JPS621650B2 - - Google Patents

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JPS621650B2
JPS621650B2 JP56152201A JP15220181A JPS621650B2 JP S621650 B2 JPS621650 B2 JP S621650B2 JP 56152201 A JP56152201 A JP 56152201A JP 15220181 A JP15220181 A JP 15220181A JP S621650 B2 JPS621650 B2 JP S621650B2
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JP
Japan
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resin
epoxy
epoxy resin
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Prior art date
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JP56152201A
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JPS5853915A (ja
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Masaji Ogata
Takeo Ishii
Motoyo Wajima
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
本発明は長期間安定に貯蔵でき、しかも加熱す
れば短時間で高温特性に優れた硬化物12を転化す
るエポキシ樹脂組成物に関する。 エポキシ樹脂は酸無水物、アミン類、フエノー
ル樹脂、イソシアネート等との反応によつて硬化
し、機械的、電気的特性にすぐれ、化学的あるい
は熱的に良好な安定性を有する硬化物を与えるの
で、注型、含浸、積層、成形及び塗装等の分野で
広く利用されている。硬化樹脂の特性は硬化剤の
性質に依存する故、それぞれの特徴に応じて硬化
剤が選択使用される。フエノール系化合物で硬化
されたエポキシ樹脂は、化学的に不活性や機械
的、電気的性質等が良好なことから、電気機器、
電子部品に絶縁材料として応用され、とくにアル
ケニルフエノール系重合体による硬化樹脂は高い
ガラス転移点と良好な高温特性を有し有用視され
ている(例えば特公昭52−29522参照)。しかし、
その硬化を合理的な速さで進めるためには、促進
剤の助けを借りねばならない。 さて一般に、熱硬化性樹脂組成物が工業的に実
用されるためには、長期間変質することなく安定
に貯蔵できると同時に、所望の特性をそなえた製
品に短時間で硬化できる性質を有することが望ま
れる。これらの性質は本来互いに相反しており、
エポキシ樹脂組成物においてそれらを両立させる
ことは大変困難な問題である。しかし、産業上重
要であるためにその打解への途が研究され、潜在
性硬化剤や促進剤として、又それらを含む樹脂組
成物として相当数の提案がされている。それらの
代表的潜在性促進剤を、エポキシ樹脂−アルケニ
ルフエノール系重合体組成物に適用すると、第1
表に示されたように、貯蔵安定性の良い(可使時
間30日以上)もののゲル化時間(170℃)は最短
約30秒であつた。このような硬化性の組成物を例
えば成形用材料の調製に応用すると、該材料が加
熱された型に注入され、硬化した製品としてとり
出せる状態になるまでには、製品の肉厚にもよる
が3〜5分の時間を要する。これは、熱可塑性成
形材料が同寸法の成形品を20〜30秒でとり出せる
ことと対比してかなり長く、生産性、経済性の点
から一層の改善が求められる所以である。 本発明は上記のような状況に応えて、貯蔵安定
性に優れるとともに、加熱によつて従来品より短
い時間で、諸性質、とくに高温特性の良好な樹脂
硬化するエポキシ樹脂組成物を提供することを目
的としている。その特徴は(a)エポキシ樹脂、(b)ア
ルケニルフエノール系重合体、および(c)1−(2
−メチルシクロヘキシル)−3−フエニル尿素及
び3−(P−クロロフエニル)−1,1−ジメチル
尿素から選ばれる少なくとも一種の化合物を含有
することである。 本発明においてエポキシ樹脂とは、1分子中に
2個以上のエポキシ基を有する化合物であり、既
に公知のエポキシ樹脂全般を指すものである。具
体的にはビスフエノールAとエピクロルヒドリン
とから得られるビスフエノール型エポキシ樹脂、
ノボラツク樹脂にエピクロルヒドリンを反応させ
て得られるノボラツク型エポキシ樹脂、キシレン
とホルマリンあるいはトルエンとパラホルムアル
デヒドとを反応させて得られるキシレン樹脂若し
くはトルエン樹脂とフエノール類との縮合物にエ
ピクロルヒドリンを反応させて得られるポリフエ
ノール系エポキシ樹脂、レゾールあるいはハイド
ロキノンのような多価フエノール系樹脂にエピク
ロルヒドリンを反応させて得られるポリヒドロキ
シベンゼン系エポキシ樹脂、芳香族あるいは脂肪
族カルボン酸にエピクロルヒドリンを反応させて
得られるエポキシ樹脂、ビニルポリマーから得ら
れるエポキシ樹脂、グリセリンのような多価アル
コールから得られるエポキシ樹脂、シクロヘキセ
ン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン
のような脂環式化合物から得られるエポキシ樹
脂、でんぷんあるいは不飽和高級脂肪酸の如き天
然物から得られるエポキシ樹脂、アニリンあるい
は脂肪族アミンなどから得られる含窒素エポキシ
樹脂、イソシアヌル酸から得られる含窒素ヘテロ
環を有するエポキシ樹脂、エポキシ樹脂にシラノ
ールを反応させて得られる含ケイ素エポキシ樹
脂、炭素−炭素2重結合を有するケイ素化合物を
酸化して得られる含ケイ素エポキシ樹脂、オレフ
イン性の不飽和基を有する亜りん酸エステルを過
酢酸でエポキシ化したエポキシ亜りん酸、ケイ
素、りん以外の重金属をキレートの形で含むエポ
キシ樹脂などがあり、これらは単独または2種以
上混合して用いることが出来る。 またアルケニルフエノール系重合体としては、
ビニルフエノール、n−プロペニルフエノール、
i−プロペニルフエノール、n−ブテニルフエノ
ールやそれらの誘導体などを、熱重合、イオン重
合もしくはラジカル重合することによつて得られ
る重合体があり、樹脂組成物としての扱いやす
さ、硬化物の諸特性等からみて、重合度約20〜80
(量平均分子量Mw約3000〜8000)程度の重合体
が好ましい。 本発明の眼目は硬化促進剤にあり、それは一般
(こゝで、R1ないしR5は水素または塩素、R6
およびR7は水素、アルキル基、アルコキシ基、
シクロアルキル基、または置換シクロアルキル基
を表わし、それぞれは同じであつても、また異つ
ていてもよい)で示される化合物である。具体的
には例えば3−(P−クロルフエニル)−1,1−
ジメチル尿素、3−(3,4−ジクロルフエニ
ル)−1,1−ジメチル尿素、3−(3,4−ジク
ロルフエニル)−1−メトキシ−1−メチル尿
素、3−(3,4−ジクロルフエニル)−1,1−
ジエチル尿素、1−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−3−フエニル尿素等が挙げられる。 本発明において、前記エポキシ樹脂とアルケニ
ルフエノール系重合体とは、その配合割合を限定
されることはないが、エポキシ基/フエノール水
酸基モル比が0.8〜1.2の範囲となるように使用さ
れることが望ましい。該モル比が前記より大、す
なわちアルケニルフエノール系重合体の配合量が
少なすぎるとき、硬化物の耐熱性が低下し、また
該モル比が小、すなわち該重合体の配合量が増加
すると、樹脂組成物は著るしく高粘性となつて硬
化作業性が悪化する一方、硬化物の耐熱性にさほ
どの向上が認められない。 また、前記硬化促進剤は、エポキシ樹脂100重
量部に対し、2〜5重量部の範囲で用いられる。
少量では促進効果充分でなく、さらに多く用いる
と、硬化速度過大となるために硬化作業性が悪く
なり、また、硬化物の機械的性質や高温特性の低
下も起る。 なお、本発明のエポキシ樹脂組成物には本来の
目的を損なわない範囲においてフエノール樹脂、
メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ビスマレイミド
化合物、ポリアミノビスマレイミド化合物、シリ
コーンゴム、ポリブタジエン系ゴム、ポリエチレ
ン、ナイロン、テフロンなどの各種改質材をはじ
め、無機及び有機質の粒状充填剤、繊維質強化
材、希釈剤又は溶剤、顔料、染料、離型剤、カツ
プリング剤などを配合することが出来る。 本発明によれば、従来の比較的安定性に優れて
いるとされた硬化促進剤を用いた組成物が、溶融
混練中に粘度の異常な上昇、ときにはゲル化を起
すような温度(約60〜80℃)においても、樹脂組
成物はかなりの長時間安定である。それ故、本発
明の樹脂組成物には、軟化もしくは溶融状態にお
いて、他の成分例えば充填剤や強化材等を容易
に、あるいはより多く配合することができる。こ
のことは、本発明の組成物から注型用の成形用材
料、あるには積層用プリプレグ等を製造する上
で、極めて有利である。素材の配合に当つてはミ
キシングロール、コニーダ、リボンミキサ、エク
ストルーダ等慣用の装置を適用できる。 次に、実施例を記して本発明を詳細に説明す
る。文中、部とは重量部を意味する。 使用樹脂の説明 エピコート828 シエル化学社製ビスフエノー
ルAのジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂。エポキシ当量197 DEN−431 ダウケミカル社製ノボラツク型エ
ポキシ樹脂。エポキシ当量190 DEN−438 ダウケミカル社製ノボラツク型エ
ポキシ樹脂。エポキシ当量180 レジンM 丸善石油社製ポリP−ビニルフエノ
ール。OH当量120、重量平均分子量6000 レジンMB 丸善石油社製ブロム化ポリP−ビ
ニルフエノール。OH当量230、重量平均分
子量8000 ポリP−イソプロペニルフエノール 自社合成
品。OH当量の135、重量平均分子量3000。 特性の説明 可使時間 樹脂組成物を密閉器中に入れ40℃に
保管したとき、その粘度が初期値の10倍に達
するまでの日数(A)、もしくは組成物の流動性
が初期値の1/2に低下するまでの日数(B)。 ゲル化時間はJISK−5909に従い150℃および
170℃で測られた時間(秒)。 硬度 脱型後10秒以内に測られた成形品のバー
コル硬度。成形用材料の硬化性の目安。 曲げ強さ JISK−6911に従い室温及び150℃で
測定した値。 参考例 エピコート828 100部とレジンM6D部との混合
物に、公知の潜在性硬化促進剤を添加した。得ら
れた組成物のゲル化時間および可使時間(A)を第1
表に示す。 用いた促進剤の記号と名称および量(部)は次
のとおりである。 BF3・Pip 三フツ化ホウ素・ピペリジン付加
物 3部 BF3・MEA 三フツ化ホウ素・モノエチルア
ミン付加物 3部 BF3・MI2 三フツ化ホウ素・2−メチルイミ
ダゾール 2部 EMI・TPB 2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール・テトラフエニルボレート 3部 TEA・TPB トリエチルアンモニウムテトラ
フエニルボレート 3部 TPP・TPB テトラフエニルホスホニウムテ
トラフエニルボレート 3部
【表】 実施例 1 エポキシ樹脂、アルケニルフエノール系重合体
および硬化促進剤を、第2表に示す組成に従い配
合した。それらの組成物について測定したゲル化
時間、および可使時間(A)は、第3表のとおりであ
る。
【表】
【表】
【表】 第1表記載の値と対比して、実施例の組成物が
速やかにゲル化する特性を有し、しかも可使時間
の点でも優れていることが認められる。 実施例 2 DEN−438とレジンM、および硬化促進剤3−
(P−クロロフエニル)−1,1−ジメチル尿素
(記号CPDMU)もしくは1−(2−メチルシクロ
ヘキシル)−3−フエニル尿素(記号MCHPU)
とを100:60:3(重量)に配合して2種の組成
物を調製した。 該樹脂組成物100部に、溶融石英ガラス粉(平
均粒径4.5pm)300部、エポキシシラン(カツプ
リング剤、信越化学社製KBM403)2部、及びス
テアリン酸亜鉛2部を、80℃に熱せられたニーダ
中で15分混練することによつて、成形用材料を調
製した。それらの可使時間(B)は何れも30日以上で
あつた。 該材料を用いて180℃において0.5分もしくは3
分の条件でトランスフア成形して得た試料につい
て、硬度、ガラス転移温度Tg及び曲げ強さを測
つた。その結果は第4表のとおりである。
【表】 第4表には参考例として、公知の硬化促進剤を
用いた樹脂組成物から、前記実施例と同様にして
調製した成形用材料についての試験結果を付記し
た。なお、硬化促進剤として三フツ化ホウ素・2
−メチルイミダゾール付加物を使用した例は、素
材をニーダで加熱混練している間にゲル化してし
まい、成形用材料を製造できなかつた。 第4表から明らかなように、実施例は、参考例
の数値と比較して、可使時間は変らず、しかも硬
化性にまさり、従つて一段と優れた硬化物特性を
示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)エポキシ樹脂、(b)アルケニルフエノール系
    重合体、および(c)1−(2−メチルシクロヘキシ
    ル)−3−フエニル尿素及び3−(P−クロロフエ
    ニル)−1,1−ジメチル尿素から選ばれる少な
    くとも一種の化合物を含有することを特徴とする
    エポキシ樹脂組成物。
JP15220181A 1981-09-28 1981-09-28 エポキシ樹脂組成物 Granted JPS5853915A (ja)

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JPS5853915A JPS5853915A (ja) 1983-03-30
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JPS5949225A (ja) * 1982-09-16 1984-03-21 Hitachi Ltd 耐熱性難燃性樹脂組成物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425999A (en) * 1977-07-28 1979-02-27 Cosmo Co Ltd Varnish

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