JPS62164529A

JPS62164529A - シングルフエ−サ

Info

Publication number: JPS62164529A
Application number: JP768186A
Authority: JP
Inventors: 竹中　裕幸; 豊福　敏宏
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1986-01-17
Filing date: 1986-01-17
Publication date: 1987-07-21
Also published as: JPH0576419B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は段ボール製造設備であるコルゲータの１ユニツ
トである片面段ボール製造用シングルフェーサに関する
ものである。

（従来の技術〕従来の一般的なシングルフェーサは第３図に示す構造を
採用している。同図において、１は上段ロール、２は下
段ロール、３は中空状の圧力ロール、４は糊付ロール、
５はドクタロール、６は糊容器、７は糊、８は芯紙、８
ａは波形状に段成形された波形５紙、９はライナ、１０
は片面段ボールをそれぞれ示している。

まず、以上の構成からなるシングルフェーサでの片面段
ボール１０の製造工程について説明すると、芯紙８は上
段ロール１側に供給され、上段ロール１と下段ロール２
の咬合部に吹込まれ、波形状に成形されて波形５紙８ａ
となる。次に該波形５紙８ａは下段ロール２の回転とと
もに移送され、糊容器６内の糊７が糊付ロール４です（
い上げられてドクタロール５で糊膜調整が行われた糊付
ロール４によって波形５紙８ａの段頂部に糊付けがなさ
れる。

同時に圧力ロール３側に供給されたライナ９と、前記段
頂部に糊付けされた波形５紙８ａは、下段ロール２と圧
力ロール３の加圧部において合流し接着されて片面段ポ
ール１０となる。

前記構造の従来のシングルフェーサでは、上段ロール１
は下段ロール２に、また圧力ロール３は下段ロール２に
押圧されている。前者は５紙８の段成形を行うために加
圧するものであり、後者は波形５紙８ａの段頂部に付着
させた通常使用される液状でんぷん糊を急速に昇温させ
ゲル化させるための熱量を与えるため、圧力ロール３の
中空部３ａに導入された加熱蒸気を熱源として加温され
ている圧力ロール３を高圧力で押圧し熱伝導による加熱
を促進させる目的をもつ。

また、下段ロール２は上段ロール１と共に歯形状の段が
ロール外表面に等ピッチに加工されており、一方圧力ロ
ール３は円滑な表面とされているので、運転状態におい
ては下段ロール２の各段の頂部が圧力ロール３の表面を
高サイクルで叩く構造となっている。すなわち、上段ロ
ール１、下段ロール２及び圧力ロール３は主要成分が上
下段ロール１，２の歯数サイクル、すなわち段ロール回
転数Ｎ×歯数Ｚで振動し、ロール系の振動固有値に該歯
数サイクルＮＺが一致すると共振し、前記３本のロール
が激しく振動することにある。このような共振時には、
特に圧力ロール３と下段ロール２０段部が激しく衝突す
るために、両ロール間２．３に挾まれた波形５紙８ａと
ライナ９には大きな衝突荷重がかかり、両紙が破断した
り、振動の位相状態によっては下段ロール２と圧力ロー
ル３との線圧が不足して接着力が不足し貼合せ不良とい
う現象が現われることがある。

また、下段ロール２と圧力ロール３との上記衝突は大き
な騒音を発生させシングルフェーサの重要な問題となっ
ている。

さらに、上記従来の構造は波形５紙８ａの段頂部に糊を
付着させライナ９と接合させた状態にある下段ロール２
と圧力ロール３との係合部において、糊をゲル化温度（
通常６０℃近辺）まで昇温させる方法として、圧力ロー
ル３の中空部３ａを熱源とし、圧力ロール３の内部及び
ライナ９を経由させて熱伝導及び熱伝達により横部を加
熱する間接的な熱供与手段を採用している。しかるに、
この方法では加熱の不要なロール内部及び紙を昇温させ
ることになり、熱エネルギの損失につながるばかりでな
く、特に機械が高速運転されると熱の供給が少なくなっ
て、糊のゲル化温度までの昇温か不可能となり接着不良
を生起する。すなわち、上記従来の構造を採る限り高速
化にも限界があった。

（発明が解決しようとする問題点〕本発明は、従来のシングルフェーサの振動障害である騒
音、材料紙破断等の発生を解消するとともに、高速化及
び省エネルギ化の障害となっている横加熱手段の改良を
目的として提案されたもので、圧力ロールの存在が上記
振動と熱エネルギ損失の根本的な原因となっているとい
う観点に立ち、圧力ロールを排除し、かつ新規で効率的
な加熱・接着方式を採用するシングルフェーサを提供し
ようとするものである。

（問題点を解決するための手段）このため、本発明は５紙の段成形を行う互いに咬合する
上段ロールと下段ロール、段成形終了５紙の段頂部に糊
付けする糊付装置などから構成されるシングルフェーサ
において、段成形終了５紙を介してライナを前記下段ロ
ールの所望周面に亘って面圧を付与する手段を設けると
共に、下段ロールの前記面圧付与部分近傍にグリッド電
極を配設して隣り合う電極間に高周波電圧を印加するこ
とにより、均一な加圧力の下で上記糊を誘電加熱して５
紙とライナな接着するようにしたことを構成として、こ
れを上記問題点の解決手段とするものである。

（作用）本発明のシングルフェーサは上述の構成になる　。

ので、その作用としてまず、ライナと５紙との圧接手段
について述べると、ベルトあるいは気体圧等で下段ロー
ルのかなり広い周面に亘ってほぼ均一的な圧力が加えら
れるので、従来のような圧力ロールによるポイント高圧
力に起因するロールの剛体振動を発生する外力が存在し
ない。

さらに、上記圧接手段と協働する数本のグリッド電極が
下段ロールに近接配置され、隣り合う電極間、すなわち
１−＋−＋極と一極との間に高周波電圧が加えられる。

このような高周波電圧の印加により隣り合う電極間に電
界が発生する。この電界により誘電加熱が可能となる。

特に、横巾の水分と紙とでは誘電能は水分の方が２０〜
３０倍と高いために発生した電界が刷部に集中する。す
なわち、紙はほとんど昇温せず刷部の温度のみ急激に上
昇しゲル化が行われることになる。

つまり、本方式は昇温させたい対象部に対し、従来のよ
うに熱伝導・熱伝達を利用した加熱方式ではなく内部で
の自己発熱を誘起させる方式を採用するものである。

（実施例）以下、本発明の実施例に基づいて本発明の詳細な説明す
る。第１図は本発明の第１実施例を示すシングルフェー
サの概略側断面図である。

同図において、■は上段ロール、２は下段−一部、４は
糊付ロール、５はドクタロール、６は糊容器、７は糊、
８は５紙、８ａは上・下段ロール１゜２に咬まれて波形
に形成された波形５紙、９はライナ、１０は波形５紙８
ａとライナ９との貼合により形成された片面段ボールで
ある。以上は第３図に示した従来の同一符号で表わした
部分と同様である。

１１は下段ロール２０波形芯紙８ａとライナ９の接合領
域に亘る周面に近接して適宜間隔をおき軸方向に複数個
が配置された、下段ロール２のロール長さにほぼ等しい
長さを有する棒状グリッド電極、１２は波形５紙８ａに
ライナ９を圧接するための静圧気体を供給するための吹
付は容器で、前記グリッド電極１１の反下段ロール側に
対向設置されている。

１３はライナ９を下段ロール２とグリッド電極１１との
間にガイドするための案内ロールである。

このような構成からなる本装置を駆動運転すると、５紙
８は従来と同様に上・下段ロール１，２に絞込まれて波
形５紙８ａに形成されたのち、糊付ロール４により波形
５紙８ａの段頂部に糊７が塗付され、別途給送されるラ
イナ９と貼合されることとなるが、この貼合部において
吹付は容器１２からは前記貼合部に向げライナ９背後か
ら気体が吐出されているので、この圧力によりライナ９
と波形５紙８ａとはその段頂部に塗付された糊を介して
確実に密着することになる。

さらに、下段ロール２に近接配置されたグリッド電極１
１には、その隣り合う電極間にたとえば３０〜３００Ｍ
Ｈｚの高周波電圧が印加されるようになっているので、
これにより発生する電界の中に置かれた糊は自己発熱作
用を生起され急速に昇温ゲル化する。

一般に誘電加熱は対象とする誘電体に、Ｅ・ε・ｔａｎ
δ・ｆ（ε：比誘電率、ｔａｎδ：誘電損失係数、ｆ：
周波数、Ｅ：電界強さ）に比例した発を発生するが、こ
のうちε・ｔａｎδは誘電体固有の値をとり、横巾の水
分と紙では前記値が大きく異なり、水分の方が紙の２０
〜３０倍高い。

従って、発生する電界は刷部に集中することになり、紙
はほとんど昇温せずに刷部の温度のみ急激に上昇するこ
とになる。

因みに、本発明者らの実験によれば、印加時間が０．２
〜０．５　ｓｅｃ、の５ちに刷部は６０〜８０℃と上昇
するが、紙は０．５°Ｃも上昇しないことが判明してい
る。

第２図は本発明の第２の実施例を示すものであるが、同
実施例ではライナ９を波形５紙８ａに圧接させるために
下段ロール２と等周速の回転ベルトＩ４を下段ロール２
の周面の一部に該ロール面を圧接する如く配設している
。このベルト１４により下段ロール２のかなり広い周面
で同紙９．８ａを均一に圧接させることが可能となる。

さらに、グリッド電極１１は前実施例と同様に下段ロー
ル２０周面に近接して無端ベルト１４のループ内に配置
され、上記と同様の昇温ゲル化作用を生起させる。

（発明・考案の効果）以上、詳細に説明した如く本発明によると、従来のシン
グルフェーサで重要な課題とされていた振動障害、すな
わち騒音・材料紙破断等を解消することが可能となり、
さらに新規な横加熱法によりシングルフェーサの運転の
高速化を可能とすると共に省エネルギ化が実現されるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すシングルフェーサの側断
面図、第２図は本発明の他の実施例を示すシングルフェ
ーサの側断面図、第３図は従来のシングルフェーサの側
断面図である。図の主要部分の説明１・・・上段ロール、　　　　２・・・下段ロール、８
・・・５紙、　　　　　　　９・・・ライナ、１１・・
・グリッド電極、１２・・・吹付は容器、１４・・・ベ
ルト第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

芯紙の段成形を行う互いに咬合する上段ロールと下段ロ
ール、段成形終了芯紙の段頂部に糊付けする糊付装置な
どから構成されるシングルフェーサにおいて、段成形終
了芯紙を介してライナを前記下段ロールの所望周面に亘
って面圧を付与する手段を設けると共に、下段ロールの
前記面圧付与部分近傍にグリッド電極を配設して隣り合
う電極間に高周波電圧を印加することにより、均一な加
圧力の下で上記糊を誘電加熱して芯紙とライナを接着す
るようにしたことを特徴とするシングルフェーサ。