JPS6216228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車部品その他の部品の洗浄装置に
関する。

従来この種洗浄装置として、機筐内に部品の洗
浄部と該洗浄部に洗浄液を供給する洗浄液のタン
クを上下に設け、該タンクから洗浄液を前記洗浄
部に供給し、該洗浄部において部品の洗浄に供さ
れた洗浄液は下方の前記タンクに流下するように
したものが知られるが、この従来装置によると部
品に付着していた塵等が洗浄液と共にタンクに流
れ落ち該タンクの底面に沈殿する。ところが該タ
ンクは前記機筐内の固着形を一般とするので、こ
の沈殿した塵等を除去する作業に手間がかかつ
た。

本考案はかかる手間を解消した洗浄装置を提供
することを目的とするもので、その特徴とすると
ころは前記洗浄液タンクの真下に濃厚な洗浄液を
充たした補助タンクを出し入れ自在に設け、両タ
ンク間を接離自在の接続管により接続し、該接続
管の前記洗浄液タンク側に開閉弁を介在したこと
にある。

以下本考案の１実施例を図面に従つて説明す
る。

１は部品洗浄装置の機筐、２は部品洗浄部、２
ａは該機筐１内の中間に設けた部品を収容する金
網状のバケツトを示し、該バケツト２ａは盆状に
形成されその下面周縁部において複数個のキヤス
ター３により支持されていると共に駆動ロール４
に係合し、該駆動ロール４の駆動によれば前記バ
ケツト２ａがキヤスター３上を回転するようにし
た。

５は前記バケツト２ａの真下に設けた洗浄液タ
ンク、６は該タンク５の近傍に設けたポンプを示
し、該ポンプ６は前記洗浄液タンク５からのパイ
プ７に介在しており、該パイプ７のポンプ６の下
流側を分岐して夫々の先端部にその全長に亘つて
多数のノズル８を前記バケツト２ａに臨むように
設けた。即ち前記バケツト２ａとこれらノズル８
等により前記部品洗浄部２を形成した。

更に前記タンク５はその上端縁に蓋体５ａを有
し、該蓋体５ａの１個所に比較的大径の透孔９が
形成されている。又該透孔９の真下で前記タンク
５の底面には比較的小径の透孔１０が形成されて
おり、これら透孔９，１０の周縁部に亘つて逆円
錐状の金網からなるフイルター１１が設けられて
いる。尚、該フイルター１１のメツシユは塵等の
固りが透過しない程度に定められる。

１２は補助タンクを示し、該補助タンク１２は
その下面に車輪１３……１３を枢着して出し入れ
自在に形成されており、又該補助タンク１２には
蓋１２ａを具備しており、該蓋１２ａは前記補助
タンク１２の上端にクランプその他の手段により
締結して該タンク１２を密閉容器に形成した。更
に前記蓋１２ａには下側接続管１４ｂが突設して
おり、該下側接続管１４ｂは前記透孔１０の周縁
部から下方に突設の上側接続管１４ａと接続ナツ
ト１５その他の手段により接続され、これら上側
接続管１４ａと下側接続管１４ｂとにより接離自
在の接続管１４に形成した。又前記上側接続管１
４ａには例えば仕切弁或は電磁弁の如き開閉弁１
６を介在した。尚、図中１７は洗浄液タンク５及
びポンプ６を支持する隔壁、１８は補助タンク１
２の出し入れ及び開閉弁１６のハンドル１６ａを
操作するための開口、１９は駆動ロール４及びポ
ンプ６を夫々操作するための操作盤を示す。

次に上記実施例装置の作動を説明すると、予め
洗浄液タンク５に洗浄液を入れておくと共に補助
タンク１２に前記洗浄液の数倍の濃度の洗浄液を
充たし開閉弁１６を開けた状態にする。然る後に
バケツト２ａ内に部品を入れてから操作盤１９の
スイツチを操作し駆動ロール４を駆動してバケツ
ト２ａを回動すると共にポンプ６を駆動させて洗
浄液タンク５内の洗浄液をパイプ７を介してノズ
ル８から噴出させて部品を洗浄する。そして洗浄
後の液は蓋体５ａ上に一旦流下してから透孔９及
びフイルター１１を経て洗浄液タンク５内に戻さ
れて繰り返し使用される。ところが部品に付着し
ていた塵等の固まりはフイルター１１の内面上を
流下し接続管１４を経て補助タンク１２内に入り
該タンク１２の底面に沈殿する。そしてこの沈殿
物が該タンク１２内の容積を１部占めるので、こ
れにより該タンク１２の濃厚洗浄液の１部が溢れ
出して洗浄液タンク５内に入り、かくて部品洗浄
を繰り返して該タンク５内の洗浄液が希釈化され
ようとしても希釈化されることなくその濃度は略
一定に保たれる。このように一定期間使用後開閉
弁１６を閉じると共に接続ナツト１５を外して両
接続管１４ａ，１４ｂを分離し、補助タンク１２
を機筐１から外に出した後蓋１２ａを外して前記
沈殿物を除去する。この除去作業は機筐１の外で
行えるのでその作業が容易になる。そして除去後
は補助タンク１２内に濃厚洗浄液を補給し蓋１２
ａを締めてから該タンク１２を機筐１内に入れ、
接続ナツト１５により両接続管１４ａ，１４ｂを
接続して次の部品洗浄に備えられる。

尚、前記実施例では補助タンク１２の下面に車
輪１３……１３を枢着して該タンク１２に出し入
れ自在性を付与したが、これに限るものでなく隔
壁１７の下面に走行レールを架設しこれに懸架し
た走行台車から補助タンク１２を吊下げる方式を
採用する等任意である。

このように本考案によると洗浄液タンク５の真
下に接離自在の接続管１４を介して更に補助タン
ク１２を出し入れ自在に設けて該タンク１２内に
塵等の固りを沈殿させるようにし、然る後前記接
続管１４の前記洗浄液タンク５側の開閉弁１６を
閉じると共に該接続管１４を分離して前記補助タ
ンク１２を機筐１外に出し、該機筐１外で前記沈
殿物の除去が行えるようにしたので、その作業が
従来装置に比べて格段に容易となり、更に部品洗
浄中において前記補助タンク１２内に濃厚な洗浄
液を充たすようにしたので、前記沈殿物の形成に
より溢れ出た該濃厚な洗浄液が洗浄液タンク５内
の希釈化された洗浄液中に混入し該タンク５内の
洗浄液濃度を略一定に維持できる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の１例の１部を截除した正面
図である。 １……機筐、２……部品洗浄部、５……洗浄液
タンク、１２……補助タンク、１４……接続管、
１６……開閉弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機筐１内に部品の洗浄部２と該洗浄部２に洗浄
   液を供給する洗浄液のタンク５とを上下に設け、
   該洗浄部２で部品の洗浄後の洗浄液が前記タンク
   ５に流下する式のものにおいて、該タンク５の真
   下に濃厚な洗浄液を充たした補助タンク１２を出
   し入れ自在に設け、両タンク５，１２間を接離自
   在の接続管１４により接続し、該接続管１４の前
   記洗浄液タンク５側に開閉弁１６を介在したこと
   を特徴とする部品洗浄装置。