JP2637454B2 - ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法 - Google Patents
ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法Info
- Publication number
- JP2637454B2 JP2637454B2 JP63029091A JP2909188A JP2637454B2 JP 2637454 B2 JP2637454 B2 JP 2637454B2 JP 63029091 A JP63029091 A JP 63029091A JP 2909188 A JP2909188 A JP 2909188A JP 2637454 B2 JP2637454 B2 JP 2637454B2
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- JP
- Japan
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- wire
- wire electrode
- upper nozzle
- work
- electric discharge
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明はワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法に関す
る。
る。
（従来の技術） ワイヤ放電加工機におけるワークの切断加工におい
て、ある加工部位から他の加工部位へ移行するときに
は、一般に、ワイヤ電極を切断し、このワイヤ電極を他
の加工部位のスタート穴及び下部ノズルへ挿通する所
謂、結線作業が必要である。また、加工途中で短絡し断
線したような場合にも、同様な作業が必要になる。
て、ある加工部位から他の加工部位へ移行するときに
は、一般に、ワイヤ電極を切断し、このワイヤ電極を他
の加工部位のスタート穴及び下部ノズルへ挿通する所
謂、結線作業が必要である。また、加工途中で短絡し断
線したような場合にも、同様な作業が必要になる。
この結線作業は、まず、ワイヤ電極を上部ノズルとワ
ークの間でクランプし、カッターまたは通電によってこ
の間で切断し、新しくワイヤを送り出しながら上部ノズ
ルに設けられたジェット流により、ワークを貫通させ、
下部ノズルへ挿通するものである。
ークの間でクランプし、カッターまたは通電によってこ
の間で切断し、新しくワイヤを送り出しながら上部ノズ
ルに設けられたジェット流により、ワークを貫通させ、
下部ノズルへ挿通するものである。
（発明が解決しようとする課題） 従来の結線作業は、ワイヤ電極が上部及び下部ノズル
を貫通している状態で、ワイヤ電極をクランプし、切断
後結線する場合は問題はないが、短絡等により断線した
ワイヤをクランプし切断する場合には、次のような問題
があった。即ち、後者の場合には第３図（ａ）のように
ワイヤ電極は上部ノズルから垂れ下った状態であり、ワ
イヤの巻きぐせ等により湾曲している場合が多い。これ
を同図（ｂ）のようにそのままクランプして切断する
と、ワイヤ電極は同図（Ｃ）のように曲がったまま切断
される。このような状態での結線はワークへの貫通が困
難で失敗が多かった。
を貫通している状態で、ワイヤ電極をクランプし、切断
後結線する場合は問題はないが、短絡等により断線した
ワイヤをクランプし切断する場合には、次のような問題
があった。即ち、後者の場合には第３図（ａ）のように
ワイヤ電極は上部ノズルから垂れ下った状態であり、ワ
イヤの巻きぐせ等により湾曲している場合が多い。これ
を同図（ｂ）のようにそのままクランプして切断する
と、ワイヤ電極は同図（Ｃ）のように曲がったまま切断
される。このような状態での結線はワークへの貫通が困
難で失敗が多かった。
この発明は、このような課題に着目して創案されたも
ので、ワイヤ電極が短絡等により断線し、上部ノズルか
ら湾曲垂下した場合でも、結線作業の容易なワイヤ切断
方法を提供することを目的とするものである。
ので、ワイヤ電極が短絡等により断線し、上部ノズルか
ら湾曲垂下した場合でも、結線作業の容易なワイヤ切断
方法を提供することを目的とするものである。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 前述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、ワーク
の上方位置に位置する上部ノズルとワークの下方位置の
下部ノズルを経て案内されるワイヤ電極と上記ワークと
の間に放電を行ってワークの加工を行うワイヤ放電加工
機のワイヤ切断方法において、ワークの放電加工時に前
記ワイヤ電極に断線が生じたとき、前記上部ノズルから
噴射される加工液のジェット流によって前記上部ノズル
から垂下した部分のワイヤ電極を直線状に矯正し、前記
上部ノズルとワークとの間においてワイヤ電極をクラン
プ可能のクランパによって前記ワイヤ電極の前記ジェッ
ト流によって直線状に矯正されている部分をクランプ
し、上記ジェット流を止めた後、前記クランパと前記上
部ノズルに内蔵した摺動接触子との間において前記ワイ
ヤ電極に通電して上記ワイヤ電極を溶断するワイヤ放電
加工機のワイヤ切断方法である。
の上方位置に位置する上部ノズルとワークの下方位置の
下部ノズルを経て案内されるワイヤ電極と上記ワークと
の間に放電を行ってワークの加工を行うワイヤ放電加工
機のワイヤ切断方法において、ワークの放電加工時に前
記ワイヤ電極に断線が生じたとき、前記上部ノズルから
噴射される加工液のジェット流によって前記上部ノズル
から垂下した部分のワイヤ電極を直線状に矯正し、前記
上部ノズルとワークとの間においてワイヤ電極をクラン
プ可能のクランパによって前記ワイヤ電極の前記ジェッ
ト流によって直線状に矯正されている部分をクランプ
し、上記ジェット流を止めた後、前記クランパと前記上
部ノズルに内蔵した摺動接触子との間において前記ワイ
ヤ電極に通電して上記ワイヤ電極を溶断するワイヤ放電
加工機のワイヤ切断方法である。
（実施例） 次に、この発明の実施例について図面に基づいて説明
する。第２図はこの発明の方法を利用したワイヤ放電加
工機１（一部省略）を示したものである。図示のように
通常、ワイヤ電極３は、ワイヤ供給ボビン５から繰り出
され、ガイドーラ7,ブレーキローラ9,リフトローラ11,
ピンチローラ13等を経て上部ノズル15を通り、ワークＷ
に至り、パルス放電によりワークの切断加工を行い、下
部ノズル17から図示しない走行路を経て巻取ボビンによ
り巻取られる。
する。第２図はこの発明の方法を利用したワイヤ放電加
工機１（一部省略）を示したものである。図示のように
通常、ワイヤ電極３は、ワイヤ供給ボビン５から繰り出
され、ガイドーラ7,ブレーキローラ9,リフトローラ11,
ピンチローラ13等を経て上部ノズル15を通り、ワークＷ
に至り、パルス放電によりワークの切断加工を行い、下
部ノズル17から図示しない走行路を経て巻取ボビンによ
り巻取られる。
ワイヤ切断装置は、上部フレーム19に取付けられたク
ランプ装置21,通電装置23,及び上部ノズル15に設けられ
たジェットノズル25等からなっている。クランプ装置21
は往復流体シリンダ27,支持軸29,モータ31及びクランプ
ユニット33等からなっている。ワイヤ電極をクランプす
るときは、クランプユニット33が往復流体シリンダ27に
より２点鎖線で示すように下降し、またモータ31により
回転し、ワイヤ電極３を横から抱き込むようにして、ク
ランパ35によりクランプする。
ランプ装置21,通電装置23,及び上部ノズル15に設けられ
たジェットノズル25等からなっている。クランプ装置21
は往復流体シリンダ27,支持軸29,モータ31及びクランプ
ユニット33等からなっている。ワイヤ電極をクランプす
るときは、クランプユニット33が往復流体シリンダ27に
より２点鎖線で示すように下降し、またモータ31により
回転し、ワイヤ電極３を横から抱き込むようにして、ク
ランパ35によりクランプする。
通電装置23は上部ノズル15に内蔵された摺動接触子
と、前記クランパ間のワイヤ電極に通電し、ワイヤ電極
を溶断するもので、可変抵抗、バッテリ及びスイッチ等
からなっている。
と、前記クランパ間のワイヤ電極に通電し、ワイヤ電極
を溶断するもので、可変抵抗、バッテリ及びスイッチ等
からなっている。
ジェットノズル25は加工液を高速で下方向へ噴出する
ノズルで、上部ノズル15に取付けられている。
ノズルで、上部ノズル15に取付けられている。
次に、短絡等により断線したワイヤ電極の結線作業の
一行程としてのワイヤ切断方法について、第１図によっ
て説明する。ワークとの短絡により断線したワイヤ電極
３は、通常上部ノズル15から第１図（ａ）のような状態
で垂れ下っている。この湾曲垂下したワイヤ電極３に、
上部ノズル15に設けられたジェットノズル25から高速の
ジェット流37を噴出するとワイヤ電極３は同図（ｂ）の
ように直線状に矯正される。これをクランパ35により同
図（ｃ）のようにクランプし、ジェット流を止め、通電
装置23により通電すれば、ワイヤ電極３は同図（ｄ）の
ように真直な状態で切断され、切断後もその状態を保持
することになる。したがって後工程の結線作業が容易に
なる。
一行程としてのワイヤ切断方法について、第１図によっ
て説明する。ワークとの短絡により断線したワイヤ電極
３は、通常上部ノズル15から第１図（ａ）のような状態
で垂れ下っている。この湾曲垂下したワイヤ電極３に、
上部ノズル15に設けられたジェットノズル25から高速の
ジェット流37を噴出するとワイヤ電極３は同図（ｂ）の
ように直線状に矯正される。これをクランパ35により同
図（ｃ）のようにクランプし、ジェット流を止め、通電
装置23により通電すれば、ワイヤ電極３は同図（ｄ）の
ように真直な状態で切断され、切断後もその状態を保持
することになる。したがって後工程の結線作業が容易に
なる。
［発明の効果］ 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本発明は、ワーク（Ｗ）の上方位置に位置する上
部ノズル（15）とワーク（Ｗ）の下方位置の下部ノズル
（17）を経て案内されるワイヤ電極（３）と上記ワーク
（Ｗ）との間に放電を行ってワーク（Ｗ）の加工を行う
ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法において、ワーク
（Ｗ）の放電加工時に前記ワイヤ電極（３）に断線が生
じたとき、前記上部ノズル（15）から噴射される加工液
のジェット流（37）によって前記上部ノズル（15）から
垂下した部分のワイヤ電極（３）を直線状に矯正し、前
記上部ノズル（15）とワーク（Ｗ）との間においてワイ
ヤ電極（３）をクランプ可能のクランパ（35）によって
前記ワイヤ電極（３）の前記ジェット流（37）によって
直線状に矯正されている部分をクランプし、上記ジェッ
ト流（37）を止めた後、前記クランパ（35）と前記上部
ノズル（15）に内蔵した摺動接触子との間において前記
ワイヤ電極（３）に通電して上記ワイヤ電極（３）を溶
断するワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法である。
するに本発明は、ワーク（Ｗ）の上方位置に位置する上
部ノズル（15）とワーク（Ｗ）の下方位置の下部ノズル
（17）を経て案内されるワイヤ電極（３）と上記ワーク
（Ｗ）との間に放電を行ってワーク（Ｗ）の加工を行う
ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法において、ワーク
（Ｗ）の放電加工時に前記ワイヤ電極（３）に断線が生
じたとき、前記上部ノズル（15）から噴射される加工液
のジェット流（37）によって前記上部ノズル（15）から
垂下した部分のワイヤ電極（３）を直線状に矯正し、前
記上部ノズル（15）とワーク（Ｗ）との間においてワイ
ヤ電極（３）をクランプ可能のクランパ（35）によって
前記ワイヤ電極（３）の前記ジェット流（37）によって
直線状に矯正されている部分をクランプし、上記ジェッ
ト流（37）を止めた後、前記クランパ（35）と前記上部
ノズル（15）に内蔵した摺動接触子との間において前記
ワイヤ電極（３）に通電して上記ワイヤ電極（３）を溶
断するワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法である。
上記構成より明らかなように、本発明においては、ワ
イヤ電極３とワークＷとの間に放電加工を行っている際
に上記ワイヤ電極３に断線が生じたときには、上部ノズ
ル15からジェット流37を噴出してワイヤ電極３を直線状
に矯正し、上記ジェット流37によって直線状に矯正され
ている部分をクランパ35によってクランプするものであ
る。そして、前記上部ノズル15に備えた摺動接触子と前
記クランパ35との間においてワイヤ電極３に通電してワ
イヤ電極３を溶断するものである。
イヤ電極３とワークＷとの間に放電加工を行っている際
に上記ワイヤ電極３に断線が生じたときには、上部ノズ
ル15からジェット流37を噴出してワイヤ電極３を直線状
に矯正し、上記ジェット流37によって直線状に矯正され
ている部分をクランパ35によってクランプするものであ
る。そして、前記上部ノズル15に備えた摺動接触子と前
記クランパ35との間においてワイヤ電極３に通電してワ
イヤ電極３を溶断するものである。
したがって、本発明によれば、ワイヤ電極３の断線端
部付近が弯曲した状態にあったとしても直線状に保持し
て切断することができるものであり、しかもワイヤ電極
３の切断は、カッター等による機械的な切断ではなく、
通電による溶断であるから、ワイヤ電極３の切断端部は
カッター等により押し潰される態様となることなく半球
状を呈する態様となり、ワークに対するワイヤ電極の挿
通時にワイヤ電極の先端部の引掛りを抑制でき、結線作
業を円滑に行うことができるものである。
部付近が弯曲した状態にあったとしても直線状に保持し
て切断することができるものであり、しかもワイヤ電極
３の切断は、カッター等による機械的な切断ではなく、
通電による溶断であるから、ワイヤ電極３の切断端部は
カッター等により押し潰される態様となることなく半球
状を呈する態様となり、ワークに対するワイヤ電極の挿
通時にワイヤ電極の先端部の引掛りを抑制でき、結線作
業を円滑に行うことができるものである。
第１図はこの発明のワイヤ切断方法の説明図、第２図は
この発明を実施したワイヤ放電加工機の説明図、第３図
は従来のワイヤ切断方法の説明図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明 １……ワイヤ放電加工機 ３……ワイヤ電極、15……上部ノズル 17……下部ノズル、21……クランプ装置 23……通電装置、25……ジェットノズル 35……クランパ
この発明を実施したワイヤ放電加工機の説明図、第３図
は従来のワイヤ切断方法の説明図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明 １……ワイヤ放電加工機 ３……ワイヤ電極、15……上部ノズル 17……下部ノズル、21……クランプ装置 23……通電装置、25……ジェットノズル 35……クランパ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−9827（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−19327（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ワーク（Ｗ）の上方位置に位置する上部ノ
ズル（15）とワーク（Ｗ）の下方位置の下部ノズル（1
7）を経て案内されるワイヤ電極（３）と上記ワーク
（Ｗ）との間に放電を行ってワーク（Ｗ）の加工を行う
ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法において、ワーク
（Ｗ）の放電加工時に前記ワイヤ電極（３）に断線が生
じたとき、前記上部ノズル（15）から噴射される加工波
のジェット流（37）によって前記上部ノズル（15）から
垂下した部分のワイヤ電極（３）を直線状に矯正し、前
記上部ノズル（15）とワーク（Ｗ）との間においてワイ
ヤ電極（３）をクランプ可能のクランパ（35）によって
前記ワイヤ電極（３）の前記ジェット流（37）によって
直線状に矯正されている部分をクランプし、上記ジェッ
ト流（37）を止めた後、前記クランパ（35）と前記上部
ノズル（15）に内蔵した摺動接触子との間において前記
ワイヤ電極（３）に通電して上記ワイヤ電極（３）を溶
断することを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ切断
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63029091A JP2637454B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63029091A JP2637454B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01205932A JPH01205932A (ja) | 1989-08-18 |
| JP2637454B2 true JP2637454B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=12266681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63029091A Expired - Lifetime JP2637454B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ワイヤ放電加工機のワイヤ切断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2637454B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS629827A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-01-17 | Fanuc Ltd | ワイヤカツト放電加工方法と装置 |
| JPS6219327A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-28 | Fanuc Ltd | ワイヤカツト放電加工装置 |
-
1988
- 1988-02-10 JP JP63029091A patent/JP2637454B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01205932A (ja) | 1989-08-18 |
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