量が1重量部
未満の場合には難燃性の改良効果が十分でな(、一方5
0重量部を越える場合には、機械的性質が低下するため
いずれも好ましくない。
なお本発明においては、(B)臭素化ポリカーボネート
オリゴマと共に他の臭素化難燃剤を併用することができ
る。このような難燃剤としては、臭素化エポキシ化合物
、臭素化フェノキシ樹脂、臭素化ポリスチレン、臭素化
ポリフェニレンエーテルおよび臭素化ビスフェノール/
塩化シアヌル/臭素化フェノール縮金物などが挙げられ
、なかでも臭素化エポキシ化合物を併用した場合には成
形滞留安定性が向上して好ましい効果が得られる。上記
難燃剤を併用する場合の配合量は、(B)臭素化ポリカ
ーボネートオリゴマと上記難燃剤の重量比で9575〜
20/80の範囲が好適である。
本発明においては、上記(B)臭素化ポリカーボネート
オリゴマと共に難燃助剤として(C’)アンチモン化合
物を併用添加することにより組成物の難燃性を相乗的に
向上せしめることができる。かかる(C)アンチモン化
合物としては各種のものが使用でき、具体的には二酸化
アンチモン、五酸化アンチモンなどの酸化アンチモン、
リン酸アンチモン、KSb (OH)い酒石酸アンチモ
ニルカリウム、5b(OC1lzCH3) !、5b(
OCli(CH3)CHzc)13) *およびトリフ
ェニルスチビンなどが挙げられ、とくに酸化アンチモン
が好ましく使用される。
本発明における(C)アンチモン化合物の添加量は芳香
族ポリエステル100重量部に対し1〜50重量部、好
ましくは3〜30重量部であり、1重量部未満ではアン
チモン化合物の併用添加による難燃性改良効果が十分で
はなり、50重量部を越えると芳香族ポリエステルの機
械的性質が損なわれるため好ましくない。さらに好まし
くは、配合した臭素化ポリカーボネートオリゴマ中の臭
素2〜5原子に対しアンチモン化合物中のアンチモン原
子1の割合で加えるのが望ましい。同時に他の難燃補助
剤である酸化ホウ酸、酸化ジルコニウム、酸化鉄および
硫酸バリウムなどを併用してもよい。
本発明において使用する(D)リン化合物とは、リン酸
エステル、亜リン酸エステルおよびリン酸の金属塩から
なる群より選択された化合物であり、分子量2.000
以下のものが好ましい。
リン酸エステルの具体例としては、リン酸ジメチル、リ
ン酸トリメチル、リン酸ジエチル、リン酸トリエチル、
リン酸プロピル、リン酸イソプロピル、リン酸トリプロ
ピル、リン酸フチル、リン酸ジブチル、リン酸トリブチ
ル、リン酸トリペンチル、リン酸トリヘキシル、リン酸
オクチル、リン酸ジオクチル、リン酸トリオクチル、リ
ン酸−2−エチルヘキシル、リン酸ジー2−エチルへキ
シル、リン酸トリー2−エチルヘキシル、リン酸トリデ
シル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン
酸タレジルジフェニル、リン酸トリーブトキシエチル、
リン酸オクチルシフエチル、リン酸ステアリル、リン酸
ラウリル、リン酸トリステアリルなどおよびこれらの混
合物が挙げられ、なかでもリン酸トリメチル、リン酸ト
リエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、リ
ン酸ジエチルとリン酸エチルの混合物およびリン酸ジ−
イソプロピルとリン酸イソプロピルの混合物が好ましく
使用できる。
亜リン酸エステルの具体例としては亜リン酸トリメチル
、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリーイソプロピル、
亜リン酸トリブチル、亜リン酸トリー2−エチルヘキシ
ル、亜リン酸トリーデシル、亜リン酸トリステアリル、
亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリーノニルフェニル
、亜リン酸デシルジフェニル、亜リン酸オクチルジフェ
ニルおよび下記一般式(VI)〜(■)式で示される化
合物およびそれらの混合物が挙げられる。
CI!。
(上記式中、R,およびR1は各々、炭素数8〜25の
アルキル基、了り−ル基またはアルキル置換アリール基
を示す。) これら亜リン酸エステルのなかでも亜リン酸トリフェニ
ル、亜リン酸トリーノニルフェニル、亜リン酸オクチル
ジフェニルおよび一般式(Vl)の化合物の使用が好適
である。
本発明で用いるリン酸の金属塩とは、正塩または水素塩
であり、具体的にはリン酸リチウム、リン酸ナトリウム
、リン酸カリウム、リン酸チタン、リン酸アンチモン、
リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、
リン酸−ナトリウムおよびリン酸二ナトリウムなどが挙
げられる。
上記リン化合物は一種のみならず、二種以上を併用して
もよい。
本発明における(D)リン化合物の配合量は芳香族ポリ
エステル100重量部に対して、0.005〜5重量部
、好ましくは0.01〜2重量部、より好ましくは0.
1〜1重量部であり、配合量が0.01重量部未満では
成形時における滞留安定性の改良効果が十分でなく、一
方5重量部を越える場合には芳香族ポリエステルの機械
的性質が損なわれるためいずれも好ましくない。
なお、特に必須ではないが本発明の組成物に対してさら
に繊維状および/または粒状の充填剤を添加した場合に
は、他の特性を低下させずに剛性を大幅に向上させるこ
とができる。このような充填剤としてはガラス繊維、炭
素繊維、金属繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ア
スベスト、チタン酸カリウィスカ、ワラステナイト、石
コウ繊維、セビオライト、ガラスピーズ、ガラスフレー
ク、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、酸化チタンおよび酸化アルミニウムなどが挙げ
られ、なかでもチョツプドストランドタイプのガラス繊
維が好ましく使用できる。これら充填剤を添加する場合
の配合量は通常芳香族ポリエステル100重量部に対し
て3〜80重量部である。
また本発明の組成物に対して、本発明の目的を損なわな
い範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤
、離型剤、染料や顔料を含む着色剤および核剤などの通
常の添加剤を1種以上添加することができる。また少量
の他の熱可塑性樹脂(例えばポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン/プロ
ピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチ
レン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/
アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グ
リシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル
酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g
−無水マレイン酸共重合体など)を添加することもでき
る。
本発明の組成物の製造方法は特に限定されるものではな
いが、芳香族ポリエステル樹脂、臭素化ポリカーボネー
トオリゴマ、臭素化エポキシ化合物、アンチモン化合物
および必要に応じてその他の添加剤を、押出機を使用し
て溶融混練する方法が好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明の効果をさらに詳述する。
実施例1〜8、比較例1〜7 相対粘度1.73のポリブチレンテレフタレート100
重量部に対して、下記臭素化ポリカーボネートオリゴマ
(Br−PC) (at 〜(e)、二酸化アンチモン
(SBO)および下記リン化合物(f)〜(ilを夫々
表1に記載した割合で、およびさらにカーボンブラック
濃度60%のブランクマスターベレット夫々2重量部を
V−ブレンダーで混合し、さらに401mφ押出機を用
いて250℃で溶融混練しベレット化した。このペレッ
トを130℃で5時間熱風乾燥後250℃に設定した5
オンスのスクリューインライン型射出成形機を使用して
金型温度80℃、成形サイクル(射出時間/冷却時間/
中間時間)10秒/15秒/10秒(成形サイクル9)
)で成形し、アイシフ)衝撃試験片および燃焼試験片(
1/16″Xi/2’X5″)を各々得た。
また成形サイクル(射出時間/冷却時間/中間時間)を
lθ秒/15秒/140秒(成形サイクルヤ))に変え
たのみで、他の条件は同じにして上記と同様に試験片を
得た。
これらの試験片について、UL94規格にしたがい垂直
型燃焼試験を、A S T M−D256規格にしたが
いアイゾツト衝?試験を、またデュポン社製の熱雷1介
析装置を用いて窒素気流下、260℃、60分後の重量
減少測定を行なった。成形サイクル(2))の引張試験
片については、150℃のオーブン中で200時間熱処
理後、外観観察をまた、180℃のオーブン中で1.0
0時間、熱処理後、引張テストを行なった。これらの結
果を表1に示す。
〔難燃剤a −e 〕
一般式 で示される臭素化ポリカーボネートオリゴマにおいて、
難燃剤(alは 難燃剤(blは 離燃剤(C)は H3 難燃剤(d)は 難燃剤(e)は 〔リン酸化合物、f−h) fニリン酸トリメチル gニリン酸トリフェニル h:亜リン酸トリフェニル iニリン酸カリウム (来夏以下余白) 表1の実施例から明らかようにβ−ナフチル、4−ビフ
ェニルおよび2.6−シメチルフエニルなどの特定の末
端基により封鎖された臭素化ポリカーボネートオリゴマ
および特定のリン化合物を併用添加した本発明の組成物
は、機械的性質、成形滞留安定性および耐熱性が優れる
と共に、ガス発生量が少なく、白粉を発生しない難燃性
ポリエステル成形品を与えることができる。
一方比較例6〜7のから明らかなようにp−t−ブチル
フェニル基により末端封鎖された臭素化ポリカーボネー
トオリゴマを使用した場合には、ガス発生量が多く、滞
留安定性が悪い、また、重合度が低い場合には難燃剤が
白粉となってブリードアウトするなどの問題がある。
実施例9〜12、比較例8〜12 相対粘度1.49のポリブチレンテレフタレート100
重量部に対してガラス繊維(日東紡社製CS−3P E
941、チョップストランドタイプ)50重量部、三酸
化アンチモン8重量部、実施例1で使用したブランクマ
スター2重量部、臭素化ポリカーボネート系難燃剤(a
)〜(e)の一種25重量部およびリン化合物(f)ま
たは(hl 0.3重量部をタンブラ−でトライブレン
ドし、実施例1と同様にして溶融混合、射出成形および
特性評価を行った。結果を表2に示す。
(来夏以下余白) 表2の結果から明らかなようにガラス繊維を配合したと
きにおいても本発明の末端基がβ−ナフチル、4−ビフ
ェニルおよび2,6−シメチルフエニルなどの特定の基
を存する臭素化ポリカーボネートオリゴマとリン化合物
を併用配合した場合には、機械的性質、成形滞留安定性
および耐熱性に優れると共にガス発生量が少なく、白粉
を発生しない難燃化ポリエステル樹脂成形品を与える。
〔発明の効果〕
芳香族ポリエステル樹脂に対して特定の末端基および重
合度を有する臭素化ポリカーボネートオリゴマ、アンチ
モン化合物およびリン化合物を含有せしめてなる本発明
の芳香族ポリエステル組成物は成形時の滞留安定性が良
好で、しかも難燃性、機械的性質および耐熱性に優れた
成形品を与えることができ、得られる成形品はその優れ
た性能を生かして、種々の用途に適用が期待できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)芳香族ポリエステル100重量部に対し、 (B)下記一般式( I )で示される臭素化ポリカーボ
    ネートオリゴマ1〜50重量部、(C)アンチモン化合
    物1〜50重量部および (D)リン酸エステル、亜リン酸エステルおよびリン酸
    の金属塩からなる群より選ぼれたリン化合物の少なくと
    も1種0.005〜5重量部を含有せしめたことを特徴
    とする芳香族ポリエステル組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (式中のXは炭素数1〜10の炭化水素基、カルボニル
    基、エーテル基、−S−または−SO_2−を、lおよ
    びmは各々1〜4の整数を、nは2〜30の整数を、ま
    たArおよびAr′は各々、下記の置換基を示す。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ただし、上記置換基において、R_1およびR_2は炭
    素数1〜6のアルキル基またはアルコキシ基を、R_3
    〜R_5は各々水素、炭素数1〜6のアルキル基または
    アルコキシ基を、Ar″は炭素数6〜10のアリール基
    またはアルキル置換アリール基を示す。)
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