JPS62166880A - 醸造酒の製造方法 - Google Patents

醸造酒の製造方法

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JPS62166880A
JPS62166880A JP61008006A JP800686A JPS62166880A JP S62166880 A JPS62166880 A JP S62166880A JP 61008006 A JP61008006 A JP 61008006A JP 800686 A JP800686 A JP 800686A JP S62166880 A JPS62166880 A JP S62166880A
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謙二 村田
Nobuyuki Hirai
信行 平井
Koji Iwase
剛二 岩瀬
Akira Obayashi
晃 大林
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Takara Shuzo Co Ltd
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Takara Shuzo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規赤色酵母及び当該赤色酵母による赤色に着
色した醸造酒を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、赤色酵母による醸造酒の製造例は2例が知られて
いる。1例は、赤色酵母による赤い酒の製造方法(特開
昭58−138377号)(従来例1)であり、他の1
例は、アデニン要求性酵母による清酒醸造法(特公昭5
9−23788号)(従来例2)である。以上2例の酵
母の性質については第1表に示す。
第1表 従来の赤色酵母の性質 ミノ酸不含α67%、ブドウ糖2%(以下最少培地と称
する)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第1表に示すように、従来の例では2例共に、その酵母
菌は最少培地では生育せず、従来例1ではアミノ酸や塩
基類を要求し、従来例2ではアデニンを要求するもので
あった。したがって、もろみ中での酵母の増殖が遅く発
酵速度も遅いという欠点があった。
本発明は前記の従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は栄養要求性を示さず、増殖
、発酵共に良好で、なおかつ赤色色素を生産する酵母菌
を提供すること、及びその酵母菌を用いて赤色色素を含
有する醸造酒を製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は赤色色素を
生産し、かつ栄養要求性を示さず、発酵能の良好なサツ
カロマイセス・セレビシエに関し、更に第2の発明は当
該菌株の利用に関し醸造酒の製造において、赤色色素を
生産し、かつ栄養要求性を示さず、発酵能の良好なサツ
カロマイセス・セレビシエを種菌として使用することを
特徴とする赤色色素を含有する醸造酒の製造方法に関す
る。
本発明者らは、清酒用泡なし酵母、協会701号(以下
に701と称する)株を原菌味として最少培地で生育し
、アデニン要求性を示さず、なおかつ、赤色色素を生産
する突然変異株の分離を試みた。その方法を以下に詳述
する。
(突然変異株の分離法) K2O2株をYII!FD培地(酵母エキス1%、ポリ
ペプトン2%、ブドウ糖2%)で、30℃、20時間、
増殖培養を行った。この細胞を遠心分離によって回収し
、無菌水で2度洗浄した。
次いで、この細胞に突然変異を誘発するためにメタンス
ルホン酸エチル(以下EMSと略記する)処理を行った
。すなわち、1.2MIJン酸緩衝液(pHa o )
を9.2−140%ブドウ糖溶液を0.5m、InMS
を13−混合した溶液に細胞(10”個)を懸濁し、3
0℃で45分間処理を行った。KMBを除くために無菌
水で3回洗浄した後1−のYKPD培地で30℃、1晩
培養した。細胞を遠心分離で回収し無菌水で2度洗浄し
た。この細胞中の持込みの栄養素を減少させるために9
.5−の最少培地で30℃、7時間培養した。次いで、
栄養要求性細胞を濃縮するために、200μFv′−の
濃度のナイスタチンをQ、5−添加し、30℃、40分
間、処理を行い無菌水で2度洗浄し、YKPD培地で3
日間培養した。
この培養液を適当に希釈して固形平板Yl!fPI)培
地上に100個前後のコロニーを作らせた後、固形平板
最少培地にレプリカを行った。以上の方法によりYEP
D培地でも最少培地でも生育し、かつ赤色を示すコロニ
ーを1株(以下、K701R−1と称する)分離した。
なお、当該法以外にアデニン要求性を示す赤色コロニー
も1株(以下、K701R−Adeと称する)分離した
上記したように当該法は、K701酵母の変異株である
と考えられるが、その菌学的性質を以下に示す。
(菌学的性質) 1 形態学的性質 YFXPD培地で30℃、2日間培養後観察した。
a)形 : 楕円形 b)大きさ :  aOX4.2μ惰 2 胞子形成 : 有 胞子形成用培地 (酢酸カリウム 1%、酵母エキス 
1.1%、ブドウ糖 1105%、寒天 2%)で30
℃、7日間培養し観察した。
3 増殖の形態 : 出芽 4 生化学的性質 a)糖の発酵性 ライツカ−ハムの炭素化合物同化試験 用培地(ディフコ社製)をダーラム管入り試験管に分注
し、K701R−1株を接種、30℃で7日間培養、そ
の炭酸ガス発生の有無を観察した。
グルコース  (+)       ガラクトース (
+)スクロース  (+)       マルトース 
  (+)ラクトース  (→      メリピオー
ス (→ラフィノース (+) b)糖の資化性 ライツカ−ハムの炭素化合物同化試験 用培地(ディフコ社製)を用いてオキザクグラフ法によ
シ30℃、14日後の生育を観察した。
グルコース  GOガラクトース (+)スクロース 
 Gう     マルトース  (+)ラクトース  
(→ C)硝酸塩の同化性 =(−) 硝酸塩は硝酸カリウムとし、ライツカ −ハムの硝酸同化試験用培地(ディフコ社製)f、用い
、オキザクグラフ法によシ生育を観察した。
5 高泡の形成 清酒の小仕込みを行ったところ、K2O2株と同様に高
泡の形成は観察されなかった。
以上、形態学的、生化学的結果は、本発明酵母菌、K7
01R−1株がサツカロマイセス・セレビシエ(Sac
charomyces cerevi−aiae)に属
する新規酵母菌であることを示すものである。また、清
酒の小仕込みにおいて高泡の形成も見られないことから
、K70tR−1株はに701株の突然変異株であるこ
とを示すものである。
K701R−1株は、工業技術院微生物工業技術研究所
に8aaaharomyces cerevigiae
K701R−1微工研菌寄(FFRM P−86fl?
)として寄託されている。
次に、本発明菌の生育速度についてに701株及びに7
01R−Ade株とを用いて比較を行った。
(菌の増殖) 液体最少培地で7時間前培養分行い、持込みの栄養を減
少させた後にPGY培地(ブドウ糖2%、酵母エキス 
0.2%、ポリペプトン 12%)及び最少培地(MM
培地)を用いて30’Cで静置培養を行い、一定時間ご
とに菌数を測定した。その結果を第2表に示す。
第2表 菌の増殖 PGY培地では3系統は共に増殖は良好であるが、MM
培地ではに701R−1とに701は増殖が良好である
が、K701R−Adeは増殖が全くみられなかった。
以上詳述してきたように本発明菌は、生育、発酵共に良
好であり、清酒、ワイン、ビール等の醸造酒製造におい
て有用であることが推察されるが、実際の清酒製造につ
いては以下の実施例において述べる。
〔実施例〕
次に本発明菌に701R−1を用いた清酒製造の具体例
を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されない。
実施例1 第3表に示すような仕込配合で酵母仕込みによる清酒製
造を行い、当該酵母は初添時に10’個使用した。留後
20日でもろみを瀝過し成分分析を行った。その分析値
を第4表に示す。
第3表 仕込配合 第4表 成分分析値 第4表に示すように、製成酒は540nmの吸収が13
程度と大きく赤色に着色していた。また官能検査の結果
に701を用いて仕込んだ酒と同等な華やかな香りを有
し、味もよく調和がとれており、優良であることが認め
られた。
実施例2 第5表に示すような仕込配合で酵母仕込みによる清酒製
造を行い、当該酵母は初添時に4×109個使用した。
留後17日でもろみをr過し、成分分析を行った。その
分析値を第6表に示す。
第5表 仕込配合 第6表 成分分析値 製成酒は赤色に着色しており、華かな香シを有し、味も
良かった。
実施例3 対照としてに701、及びK 701 R−Adeもに
701R−1と同様に仕込みを行った。その仕込配合を
第7表に示す。酵母数はすべて、1.5×101個、初
添時に使用した。K2O1及びに701R−1は留後2
0日で、K 701 R−Ads は留後24日でもろ
みを沢過し、成分分析を行った。その分析値を第8表に
示す。
第7表 仕込配合 第8表 成分分析値 更に当該仕込みの発酵経過を第1図に示す。
すなわち第1図は留後日数(日、横軸)と二酸化炭素発
生量(?、縦軸)との関係を示すグラフである。本発明
菌に701R−1を用いた場合のもろみでは対照のに7
01株を用いた場合のもろみと初期の発酵速度は同程度
となっているが、K701R−A(Lθでは初期の発酵
速度はかなり遅くなっている。
また、第2図は得られた製成油の吸光スペクトルを示す
グラフであり、横軸は波長(nm)e。
縦軸は吸光度を示す。
〔発明の効果〕
以上詳述してきたように本発明菌は従来公知のいかなる
赤色色素生産性酵母と比較しても増殖、発酵共に良好で
あ夛、また、K701酵母と比較しても遜色のない増殖
速度を示した。更に当該酵母を使用して清酒の醸造を行
うと赤色色素を含有する風味の優良な清酒を安定に製造
することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図はもろみの発酵経過を示すグラフ、第2図は実施
例3で得られた製成酒の吸光スペクトルを示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、赤色色素を生産し、かつ栄養要求性を示さず、発酵
    能の良好なサツカロマイセス・セレビシエ。 2、醸造酒の製造において、赤色色素を生産し、かつ栄
    養要求性を示さず、発酵能の良好なサツカロマイセス・
    セレビシエを種菌として使用することを特徴とする赤色
    色素を含有する醸造酒の製造方法。 3、該醸造酒が清酒である特許請求の範囲第2項記載の
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002051765A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Takara Shuzo Co Ltd 新規酵母及びその取得方法
JP2009278920A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Mercian Corp 色調改善用魚餌および色調改善方法

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