JPS62170257A

JPS62170257A - 透析液の製造方法

Info

Publication number: JPS62170257A
Application number: JP61009046A
Authority: JP
Inventors: 脇田　稔夫
Original assignee: Kawasumi Laboratories Inc
Current assignee: SB Kawasumi Laboratories Inc
Priority date: 1986-01-21
Filing date: 1986-01-21
Publication date: 1987-07-27
Also published as: JPH0566821B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、人工腎臓の透析装置に使用する透析液を調整
して、透析装置に供給する透析液の製造方法に関する。

（従来の技術及び問題点）従来の透析液の製造方法は、軟水器により口過された水
に透析液を混合して実施していた。

この時の問題点としてパイロジエン、透液折中の発熱物
質やＡＱの蓄積による脳軟化症などの合併症を起こすこ
とが指摘されている。

今は、この問題を解決するために逆浸透膜（以下ＲＯ膜
と略記する）で口過した原料水に透析液組成を混合し供
給することで、上記の問題点は、一応解消されてきてい
る。

しかしＲＯ膜を用いたこれらの製造方法においての問題
点は、ＲＯ膜自体が耐熱性がないために、薬剤による殺
菌しかできないことである。

また薬剤による殺菌を定期的に行なわないと膜にパイロ
ジエン物質又は、細菌が蓄積し、膜の目詰り又は、菌の
増殖による破損をまねく。

ホルマリン、次亜塩素酸などの薬剤を使用し膜の洗浄及
び殺菌とを配管の殺菌を必要としていた。

この時、ＲＯ膜に残留するホルマリン、次亜塩素酸を除
去するために多量の水と時間が必要であり、完全に除去
することは、不可能である。

また残留量が多くなると透析液組成中に混入し、透析治
療中、透析患者の血液中に浸透し、身体中に入ると発熱
、溶血、身体のしびれ、血圧の低下等の症状を発生する
。

現在の透析液の製造システムでは、透析液組成を注入す
る場所がＲＯ膜を口過した後で行なうためパイロジエン
や細菌等を口過していてもこの時に混入するおそれがあ
った・（問題点を解決するための手段）以上の問題点を解決するために、本発明では、原料水を
イオン交換樹脂により精製したのち、透析液の組成を混
合し調整した透析液を、限外口過膜により口過する透析
液の製造方法を提供するものである。

（作用）以上の構成により、本発明の透析液の製造方法は、精製
水と透析液の組成を調整した後に、限外口過ｎりにより
口過することにより、薬剤またはパイロジエン及び菌な
どの人体゛に有害な物質が混入するおそれがなく、製造
した透析液を透析装置に供給できるものである。

（実施例）乳±１１１第１図は、本考案の透析液の製造方法を示すフローチャ
ートである。

１は本発明に使用される透析液の製造装置を示す。

透析液の製造装置１は、原料水の貯蔵タンク２、原料水
を精製するためのイオン交換樹脂３、該イオン交換樹脂
３により精製された純水の貯蔵タンク４、純水の菌の増
殖を抑止するための紫外線照射装置５、定期殺菌及び透
析液の温度をコントロールするための熱交換器６、透析
液の組成の貯蔵タンク７、前記純水と透析液組成を所定
濃度に調整するための調整タンク８、該調整タンク８に
より所定濃度に調整された透析液を口過するための限外
口過膜９、それぞれの液体移送ライン１１．１２．１３
．１４，１５．１６．１７、送液ポンプ１８．１９．２
０．バルブ２１〜２６から成るものである。

ｌＯは透析装置を示す。

本考案の透析液は製造装置１を用いて、次のようにして
製造される。

原料水をポンプ１８を作動させ、液体移送ライン１１を
径て、イオン交換樹脂３中に導き、原料水中に含有され
る人体にとって過剰なカルシウム、マグネシウム等と人
体に有害な塩素イオン、アンモニウムイオン及び重金属
などの成分を除去して精製する。

このようにして得られた純水は、液体移送ライン１２を
経て、一時的に、純水タンク４で、所定量になるまで貯
蔵された後、ポンプ２０により、途中に紫外線照射装置
５の設置された液体移送ライン１３を通って、熱交換器
６に導入される。

純水は、紫外線を照射することにより、純水タンク４か
ら熱交換器６に至る途中での菌の育成を充分に阻止する
事ができる。

ここで紫外線の波長は、２４５〜２５５ｎｍの間が適当
である。

熱交換器６へ導入された純水は、３７℃前後に調整され
、液体移送ライン１４を経て貯蔵タンク８中へ導入され
、ここで、透析液の組成の貯蔵タンク７中の透析液の組
成と共に所定濃度の透析液に調整される。

該透析液は、バルブ２４を介して液体移送ライン１５を
経て限外口過膜９へ導入され、口過される。

限外口過膜９として、ポリスルホン膜（クラレ社製’）
（１）ＭＶ−６０２５−Ｖを用いた。

限外口過膜９により、紫外線照射及び熱殺菌により、透
析液中に生じたパイロジエンや死菌、さらに調整タンク
８で透析液を調整する時に混入する危険性のある不純物
等を阻止でき、透析治療に必要な所定量のナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素等、の陽イ
オンと陰イオン、さらにアセテート、ブドウ等の組成を
透過する事ができる。

ちなみに、本考案に使用した限外口過膜の性質を示すデ
ータを表工、表■１表■に示す。

これらの結果からも本発明に使用した限外口過膜を透過
した後の水質は、人体に不要な、重金属、硫酸イオン、
アンモニウムイオン等は透過せず透析に必要な組成のみ
を選択的に透過できるので透析液を製造するのに好適で
ある。

以上のようにして製造された透析液は、必要な量だけは
、バルブ２６を介して、透析装置１０に供給される。

透析装置１０に供給されない透析液は、液体移送ライン
１７を経て、バルブ２２を介して純水タンク４に、返還
され、前述した様に再循環される。

策λ」Ｌ底夕第２図は、本発明の第２の実施例を示す透析液の製造方
法を示すフローチャートである。

純水タンク４にさらに液面レベルセンサー２７と調整タ
ンク８に濃度センサー２８を付設したものである。

すなわち貯蔵タンク４の液面レベルを感知して、バルブ
２２の開閉により貯蔵タンク４から調整タンク８へ送液
される純水の量および所望の透析液の濃度を調整するも
のである。

貯蔵タンク４とバルブ２２は、液面レベルセンサー２７
に接続され、調整タンク８と送液ポンプ１９は、濃度セ
ンサー２８に接続され、さらに液面レベルセンサー２７
と濃度センサー２８はお互いに連動されている。

リードスイッチＳ１を接続することにより貯蔵タンク４
で液面レベルを感知し、バルブ２２の開閉程度により、
調整タンク８へ送付すべき純水の量を調整し、この送付
された量の信号が、液面レベルセンサー２７から濃度セ
ンサー２８へ送付され、該濃度センサー２８からポンプ
１９へ信号が送られて、所定量の透析液組成が調整タン
ク８へ送付されて、所望の透析液を製造する事ができる
。

また、リードスイッチＳ２に切り換える事により、濃度
センサー２８が、調整タンク８中の濃度を感知し、この
信号が、ポンプ１９．液面レベルセンサー２７．バルブ
２２へ伝達されて、透析液組成と純水の調整タンク８へ
供給量を調整することにより所望の透析液が製造される
。

（効果）以上のように本発明では、（ア）透析液の製造方法において、イオン交換樹脂によ
り人体に不要な重金属、アンモニウムイオン、硫酸イオ
ン等の物質が除去でき透析液中に細菌の増殖や混入を抑
止する事ができ、潜在的に含有されている可能性のある
パイロジエンやその他の菌などを、限外口過膜により除
去できるのできわめて衛生的な透析治療が実施でさる。

（イ）配管装置をホルマリン、次亜塩素酸等の殺菌剤に
より殺菌する必要がなく、透析液中に薬剤の混入を防止
できることにより、透析患者に副作用の発生する危険を
回避できさらに迅速な透析液の製造と供給が可能である
。

等の優れた効果を有する発明である。

（以下余白）大工１本発明に使用する限外ロ過膜ポリスルホン膜（クラレ社製）のＭＶ−６０２５−Ｖを
用い、透析液の組成の透過率を調べた。

テストとしてキンンダリー液３号を用い限外口過膜の入
口と出口での濃度を調べ透過率を出した。

表■、水質テスト表■、純度テスト原料水をイオン交換樹脂で精製し、得られた純水を、限
外口過膜（クラレ社製、ポリスルポン膜、ＭＶ−６０２
５−Ｖ）　でｅｒ過シタ出ロノ水を採取し、以下の純度
テスト（透析組成を入れない水質で、局法の精製水の項
目に沿って）を行った。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示すフローチャート。第２図は１本発明の第２実施例を示すフローチャート。図中、ｌは透析液の製造装置、２は原料水の貯蔵タンク
、３はイオン交換樹脂、４は純水の貯蔵タンク、５は紫
外線照射装置、６は熱交換器、７は透析液組成の貯蔵タ
ンク、８は調整タンク、９は限外口過膜、１０は透析装
置、１１〜１７は液体移送ライン、１８〜２０は送液ポ
ンプ、２１〜２６はバルブ、２７は液面レベルセンサー
、２８は濃度センサーを示す。特許出願人　　川澄化学工業株式会社手続補正書（自発）１．事件の表示昭和６１年特許願第９０４６号２、発明の名称透析液の製造方法３６補正をする者事件との関係　　特許出願人住所（居所）・〒１４０東京部品用区南大井３丁目２８番１５号氏名（名称）本願明細書中１３、発明の詳細な説明」の補　　正　　
内　　容１、本願明細書第１１頁表■を別紙第２項の通り訂正す
る。２、本願明細書第１２頁表■を別紙第３項の通り訂正す
る。（以下余白）表■、水質テストｇ料水をイオン交換樹脂で精製し、得られた純水を、限
外口過膜（クラレ社製、ポリスルホン膜、ＭＶ−６０２
５−Ｖ）で口過した出口の水を採取し、以下の水質テス
トを行った。（以下余白）表■、純度及び発熱性物質テスト原料水をイオン交換樹脂で精製し、得られた純水を、限
外口過膜（クラレ社製、ポリスルホン膜、ＭＶ−６０２
５−Ｖ）　でｏ過Ｌｆ出ロノ水を採取し、以下の純度及
び発熱性物質テスト（透析組成を入れない水質で、局法
の注射用蒸留水の項目に沿って）を行った。

Claims

【特許請求の範囲】

人工腎臓の透析装置に使用する透析液を調整し、透析装
置に供給する透析液の製造方法において、原料水をイオ
ン交換樹脂により精製したのち、透析液の組成を混合し
調整した透析液を、限外ロ過膜によりロ過することを特
徴とする透析液の製造方法。