JPH097859A - シールドリング及びその製造方法 - Google Patents

シールドリング及びその製造方法

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JPH097859A
JPH097859A JP15375295A JP15375295A JPH097859A JP H097859 A JPH097859 A JP H097859A JP 15375295 A JP15375295 A JP 15375295A JP 15375295 A JP15375295 A JP 15375295A JP H097859 A JPH097859 A JP H097859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
aluminum foil
cut
lead wire
pulp
Prior art date
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Pending
Application number
JP15375295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Gondo
義弘 権藤
Isamu Yamaguchi
偉 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication of JPH097859A publication Critical patent/JPH097859A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、厚みが均一で、シールドリングアル
ミ箔上の被覆層に空隙がなく、油浸した場合に均一な油
浸ができるシールドリングを提供することを目的とす
る。 【構成】本発明は、(イ)クラフトパルプより抄紙され
た湿紙を複数枚積層して加熱加圧乾燥して得られたプレ
スボード2をリング状に切断した単板または接着剤3を
介して積層する積層工程、(ロ)単板または積層したリ
ング4の内径、外径を所定寸法に切断し、四隅のコーナ
ーを面取り加工し、かつ、リード線引出し用切り欠き部
7を設ける切削工程、(ハ)切削加工したリング上にに
アルミ箔6を巻き付け、切り欠き部でアルミ箔5にリー
ド線8をハンダ付けする工程、(ニ)アルミ箔5上をパ
ルプモールド6で成形して被覆する工程、上記の各工程
からなるシールドリング1の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器に用いられるシー
ルドリング及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシールドリングの製造方法は、リ
ング状の強化木や積層プレスボード上にアルミ箔を巻き
付け、リード線をハンダ付けし、アルミ箔上をクラフト
紙又はクレープ紙で巻き付け被覆し使用されている。ア
ルミ箔上をクラフト紙で巻き付けるため、クラフト紙の
重なり部にはエアボイドができることや、リング表面が
平滑とならない不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
を解決し、厚みが均一で、シールドリングアルミ箔上の
被覆層に空隙がなく、油浸した場合に均一な油浸ができ
るシールドリングを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(イ)
クラフトパルプより抄紙された湿紙を複数枚積層して加
熱加圧乾燥して得られたプレスボード2をリング状に切
断する単板切断工程またはリング状プレスボードを接着
剤3を介して積層する積層工程、(ロ)単板または積層
したリング4の内径、外径を所定寸法に切断し、四隅の
コーナーを面取り加工し、かつ、リード線引出し用切り
欠き部7を設ける切削工程、(ハ)切削加工したリング
4上にアルミ箔5を巻き付け、切り欠き部7でアルミ箔
5にリード線8をハンダ付けする工程、(ニ)アルミ箔
5上をパルプモールド6で成形して被覆する工程、上記
の各く工程からなる、シールドリング1の製造方法であ
る。
【0005】本発明のシールドリングを図面に基づき、
詳細に説明すると、図1は本発明のシールドリングの断
面図であり、図2はリングの平面概略図である。リング
1はクラフトパルプから得られたプレスボード2をリン
グ状に切断した単板だけでもよく、または所定の厚さ寸
法になる複数枚のリング状プレスボード2を接着剤3を
介して加圧加熱下に乾燥して積層し、積層したリング4
の内径、外径、各コーナーの面取りを切削加工し、さら
にリード線引出し用切り欠き部7を切削加工し、切削加
工完了したリング4上にはアルミ箔5を巻き付け、引出
し部でリード線8のハンダ付けを行い、さらにその上を
パルプモールド6で被覆したものである。
【0006】
【作用】本発明は、プレスボード2積層して切削加工さ
れたリングに巻き付けられたアルミ箔5上をパルプモー
ルド6で一体成形しているため、従来のクラフト紙で巻
き付けた場合のように被覆層中にエアボイドが存在する
こともなく、均一な被覆層が得られ、油含浸した場合も
均一な含浸ができるのである。
【0007】
【実施例】本発明を実施例に基づき詳細に説明する。図
2に示すリング1の製造に使用されるプレスボードの製
法としては、パルプを水性スラリーとして、長網式、円
網式、傾斜型ワイヤー式等の抄紙機を用いて湿紙を形成
する。必要ならば吸入または圧搾によって、湿紙の水分
含有率が50〜95%とする。湿紙の水分含有率が50
%より少ないと、湿紙を積層して乾燥した場合、紙層間
の接着が弱く、一体のプレスボードとならない。また、
水分含有率が95%より多いと、湿紙が崩れやすく、積
層が困難であるし、加圧加熱中に亀裂が生じる。
【0008】上記のようにして得られた湿紙をプレスボ
ード2の厚さに応じて必要な枚数だけ積層し、次いでホ
ットプレスを用いて加熱加圧下に脱水、乾燥する。加熱
温度は有機合成繊維の配合された場合を考慮して、有機
合成繊維の軟化点以下であればよく、経済的には100
〜200℃が好ましく、加圧は10〜60kg/cm2
がよく、加圧の増加に伴い得られるプレスボードの圧縮
弾性が向上する。以上のようにして紙層間の接着が十分
行われ、均一で一体化した構造を有し、強伸度、電気特
性、圧縮特性の優れたプレスボード2となる。
【0009】プレスボード2に用いられる繊維として
は、クラフトパルプ、有機合成繊維及び無機繊維が使用
できる。
【0010】クラフトパルプとしては、JIS2311
に規定されている未晒クラフトパルプが好ましく、プレ
スボード2の誘電率を低く抑えるために有機合成繊維を
30%以下の範囲で配合するすることができ、また非導
電性の無機質繊維も配合することが可能である。
【0011】有機合成繊維としては、耐熱、耐溶剤性の
良好なポリ4−メチルペンテン−1、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリフェニレンサルファイド、芳香族ポリ
アミドを用いて溶融紡糸した太さ6デニール以下、長さ
2〜10mmの繊維、またはそれらの偏平短繊維を用い
ることができる。
【0012】無機質繊維としては、ガラス短繊維、セラ
ミック短繊維、アルミナ短繊維、ロックウール短繊維等
が挙げられる。
【0013】リング状に切断したプレスボード2の積層
方法としては、上記で得られたプレスボード2を、積層
後のリング加工時の切断代を含んだ所定寸法にサークル
シャー等でリング状に切断し、所定厚さになる枚数を接
着剤3を介して積層し、加圧加熱下に積層一体化する。
加熱温度は200℃以下、加圧は50kg/cm2以下
でよく、ホットプレスや加圧した状態で乾燥機に入れ接
着剤3を硬化させればよい。
【0014】接着剤3としては、絶縁性、耐油性の高い
ものが好ましく、例えば、エポキシ系樹脂接着剤、フェ
ノール−系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、カゼイン、
ポリビニルアルコール等の単独、変成物、混合物及び樹
脂含浸紙が挙げられる。
【0015】積層後のリング4をリング状に切断する切
断機は特に限定するものではないが、例えば、旋盤、ル
ーター等によって所定寸法に切断すればよい。
【0016】四隅のコーナーの面取り加工はルーター等
によって所定のアールに加工される。次ぎに、切断加工
したリング4の外周の一部にリード線引出し用の切り欠
き部7を加工する。リング4の切断、面取り加工、切り
欠き部の加工に際しては、切削刃物を選定して、焼き付
を起こさないようにする。焼き付の炭化物は絶縁性を損
なうので注意が必要である。
【0017】リング上のアルミ箔5の巻き付けは、リン
グ上に直接アルミ箔を巻き付けてもよく、好ましくは接
着剤(例えば、ポリビニルアルコール、カゼイン、澱粉
等)を介して巻き付ければよい。接着剤を用いてアルミ
箔をリング上に接着しておけば、パルプモールド加工時
に湿紙中の水分がプレスボード中に浸透が防げる効果が
ある。巻き付けるアルミ箔の寸法は、巾20〜60mm
で、厚さ20〜100μm、アルミ箔の端を2〜5mm
程度重ねて巻き付ける。切り欠き部7ではアルミ箔5に
リード線8をハンダ付けする方法は、アルミ箔上に直
接、あるいはアルミ箔上に銅メッキまたは薄銅板を介し
てハンダ付けすることが好ましい。
【0018】アルミ箔5を巻き付けたリング4上にパル
プモールド6成形する方法としては、プレスボード2の
製造に用いたと同じクラフトパルプで作られた湿紙を帯
状に切断してリング状に巻き付け、水分を調節する方
法、またはリング状に切断した所定厚みの湿紙の両端に
テーパーを取ってリング上に被覆し、その上から伸縮性
があり通気性のあるテープ(例えば、綿織りゴムテーム
等)で巻き付けて加圧し、必要に応じてはテープを付け
たリングの上下を加圧板を当て加圧し、加熱して乾燥す
ればよい。乾燥後は厚みを調整するためにプレーナー加
工やサンダー加工を施せばよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は、リング4上に巻き付けられた
アルミ箔5上を、パルプモールド6で被覆して一体成形
しているため、従来のクラフト紙で巻き付けた場合のよ
うに被覆層中にエアボイドが存在することもなく、厚み
が均一で、平滑性が得られ、油含浸した場合も均一な含
浸ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールドリングの断面図。
【図2】シールドリングの平面概略図。
【符号の説明】
1 シールドリング 2 プレスボード 3 接着剤 4 リング 5 アルミ箔 6 パルプモールド 7 切り欠き部 8 リード線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング4に加工したプレスボードまたは
    積層プレスボードにリード線引出し用の切り欠き部7を
    設け、該リング4上にアルミ箔5を巻き、切り欠き部7
    のアルミ箔5にリード線8をハンダ付けし、アルミ箔5
    上をパルプでモールド成形したことを特徴とするシール
    ドリング。
  2. 【請求項2】 次の各工程からなる、シールドリング1
    の製造方法。 (イ)クラフトパルプより抄紙された湿紙を複数枚積層
    して加熱加圧乾燥して得られたプレスボード2をリング
    状に切断する単板切断工程またはリング状プレスボード
    を接着剤3を介して積層する積層工程、 (ロ)単板または積層したリング4の内径、外径を所定
    寸法に切断し、四隅のコーナーを面取り加工し、かつ、
    リード線引出し用切り欠き部7を設ける切削工程、 (ハ)切削加工したリング4上にアルミ箔5を巻き付
    け、切り欠き部7でアルミ箔5にリード線8をハンダ付
    けする工程、 (ニ)アルミ箔5上をパルプモールド6で成形して被覆
    する工程、
JP15375295A 1995-06-21 1995-06-21 シールドリング及びその製造方法 Pending JPH097859A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017207009A1 (de) * 2017-04-26 2018-10-31 Siemens Aktiengesellschaft Schirmring für eine Transformatorspule
DE102017212026A1 (de) 2017-05-29 2018-11-29 Siemens Aktiengesellschaft Schirmring und/oder Steigungsausgleich für eine Transformatorspule
CN110783094A (zh) * 2019-10-14 2020-02-11 山东电力设备有限公司 一种换流变压器外部屏蔽线走线焊接方法

Cited By (3)

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DE102017207009A1 (de) * 2017-04-26 2018-10-31 Siemens Aktiengesellschaft Schirmring für eine Transformatorspule
DE102017212026A1 (de) 2017-05-29 2018-11-29 Siemens Aktiengesellschaft Schirmring und/oder Steigungsausgleich für eine Transformatorspule
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