JPS62164627A - 抗腫瘍性成分spf10−10及びその製法 - Google Patents

抗腫瘍性成分spf10−10及びその製法

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JPS62164627A
JPS62164627A JP61004185A JP418586A JPS62164627A JP S62164627 A JPS62164627 A JP S62164627A JP 61004185 A JP61004185 A JP 61004185A JP 418586 A JP418586 A JP 418586A JP S62164627 A JPS62164627 A JP S62164627A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な抗腫瘍性成分SPF10−10及びそ
の製法に関するものである。
従来、溶血性連鎖状球菌(以下溶連菌という)の生菌体
を弱毒化して製剤化したものは、すてに制癌剤として使
用されている。
また、溶連菌の菌体を破砕接水または塩類溶液で有効成
分を抽出し、有機溶媒を加えて、抗腫瘍性成分を沈澱と
して、回収する方法(特公昭38−1647)、溶連菌
を溶菌酵素リゾチーム、セルラーゼまたは蛋白質分解酵
素により、溶菌し、活性画分を水溶性区分として分画す
る方法(英国特許1163865号)、溶連菌の菌体を
破砕接水不溶性物質を採取し、核酸分解酵素および蛋白
分解酵素で処理する方法(特開昭55−7014)など
が知られている。
このように、ストレプトコッカス属細菌そのものもしく
はその菌体成分に抗腫瘍活性があることは広く知られて
いるのであるが、従来知られたものは、菌体もしくは水
溶性もしくは水不溶性高分子細胞構成物質であるに過ぎ
なかった。菌体もしくは菌体内から有効成分を単離しよ
うとすれば、菌体を溶菌したり、機械的に破砕したりし
て全体を分画しなければならなかった。
このような処理では、精製は複雑となり、有効成分の単
離はきわめて困難であった。実際に分離し、有効成分と
して測定された例では分子量200.000の蛋白質(
特公昭48−43841、特開昭5l−44617)及
び分子量150,000の糖蛋白質(特開昭58−22
026)が知られている程度である。
本発明者らは、先に溶連菌の培養液中に抗腫瘍性成分を
溶出させる方法を鋭意研究したところ。
培養中にペニシリン又はその関連物質を添加することに
よって抗腫瘍性成分が培養液中に溶出することを見出し
く特開昭60−30677号)、培養液中から生理活性
物質5PF−1を分離するに至ったのである。(特開昭
60−30689号) 本発明者らは、更に、溶連菌の培養濾液中からより有効
な成分を分離する目的で研究したところ、本発明におい
て、癌化白血球培養細胞L 1210(以下培養細胞L
 1210という)の生育を阻害し、かつ、アンスロン
硫酸法による呈色反応陽性の画分であることにより特徴
づけられる抗腫瘍性成分SPF10−10を分離するに
至った。
本発明の抗腫瘍性成分SPF10−10は元素分析、呈
色反応および赤外線吸収スペクトル等から糖を含むペプ
チド様物質と考えられるが、紫外線吸収スペクトルおよ
び赤外線吸収スペクトルから、既知の抗腫瘍性物質とは
、相違する新規な物質と認められるものである。
本発明は、ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性成分
SPF10−10生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍性
成分SPF10−10を採取することを特徴とする抗腫
瘍性成分SPF10−10の製造法を包含するものであ
る。
本発明においては、ストレプトコッカス属に属する抗腫
瘍性成分SPF10−10生産菌が広く使用できる。次
に抗腫瘍性成分SPF10−10生産菌を記載する。
培養液は、肉エキス培地、酵母エキス培地、プレイン・
ハート・インフュージョン培地(BHI培地)等の天然
培地がよく用いられるが、ストレプトコッカス属細菌の
生育に適した培地であれば任意の培地を使用できる。
培養は、pH5,0〜8.0、好ましくは、6.1〜7
.2であり、培養温度は、30〜40℃、好ましくは、
35〜37℃であり、嫌気的に静置培養または、攪拌培
養を行なうことができる。
本発明においては、培養中に適当な時期に、ペニシリン
または、その関連物質を添加することが。
抗腫瘍性成分SPF10−10の採取に重要な役割をは
だすことになる。
ペニシリンまたは、その関連物質の添加時期は、35〜
37℃の培養で、対数増殖期にかかつて後、3〜20時
間の間、特に5〜10時間が好ましい。その後1〜20
時間、好ましくは3〜15時間培養を継続することによ
り、培養中に抗腫瘍性成分SPF10−10を多量WM
させることができる。
ペニシリンまたはその関連物質としては、すでに知られ
たペニシリンと類似の作用をもつ関連物質であればいか
なるものでもよいが、ペニシリンGが普通用いられる。
添加量は、ペニシリンGで100〜7000単位/mQ
、好ましくは、300〜5000単位/ m Q培養液
程度で十分である。
ストレプトコッカス属細菌のペニシリンまたは、その関
連物質の添加培養によって得られた培養液は遠心分離に
よって菌体を除去し、濾液を得る。
濾液は、硫安を添加し、50〜90%飽和度の画分を分
取するか、もしくは、濾液は、限外濾過膜を用いて濃縮
する。
得られた抗腫瘍性成分SPF10−10を含む硫安塩析
物は凍結状態で保存することもできる。
この硫安塩析物から抗腫瘍性成分SPF10−10を抽
出するには、塩析物を緩衝液に溶解して用いる。
又、限外濾過膜を用いて得た濃縮液を、そのまま用いる
こともできる。この水溶液をDEAEセルロースカラム
に吸着させ、燐酸緩衝液を用いて段階的に溶出させ、培
養細胞L 1210の生育を阻害する活性画分を分取し
、この活性画分をDEAEセファデックスA−25カラ
ムに吸着させ、燐酸緩衝液中の塩化ナトリウム濃度を直
線的に上昇させつつ溶出し、その非吸着部分及び塩化ナ
トリウム低濃度部分を分取し、この分画部分を緩衝液に
対して透析し、ゲル濾過材トヨパールHV−50Fカラ
ムに吸着させ、0.IM NaCQを含む燐酸緩衝液で
溶出させ、アンスロン硫酸法による呈色反応を調べる。
SPF10−10は、トヨパー/L/ HW 50 F
下の排除限界(以下vOと略す)付近のアンスロン硫酸
法による呈色反応でピークを形成する画分として得るこ
とが出来る。
次に、実施例1で得られた抗腫瘍性成分SPF10−1
0の凍結乾燥標品は、次の理化学的性質を示す。
1、元素元析 C39,5〜43.5%H5,8〜6.
7% N  7.3〜10.4% 0  46.9〜37.5% Ash  0.5〜1.9% 2、 分解点 本物質は165℃で褐変し240℃にな
ると黒色となり分解する。
’1    +4−椋珈Lm (−)” −JL(’ 
   J−Q^”  (1”−I  AI’l)4、紫
外線吸収スペクトル 本物質0.1%の水溶液の紫外線
吸収スペクトルは第1図に示される。
5、赤外線吸収スペクトル 第2図に示される。
3300cm−’付近および1640cm+’″1付近
のペプチドによる吸収、又、840cm−”の糖による
吸収が認められ特徴的である。
6、塩基性、酸性、中性の区別 本物質0.1%の水溶
液のpHは5.5〜6.0である。
7、物質の色 淡褐色 8、呈色反応 ローリ−反応     十 ピユーレフ1−反応   十 ニンヒドリン反応   十 アンスロン硫酸反応  十 モーリッシュ反応   十 システィン硫酸反応  十 オルシン塩酸反応   − 9、分子量 ゲル濾過法による測定では分子量約10,
000以上である。
lO0溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、アセ1−ン、エ
チルエーテル、n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチ
ル等の溶剤には難溶又は不溶である。
次にインビトロにおける培養細胞L1210に対する抗
腫瘍性活性の測定方法及びアンスロン硫酸法による呈色
反応の方法を示す。
抗腫瘍活性の測定方法 抗腫瘍活性の測定は、培養細胞L 1210の生rf阻
止率(Inx)の81’l定により行った。
L 1210細胞を10%FBS添加RPMI 164
0培地(5tag/Qカナマイシン含有)に懸濁した。
この培養液0.5mflをファルコン2058チューブ
に注加し、細胞数がI X 10’ cells/ t
ubeになるようにした。次いでこの培養液に所定量の
標品(抗腫瘍性成分5PFto−10)を目的濃度にな
るように培養液に溶解した0、5mQを注加して、37
℃で5%CO2存在下に培養した。標品を添加して48
時間後にトリパンブルーによる染色をおこない、次式に
よりIR(%)を算出した。
ここで(A)とは対照群の生細胞数を示す。
対照は標品を含まない培養液0.5+nQを用い同時に
行った。
アンスロン硫酸法による呈色反応 脱イオン水に溶解し目的濃度にした標品1mQに2II
IQのアンスロン試薬(0,20grのアンスロンを1
00mQの濃硫酸に溶解したもの)を注加し、混合30
分後、標品1m12に代えて脱イオン水ll1IQに2
n+Qのアンスロン試薬を注加した液を対照として62
0nmで吸収を測定する。定量値はグルコースを用いて
同様に測定して得た検量式より求める。
次に本発明の実施例を示す。
実施例1 ストレプトコッカス・ピオゲネス (Streptococcus pyogenes) 
ATCC21060をBHI培地100m flに接種
して37℃、8時間静置培養をおこなって得た種培養液
を第1表に示す培地A11llに接種し、種培養と同一
条件で嫌気的に前培養を行つた・ 第1表 培地A マルトース         0.25%肉エキス  
        1.0%ポリペプトン       
1.0% 酵母エキス        0.25%酸性第一燐酸カ
リウム   0.1 %硫酸マグネシウム      
0.05%pH=6.111 10Qジャーファーメンタ−に培地A8Qを投入して1
20°C110分間加熱殺菌後、37℃まで冷却して、
前培養液IQを接種し、37℃、15.5時間、pH6
,8,300回転/分で攪拌しながら嫌気的に培養する
。次いでペニシリン01000単位/ m Q培養液に
なるように添加して、培養を更に5時間継続した。
11)られた培養液を遠心分離にかけて菌体を除去した
培養濾液は1分画分子量10,000の限外濾過膜(米
国、ロミコン社)を用いて、1.5Qに濃縮した。
この濃縮液を、 DEAEセルロースカラム(5X 7
0cm)に吸着させた後、10mM、 pH1,0の燐
酸1ift衝液を用いて、洗浄し、次いで0.3M塩化
ナトリウムを含む上記燐酸緩衝液を用いて、段階的に溶
出させ、アンスロン硫酸法による呈色反応陽性でかつ培
養細胞L1210の生育を阻害する活性画分を分取した
この活性画分をDEAEセファデックスA−25カラム
(7,5X 50cm)に吸着させ、次いで上記燐酸緩
衝液で洗浄後塩化ナトリウム濃度を直線的に上昇させて
溶出を行い、培養細胞L 1.210に対して活性のあ
る部分を分取する。この溶出曲線は第3図に示される。
第3図において点線部分は非吸着部分で、実線部分は塩
化ナトリウム添加部分である。
Aは培養細胞L 1210生育阻害活性画分で、、 M
P−2(特開昭6O−30689)生育阻害非活性画分
であり、Bは培養細胞L 1210生育阻害非活性画分
で、肝−2生育阻害活性画分である。
Aの活性画分の溶出液を分画分子mlO,000の限外
濾過膜(ミリポア社)で30m Qに濃縮する。この濃
縮液を1ヘヨパール)IW50Fカラム(5,OX 1
00cm)に吸着させ、次いで、上記燐酸緩衝液中に塩
化ナトリウム0.IMを含む溶液で溶出させ、アンスロ
ン硫酸法による呈色反応陽性の画分を分取した。この溶
出曲線は第4図に示される。第4図において実線は全体
の溶出曲線を示し、点線はアンスロン硫酸法による呈色
反応陽性部分の溶出曲線を示している。ここで、Cはア
ンスロン硫酸法による呈色反応陽性画分であるが、培養
細胞L1210に対する生育阻止活性を調べ活性の強い
Vo付近の、アンスロン硫酸法でピークを形成するD画
分を得る。Dの画分を凍結乾燥した。この凍結乾燥標品
は、゛抗腫瘍性成分SPF10−10であり1 、70
grを得た。
実施例2 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは300単位/mQ培養液
となるように添加し、更に培養を10時間継続した。こ
の培養濾液に硫安を添加し50〜90%飽和度の画分を
分取する。
透析により硫安を除き実施例1と同様に精製して抗腫瘍
性成分SPF10−100,86grを得た。
実施例3 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは3000単位/lan培
養液となるように添加し、更に培養を3時間継続した、
この培8濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分
SPF10−101,93grを得た。
実施例4 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第2表に示した培地Bを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/mQ培養
液となるように添加し、更に培養を5時間継続した。こ
の培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分S
PF10−101,23grを得た。
第2表 培地B マルトース        0.1% 肉エキス          0.5%ポリペプトン 
      1.0% 酵母エキス        0.25%塩化ナトリウム
      0.1% pn=7.2 実施例5 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第3表に示した培地Cを用いて実施例1と同様に35℃
で培養した。この場合、ペニシリンGは1000単位/
mQ培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続
した。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍
性成分SPF10−100,92grを得た。
第3表 培地C マルトース         0.1%肉エキス   
      0.5% ポリペプトン       0.5% カザミノ酸        0.3% 酵母エキス        0.5% 酸性第一燐酸カリウム   0.1% 硫酸マグネシウム     0.05%pH=6.5 実施例6 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第4表に示した培地りを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/rtrQ
培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続した
。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成
分SPF10−100,73grを得た。
第4表 培地D マルトース        0.25%カザミノ酸  
      0.3% 酵母エキス         1.0%酸性第一燐酸カ
リウム   o、i% 硫酸マグネシウム      0.05%pH=6.9 実施例7 ストレプトコッカス・エスピーATCC21597を第
1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養した
。この場合、ペニシリンGは1000単位/mQ培養液
となるように添加し、更に培養を5時間継続した。この
培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分SP
F10−101,31grを得た。
実施例8 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21546を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/mQ培養
液となるように添加し、更に培養を5時間継続した。こ
の培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分S
PF10−101,45grを得た。
実施例9 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21547を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは]、 OOO単位/mQ
培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続した
。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成
分SPF10−101,48grを得た。
実施例10 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21548を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/mQ@養
液となるように添加し、更に培養を5時間継続した。こ
の培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分S
PF10−101,26grを得た。
実施例11 ストレプトコンカス・ピオゲネスATCC21060を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、セファロスポリンCは600μg/mQ
、培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続し
た。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性
成分SPF10−101,57grを得た。
実験例1 実施例1で得られた抗腫瘍性成分SPF10−10(以
下、 SPF10−10という)のインビトロにおける
抗腫瘍活性試験は、本文中に記載した抗腫瘍活性の測定
方法により行い、その結果を第5表に示す。
第5表 SPF10−10の抗腫瘍活性の結果SPF1
0−40(mg/mQ)    IR%1.0    
   94.0 0.5       81.6 0.25      25.5 実験例2 実施例1で得られたSPF10−10のインビボにおけ
る抗腫瘍活性試験は、Crj ; CD−1(ICR系
、雌性7週f6)マウスを使用して実施した。
腫瘍細胞としては、Sarcoma−180腹水癌細胞
を用いこれを生理食塩水に浮遊させ、マウスの腹膣内に
5 X 10’ cells/マウス接種した。
5PF10−10は、癌細胞接種24時間後から、1日
1回5日間連続して腹膣内に投与し、その生存数をMQ
しその結果を第6表に示す。
第6表において、SPF10−10を目的濃度に調整し
、その1/2量はそのまま使用し、残り1/2量は、沸
とう水中20分間加熱処理後投与した場合を最下段に示
した。
第6表 5PFI()−10の抗腫瘍活性−マウスの生
存数日数     Oto  15 20 25 30
コントロール     10/10 9/10 0/1
0 0/10 0/lo  O/10SPF1f)−1
0(1,5mg/マウス)    10/+0  10
/10  9/10  8/10  8/10  7/
1.0SPF10−10,力W製り6徒用CIL>  
 8/8   8/8  8/8  8/8  8/8
  8/8実験例3 実施例2で得られたSPF10−10の抗体産生能促進
試験を下記の方法により行った。
ヒツジ赤血球(SRDC) (以下、S RII Cと
いう)は、Crj ; Co−1(ICR系雌性5週齢
)の尾静脈に2X107コ/マウス接種する。
5PF10−10は、5RBC接種前3日目から1日1
回3日間及び5RBC接種後1日目から1日1回3日間
合計6回Mi腟内に投与する。
抗血清は、 5RBC投与18日目にマウス心臓から採
血し調整する。
抗体産生活性は、5RBGとの凝集反応及び補体を加え
、 5RBCの溶血の2種類の方法で調へた。
それぞれ5RBCは、2X10’コ/mQを50μQを
用い、又、抗血清は50μQを用いた。
抗血清は、2倍階段希釈法により希釈し、それぞれの反
応の生じる最大希釈倍数を求め、希釈係数の平均値とし
て表示し、第7表に示す。
第7表 SPF10−10の抗体産生能促進効果凝集反
応希釈係数 溶血反応希釈係数 コントロール      5.7      7.3S
PFIO−1020mg/kg     9.0   
   9.0SPF10−102mg/kg     
8.8      8.6実験例4 実験例2で得られたSPF10−10の固形癌に対する
抗腫瘍活性試験は、Crj ; CD−1(ICR系、
雌性5週齢)マウスを使用し実施した。
固形癌細胞としては、Sarcoma 180を用い、
マウス左大腿部皮下に5 X 10’ cells/マ
ウス接種した。
5PF10−10は、癌細胞接種24時間後から1日1
回5日間連続して腹腔内に投与し、癌細胞接種32日ロ
ー、固形癌を切り取り、その重量を測定した。
その重量の平均値を第8表に示す。
第8表 SPF、10−10の固形癌に対する作用固形
癌重量 抑制率 コントロール     7.96gr SPFIO−1020mg/kg    2.21  
 72.2%SPF10−102mg/kg    2
.74   65.6%実験例5 実施例2で得られたSPF10−10のTNF誘導活性
の測定は、原中勝征; ffTNFJ]日本医事新報社
(1984)を参考にして、下記の通り行った。
マウス(Crj ; CD−1、ICR系、雌性7週齢
)の腹腔にBCG (日本ビーシージー製造協会) 5
 mgを接種し、(1次感作)、2週間後、SPF10
−10を尾静脈より投与し、(2次感作)、SPF10
−10投与2時間後心臓から採血し、血清を調整する。
検定細胞は10%FBS添加RPMI 1640培地(
5mg/Qカナマイシン含有)で3〜4日間培養したL
929細胞を用いる。
L929細胞は、I X 10’cells/mRの懸
濁液0 、5mQをファルコン24 wellsに注加
する。
ここに、上記血清を上記RPMI 1640培地で20
倍希釈しその0.511IQを注加温合後、37℃5%
CO,存在下48時間培養する。
TNF誘導活性の測定は、L929細胞をトリパンブル
ーで染色し、色素排除法で生細胞数を計測した。
その結果を第9表に示す。
第9表 SPF10−10のTNF誘導活性実験例6 実施例1で得られたSPF10−10のマクロファージ
の培養細胞J−774−1(以下、J−774−1と略
す)に対する変形活性の測定は、下記の通り行った。
J−774−1は10%FBS添加RPMI 640培
地(5mg/Qカナマイシン含有)で3〜4日培養後、
10 X 10’コ/ m Qに調整する。
spr”to−ioは、生理食塩水で5mg/mQとし
、0.22μmの除菌フィルターで濾過し、10μQず
つ96穴のwe’ll (ファルコン)に2倍階段希釈
法により分注する。
各wellに上記J−774−11艷濁液100 μQ
注加し、96時間37℃5%CO□条件下で培養する。
変形活性の測定は、各wellを倒立顕微鏡上観察し、
形態変化(球状から伸展し細長くなる)を誘起する最少
濃度を求めた。その結果を第10表に示す。
変形誘起最少濃度 SPF10−1025,0μg/mQ
【図面の簡単な説明】
第1図は抗腫瘍性成分SPF10−10の紫外線吸収ス
ペクトルを示し、第2図は同じく赤外線吸収スペクトル
を示す。第3図は実施例1における活性画分のDEAE
セファデックスA−25カラムの溶出曲線を示す図で、
第4図はこのA画分をトヨパールHW50Fカラムに吸
着させ、0.IM NaCl2燐酸M!衝液による溶出
曲線を示す図である。 代理人 弁理士 戸 1)親 男 第  1   図 nm 第  3  図 2j!4   図 □F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有する抗腫瘍性成分SPF
    10−10。 1、元素元析 C 39.5〜43.5% H 5.8〜6.7% N 7.3〜10.4% O 46.9〜37.5% Ash 0.5〜1.9% 2、分解点 本物質は165℃で褐変し240℃になる
    と黒色となり分解する。 3、比旋光度〔α〕^2^0_D=+5°〜+30°(
    C=1.00)4、紫外線吸収スペクトル 本物質0.
    1%の水溶液の紫外線吸収スペクトルは第1図に示され
    る。 5、赤外線吸収スペクトル 第2図に示される。 3300cm^−^1付近および1640cm^−^1
    付近のペプチドによる吸収、又、840cm^−^1の
    糖による吸収が認められ特徴的である。 6、塩基性、酸性、中性の区別 本物質0.1%の水溶
    液のpHは5.5〜6.0である。 7、物質の色 淡褐色 8、呈色反応 ローリー反応 + ビューレット反応 + ニンヒドリン反応 + アンスロン硫酸反応 + モーリッシュ反応 + システイン硫酸反応 + オルシン塩酸反応 − 9、分子量 ゲル濾過法による測定では分子量約10,
    000以上である。 10、溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メタノ
    ール、エタノール、n−プロパノール、アセトン、エチ
    ルエーテル、n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチル
    等の溶剤には、難溶又は不溶である。
  2. (2)ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性成分SP
    F10−10生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍性成分
    SPF10−10を採取することを特徴とする抗腫瘍性
    成分SPF10−10の製法。
  3. (3)ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性成分SP
    F10−10生産菌を培養するに際し、培養中の適当な
    時期にペニシリン又はその関連物質を添加して培養する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の抗腫瘍
    性成分SPF10−10の製法。
  4. (4)ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性成分SP
    F10−10生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍性成分
    SPF10−10を採取するに当たり、培養細胞L12
    10の生育を阻害し、又は/及びアンスロン硫酸法によ
    る呈色反応陽性の画分を分取することを特徴とする特許
    請求の範囲第2項に記載の抗腫瘍性成分SPF10−1
    0の製法。
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