JPS5816599Y2 - ウインドタイプエアコンのドレン排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ドレンホースを改良したウィンドタイプエ
アコンのドレン排出装置に関する。

一般にこの種エアコンのドレンホースは常に室外へ延出
した状態に保持されているが、このことは、従来のこの
種エアコンが背面側を室外に突出させた状態で据え付け
られることに起因する。

ところが、このようにエアコンが据え付けられると、窓
の開閉、殊に窓の完全閉め切りが不可能になるため、冬
期の隙間風、強風雨時の風羽等が侵入し、かつ盗難に遭
遇する危惧があるなどの問題があった。

そこで、上記問題点を解消すべく本出願人は、エアコン
全体を室内に据え付けて窓を自由に開閉できるようにし
たウィン−タイプエアコンを先に提供したが、この場合
に、ドレンホースが窓の開閉に支障をきたさないように
する必要がある。

この考案は上記事情に着目してなされたもので、その目
的は、全体が室内側に設置されるエアコンのドレンホー
スを、窓開は時にのみ室外に突出させて窓閉め時には室
内に没入させるようにし、もって、エアコン不使用時に
窓を完全に閉め切ることができるようにするとともに、
前記ドレンホースを窓の開閉に追従させて室外に出没さ
せることにより、ドレンホースを人為的に出入操作する
必要がない構成としたウィンドタイプエアコンのドレン
排出装置を提供することにある。

以下に、この考案を図示の一実施例について説明する。

第１図に示すウィンドタイプのエアコン１は、室内側吸
込口２の後部対向位置に設けた蒸発器６と、凝縮器７お
よびコンプレッサ８を備えた冷凍サイクルを自網してい
る。

また、前後エアコン１は、室内側吸込口２から蒸発器６
を介して室内空気を吸込み、これを冷風として室内側吹
出口３から吹出さすための室内側ファン１０と、室外側
吸込口４から凝縮器７を介して吸込んだ外気を室外側吹
出口５から吹出さすための室外側ファン１１とが直結し
であるファンモータ９を内蔵している。

斯様なエアコン１は全体を室内側に設置する関係で、室
外側の吸込口４および吹出口５のそれぞレヲエアコン１
の後面に開口させである。

そして、前記エアコン１は、その後面を窓取付枠１８内
に対向させた状態で、この窓取付枠１８の室内側下部に
取付けたブラケット等の支持材２１上に載置固定するこ
とにより窓１９の開閉を阻害しないように据え付けられ
ている。

このようにして全体を室内側に据え付けた前記エアコン
１において、蒸発器６の下側に設けたドレン受皿１３内
にはドレン導出管１４の上端が連通させてあり、その下
端部はエアコン１内下部にデッドスペースを利用して形
成したホース室りａ内に突出開口させである。

そして、前記ドレン導出管１４の下端部には、ホース室
りａ内にて可撓性のドレンホース１５の基端部が液密状
態に接続しである。

このドレンホース１５は真っすぐ伸びることによって窓
取付枠１８外に突出させ得る程度の長さに設定され、外
周に巻装したコイルばね１６によって真っすぐ伸びる方
向への弾性復元力が付与されている。

また、前記ドレンホース１５の先端部にはローラ１７が
回転自在に軸支しである。

このローラ１７は、窓開閉時の窓１９＠３よび窓枠に当
接させるものであるため、少なくとも外周内部をゴム様
弾性材で形成することが好ましい。

つぎに、上記実施例の作用を説明する。

エアコン１の不使用時において、窓１９が閉められてい
ると、ドレンホース１５は第２図Ａ、Ｂに示すごとく、
先端のローラ１７が窓１９の内面に当接し、コイルばね
１６による弾性復元力に抗して窓閉め方向に屈曲した状
態、すなわち室内に収められた状態になっている。

この状態から、エアコン１の使用に際して窓１９を開け
ると、この窓１９が前記ローラ１７を通過した時点で、
ドレンホース１５はコイルばね１６による弾性復元力で
第１図に示すごとく真つすぐに伸びて室外に突出し、蒸
発器６からドレン受ｌ１１１１３内に滴下してドレン導
出管１４を過ったドレン水を室外に排出する。

エアコン１の不使用時において、ドレンホース１５が前
述のごとく室外に突出している状態から、窓１９を閉め
ると、まずその窓枠がドレンホース１５のコイルばね１
６に当ってドレンホース１５を窓閉め方向に押し曲げ、
その窓閉め方向に窓１９が更に進むことにより、前記ド
レンホース１５は、先端のローラ１７が第２図Ａ、Ｂに
示すごとく窓１９の内面に当接するまで屈曲して室内側
に完全に収められ、もって窓１９も完全に閉め切られる
。

以上、この考案では、全体を室内側に設置するウィンド
エアコンのドレンホースを窓の開閉に追従させて室外に
出没させるようにしたので、エアコン不使用時に窓を完
全に閉め切ることができ、このため、冬期等の隙間風や
強風雨時の雨水の侵入を確実に防止することができ、か
つ盗難に遭遇する危惧もなく、また、窓開閉のためにド
レンホースの人為的出入操作を行なう必要がないなど、
種々の実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図はウィ
ンドタイプエアコンの概略的側断面図、第２図は同エア
コンの後面図、第３図ＡおよびＢは閉じ窓とドレンホー
スとの関係状態を示す側面図および平面図である。 図中、１はエアコン、１３はドレン受皿、１５はドレン
ホース、１９は窓である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、エアコン全体を室内側に設置してドレン水を室外側
   に排出するようにしたウィンドタイプエアコンのドレン
   排出装置において、エアコンのドレン受皿に連通させた
   ドレンホースを、その先端側が窓開は時に室外へ突出し
   、かつ窓閉め時に室内へ没入するよう窓の開閉を追従し
   て室外へ出没させる構成としたことを特徴とするウィン
   ドタイプエアコンのドレン排出装置。 ２、前記ドレンホースは室外突出方向への弾性復元力を
   有して先端部にローラが取付けられていることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１、項記載のウィンドタ
   イプエアコンのドレン排出装置。