JPS62166923A - ワイヤカツト放電加工機におけるワイヤ電極自動供給方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はワイヤカット放電加工機におけるワイヤ電極自
動供給方法および装置に関するものである。

［従来の技術］ ワイヤカット放電加工機においては近年より高度な自動
化を計るべくワイヤ電極を自動的にセットして加工を開
始するワイヤ電極自動供給装置が多くの機械に装着され
るようになってきＣいる。

このワイヤ自動供給Ｓｌ！装置においては、細いワイヤ
電極を上部ワイヤガイド、被加工物および下部ワイヤカ
ットにセットする必要があり、その成功率が大ぎな課題
となっている。このワイヤ電極の自動供給の成功率を向
上させるべく自動供給が失敗した際、再度ワイヤの自動
供給を試みるいわゆるリトライ機能も組み込まれている
。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、前述したりトライ機能において、供給に
失敗したワイヤ雨極を確実に排除できない場合、次のり
トライに排除できないで残っているこのワイヤ電極が障
害となり再びワイヤ電極の自動供給に失敗するという難
点があった。

本発明の目的は上記事情に鑑み問題を解決するために提
案されたものであって、ワイヤ電極の自動供給１１４に
ワイヤ電極を送り出す送り出し手段に逆転駆動装置を付
加し、この送り出し手段の逆転とワイヤ切断用に用いる
ワイヤ電極切断装置のワイヤクランプ装置を利用して、
ワイヤ電極自動供給に失敗したワイヤ電極を確実に除去
し、次のりトライ時の成功率向上を図ったワイヤ電極自
動供給方法および装置を提供するものである。

Ｌ問題を解決するための手段］ 本考案は上記目的を達成するために、第１の発明はワイ
ヤカット放電加工機でワイヤ電極の自動供給時、自動供
給に失敗した際送り出し手段を逆転せしめて被加工物お
よび下部ワイヤガイドに引っ掛ったワイヤ電極を適宜引
き戻した後、ワイヤ電極切断装置を上部ワイヤガイドの
下側にセットしてワイヤ電極をクランプし、次いで前記
ワイヤ電極切断装置を元の位置に戻し、ざらに送り出し
手段を正転させてワイヤ電極を送り出し再度ワイヤ電極
切断装置を上部ワイヤガイドの下側にセットしてワイヤ
電極を切断し、切断された艮ざを排除する方法である。

また、第２の発明はワイヤカット放電加工機のワイヤ電
極自動供給装置であって、ワイヤ電極を自動的に供給し
かつ自動供給に失敗した際に被加工物および下部ワイヤ
ガイドに引っ掛ったワイヤ電極を適宜引き戻す正逆方向
に作動自在な送り出し手段と、該送り出し手段で引き戻
したワイヤ電極をクランプし適宜長さに引き出すための
クランプ引き出し手段と、ワイヤ電極を切断せしめるワ
イヤ電極切断装置とからなる装置である。

［作用］ 本考案の方法および装置を採用することにより、ワイヤ
電極の自動供給に失敗した際、ワイヤカット放電加工機
の下部ワイヤガイドに差し込まれたワイヤ電極を送り出
し手段の逆転により引き出しで排除することが自動的に
できる。したがって、ワイヤ電極の自動供給すべき成功
率が向上する。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図おＪ、び第２図は本考案が適用されるワイヤカッ
ト放電加工機の要部の溝成を示す正面図および側面図で
ある。第３図は本発明に使用されるワイヤ電極切断装置
の機構図である。

第１図、第２図および第３図を参照するに、ワイヤ電極
切断装置１はワイヤ電極３が巻かれている供給リール５
と被加工物Ｗとの間のワイヤ電極走行路中に設けられて
いる。

前記供給リール５から送り出されたワイヤ電極３は、ガ
イドローラ７、ブレーキローラ９、リフトロー５１１お
よびピンチローラ１３を介して下方に延び、上部ワイヤ
ガイド１５に案内されて被加工物Ｗの加ニスタート孔Ｗ
ａに挿通され、下部ワイヤガイド１７を通って、例えば
巻取装置によって巻取られる。

前記ワイヤ電極切断装置１は、前記ワイヤ電極３を挟持
して固定する挟持固定手段としてのクランプユニット１
９と、前記ワイヤ電極３に軸線方向の所定の張力を付与
する張力付与手段としてのリフトローラ１１と、前記ワ
イヤ電極３に溶断用電流を供給する通電手段２１とを怖
えている。

前記クランプユニット１９は機体の上部フレーム２３に
取付【プられた往復流体シリンダ２５のピストンロッド
２７によって昇降可能に支持されている。また、ピスト
ンロッド２７は流体シリンダ２５に回転自在に支持され
ており、ピストンロッド２７には正逆回転可能なモータ
２９が連結され、クランプユニット１９が正逆可能とな
っており、上部ワイヤガイド１５の下方においてワイヤ
電極走行路に対し進入および退避可能に構成されている
。

前記クランプユニット１９には該クランプユニット１９
がワイヤ電極走行路中に進入された状態Ｃ１前記ワイヤ
電極３を挾持して固定するクランプバー３１が設けられ
ている。

このクランプバー３１の詳細な構造については省略する
が、駆動側クランプ３１ａと従動側クランプ３１ｂの両
方が流体シリンダなどのごとぎアクチュエータによって
互に接近離反してワイヤ電極３をクランプ、アンクラン
プするように構成されている。

前記クランプユニット１９の下降端位置は第３図に示す
ごとくクランプユニット下限リミットスイッチ３３によ
って検知され、また、クランプユニット１９のワイヤ電
極走行路中への進入は、クランプユニットセットリミッ
トスイッチ３５によって検知されるように構成されてい
る。

前記ピンチローラ１３と上部ワイヤガイド１５は、上部
フレーム２３に支持軸３７を介して昇降可能に支持され
た移動フレーム３つに設けられている。前記移動フレー
ム３９の昇降は、第３図に示すように正逆回転可能なモ
ータ４１の作動によって行なわれ、移動フレーム３９の
上昇端位置は、移動フレーム上限リミットスイッチ４３
によって検知されるように構成されている。

前記ピンチローラ１３は正逆自在な回転が与えられるよ
うに構成されていて、通常はワイヤ電極３を一定速度で
走行せしめる作用をなすもので、一対のＯ−ラ１３ａ、
１３ｂからなり一方のローラ１３ｂは第３図に示す如く
アクチュエータ４５により他方のローラ１３ａに対して
圧接又は離反させるように構成されている。しかも、ピ
ンチローラ１３でワイヤ電極３を自動供給時、ワイヤ電
極３の自動供給が失敗してワイ）？電極３が下部ワイＡ
アガイド１７に差し込まれたままとなって、さらに上部
ワイヤガイド１５と被加工物Ｗとの間にたるんだ状態と
なる。このような状態となったときにピンチローラ１３
を逆転せしめて被加工物Ｗおよび下部ワイヤガイド１７
に引っ掛ったワイヤ電極３をリフトローラ１１側に引き
戻すように構成されている。

前記ブレーキローラ９は、ブレーキユニット４７を有し
ている。該ブレーキユニット４７は弾発ばねにより付勢
されてブレーキローラ９の内周面に反撥される図示省略
のブレーキシューと、弾発ばねの付勢力に抗してブレー
キシューをブレーキローラ９の内周面から離反させる図
示省略の電磁アクチュエータからなり、電磁アクチュエ
ータに通電されていない場合には、ブレーキシューによ
りブレーキローラ９の回転が拘束され、ワイヤ電極３の
走行が停止されるように構成されている。

前記通電手段２１は、上部ワイｒガイド１５とクランプ
ユニット１つとの間においてワイヤ電極３に明所用電流
を供給するもので、上部ワイヤガイド１５に設けた摺動
接触子４９とクランプユニット１９に設けたクランプバ
ー３１との間に電流制限用可変抵抗器５１、バッテリな
どの電源５３およびスイッチ５５が直列に接続されて構
成されている。

前記リフトローラ１１は、流体シリンダなどのごとぎア
クチュエータ５７によって昇降可能に構成されており、
リフトローラ１１の昇降端部には、ワイヤ切断完了検出
スイッチ５９が設けられている。

次に、本発明の動作を第４図に基づいて説明すると、ま
ず第４図（ａ　）でピンチローラ１３で矢印の如く駆動
してワイヤ電極３を自動的に送り出す。この際、自動供
給に失敗すると上部ワイヤガイド１５と被加工物Ｗとの
間にワイヤ電極３がたる／Ｖでしまう。このような状態
になってしまうと一定時間例えばＴ１だけ経過してもワ
イヤ電（ニ３が所定の位置まで達しない。したがって、
例えばＴ１時間経過してもワイヤ電極３が所定の位置に
達しない場合にはワイヤ電極の自動供給を失敗とみなし
て本発明の動作に入る。すなわち、ワイパノミＶ７Ｉ３
の自動供給に失敗すると、第４図（１１）に示す如く直
ちにピンチローラ１３が一定時間例えば王＋時間だけ逆
転し被加工物Ｗおよび下部ワイヤガイド１７に引っ掛っ
たワイヤ電極３を矢印の如くピンチローラ１３の手前に
引き戻す。引き続いて、ワイヤ電極切断装置１を下方に
移動させると共に反時計方向口りに９０度回転せしめて
上部ワイヤガイド１５の下側にセットしワイヤ電極３を
ワイヤ電極切断装置１に設けられたクランプユニット１
９のクランプバー３１でクランプする。

次に、第４図（Ｃ）に示される如くワイヤ電極３をクラ
ンプユニット１９のクランプバー３１でクランプした状
態のまま、ワイヤ電極切断装置１を元の位置に収納させ
ることにより、ピンチローラ１３の上部におけるソイ１
フ１極３のたるみが幾分緩和される。さらに、上部ワイ
ヤガイド１５の下側において、第４図（Ｃ）に示す様に
ワイヤ電極３にくせを付（プることによって、以後ピン
チローラ１３が正方向に駆動されてもワイー７電極の先
端もしくはワイヤ電極の中央部が被加工物Ｗのスター１
−穴Ｗａ内に入り込まないようにする。

第４図（ｄ　）に示すように、ピンチローラ１３を正転
でわずか駆動させるとワイヤ電極３が送り出される。次
いで、ワイヤ電極切断装置１が上部ワイヤガイド１５の
下側にセットされ、ワイヤ電極３をクランプユニット１
９のクランプバー３１でクランプすると同時にワイｒ電
楊３が通電手段２１により通電されてワイヤ切断動作が
行なわれて溶断される。而して、排除すべぎワイヤ電極
３が溶断されて除去された後は、通常のりトライ動作が
行なわれる。

［効果］ 以上のごとき実施例の説明から理解されるように、本発
明によれば、被加工物や下部ワイヤガイドなどに差し込
まれたワイヤ電極を送り出し手段の逆転により適宜引き
戻し、ざらにワイヤ電極を溶断するようにしたから、切
断されたワイヤ電極を自動的に除去しりトライ時の成功
率を向上させる効果を奏する。しかも、本発明は従来の
加工ヘッドを上界させて被加工物および下部ワイヤガイ
ド内に引っ掛っているワイヤ電極を除去するものと比べ
て非常に安価でかつコンパクト化された構造となる利点
を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用されるワイヤカット放電加工様の
要部を示す正面図である。 第２図は第１図の側面図である。 第３図は本発明に使用されるワイヤ電極切断装置の機構
図である。 第４図（ａ　）〜（ｄ　）は本発明の詳細な説明１−る
説明図である。 （図面の主要部を表わす符号の説明） １・・・ワイヤ電極切断装置 ３・・・ワイ〜７電極 １１・・・リフトローラ １３・・・ピンチローラ １５・・・上部ワイヤツガイド １７・・・下部ワイヤガイド １つ・・・クランプユニット １．１１汀′１１ 代理人　弁１．！士　　ヨ　θｆ　保　男　　　′−１
１第３図 ム１ 第４図　（ａ） 勇４図　（Ｃ） 第４図（ｂ） 第４図（ｄ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワイヤカット放電加工機でワイヤ電極の自動供給
   時、自動供給に失敗した際送り出し手段を逆転せしめて
   被加工物および下部ワイヤガイドに引っ掛ったワイヤ電
   極を適宜引き戻した後、ワイヤ電極切断装置を上部ワイ
   ヤガイドの下側にセットしてワイヤ電極をクランプし、
   次いで前記ワイヤ電極切断装置を元の位置に戻し、さら
   に送り出し手段を正転させてワイヤ電極を送り出し再度
   ワイヤ電極切断装置を上部ワイヤガイドの下側にセット
   してワイヤ電極を切断し切断された部分を排除すること
   を特徴とするワイヤカット放電加工機におけるワイヤ電
   極自動供給方法。
2. （２）ワイヤカット放電加工機のワイヤ電極自動供給装
   置であって、ワイヤ電極を自動的に供給しかつ自動供給
   に失敗した際に被加工物および下部ワイヤガイドに引っ
   掛ったワイヤ電極を適宜引き戻す正逆方向に作動自在な
   送り出し手段と、該送り出し手段で引き戻したワイヤ電
   極をクランプし適宜長さに引き出すためのクランプ引き
   出し手段と、ワイヤ電極を切断せしめるワイヤ電極切断
   装置とからなることを特徴とするワイヤカット放電加工
   機におけるワイヤ電極自動供給装置。