JPS62172052A - 難燃性ポリエステル組成物 - Google Patents

難燃性ポリエステル組成物

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JPS62172052A
JPS62172052A JP1301786A JP1301786A JPS62172052A JP S62172052 A JPS62172052 A JP S62172052A JP 1301786 A JP1301786 A JP 1301786A JP 1301786 A JP1301786 A JP 1301786A JP S62172052 A JPS62172052 A JP S62172052A
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小谷 宣義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形時における流動性および滞留安定性が良好
で、しかも難燃性、機械的性質および耐熱性の優れた成
形品を与え得る難燃性ポリエステル組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレーi・およびポリブチレンテレ
フタレートなどに代表される芳香族ポリエステルは、そ
のイ憂れな諸特性を利用して機械機構部品、電気部品お
よび自動車部品などに用途をひらきつつある。一方これ
らの工業用材料には一最の化学的、物理的緒特性のバラ
ンス以外に火炎に対する安全性すなわち難燃性が強く要
求されている。またとくに電子コネクターなどの分野に
おいては、難燃性と共に優れた機械的性質を保持してお
り、さらには難燃剤が成形品表面に白粉としてブリード
アウトしない性能が必要とされている。
芳香族ポリエステルに対し、上記のような要求性能を付
与するための添加剤(難燃剤)が従来から種々検討され
ており、なかでも臭素化ポリカーボネートオリゴマがブ
リードアウトを起こさず、しかも比較的良好な難燃性能
を発揮する点で)1目を浴びていた。
しかし臭素化ポリカーボネ−1・は、その末端基がフェ
ノール水酸基のまで封鎖されていない場合に耐熱性が不
良であるため、種々の検討が重ねられ、たとえば(イ)
アルキル置換フェノールで末端を封鎖した臭素化ポリカ
ーボネートを用いる方法(特開昭49−14563号公
報)が提案された。その後さらに耐熱性を改良すること
を目的として(ロ)末端封鎖した低分子量の臭素化ポリ
カーボネートと低分子量の臭素化エポキシ樹脂を併用す
る方法(特開昭59−30856号公報)および(ハ)
重合度16以上の臭素化ポリカーボネート、重合度20
までの臭素化エポキシ化合物およびリン酸エステルなど
を併用する方法(特開昭55−12103号公報)など
が提案され、これら(ロ)および(ハ)法における難燃
性と耐熱性は比較的硬れているとされている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記(ロ)法においては、成形時の滞留安
定性は比較的良好ではあるものの、末端封鎖剤が脱離し
やすく、成形時にガスが発生しやすいため、成形品の機
械的性質が不十分であり、しかも高温で使用する場合に
成形品表面に白粉が生ずるなどの問題を残している。
また上記(ハ)法においては、成形時のガス発生こそ少
ないものの、臭素化ポリカーボネートの粘度が高いこと
に起因して成形時の流動性が悪く、と(に薄肉成形品の
場合に優れたけ域内特性が得られないという欠点があっ
た。
そこで本発明者らは、成形時における流動性、滞留安定
性が良好で、しかも難燃性、機械的性質および耐熱性の
優れた成形品を与えることのできる難燃性ポリエステル
組成物の取得を目的として鋭意検討した結果、アルキル
置換フェノールで末端を封鎖した特定の低い重合度を有
する臭素化ポリカーボネートオリゴマと特定の重■度の
臭素化エポキシ化合物を特定の割合で併用し、さらに特
定のリン化合物を併用して芳香族ポリエステルに配合す
ることにより、上記目的とする性能を均衡してかつ高度
に具備したポリエステル組成物が得られることを見出し
、本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、(A)芳香族ポリエステル−00重
量部に対し、(B)下記一般式(I)で表わされる臭素
化ポリカーボネートオリゴマ1〜50重量部、(C)下
記一般式(II)で表わされる臭素化エポキシ化合物1
〜50重量部、(D)アンチモン化合物1〜50重量部
およ、び(E)分子!li’12.000以下のリン酸
エステルおよび/または亜リン酸エステル0.01〜5
重量部を配合してなり、上記(B)および(C)の重量
比が(B)/ (C) =9515〜40/60の範囲
にあることを特(改とする難燃性ポリエステル樹脂組成
物を提供するものである。
マ (式中のRおよびR′は各々炭素数1〜10のアルキル
基を、Xは炭素数1〜10の炭化水素法、カルボニル基
、エーテル基、−S−または−SO□−を、lおよびm
は各々1〜4の整数を、nは2〜15の整数を示す。) (式中のXは(I)式の置換基と同じであり、p、qは
各々1〜4の整数を、n′はO〜15の整数を示す。) 本発明で用いる<A)芳香族ポリエステルとは芳香環を
重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳香族ジカ
ルボン酸(あるいはそのエステル形成性誘導体)とジオ
ール(あるいはそのエステル形成性誘導体)とを主成分
とする縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体
である。
ここでいう芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、1゜5−ナフタレンジ
カルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、4.4′−ビフェニルジカ
ルボン酸、3,3′−ビフェニルジカルボン酸、4.4
’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′−ジフ
ェニルメタンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、4.4’−ジフェニルイソプロピリ
デンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン
−4,4′−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカ
ルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4.4
’−p=ターフェニレンジカルボン酸および2.5−ピ
リジンジカルボン酸などが挙げられ、なかでもテレフタ
ル酸が好ましく使用できる。
これらの芳香族ジカルボン酸は二種以上を混合して使用
してもよい。なお少量であれば、これらの芳香族ジカル
ボン酸とともにアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸
およびドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸およ
びシクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン
酸を一種以上混合使用することができる。
またジオール成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレング
リコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、ジエチレングリコールおよびト
リエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、1.4−
シクロヘキサンジメタツールなどの脂環族ジオールなど
およびそれらの混合物などが挙げられる。
なお少量であれば、分子量400〜6.000の長鎖ジ
オール、すなわちポリエチレングリコール、ポリ−1,
3−プロピレングリコールおよびポリテトラメチレング
リコールなどを一種以上共重合せしめてもよい。
芳香族ポリエステルの具体例としてはポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリヘキシレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート
およびポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4’−ジカルボキシレートなどのほか、ポリエ
チレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート/イソフタレートおよびポリブチレンテ
レフタレート/デカンジカルボキシレートなどのような
共重合ポリエステルが挙げられる。これらのうち機械的
性質および成形性などのバランスのとれたポリブチレン
テレフタレートが特に好ましく使用できる。
本発明において使用する芳香族ポリエステルは0.5%
の0−クロJレフエノールン容’tei、を25°Cで
測定した相対粘度が1.15〜2.0、とくに1.3〜
1.85のものが好適である。
本発明で難燃剤として便用する上記−最式(I)で表わ
される(B)臭素化ポリカーボネートオリゴマは、例え
ば臭素化ビスフェノール化合物と末端1、)鎮剤として
用いるフルキル置換フェノールをエステル交換法または
ホスゲン法により重合せしめて得ることができる。本発
明で用いる(B)臭素化ポリカーボネートオリゴマは、
臭素含有層が25重計部以上好ましくは40重量%以上
、より好ましくは50重量%以上であるものが好適であ
る。臭素含有量が25重薙%未満では芳香族ポリエステ
ルの難燃化のために、多量に添加する必要があり、得ら
れる難燃化ポリエステルの耐熱性、耐薬品性および機械
的性質などが低下する傾向があるため好ましくない。
また、臭素化ポリカーボネートオリゴマの重合度は2〜
15、好ましくは3〜12、より好まし7くは4〜10
であり、重合度が2未満の場合は難燃剤が白粉としてブ
リードアウトシ、一方、15を越える場合には分散性が
不良となり機械的性質が低下するため、いずれも好まし
くない。
上記臭素化ポリカーボネートオリゴマを製造する際の原
料となる臭素化ビスフェノール化合物としては2,2−
ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2.2−ビス(3−ブロム−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2.2−ビス(2,3,5,6−テ
トラブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス
(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)メタン
、1,1−ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサノン、1,2−ビス(3,5−ジ
ブロム−4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(3,
5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス
(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル
)スルフィド、ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホンおよびビス(3−ブロム−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホンなどが挙げられ、なかでも
2.2−ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンおよびビス(3,5−ジブロム−4=ヒ
ドロキシフエニル)スルホンが好ましり使用できる。
また末端封鎖剤として使用するアルキルフェノールとし
ては、p−メチル−フェノール、m−メチル−フェノー
ル、0−メチル−フェノール、p−エチル−フェノール
、〇−エチルーフェノール、p−プロピルフェノール、
0−プロピルフェノール、p−イソブビルフェノール、
p−n−ブチルフェノール、o−t−ブチルフェノール
、p−t−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール
、およびp−デシルフェノールなどが挙げられ、0−メ
チルフェノール、〇−エチルフェノール、O−プロピル
フェノールおよびO−ブチルフェノール、p−t−ブチ
ルフェノール、とくに0−メチルフェノールが好ましく
使用できる。
本発明における(B)臭素化ポリカーボネートオリゴマ
の配合量は芳香族ポリエステル100重量部に対して1
〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、より好まし
くは5〜30重景部である。
配合量が1重量部未満の場合には、難燃性の改良が4−
分でなく、一方50重量部を越える場合には、機械的性
質が低下するためいずれも好ましくない。
次に本発明において使用する上記一般式DI)で示され
る(C)臭素化エポキシ化合物は、公知の方法、例えば
臭素化ビスフェノールとエピクロルヒドリン、あるいは
臭素化ビスフェノールジグリシジルエーテルと臭素化ヒ
スフェ/−ルとを、重合条件を調整することにより縮合
させて得ることができる。
上記一般式(II)の臭素化エポキシ化合物の構成成分
となる臭素化ビスフェノール化合物としては、(B)臭
素化ポリカーボネートオリゴマの項に記載したのと同様
のものが使用できる。
上記(C)臭素化エポキシ化合物の重合度は0〜50、
好ましくは1〜40、より好ましくは2〜30であり、
50を越える場合には芳香族ポリエステルの重合度が低
下するため好ましくない本発明における(C)臭素化エ
ポキシ化合物の配合量は、芳香族ポリエステル100重
量部に対し1〜50重量部、好ましくは1〜40重量部
、より好ましくは2〜30重量部である。
さらにまたCB>臭素化ポリカーボネートと(C)臭素
化エポキシ化合物の重量比(B)/(C)は9515〜
40/60 、好ましく 90/10〜50150の範
囲にあることが重要であり、ここで(C)臭素化エポキ
シ化合物の配合量が上記の量または重量比未満の場合、
滞留安定性が不良となり、一方上記の量または重量比を
越えた場合には機械物性の低下が大きいため、いずれも
好ましくない。
本発明においては、上記(B)臭素化ポリカーボネート
オリゴマおよび(C)臭素化エポキシ化合物と共に、難
燃助剤として(D)アンチモン化合物を併用添加するこ
とにより相乗的に難燃性を向上せしめることができる。
かかるアンチモン化合物としては各種のものが使用でき
、具体的には三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなど
の酸化アンチモン、リン酸アンチモン、KSb (0)
1)い酒石酸アンチモニルカリウム、sbc。
CHzCH+) z、5b(OCH(C)lz)CHz
CL)3およびトリフェニルスチビンなどが挙げられる
が、なかでもとくに酸化アンチモンが好ましく使用され
る。
本発明における(D)アンチモン化合物の配合量は芳香
族ポリエステル100重量部に対し1〜50重量部、好
ましくは3〜30重量部であり、1重量部未満ではアン
チモン化合物の併用添加による難燃性改良効果が十分で
はなく、50重量部を越えると芳香族ポリエステルの機
械的性質が損なわれるため好ましくない。さらには添加
した臭素化ポリカーボネートオリゴマおよび臭素化エポ
キシ化合物中の臭素2〜5原子に対しアンチモン化合物
中のアンチモン原子1の割合で加えるのが好ましい。同
時に他の難燃補助剤である酸化ホウ酸、酸化ジルコニウ
ム、酸化鉄および硫酸バリウムなどを併用することもで
きる。
本発明において使用する(E)リン酸エステルおよび/
または亜リン酸エステルは分子量2゜000以下のもの
である。このリン酸エステルの具体例としては、リン酸
ジメチル、リン酸トリメチル、リン酸ジエチル、リン酸
トリエチル、リン酸プロピル、リン酸イソプロピル、リ
ン酸トリプロピル、リン酸ブチル、リン酸ジブチル、リ
ン酸トリブチル、リン酸トリペンチル、リン酸トリヘギ
シル、リン酸オクチル、リン酸ジオクチル、リン酸トリ
オクチル、リン酸−2−エチルヘキシル、リン酸ジー2
−エチルヘキシル、lJy酸t−IJ−2−エチルヘキ
シル、リン酸トリデシル、リン酸トリフェニル、リン酸
トリクレジル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリ
ーブトキシエチル、リン酸オクチルシフエチル、リン酸
ステアリル、リン酸ラウリル、リン酸トリステアリルな
どおよびこれらの混合物が挙げられ、なかでもリン酸ト
リメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン
酸トリフェニル、リン酸ジエチルとリン酸エチルの混合
物およびリン酸ジ−イソプロピルとリン酸イソプロピル
の混合物が好ましく使用できる。
亜リン酸エステルの具体例としては亜リン酸トリメチル
、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリーイソプロピル、
亜リン酸トリブチル、亜リンM l−IJ −2−エチ
ルヘキシル、亜リン酸トリーデシル、亜リン酸トリステ
アリル、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリーノニル
フェニル、亜リン酸デシルジフェニル、亜リン酸オクチ
ルジフェニルおよび下記一般式(III)〜(V)式で
示される化合物およびそれらの混合物が挙げられる。
CH+ (式中のR2およびR2は各々、炭素数8〜25のアル
キル基、アリール基、アルキル置換子り−ル基を示す。
) これら亜リン酸エステルのなかでも亜リン酸トリフェニ
ル、亜リン酸トリーノニルフェニル、亜リン酸オクチル
ジフェニルおよび上記一般式([1)の化合物の使用が
好適である。
本発明における(E)分子Ffi 2,000以下のリ
ン酸エステルおよび/または亜リン酸エステルの配合量
は(A)芳香族ポリエステル100重量部に対して0.
01〜5重量部、好ましくは0105〜2重量部、より
好ましくは0.1〜0.5重量部であり、0.01重吋
部未満では成形滞留安定性の改良が十分でなく、一方5
重量部を越える場合には芳香族ポリエステルの機械的性
質が損なわれるためいずれも好ましくない。
なお、特に必須ではないが本発明組成物に対してさらに
繊維状および/または粒状の充填剤を添加した場合には
、他の特性を低下させずに剛性を大幅に向上させること
ができる。このような充填剤としてはガラス繊維、炭素
繊維、金属繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、アス
ベスト、チタン酸カリウィスカ、ワラステナイト、石ロ
ウ繊維、セビオライト、ガラスピーズ、ガラスフレーク
、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、酸化チタンおよび酸化アルミニウムなどが挙げら
れ、なかでもチョツプドストランドタイプのガラス繊維
が好ましく使用できる。これら充填剤を添加する場合の
配合量は通常芳香族ポリエステル100重量部に対して
3〜80重量部である。
また本発明の組成物に対して、本発明の目的を損なわな
い範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤
、離型剤、染料や顔料を含む着色剤および核剤などの通
常の添加剤を1種以上添加することができる。また少量
の他の熱可塑性樹脂(例えばポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン/プロ
ピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチ
レン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/
アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グ
リシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル
酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g
−無水マレイン酸共重合体など)を添加することもでき
る。
本発明の組成物の製造方法は特に限定されるものではな
いが、芳香族ポリエステル、臭素化ポリカーボネートオ
リゴマ、臭素化エポキシ化合物、アンチモン化合物およ
び必要に応じてその他の添加剤を押出機を使用して溶融
混練する方法が好ましい。
(実施例〕 以下に実施例を挙げて本発明の効果をさらに詳述する。
実施例1〜7、比較例1〜10 相対粘度1.78のポリブチレンテレフタレート100
重量部に、下記臭素化ポリカーボネートオリゴマ系難燃
剤(Br−PC) fa)〜(d)の一種および/また
は臭素化エポキシ化合物系難燃剤(Br−エポキシ)(
e)〜(f)の一種、表1に示したリン化合物(リン酸
エステルまたは亜リン酸エステル)、三酸化アンチモン
(SBO)を夫々表1に示した組合せおよび割合で配合
し、さらにカーボンブランク濃度60%のブランクマス
ターベレノ;・2重量部を添加してから■−ブレンダー
で混合し、40龍φ押出機を用いて250℃で溶融混練
しベレット化した。このベレットを130℃で5時間熱
風乾燥後、高化式フローテスタを用いて溶融粘度を測定
すると共に、250℃に設定した3オンスのスクリュー
インライン型射出成形機を使用して金型温度80℃、成
形サイクル(射出時間/冷却時間/中間時間)10秒/
15秒/10秒(成形サイクル(イ))で成形し、AS
TM−1号ダンベル、1/4#幅アイゾツト衝撃試験片
および燃焼試験片(I/32“X 1/2” X 5 
#)を作成した。
このとき成形時に金型内を充填するのに必要な最小圧力
である成形下限圧(ゲージ圧)を求めた。
また、成形サイクル(射出時間/冷却時間/中間時間)
を10秒/15秒/120秒(成形サイクル(ロ))に
変えたのみで、他の条件は同じにして上記と同様に2種
の試験片を得た。
これらの試験片について、1JL94規格にしたがい垂
直型燃焼テストを、ASTM−D638規格にしたがい
引張試験を、またデ二ポン社製の熱重量分析装置を用い
て窒素気流下、260’C160分後の重量減少測定を
行なった。成形サイクル(ロ)の引張試験片については
、150℃のオーブン中で100時間熱処理後、外観観
察を、また180Cのオーブン中で100時間、熱処理
後、引張テストを行なった。これらの結果を表1に併せ
て示す。
〔難燃剤a・〜d〕
一般式 で示される臭素化ポリカーボネートオリゴマにおいて、
難燃剤(alは 難燃剤(b)は 難燃剤(C+は 難燃剤(d)は 〔難燃剤e〜「〕 一般式 で示される臭素化エポキシ化合物において、難燃剤(8
1は 、5=7 難燃剤(f)は である。
(本頁以下余白) 表1の実施例から明らかなようにp−t−ブチルフェノ
ールおよび0−メチルフェノールなどの特定の基で末端
封鎖した低重量度の臭素化ポリカーボネートオリゴマ、
低分子量の臭素化エポキシ化合物および特定のリン化合
物を併用した本発明の組成物は、成形流動性、成形滞留
後およびさらに熱処理後の機械的性質に優れると共にガ
ス発生量に対応した加熱減量が少なく、白粉を発生しな
い難燃性ポリエステル成形品を与える。また実施例4か
られかるようにO−メチルフェノールで末端封鎖した臭
素化ポリカーボネートオリゴマを使用した場合には、特
に各種特性が良好である。
一方、比較例4および5に示したように、リン化合物を
併用しないと、機械的性質の滞留安定性が不良であるば
かりでなく、ガスの発生量が多い、また、比較例7に示
したように、重量度の高い臭素ポリカーボネートオリゴ
マを使用した場合には、成形流動性および機械的性質が
不良である。
実施例8〜11、比較例11〜17 相対粘度1.49のポリブチレンテレフタレート100
重量部に対してガラス繊維(日東紡社製C5−3PE9
41、チョップストランドタイプ)50重量部、三酸化
アンチモン8重量部、実施例1で使用したブランクマス
ター2重量部、リン酸トリメチル、臭素化ポリカーボネ
ート系難燃剤(a)〜Fdlの一種および/または臭素
化エポキシ化合物fe)〜(「)の一種の表2記載量を
タンブラ−でトライブレンドし、実施例1と同様にして
溶融混合、射出成形および特性評価を行った。結果を表
2に示す。
(木頁以下余白) 表2の実施例から明らかなようにガラス繊維を配合した
ときにおいても、p−t−ブチルフェノールやO−メチ
ルフェノールなどの特定の基で末端封鎖した低重量度の
臭素化ポリカーボネー;−オリゴマ、低分子量臭素化エ
ポキシ化合物およびリン酸エステルを併用した本発明の
組成物は、成形流動性が良好であり、成形滞留後および
さらに熱処理後の機械的性質が優れると共にガス発注量
に対応した加熱減量が少なく、白粉を発生しない難燃性
ポリエステル成形品を与える。またとくに実施例11か
られかるように0−メチルフェノールで末端封鎖した臭
素化ポリカーボネートオリゴマを使用した場合には、各
種特性に優れた組成物が得られる。
〔発明の効果〕
芳香族ポリエステルに対して特定の末端基および重合度
を有する臭素化ポリカーボネートオリゴマ、臭素化エポ
キシ化合物、アンチモン化合物およびリン酸エステルお
よび/または亜リン酸エステル組成物は成形時の流動性
および滞留安定性が良好で、しかも難燃性、機械的性質
および耐熱性の優れた成形品を与えることができ、得ら
れる成形品は上記すぐれた性能を生かした種々の用途に
適用が期待できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)芳香族ポリエステル100重量部に対し、 (B)下記一般式( I )で表わされる臭素化ポリカー
    ボネートオリゴマ1〜50重量部、 (C)下記一般式(II)で表わされる臭素化エポキシ化
    合物1〜50重量部、 (D)アンチモン化合物1〜50重量部および (E)分子量2、000以下のリン酸エステルおよび/
    または亜リン酸エステル0.01〜5重量部を配合して
    なり、上記(B)および(C)の重量比が(B)/(C
    )=95/5〜40/60の範囲にあることを特徴とす
    る難燃性ポリエステル樹脂組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRおよびR′は各々炭素数1〜10のアルキル
    基を、Xは炭素数1〜10の炭化水素基、カルボニル基
    、エーテル基、−S−または−SO_2−を、lおよび
    mは各々1〜4の整数を、nは2〜15の整数を示す。 ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中のXは( I )式の置換基と同じであり、p、q
    は各々1〜4の整数を、n′は0〜15の整数を示す。 )
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