JPS6216581Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアコンデイシヨナ（以下エアコンと
いう）に関する。

従来、一体型の窓部据付用エアコンでは、ドレ
ンは窓よりドレンホースによつて室外へ排出する
ようになつており、運転を行なわない場合窓を締
めることができるように、ドレンホースは自動的
に、又は手動により容易に窓の室内側へ入り込ま
せることができるようにしている。

すなわち、まず、第１図斜視図に示すものは、
ドレンホースをゴムホースのような弾性材料で作
り、運転中はドレンホースは窓を横切つて室外方
向へ延びているが、窓戸を締めると、第２図は斜
視図に示すように、ドレンホースは窓戸に押され
て水平面内に折曲がり、窓戸を開けば、その弾性
により再び第１図に示した原位置に復帰するよう
になつている。

次に、第３図斜視図に示すものは、ドレンホー
スを嵌着端に可撓部を有する直管部で作り、直管
部を可撓部寄りで鉛直面内を起倒可能に枢支し、
窓戸を締める際は、第４図に示すように、手動で
直管部を上方に起こして止め具にて止めることが
でき、窓戸を明けてエアコンを運転する際は、再
び手動で直管部を止め具から外して原位置に戻す
ことができるようにしている。

しかしながら、前者は窓戸の開閉によりドレン
ホースが自動的に室外側、室内側へ出入する利点
はあるが、エアコン運転を停止してもしばらくの
間はエアコン内部に残つているドレンはドレンホ
ースから排水されるので、室内側に入り込んだド
レンホースの口からドレンが若干こぼれ出て室内
側の窓の敷居又は室内の床を汚す欠点があり、後
者は、ドレンホースを室内側へ取り込んだ際、ド
レンの残りがこぼれ出ることは防げるが、窓戸の
開閉の際、その都度手動でドレンホースを出入れ
する煩わしさがある。

本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、窓戸の開閉に伴いドレンホースが自動的に
室外、室内へ出入し、かつエアコンに残留するド
レンが室内にこぼれ出ることのないエアコンのド
レンホースを提供することを目的とし、基端がエ
アコン本体のドレンホース取付口に嵌着され先端
が窓を横切つてほゞ水平に室外へ延びる比較的短
いドレンホースを具えたエアコンにおいて、両端
がそれぞれ上記ホースの可撓部を跨いてドレンホ
ースに固定され上記ドレンホースの中心線を含む
鉛直面に対し若干傾いた面内に延び窓戸を締める
ときドレンホースの先端部が窓戸に押されて弾性
的に斜め上方に折曲がり、窓戸を開くとき弾性に
より原位置に復帰するようにしたことを特徴とす
る。

本考案の一実施例を図面について説明すると、
第５図はそのドレンホースを示す斜視図、第６図
は第５図の平面図、第７図Ａ，Ｂはそれぞれ第５
図のドレンホースの嵌着要領を示す平面図、正面
図である。

まず、第５〜６図において、２は窓戸、４ａは
ドレンホース、２１，２２はそれぞれ接続端２
５、ドレンホース４ａの上部に突設された突起、
２３は突起２１，２２間に接続されドレンホース
４ａの中心線を含む面内に延びる水平方向の板ば
ね、２４はドレンホース４ａの突起２１，２２間
に挿入されたフレキシブル部、２５はドレンホー
ス４ａの拡開接続端、２６はエアコン本体２０に
突設されたドレンホース取付口、２７はドレンホ
ース４の排出口、２８は外壁に沿つて布設され上
端にじようご状開口を有する鉛直方向のドレンホ
ースである。

このようなドレンホースを有するエアコンにお
いて、ドレンホース４ａは板ばね２３の面が第７
図Ａ，Ｂに示すように、鉛直面より約15゜傾けて
ドレンホース取付口２６に嵌着する。そうすると
運転時窓を明けているときは、実線に示すよう
に、ドレンホース４ａはほゞ水平方向にまつすぐ
に室外に延びているので、ドレンは先端の排出口
２７から落下し、ドレンホース２８を経て室外に
排水されるが、運転停止中は窓戸２をしめると、
ドレンホース４ａは窓戸２に押され鎖線に示すよ
うに、水平面内でフレキシブル部２４から室内側
に曲がり込む。フレキシブル部２４は、板ばね２
３が付設されているので常に室外側に伸びる力が
働いており、窓戸２をあけると、ドレンホース４
ａは、窓戸２に押されている力から解放されるか
ら、室外側に延び原位置に復帰し、窓戸２をエア
コンの吸気口、排気口をふさがない位置まで開け
ば、エアコンは運転できる状態になる。

ドレンホース４ａは、前述のとおり第７図Ａ，
Ｂに示すように、板ばね２３の側面が鉛直位置か
ら左又は右へ15゜程度傾くように、ドレンホース
取付口２６に嵌着されているので、いま、エアコ
ン本体２０を室外側から見て窓の左側に取付けた
場合、ドレンホース４ａは同図Ｂの実線に示すよ
うに、時計方向に傾けておけば、窓戸２が右から
左に締まつたとき、ドレンホース４ａは破線Ｆで
示すように、左上に曲がり、水平よりＨ゜だけ上
り勾配となるからその排出口２７は、エアコン運
転時の位置より高くなり、エアコンの運転を止め
たゞちに窓戸をしめた際排水しきれなかつた程度
のドレンは、エアコン本体２０の底のドレン受け
部に溜めておくことができる。

また、エアコン本体２０を、室外側から見て窓
の右側に取付けた場合は、ドレンホース４ａを反
時計方向へ傾けておけば、窓戸を左から右へしめ
たとき、ドレンホース４は、同図Ｂの破線Ｇに示
すように右方へ上り勾配となつて曲がる。

このようなエアコンによれば、窓戸の開閉時ド
レンホースが自動的に室外、室内へ出入し、しか
も残留ドレンが室内にこぼれることのないエアコ
ンを得るから、本考案は産業上極めて有益なもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の窓部据付用エアコンの運転状態
を示す斜視図、第２図は第１図において窓戸を締
めた場合を示す斜視図、第３図は第１図とは異な
る他の公知の窓部据付用エアコンの運転状態を示
す斜視図、第４図は第３図において窓戸を締めた
場合を示す斜視図、第５図は本考案の一実施例の
ドレンホースを示す斜視図、第６図は第５図の平
面図、第７図Ａ，Ｂはそれぞれ第５図のホースの
嵌着要領を示す平面図、正面図である。 ２……窓戸、４ａ……ドレンホース、２０……
エアコン本体、２１，２２……突起、２３……板
ばね、２４……フレキシブル部、２５……接続
端、２６……ドレンホース取付口、２７……排出
口、２８……ドレンホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基端がエアコン本体のドレンホース取付口に嵌
   着され先端が窓を横切つてほゞ水平に室外へ延び
   る比較的短いドレンホースを具えたエアコンにお
   いて、両端がそれぞれ上記ホースの可撓部を跨い
   てドレンホースに固定され上記ドレンホースの中
   心線を含む鉛直面に対し若干傾いた面内に延び窓
   戸を締めるときドレンホースの先端部が窓戸に押
   されて弾性的に斜め上方に折曲がり、窓戸を開く
   とき弾性により原位置に復帰する板ばねを具えた
   ことを特徴とするエアコンのドレンホース。