JPS62156386A - 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド - Google Patents
低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ドInfo
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- JPS62156386A JPS62156386A JP29811885A JP29811885A JPS62156386A JP S62156386 A JPS62156386 A JP S62156386A JP 29811885 A JP29811885 A JP 29811885A JP 29811885 A JP29811885 A JP 29811885A JP S62156386 A JPS62156386 A JP S62156386A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(A>産業上の利用分野 。
本発明は低誘電率合成繊維とクラフトパルプからなる低
誘電率油浸絶縁用プレスボードに関する。
誘電率油浸絶縁用プレスボードに関する。
(B)従来の技術
従来油浸絶縁用プレスボードには、クラフトパルプ湿紙
を重ねた合せ加熱加圧下一体化したプレスボードが用い
られてきた。
を重ねた合せ加熱加圧下一体化したプレスボードが用い
られてきた。
(C)発明が解決しようとする問題点
従来のプレスボードは、油中での誘電率が4.40と高
かった。また誘電率を下げる為には低誘電率の合成繊維
、特にポリオレフィンの混抄がケーブル用、電気絶縁紙
の場合なされているが、プレスボードにした場合、繊維
が油中で扱は出し、変圧器の絶縁性能を低下させるとい
う問題が起った。
かった。また誘電率を下げる為には低誘電率の合成繊維
、特にポリオレフィンの混抄がケーブル用、電気絶縁紙
の場合なされているが、プレスボードにした場合、繊維
が油中で扱は出し、変圧器の絶縁性能を低下させるとい
う問題が起った。
特に誘電率をより小さくするために低誘電率の繊維、例
えば、ポリメチルペンテン(ε=2.1>繊維の混合比
が大きくすればするほど繊維とクラフトパルプの結合能
が低下し、繊維の扱けが大きな問題となる。また繊維の
混抄率を上げた場合には、パルプ繊維の紙形成能が落ち
、出来たとしてもプレスボードとしての力学的強度が低
下する。
えば、ポリメチルペンテン(ε=2.1>繊維の混合比
が大きくすればするほど繊維とクラフトパルプの結合能
が低下し、繊維の扱けが大きな問題となる。また繊維の
混抄率を上げた場合には、パルプ繊維の紙形成能が落ち
、出来たとしてもプレスボードとしての力学的強度が低
下する。
単なる抄造上の問題の場合は、例えば、(特公昭57−
168418>ポリオレフィンとクラフトパルプとの混
抄の場合に見られるように繊維含有率の異なる湿紙との
抄き合わせによって解決することが出来るが、これを単
に積層し、加熱加圧下一体化するだけでは、油中にお(
ブるボード中の繊維俵けを防止するには十分ではなく、
又表面での繊維の毛羽立ちにより高電界下での破壊電圧
が低下する。また、接着剤により、パルプと繊維の結合
能を増加させようとした場合は、ボイドを発生しやすく
、高電圧下での放電発生の原因となり、変圧器用絶縁材
としては好ましくない。
168418>ポリオレフィンとクラフトパルプとの混
抄の場合に見られるように繊維含有率の異なる湿紙との
抄き合わせによって解決することが出来るが、これを単
に積層し、加熱加圧下一体化するだけでは、油中にお(
ブるボード中の繊維俵けを防止するには十分ではなく、
又表面での繊維の毛羽立ちにより高電界下での破壊電圧
が低下する。また、接着剤により、パルプと繊維の結合
能を増加させようとした場合は、ボイドを発生しやすく
、高電圧下での放電発生の原因となり、変圧器用絶縁材
としては好ましくない。
(D)問題点を解決するための手段
低誘電率合成繊維とパルプとの単なる混抄ボードでは誘
電率は目的のものが得られるが、合成繊維の表面での毛
羽立ち、油中での表面及び端面かからの抜けが起り、高
電圧変圧器用の絶縁材料としては不適格である。
電率は目的のものが得られるが、合成繊維の表面での毛
羽立ち、油中での表面及び端面かからの抜けが起り、高
電圧変圧器用の絶縁材料としては不適格である。
又、層間剥離強度が低く、加工時に剥離が生じたりする
ので構造材としてのプレスボードとしても好ましくない
。
ので構造材としてのプレスボードとしても好ましくない
。
表面の毛羽立ち及び繊維の表面からの扱けは、表面部分
にパルプ100%からなる紙を設けて防いだ、又端面か
らの繊維の扱けを少くし、かつ層間剥離強度を成形加工
が可能な程度で上げる為にパルプ100%からなる紙と
パルプと合成繊維との混抄紙からなる積層構造にした。
にパルプ100%からなる紙を設けて防いだ、又端面か
らの繊維の扱けを少くし、かつ層間剥離強度を成形加工
が可能な程度で上げる為にパルプ100%からなる紙と
パルプと合成繊維との混抄紙からなる積層構造にした。
本発明にいう低誘電率合成繊維とは、誘電率εが3.5
以下の合成高分子からなる繊維でボリアリレート(ε−
3,0)、ポリブチレンテレフタレート(ε=3.2>
ポリエチレンテレフタレート(ε=3.15>、ポリメ
チルペンテン(ε=2.1>ポリサルホン(ε=3.1
5>などが挙げられるが、これらのコポリマーであって
もよいし、又その混合物であっても良い。
以下の合成高分子からなる繊維でボリアリレート(ε−
3,0)、ポリブチレンテレフタレート(ε=3.2>
ポリエチレンテレフタレート(ε=3.15>、ポリメ
チルペンテン(ε=2.1>ポリサルホン(ε=3.1
5>などが挙げられるが、これらのコポリマーであって
もよいし、又その混合物であっても良い。
この積層構造を図面にもとづいて説明すると、第2図は
、積層される湿紙の状態を示すもので、(a>図はパル
プと合成繊維の混抄紙(1)とその片面にパルプ100
%からなる湿紙(2)を抄合せたもので、(b)図はパ
ルプと合成繊維の混抄紙(1)の両面にパルプ100%
からなる湿紙(2)を抄合せたものでおる。第1図は、
(a)図又は(b)図の状態の湿紙を必要に応じ複数枚
重ね合せ、表裏面にパルプ100%からなる湿紙(2)
となるように積層し、加熱加圧下で一体化し低誘電率プ
レスボードとしたものである。
、積層される湿紙の状態を示すもので、(a>図はパル
プと合成繊維の混抄紙(1)とその片面にパルプ100
%からなる湿紙(2)を抄合せたもので、(b)図はパ
ルプと合成繊維の混抄紙(1)の両面にパルプ100%
からなる湿紙(2)を抄合せたものでおる。第1図は、
(a)図又は(b)図の状態の湿紙を必要に応じ複数枚
重ね合せ、表裏面にパルプ100%からなる湿紙(2)
となるように積層し、加熱加圧下で一体化し低誘電率プ
レスボードとしたものである。
該パルプと合成繊維の混抄紙(1)に混合される合成繊
維の母は30〜90重量%が好ましい。
維の母は30〜90重量%が好ましい。
又、パルプ100%からなる湿紙(2)は坪量5〜30
9/rdが好ましい。
9/rdが好ましい。
(E)作用
低誘電率合成繊維を混抄することによってボードの誘電
率を下げることができる。表面及び層間にパルプ100
%の紙層を設けることによって絶縁油中での合成繊維の
毛羽立ちや扱けが抑えられ、又、パルプ100%の紙と
合成繊維とパルプの混抄紙との積層構造をとることによ
って加工時の紙層間の剥離強度が増え、加工時の層間の
剥離をおざえられる。
率を下げることができる。表面及び層間にパルプ100
%の紙層を設けることによって絶縁油中での合成繊維の
毛羽立ちや扱けが抑えられ、又、パルプ100%の紙と
合成繊維とパルプの混抄紙との積層構造をとることによ
って加工時の紙層間の剥離強度が増え、加工時の層間の
剥離をおざえられる。
実施例1〜4
クラフトパルプとしてはC3F365m1のNUKPを
ポリエステル繊維としては、1.5d5mのものを用い
、1番目の円網抄紙材で0.1%のクラフトパルプのみ
からなる水性スラリーを抄紙、2番目の円網抄紙材でポ
リエステル:クラフトパルプ=36:64に調整した0
、5%の水性スラリーを抄紙すると同時に1番目の抄紙
材で抄紙した湿紙絶屹燥坪量15g/TItを抄き合わ
せ、複合湿紙を形成させて、フェルトに転移させ、吸入
して湿紙の水分含有率を90%にした。
ポリエステル繊維としては、1.5d5mのものを用い
、1番目の円網抄紙材で0.1%のクラフトパルプのみ
からなる水性スラリーを抄紙、2番目の円網抄紙材でポ
リエステル:クラフトパルプ=36:64に調整した0
、5%の水性スラリーを抄紙すると同時に1番目の抄紙
材で抄紙した湿紙絶屹燥坪量15g/TItを抄き合わ
せ、複合湿紙を形成させて、フェルトに転移させ、吸入
して湿紙の水分含有率を90%にした。
この複合湿紙を10枚重ね合わせ、120’C140に
’j/rdで40分間加熱加圧し、一体化してボードを
得た。
’j/rdで40分間加熱加圧し、一体化してボードを
得た。
同様にしてポリエステル繊維含有量を変え第1表の種類
の低損失油浸絶縁ボードを作成した。また、比較例とし
て、クラフトパルプ100重Φ%のものからなるボード
及び抄ぎ合わせをしていないボードの特性を掲示した。
の低損失油浸絶縁ボードを作成した。また、比較例とし
て、クラフトパルプ100重Φ%のものからなるボード
及び抄ぎ合わせをしていないボードの特性を掲示した。
伯の低誘電率合成繊維、即ち、ポリプロピレン繊維、ポ
リメチルペンテン繊維、フッソ樹脂系繊維を用いても同
様な結果が得られた。
リメチルペンテン繊維、フッソ樹脂系繊維を用いても同
様な結果が得られた。
第1表
(以下余白)
(F)発明の効果
この発明は、以上説明したように、低誘電率合成繊維を
用いることにより、ボードの誘電率を下げることができ
る。さらにクラフトパルプ100%からなる層をボード
の表面及び層間に用いることにより、合成繊維の扱けと
毛羽立ちを防ぐとともに、層間の結合能力を高め、層間
剥離を抑えることができる。
用いることにより、ボードの誘電率を下げることができ
る。さらにクラフトパルプ100%からなる層をボード
の表面及び層間に用いることにより、合成繊維の扱けと
毛羽立ちを防ぐとともに、層間の結合能力を高め、層間
剥離を抑えることができる。
第1図は、積層、加圧一体化した後のプレスボードの横
断面を示す略図である。 第2図は、積層前の湿紙の横断面を示す略図である。 1・・・パルプと合成l!雑の混抄紙 2・・・パルプ100%からなる湿紙 第1図 笛2図 手続ネrti正訓(自発) 1.事件の表示 昭和60年 特許願第298118号
2、発明の名称 低誘電率油浸絶縁用プレスボード 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 (598)三菱製紙株式会社δ (600)
2111 訂正明細書 1、発明の名称 低誘電率油浸絶縁用プレスボード 2、特許請求の範囲 1)クラフトパルプの100重景%とからなる坪量5〜
30g/mの湿紙層と、クラフトパルプ70〜10重量
%と低誘電率の合成繊維90〜30重量%とを混抄した
湿紙層とを抄ぎ合わせた、複合湿紙を形成し、該湿紙の
水分含有率を50〜95%に調整した後、湿紙を任意の
枚数、クラ7[〜パルプ100重量%の層が両外側にく
るように積層し、加熱加圧下に脱水乾燥して一体化する
ことを特徴とする誘電率3.5以下の低誘電率油浸絶縁
用プレスボード。 2)低誘電率合成繊維がポリプロピレン、ポリエステル
、ポリメチルペンテンの繊維である特許請求の範囲第1
項記載のプレスボード。 3、発明の詳細な説明 (A>産業上の利用分野 本発明は低誘電率合成繊維とクラフトパルプからなる低
誘電率油浸絶縁用プレスボードに関する。 (B)従来の技術 従来油浸絶縁用プレスボードには、クラフトパルプ湿紙
を重ね合せ加熱加圧下一体化したプレスボードが用いら
れてきた。 (C)発明が解決しようとする問題点 従来のプレスボードは、油中での誘電率が4.40と高
かった。また誘電率を下げる為には低誘電率の合成繊維
、特にポリオレフィン繊維の混抄がケーブル用電気絶縁
紙の場合なされているが、プレスボードにした場合、繊
維が油中で抜は出し、電気機器の絶縁性能を低下させる
という問題が起った。特に誘電率をより小ざくするため
に低誘電率の繊維、例えば、ポリメチルペンテン(ε−
2゜1)繊維の混合比を大きくすればするほど繊維とク
ラフトパルプとの結合能が低下し、繊維の抜けが大ぎな
問題となる。また繊維の混抄率を上げた場合には、パル
プ繊維の紙形成能が落ら、出来たとしてもプレスボード
としての力学的強度が低下する。 単なる抄造上の問題の場合は、例えば、(特公昭57−
168418>ポリオレフィン繊維とクラフトパルプと
の混抄の場合に見られるように繊維含有率の異なる湿紙
との抄ぎ合わせによって解決することが出来るが、これ
を単にVXHし、加熱加圧下一体化するだけでは、油中
におけるポード中の繊維扱けを防止するには十分ではな
く、又表面での11@の毛羽立ちにより高電界下での破
壊電圧が低下する。また、接着剤により、パルプと繊維
の結合能を増加させようとした場合は、ボイドを発生し
やすく、高電圧下での放電発生の原因となり、電気機器
用絶縁材としては好ましくない。 (D>問題点を解決するための手段 低誘電率合成繊維とパルプとの単なる混抄ボードでは誘
電率は目的のものが得られるが、合成繊維の表面での毛
羽立ち、油中での表面及び端面かからの抜けが起り、電
気機器用の絶縁材料とじては不適格である。 又、層間剥離強度が低く、加工時に剥離か生じたりする
ので構造材としてのプレスボードとしても好ましくない
。 表面の毛羽立ち及び繊維の表面からの1友けは、表面部
分に濾水度200〜400mcsfパルプ100%から
なる紙を設けて防いだ、又端面からの繊維の扱けを少く
し、かつ層間剥離強度を成形加工が可能な程度で上げる
為にパルプ100%からなる紙とパルプと合成繊維との
混抄紙からなる積苦!?IS造にした。 本発明にいう低誘電率合成繊維とは、誘電率εか3.5
以下の合成高分子からなる繊維でボリアリレート(ε=
3.0>、ポリブチレンテレフタレート(ε=3.2>
、ポリプロピレン(ε=2.2>(ポリエチレンテレフ
タレート(ε−3,15>、ポリメチルペンテン(ε=
2.1>ポリサルホン(ε−3,15>などが挙げられ
るが、これらのコポリマーでおってもよいし、又その混
合物でおっても良い。 この積層’RrI造を図面にもとづいて説明すると、第
2図は、積層される湿紙の状態を示すもので、(a)図
はパルプと合成繊維の混抄紙(1)とその片面にパルプ
100%からなる湿紙(2)を抄き合せたもので、(b
>図はパルプと合成繊維の混抄紙(1)の両面にパルプ
100%からなる湿紙(2)を抄き合゛ぜたものである
。第1図は、(a)図又は(b)図の状態の)9紙を必
要に応じ複数枚重ね合せ、表裏面にパルプ100%から
なる湿紙(2)となるように積層し、加熱加圧下で一体
化し低誘電率プレスボードとしたものて必る。 該パルプと合成繊維の混抄紙(1)に混合される合成繊
維の量は30〜90重咄%が好ましい。 又、パルプ100%からなる湿紙(2)は坪量5〜30
g/7rtが好ましい。 加熱温度は、合成繊維が融着しないことが望ましく14
0°C以下が良い。加圧力は50KFI/ci以下で良
い。 (E)作用 低誘電率合成繊維を混抄することによってボードの誘電
率を下げることができる。表面及び層間にパルプ100
%の紙層を設けることによって絶縁油中での合成繊維の
毛羽立ちや恢けが抑えられ、又、パルプ100%の紙と
合成繊維とパルプの混抄紙との積層構造をとることによ
って加工時の紙層間の剥離強度が増え、加工時の層間の
剥離をおさえられる。 実施例1〜4 クラフトパルプとしてはC3F365rdlのNUKP
をポリエステル繊維としては、1.5d5Mのものを用
い、1番目の円網抄紙機で0.1%のクラ71〜パルプ
のみからなる水性スラリーを抄紙、2番目の円網抄紙)
幾でポリエステル:クラフトパルプ−36:64に調整
した0、5%の水性スラリーを抄紙すると同時に1番目
の抄紙機で抄紙した湿紙を抄き合わせ、複合湿紙を形成
させて、フェルトに転移させ、脱水して湿紙の水分含有
率を90%にした。 なお、一番目の抄紙機で抄造される湿紙の絶乾坪量は1
5SJ/mになるように、また、二番目のそれは、90
g/m2になるようにあらかじめ調整しておいた。 この複合湿紙を10枚重ね合わせ、120’C。 40KFl/rdで40分間加熱加圧し、一体化してボ
ードを得た。 同様にしてポリエステル繊維含有量を変え第1表の種類
の低損失油浸絶縁ポードを作成した。また、比較例とし
て、クラフトパルプ100川m%のものからなるボード
及び抄き合わせをしていないボードの特性を掲示した。 他の低誘電率合成繊維、即ら、ポリプロピレン繊維、ポ
リメチルペンテン繊維、フッソ樹脂系繊維を用いても同
様な結果が得られた。 (以下余白) (F)発明の効果 この発明は、以上説明したように、低誘電率合成繊維を
用いることにより、ボードの誘電率を下げることができ
る。ざらにクラフトパルプ100%からなる層をボード
の表面及び層間に用いることにより、合成繊維の抜けと
毛羽立らを防ぐとともに、居間の結合能力を高め、層間
剥離を抑えることができる。 4、図面の簡単な説明 第1図は、積層、加圧一体化した後のプレスボードの横
断面を示す略図である。 第2図は、積層前の湿紙の横断面を示す略図でおる。
断面を示す略図である。 第2図は、積層前の湿紙の横断面を示す略図である。 1・・・パルプと合成l!雑の混抄紙 2・・・パルプ100%からなる湿紙 第1図 笛2図 手続ネrti正訓(自発) 1.事件の表示 昭和60年 特許願第298118号
2、発明の名称 低誘電率油浸絶縁用プレスボード 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 (598)三菱製紙株式会社δ (600)
2111 訂正明細書 1、発明の名称 低誘電率油浸絶縁用プレスボード 2、特許請求の範囲 1)クラフトパルプの100重景%とからなる坪量5〜
30g/mの湿紙層と、クラフトパルプ70〜10重量
%と低誘電率の合成繊維90〜30重量%とを混抄した
湿紙層とを抄ぎ合わせた、複合湿紙を形成し、該湿紙の
水分含有率を50〜95%に調整した後、湿紙を任意の
枚数、クラ7[〜パルプ100重量%の層が両外側にく
るように積層し、加熱加圧下に脱水乾燥して一体化する
ことを特徴とする誘電率3.5以下の低誘電率油浸絶縁
用プレスボード。 2)低誘電率合成繊維がポリプロピレン、ポリエステル
、ポリメチルペンテンの繊維である特許請求の範囲第1
項記載のプレスボード。 3、発明の詳細な説明 (A>産業上の利用分野 本発明は低誘電率合成繊維とクラフトパルプからなる低
誘電率油浸絶縁用プレスボードに関する。 (B)従来の技術 従来油浸絶縁用プレスボードには、クラフトパルプ湿紙
を重ね合せ加熱加圧下一体化したプレスボードが用いら
れてきた。 (C)発明が解決しようとする問題点 従来のプレスボードは、油中での誘電率が4.40と高
かった。また誘電率を下げる為には低誘電率の合成繊維
、特にポリオレフィン繊維の混抄がケーブル用電気絶縁
紙の場合なされているが、プレスボードにした場合、繊
維が油中で抜は出し、電気機器の絶縁性能を低下させる
という問題が起った。特に誘電率をより小ざくするため
に低誘電率の繊維、例えば、ポリメチルペンテン(ε−
2゜1)繊維の混合比を大きくすればするほど繊維とク
ラフトパルプとの結合能が低下し、繊維の抜けが大ぎな
問題となる。また繊維の混抄率を上げた場合には、パル
プ繊維の紙形成能が落ら、出来たとしてもプレスボード
としての力学的強度が低下する。 単なる抄造上の問題の場合は、例えば、(特公昭57−
168418>ポリオレフィン繊維とクラフトパルプと
の混抄の場合に見られるように繊維含有率の異なる湿紙
との抄ぎ合わせによって解決することが出来るが、これ
を単にVXHし、加熱加圧下一体化するだけでは、油中
におけるポード中の繊維扱けを防止するには十分ではな
く、又表面での11@の毛羽立ちにより高電界下での破
壊電圧が低下する。また、接着剤により、パルプと繊維
の結合能を増加させようとした場合は、ボイドを発生し
やすく、高電圧下での放電発生の原因となり、電気機器
用絶縁材としては好ましくない。 (D>問題点を解決するための手段 低誘電率合成繊維とパルプとの単なる混抄ボードでは誘
電率は目的のものが得られるが、合成繊維の表面での毛
羽立ち、油中での表面及び端面かからの抜けが起り、電
気機器用の絶縁材料とじては不適格である。 又、層間剥離強度が低く、加工時に剥離か生じたりする
ので構造材としてのプレスボードとしても好ましくない
。 表面の毛羽立ち及び繊維の表面からの1友けは、表面部
分に濾水度200〜400mcsfパルプ100%から
なる紙を設けて防いだ、又端面からの繊維の扱けを少く
し、かつ層間剥離強度を成形加工が可能な程度で上げる
為にパルプ100%からなる紙とパルプと合成繊維との
混抄紙からなる積苦!?IS造にした。 本発明にいう低誘電率合成繊維とは、誘電率εか3.5
以下の合成高分子からなる繊維でボリアリレート(ε=
3.0>、ポリブチレンテレフタレート(ε=3.2>
、ポリプロピレン(ε=2.2>(ポリエチレンテレフ
タレート(ε−3,15>、ポリメチルペンテン(ε=
2.1>ポリサルホン(ε−3,15>などが挙げられ
るが、これらのコポリマーでおってもよいし、又その混
合物でおっても良い。 この積層’RrI造を図面にもとづいて説明すると、第
2図は、積層される湿紙の状態を示すもので、(a)図
はパルプと合成繊維の混抄紙(1)とその片面にパルプ
100%からなる湿紙(2)を抄き合せたもので、(b
>図はパルプと合成繊維の混抄紙(1)の両面にパルプ
100%からなる湿紙(2)を抄き合゛ぜたものである
。第1図は、(a)図又は(b)図の状態の)9紙を必
要に応じ複数枚重ね合せ、表裏面にパルプ100%から
なる湿紙(2)となるように積層し、加熱加圧下で一体
化し低誘電率プレスボードとしたものて必る。 該パルプと合成繊維の混抄紙(1)に混合される合成繊
維の量は30〜90重咄%が好ましい。 又、パルプ100%からなる湿紙(2)は坪量5〜30
g/7rtが好ましい。 加熱温度は、合成繊維が融着しないことが望ましく14
0°C以下が良い。加圧力は50KFI/ci以下で良
い。 (E)作用 低誘電率合成繊維を混抄することによってボードの誘電
率を下げることができる。表面及び層間にパルプ100
%の紙層を設けることによって絶縁油中での合成繊維の
毛羽立ちや恢けが抑えられ、又、パルプ100%の紙と
合成繊維とパルプの混抄紙との積層構造をとることによ
って加工時の紙層間の剥離強度が増え、加工時の層間の
剥離をおさえられる。 実施例1〜4 クラフトパルプとしてはC3F365rdlのNUKP
をポリエステル繊維としては、1.5d5Mのものを用
い、1番目の円網抄紙機で0.1%のクラ71〜パルプ
のみからなる水性スラリーを抄紙、2番目の円網抄紙)
幾でポリエステル:クラフトパルプ−36:64に調整
した0、5%の水性スラリーを抄紙すると同時に1番目
の抄紙機で抄紙した湿紙を抄き合わせ、複合湿紙を形成
させて、フェルトに転移させ、脱水して湿紙の水分含有
率を90%にした。 なお、一番目の抄紙機で抄造される湿紙の絶乾坪量は1
5SJ/mになるように、また、二番目のそれは、90
g/m2になるようにあらかじめ調整しておいた。 この複合湿紙を10枚重ね合わせ、120’C。 40KFl/rdで40分間加熱加圧し、一体化してボ
ードを得た。 同様にしてポリエステル繊維含有量を変え第1表の種類
の低損失油浸絶縁ポードを作成した。また、比較例とし
て、クラフトパルプ100川m%のものからなるボード
及び抄き合わせをしていないボードの特性を掲示した。 他の低誘電率合成繊維、即ら、ポリプロピレン繊維、ポ
リメチルペンテン繊維、フッソ樹脂系繊維を用いても同
様な結果が得られた。 (以下余白) (F)発明の効果 この発明は、以上説明したように、低誘電率合成繊維を
用いることにより、ボードの誘電率を下げることができ
る。ざらにクラフトパルプ100%からなる層をボード
の表面及び層間に用いることにより、合成繊維の抜けと
毛羽立らを防ぐとともに、居間の結合能力を高め、層間
剥離を抑えることができる。 4、図面の簡単な説明 第1図は、積層、加圧一体化した後のプレスボードの横
断面を示す略図である。 第2図は、積層前の湿紙の横断面を示す略図でおる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)クラフトパルプの100重量%とからなる坪量5〜
30g/m^2の湿紙層と、クラフトパルプ70〜10
重量%と低誘電率の合成繊維90〜30重量とを混抄し
た湿紙層とを抄き合わせた、複合湿紙を形成し、該湿紙
の水分含有率を50〜95%に調整した後、湿紙を任意
の枚数、クラフトパル100重量%の層が両外側に出来
るように積層し、加熱加圧下に脱水乾燥して一体化する
ことを特徴とする低誘電率3.5以下の低誘電率油浸絶
縁用プレスボード。 2)低誘電率合成繊維がポリプロピレン、ポリエステル
、ポリメチルペンテンの繊維である特許請求の範囲第1
項記載のプレスボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60298118A JPH0718116B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60298118A JPH0718116B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62156386A true JPS62156386A (ja) | 1987-07-11 |
JPH0718116B2 JPH0718116B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=17855401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60298118A Expired - Lifetime JPH0718116B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718116B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63148506A (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-21 | 三菱製紙株式会社 | 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド |
EP0272497A2 (en) * | 1986-11-28 | 1988-06-29 | Mitsubishi Paper Mills, Ltd. | Low-dielectric constant press board for oil impregnation insulation |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52152506A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-19 | Rengo Co Ltd | Production of synthetic pulp paper |
JPS57168418A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-16 | Tomoegawa Paper Co Ltd | Method of producing electrically insulating sheet |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60298118A patent/JPH0718116B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52152506A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-19 | Rengo Co Ltd | Production of synthetic pulp paper |
JPS57168418A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-16 | Tomoegawa Paper Co Ltd | Method of producing electrically insulating sheet |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0272497A2 (en) * | 1986-11-28 | 1988-06-29 | Mitsubishi Paper Mills, Ltd. | Low-dielectric constant press board for oil impregnation insulation |
JPS63148506A (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-21 | 三菱製紙株式会社 | 低誘電率油浸絶縁用プレスボ−ド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718116B2 (ja) | 1995-03-01 |
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