JPS62153752A - クロマトグラフイ−用吸着担体 - Google Patents

クロマトグラフイ−用吸着担体

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JPS62153752A
JPS62153752A JP60292554A JP29255485A JPS62153752A JP S62153752 A JPS62153752 A JP S62153752A JP 60292554 A JP60292554 A JP 60292554A JP 29255485 A JP29255485 A JP 29255485A JP S62153752 A JPS62153752 A JP S62153752A
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JP
Japan
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gel
group
component
copolymer
glycidyl
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JP60292554A
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English (en)
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Soyao Moriguchi
森口 征矢生
Yoshito Nakayama
義人 中山
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童朶上■剋里分■ 本発明は、アフィニティークロマトグラフィーをはじめ
として各種クロマトグラフィーに利用することのできる
クロマトグラフィー用吸着担体に関する。
従来の技術 クロマトグラフィー技術の1つとして、アフィニティー
クロマトグラフィーは互いに特異的に相互作用を及ぼし
合う物質対の親和性を利用して分離・精製を行なうもの
であり、例えば生体物質をその生物学的特性即ち分子上
のある特定の化学構造を識別して精製する場合に有用で
ある。
アフィニティークロマトグラフィー用吸着担体(アフィ
ニティーゲル)は、例えば不溶性の担体(マトリックス
)に結合基(スペーサー)を結合させて得られる活性支
持体の前記スペーサーにリガンドを結合させたものであ
り、このリガンドと互いに相互作用を及ぼし合う物質の
組合せを選択して吸着操作を行なう。
リガンドの1つとして、トリアジン色素類は、元来反応
性染料として繊維の染色用に開発されたものであるが、
その中の1つであるシバクロンブルーF3GAのデキス
トランの共役体をゲル濾過の標識剤として用いた際に、
デヒドロゲナーゼやキナーゼなどの酵素が吸着されるこ
とが見出されて以来、トリアジン色素類は多くの蛋白質
やNAD”およびNADP”を要求する殆どの酵素と特
異的に結びつくことが明らかにされ、生化学的分野での
分析や精製の手段として大いに利用されているものであ
る。
例えばトリアジン色素をリガンドとし、蛋白質を吸着目
的物質とする様なアフィニティークロマトグラフィーに
よる分離・精製や分析において、前記アフィニティーク
ロ7トグラフイー用吸着担体の主構成分である活性支持
体に望まれる性質としては、非特異的吸着が少ないこと
、高い多孔性を有すること、リカンドの結合が容易であ
り固定化可能容量が大きいこと、化学的に安定でpH域
、塩濃度、温度の広範な条件下で十分安定であり体積変
化がないこと、十分な機械的強度と安定性を有し流動特
性が良いこと、生物学的汚染に耐えること、などが挙げ
られる。
従来よりアフィニティークロマトグラフィー用吸着担体
の基材として用いられているセルロース、デキストラン
、ポリアクリルアミド、アガロース等は、必ずしもこれ
ら望まれる性質を具有していない。とりわけ、硬さが不
足した所謂ソフトゲルであるため流動特性が悪く、分離
特性が良くないという重大な欠点を有し、また寿命も短
い。
更に、近年用いられているシリカビーズは、硬さの点で
は満足できるものの、アルカリ性条件下では使用できな
いため、分離条件や溶出・洗浄の条件の選択に大きな制
約が加わるという問題点を有していた。
■が解決しようとする間 点 本発明の目的は、前記従来のクロマトグラフィー用吸着
担体の欠点を克服して、アフィニティークロマトグラフ
ィー用吸着担体に望まれる前述した諸性質を千金に具有
するクロマトグラフィー用吸着担体を提供することにあ
る。
間 点を′するための 本発明によって上記目的を達成し得るクロマトグラフィ
ー用吸着担体が提供される。
即ち、本発明は、(A)グリシジルモノビニルエステル
又はグリシジルモノビニルエーテル及び(B)アルキレ
ングリコールジビニルエステルを主成分とし前記(A)
成分が(B)成分で架橋されたゲル状共重合体(以下、
本発明に係るゲル状共重合体という)の前記(A)成分
に基づくエポキシ基に結合基を介して共有結合により結
合したトリアジン色素を含有する多孔性の共重合体から
成ることを特徴とするクロマトグラフィー用吸着担体に
関する。
以下、本発明のクロマトグラフィー用吸着担体について
説明する。
本発明に係るゲル状共重合体は、特開昭60−1042
56号公報等に記載されている様に、例えば、(A)グ
リシジルモノビニルエステル又はグリシジルモノビニル
エーテルとCB)アルキレングリコールジビニルエステ
ルとを水不溶性の有機希釈剤の存在下で水性懸濁重合せ
しめて多孔性のゲルを得ることにより調製することがで
きる。
前記(A)成分及び(B)成分は水に難溶性であるため
水性懸濁重合方式によって共重合させることができ、水
性懸濁重合は簡単な水中油型懸濁方式で行なうことがで
きる。共重合は有機希釈剤の存在下に行なわれ、この有
機希釈剤の存在に起因して、(B)のアルキレングリコ
ールジビニルエステル成分が主な架橋成分として作用し
、(A)のグリシジルモノビニルエステル又はグリシジ
ルモノビニルエーテル成分中のエポキシ基の大部分は開
環することなくそのまま生成共重合体中に残留せしめる
と共に、生成する多孔性ゲルの孔径調整にも役立つ。
前記(A)成分としては、炭素数3〜12のモノビニル
カルボン酸のグリシジルエステルまたは炭素数3〜12
のモノビニルアルコールのグリシジルエーテルが用いら
れる。これらのうち炭素数の少ないものが特に好ましく
用いられ、その例の中にはメタクリル酸グリシジル、ア
クリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等が含
まれる。
一方架橋成分として働く (B)成分としては炭素数2
又は3のアルキレングリコールまたはそのポリアルキレ
ングリコールとアクリル酸もしくはメタクリル酸とのエ
ステルが好ましく用いられる。
例としてエチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート
の如きアルキレングリコールジビニルエステル及びポリ
エチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレン
グリコールジメタクリレートの如きポリアルキレングリ
コールジビニルエステルが挙げられる。
(A)成分対(B)成分の割合は、前者10〜90モル
%に対し後者90〜10モル%とする。
好ましくは(A)成分40〜80モル%、(B)成分6
0〜20モル%である。(A)成分の半量以下をコモノ
マー即ちメチルメタクリレート、メチルアクリレート、
酢酸ビニルの如き低級のビニルエステルで置きかえるこ
とができる。(A)成分の割合が大きい程もちろん共重
合体中のエポキシ基の含有量は増大する。CB)成分の
割合が大きい程共重合体の架橋度は大となり、従って網
目構造が密で膨潤度が小さく硬くなる。上記両成分の割
合の範囲外では所期の特徴と特性を充分にみたすゲル状
共重合体が得られない。
用いられる有機希釈剤は、重合反応に不活性で、水に不
溶乃至難溶性であるが原料上ツマ−を溶解するものであ
ればよい。使用量は千ツマー成分と有機希釈剤との含量
に基づき少くとも30容量%とし、好ましくは40〜8
0容量%である。使用量が多い程重合過程におけるエポ
キシ基の開環が抑制される。一般的に云って、使用(A
)成分の仕込量中の含有エポキシ基の60〜95%程度
を容易に生成重合体中に残留せしめることができる。
残余は重合過程で加水分解されまた一部は架橋に費され
るものと思われる。
以上の如く生成ゲル中のエポキシ基の含量は、(A)成
分の使用量即ち(B)成分に対する割合又はコモノマー
による部分的代替によって、そしてまた有機希釈剤の用
量によって、調節することができるが、生成重合体中に
エポキシ酸素量として表わして1重量%以上存在せしめ
るようにすることが好ましく、最高約10重量%である
前述した様に、水性懸濁重合時における有機希釈剤の使
用はまた、生成多孔性ゲルの孔径調節にも役立つ、生成
ゲルに対し膨潤性の小さい有機希釈剤を使用すると、重
合過程で懸濁粒子内に相分離が起り、その結果孔径の大
きいゲル所謂巨大有孔構造を有するゲルを得ることがで
きる。これに対し、膨潤性の大きい希釈剤を使用すると
、重合過程で生成物が膨潤状態で重合が進行するから、
相分離は起り難(膨潤によって形成された比較的小さい
孔径の重合体が得られる。膨潤性の大小は、有機希釈剤
の溶解パラメーターに基づいて知ることができる。本発
明において好適に用いうる有機希釈剤の例として、生成
ゲルに対する膨潤性の大きいものの順に挙げれば、シク
ロヘキサノン、クロロヘンゼン、ヘンゼン、トルエン、
n−プロピルアセテート、n−ブチルアセテート、n−
オクタン等である。
水性懸濁重合は、遊離基発生触媒の存在下にそれ自体は
公知の常法に従って行なうことができる。
水相の量は有機相の量に基づきほぼ同容量またはそれ以
上とし、特に制約はないが約10倍容量までの量で用い
られる。
本発明に係るゲル状共重合体への前記結合基の導入は、
本発明に係るゲル状共重合体の前記(A)成分に基くエ
ポキシ基の反応性を利用して行なうことができるが、こ
の場合、結合基がトリアジン色素と共有結合可能な官能
基を有していることが必要であるが、結合基の構造につ
いて前記官能基を有すること以外に特に制限はない。前
記トリアジン色素と共有結合可能な官能基としては、例
えばエポキシ基、カルボキシル基、ホルミル基等が例示
される。この場合、結合基の導入は公知の方法を用いて
容易に行なうことができ、又、必ずしも一段階の反応工
程で導入する必要はなく、2段階以上の反応工程に別け
て導入することもできる。
以下に、結合基の導入の具体例について説明する。
(i)官能基としてエポキシ基を有する結合基の導入 例えば、本発明に係るゲル状共重合体の前記(A)成分
に基づくエポキシ基を水等の水酸基金を化合物により開
環変性して生成するヒドロキシル基にグリシジル基を有
する化合物を結合させて、グリシジル基に基づくエポキ
シ基を有する結合基を導入する。(以下、この様にして
グリシジル基が導入された重合体を、本発明に係る変性
ゲル状共重合体という。) 開環変性は、酸又はアルカリの存在下で行なわれるが、
例えば酸の存在下で行なわれる場合には、硫酸または塩
酸を触媒として水中でこれらの共重合体を70℃〜10
0℃に約2時間加熱することにより行われる。酸の濃度
は0.1規定〜0.5規定が好ましい。開環変性はほぼ
定量的に行われる。
かくして開環変性により生成するヒドロキシル基に結合
される、グリシジル基を有する化合物としては、エビク
ロロヒドリン、エピブロモヒドリンなどのエビハロヒド
リン類、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1
,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテルなどのジグリシジ
ルエーテル類、1,3−ブタジエンジエボキサイド、1
.7−オクタジニンジエボキサイドなどのアルキルジェ
ンジエボキサイド類などが挙げられる。
グリシジル基を有する化合物を作用させるには、例えば
開環変性されたゲル状共重合体に水酸化ナトリウムまた
は炭酸カリウム等の無機塩基の水溶液中でエピクロロヒ
ドリンを反応させるか、または親水性共重合体に水素化
ホウ素ナトリウムを含む水酸化ナトリウムまたは炭酸カ
リウム等の無機塩基の水溶液中で、エチレングリコール
または1.4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、
またはポリエチレングリコールジグリシジルエーテルと
反応させるなどして行われる。用いられるポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテルの繰返し単位−Cz 
Ha O−の繰返し数が1〜IOのものを用いるのが好
ましい。
(ii)官能基としてカルボキシル基を有する結合基の
導入 例えば、カルボキシル基を有する結合基の導入方法とし
て、本発明に係るゲル状共重合体の(A)成分に基づく
エポキシ基又は本発明に係る変性ゲル状共重合体のグリ
シジル基に基づくエポキシ基に、一般式(I) H,NR’ (式中、R′は水素原子、アミノ基、ω−アミノアルキ
ル基又はω−カルボキシアルキル基を表わす。) で表わされるアミノ化合物を作用させ、又は該アミノ化
合物として前記R′がω−カルボキシアルキル基以外の
アミノ化合物を作用させた場合に更にアルキレンカルボ
ン酸無水物を作用させて、前記エポキシ基又はグリシジ
ル基に、一般式(n)NHR (式中、Rはω−カルボキシアルキル基、ω−カルボキ
シアルカノイル基、ω−カルボキシアルカノイルアミノ
基又はω−カルボキシアルカノイルアミノアルキル基を
表わす。) で表わされる結合基を導入する方法がある。
この場合、反応は、下記反応式に従って、行なうことが
できる。
なお、下記反応式中、(基剤子CH−CH,は、本発明
に係るゲル状共重合体又は本発明に係る変性ゲル状共重
合体を表わし、−CHCHzは、これら共重合体中の1
つのエポキシ基又はグリシジル基を表わすものとする。
式中、mは1又は2、n、p、q及びrはそれぞれ1以
上(より好ましくは1〜12)の整数である。
へ′−巳/ 主 茶 本発明に係るゲル状共重合体のエポキシ基又は本発明に
係る変性ゲル状共重合体のグリシジル基に、前記反応式
中式(D)、一般式(D′)又は一般式CF)の化合物
を作用させるのは、溶媒の存在下で行なうことができる
が、これらの化合物が反応条件下で液体の場合は特に溶
媒を用いないでもよい。溶媒としては、水が通常用いら
れるが、その他n−ヘキサン、ベンゼン、キシレンなど
の炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、クロロホルム、クロロベンゼンなどの塩素
化炭化水素類、エタノールやメチルセロソルブなどのア
ルコール類、アセトンやメチルイソブチルケトンなどの
ケトン類などの他、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキサイドなども用いられ、又これらは単一でも混合
溶媒系でも良い。又、特に触媒は用いないでもよいが、
水酸化ナトリウムや炭酸カリウムなどのアルカリ又はア
ルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩などを用いること
もできる。
一般式(D′)の化合物としては、エチレンジアミン、
■、3−ジアミノプロパン、1.4−ジアミノブタン、
1,5−ジアミノペンタン、1.6−ジアミツヘキサン
、1,7−ジアミノへブタン、1.8−ジアミノオクタ
ン、1.9−ジアミノノナン、1.10−ジアミノデカ
ン、1,12−ジアミノドデカンなどのジアミノアルカ
ン類が挙げられる。
一般式(F)の化合物としては、グリシン、β−アラニ
ン、4−アミノ酪酸、6−アミノカプロン酸、8−アミ
ノカプリル酸などのアミノカルボン酸類を例示すること
ができる。
反応条件については必ずしも制限はないが、一般に次の
様な条件を選択して反応を行なうのが好ましい。
本発明に係るゲル状共重合体又は本発明に係る変性ゲル
状共重合体の重量(a)と式(D)、一般式(D′)又
は一般式(F)の化合物の重量(b)の比: a : b= 1 : 0.3〜10 より好ましくは、 a:b=1:0.3〜3 反応温度:0−150℃、より好ましくは室温〜100
℃、 反応時間21〜60時間、より好ましくは1〜30時間
、 反応圧カニ常圧〜10atm、より好ましくは常圧。
反応後の後処理についても特別な要件はなく、炉別、洗
浄等、通常行なわれている方法にて適宜実施される。
以上で得られた本発明に係るクロマトグラフィー用担体
は、式(D)又は一般式(D′)の化合物を用いた場合
につき、次いで必要があれば、既に一般式で示した如く
活性支持基の末端のアミノ基を一般式(E)の酸無水物
を作用させることによりカルボキシル基を有する活性支
持基に変換することができる。反応の溶媒としては水が
通常用いられるが、その他テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどのエーテル類、酢酸などのカルボン酸類、ピリ
ジンなども用いられる。又、特に触媒は用いないでもよ
いが、塩酸、硫酸などの酸や、水酸化ナトリウムや炭酸
カリウムなどのアルカリの添加により、反応液のpHを
調整することもできる。
反応式中一般式(E)又は一般式(E′)のアルキレン
カルボン酸無水物としては、コハク酸無水物、ゲルター
ル酸無水物、アジピン酸無水物、ピメリン酸無水物、ス
ペリン酸無水物、アゼライン酸無水物、セパチン酸無水
物などを例示することができる。
反応条件については必ずしも制限はないが、一般に次の
様な条件を選択して反応を行なうのが好ましい。
本発明に係るゲル状共重合体又は本発明に係る変性ゲル
状共重合体のアミノ化物の重量(a′)と一般式(E)
又は一般式(E′)の化合物の重量(b′)の比: a’ :b’=1:0.3〜10 より好ましくは、 a’ :b’=1:0.3〜3 反応温度:0〜150℃、より好ましくは室温〜100
℃、 反応時間:1〜60時間、より好ましくは1〜30時間
、 反応圧カニ常圧〜10atm、より好ましくは常圧。
反応後の後処理についても特別な要件はなく、が別、洗
浄等、通常行なわれている方法にて適宜実施される。
また、官能基としてカルボキシル基を有する結合基を導
入する別の方法として、水酸基を有するアミノカルボン
酸を本発明に係るゲル状共重合体の(A)成分に基づく
エポキシ基又は本発明に係る変性ゲル状共重合体のグリ
シジル基に作用させて結合させる方法がある。
水酸基を有するアミノカルボン酸としては、セリン、ホ
モセリン、スレオニン、4−ヒドロキシプロリン、4−
アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、N−トリス(ヒドロキシ
メチル)、メチルグリシン等のアミノ酸誘導体や、グル
コサミン酸等のアミノ糖誘導体などを例示することがで
きる。
結合の状態は、本発明に係るゲル状共重合体のエポキシ
基又は本発明に係る変性ゲル状共重合体のグリシジル基
が水酸基を有するアミノカルボン酸のアミノ基と結合し
た結果、該エポキシ基又゛はグリシジル基は開環し、水
酸基と水酸基を有するカルボキシル残基が生成すること
になる。
水酸基を有するアミノカルボン酸を作用させるのは、溶
媒の存在下で行なうことができる。
溶媒としては、水が通常用いられるが、その他n−ヘキ
サン、ベンゼン、キシレンなどの炭化水素類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、クロロホル
ム、クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素類、エタノー
ルやメチルセロソルブなどのアルコール類、アセトンや
メチルイソブチルケトンなどのケトン類などの他、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキサイドなども用い
られ、又これらは単一でも混合溶媒系でも良い。
又、特に触媒は用いないでもよいが、水酸化ナトリウム
や炭酸カリウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属の
水酸化物又は炭酸塩などを用いることもできる。
反応条件については特に制限はなく、例えば前記一般式
(1)の化合物を作用させる場合と同じ様な条件にする
ことができる。
この様な水酸基を有するアミノカルボン酸を用いて結合
基を導入すると、前記基材以外、即ち結合基の部分に基
づく疎水性に由来する非特異的吸着をも排除することが
できる。
(iii )官能基としてホルミル基を有する結合基の
導入 例えば、前記(i)により得られた官能基としてエポキ
シ基を有する結合基は該官能基を容易に加水分解して1
,2−グリコールに変性することができ、この1,2−
グリコールは過ヨウ素酸を作用させることによりホルミ
ル基に変えることができる。反応条件については特に制
限はなく、常法に従って例えば溶媒として水、エタノー
ル又は酢酸、もしくはこれらの混合物などを用い、室温
乃至は50℃で過ヨウ素酸又はその無機塩を作用させて
行なうことができる。
前記結合基に結合させるトリアジン色素の種類について
は特に制限は無いが、例えばシバクロンブルー3G−A
 (プロジオンブルーH−B) 、ブロシオンレッドH
E−3B、プロジオンイエローH−A、プロソオンブル
ーMX−3Gなどを例示することができる。
結合基にトリアジン色素を結合させるにはトリアジン色
素そのままを用いてもよいが、トリアジン色素に序めア
ミノアルキル基を導入しておく方がトリアジン色素の結
合量が増大するので好ましい。アミノアルキル基の導入
は、例えばジャーナル・オプ・クロマトグラフィー、2
15巻、305頁に記載されているように、トリアジン
色素にジアミノアルカンを作用せしめることにより容易
に得ることができる。
結合基にアミノアルキルトリアジン色素を共有結合させ
るに際しては、結合基が有する官能基に応じて必要であ
れば、適宜触媒や反応試薬などを用いて適当な溶媒下で
行なうことが出来る。例えば触媒としては、塩酸や炭酸
ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムなどの酸、アルカリ
が主として官能基がエポキシ基の場合に用いられ、又、
例えば反応試薬としてはN−ヒドロキシコハク酸イミド
、ジシクロへキシルカルボジイミド又はl−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドのよ
うな縮合剤が官能基がカルボキシル基の場合に、又水素
化シアノホウ素ナトリウムのような還元剤が官能基がホ
ルミル基の場合に用いられる等々を例示することが出来
る。又溶媒とし7ては通常水が用いられるが必要に応し
てリン酸や酢酸緩衝液として用いることも出来、又塩化
ナトリウムなどの無機塩類を添加して用いることも可能
である。
トリアジン色素との反応条件については必ずしも制限は
無いが一般に次のような範囲で行なうことが適当である
結合基を結合させた本発明に係るゲル状共重合体又は変
性ゲル状共重合体とトリアジン色素の重量比:1:0.
03〜0.3、好ましくは1:0.05〜0.2;反応
温度:0℃〜室温、好ましくは4°C〜室温;反応時間
:1〜72時間、好ましくは2〜12時間。
反応後の後処理についても特別な要件は無く、I別、洗
浄等通常行なわれている方法にて適宜実施される。
11Fl伽果 本発明により提供されるクロマトグラフィー用吸着担体
は、前述のアフィニティークロマトグラフィー用吸着担
体として望まれる性質を総て具備する基剤を用い、これ
に適当な結合基を介してトリアジン色素を共通結合させ
たものである為、本発明の吸着担体を用いることにより
、従来のソフトゲルを用いた吸着担体と同じようなアフ
ィニティークロマトグラフィー用充填剤として使用でき
るばかりでなく、特に耐圧カラムに充填し、加圧下でも
充分使用することができるということは、作業時間を大
巾に短縮させる為、従って分離精製の能率を大きく向上
させ得るという最大の利点が得られるものであり、この
利点が例えば高速液体クロマトグラフィーへの応用や工
業用の分離精製設備への応用を計るには不可欠であるこ
とは言を俟だない。
特に、前記の如く多くの利点を有するゲル状共重合体に
対し、やはり前記の如く結合基を介して共有結合により
トリアジン色素を結合させた吸着担体は、例えば、−i
に用いられている臭化シアンを介したアフィニティーク
ロマトグラフィー用吸着担体などに比して、使用時のり
ガントの脱落が無く、又結合基の長さを任意に調整する
ことが可能である為、リガンドの目的物質に対する吸着
能が優れており、更に比特異的吸着も少ないこと等も併
せて本発明により提供されるクロマトグラフィー用吸着
担体の効果は大きい。
大狙開 以下に、公知物質よりの本発明のクロマトグラフィー用
吸着担体の製造法について代表的な例を示し、更に具体
的に説明する。但し、これらは説明の為の単なる例示で
あって、本発明はこれらに何ら制限されないのは言うま
でもない。
参考例 シバクロンブルーF3C,−A1.286gの水20m
j!における溶液に1,6−ジアミツヘキサン1、16
 gの0.5規定塩酸10 m!! (pH10,0)
における溶液を加え、50℃に加温して1時間反応させ
た後、0.3規定塩酸200mj2中に徐々に加え、室
温で5分間攪拌した。析出する結晶を決別し、0.3規
定塩酸、アセトン及びエーテルの順に洗浄し乾燥して濃
青色のアミノへキシルシバクロンブルーF3G−Aの粉
末0.78 gを得た(収率53%)。
実施例1 グリシジルメタクリレートとエチレングリコールジメタ
クリレートから得られたエポキシ基含有ゲル状共重合体
を水により該エポキシ基を開環変性し、更に1,4−ブ
タンジオールジグリシジルエーテルでエポキシ基を導入
したゲル(エポキシ基:乾燥ゲル1g当り0.3ミリモ
ル)0.6gを0.1モル炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH8,6)5 mlに加え、参考例
で得られたアミンへキシルシバクロンブルーF3G−A
90■を加えて50℃で10時間振盪した。ゲルを炉底
し、1モル塩化カリウム水溶液及び水で洗浄した後、1
0ミリモル塩酸水溶液25m1を加えて75℃で30分
振盪した後、再びゲルを炉底して水及びメタノールで洗
った。こうして得られた吸着担体は、乾燥ゲル0.6g
当りシバクロンブルーF3G−Aを0.047ミリモル
担持させていることが、洗液及び洗液中の未反応物の吸
光度測定により確められた。
実施例2 実施例1におけるエポキシ基が導入されたゲル1.0g
を過ヨウ素酸ナトリウム1.0gを含む酢酸水(9: 
1)溶液20m1に加え室温で2時間振盪した。ゲルを
炉底し水洗後、0.03モル酢酸及び0.06モル酢酸
ナトリウムを含む水溶液3mlに加え、更に参考例で得
られたアミノへキシルシバクロンブルーF3G−A30
■を加えて室温で8時間振盪した。ゲルを炉底し、1モ
ル塩化ナトリウム水溶液及び水で洗浄した後、水素化シ
アノはう素ナトリウム20■の1モルトリス塩酸緩衝液
(pH8,0) 2 valにおける溶液に加えて、室
温で1時間振盪した後、再びゲルを炉底して水及びメタ
ノールで洗った。こうして得られた吸着担体は乾燥ゲル
1g当りシバクロンブルーF a G−Aを0.094
ミリモル担持させていることが確められた。
実施例3 グリシジルメタクリレートとエチレングリコールジメタ
クリレートから得られたエポキシ基含有ゲル状共重合体
を水により酸エポキシ基を開環変性し、次いでエチレン
グリコールジグリシジルエーテルでエポキシ基を導入し
た後、更に4−アミノ酪酸でカルボキシル基を導入した
ゲル1.0gを無水ジオキサンで充分洗浄した後、無水
ジオキサン4ml中に加え、更にN−ヒドロキシコハク
酸イミド80mg及びジシクロへキシルカルボジイミド
144■を加えて室温で2時間振盪した後ゲルを更改し
、無水ジオキサン20mf、メタノール6 ml、冷水
3 mlの順で素早く洗浄した。このゲルを参考例で得
られたアミノへキシルシバクロンブルーF3G−A30
■の0.01モル炭酸水素ナトリウムの水2 mlにお
ける溶液に加え室温で2時間振盪後、4℃で一夜放置し
た。ゲルを炉底し1モル塩化ナトリウム水溶液及び水で
洗浄した後、1モルトリス−塩酸緩衝液(pH8,0)
2 mlに加え室温で1時間振盪した後、再びゲルを炉
底して水及びメタノールで洗った。こうし、て得られた
吸着担体は、乾燥ゲル1g当りシバクロンブルーF 3
 G−Aを0.063ミリモル担持させていることが確
められた。
試験例1 実施例1で得られた吸着担体を径4.6鶴、長さ751
1のステンレス製カラムに充填し高速液体クロマトグラ
フ装置を用いてチトクロームCを分析したところ、第1
図のようなりロマトグラムが得られた。分析条件:溶離
液■:0.1モルリン酸カリウム緩衝液(pH5,0)
、溶離液■:0.1モルリン酸カリウム緩衝液(pH5
,0)+1.5モル塩化カリウム。溶離速度: 1.0
 +++t2/min 、検出器紫外分光光度計280
nm。
試験例2 試験例1に於てチトクロームCの代りに乳酸脱水素酵素
を用い、又、溶離液■及び溶離液■の代りに溶離液■:
0.1モルリン酸緩衝液(pH7,5)及び溶離液02
0.1モルリン酸緩衝液(pH7,5)+1.5モル塩
化カリウムを用いて同様な分析を行ったところ第2図の
ようなりロマトグラムが得られた。
試験例3 試験例1に於てチトクロームCの代りにウシ血清アルブ
ミンを用い、溶離液■の代りに溶離液■を用いて同様な
分析を行ったところ、第3図のようなりロマトグラムが
得られた。
試験例4 試験例1に於てチトクロームCの代りにニワトリ卵白ア
ルブミンを用いたところ、第4図のようなりロマトグラ
ムが得られた。
第1図乃至第3図に於て、いずれも供された試料ははじ
め溶離液■又は溶離液■を用いた場合吸着し、矢印のと
ころで溶離液■又は溶離液■に切換えると溶出すること
を示している。又、第4図は、供された試料は溶離液■
で吸着しないことを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、それぞれ本発明によるソバクロン
ブルーF3G−A吸着担体を用いて蛋白質又は酵素の吸
着及び溶出を調べた時のパターンを示すクロマトグラム
図である。 代理人 弁理士 山  下 穣 子 弟1図 M3図 1暮ベル  ネー東■ 第2図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)グリシジルモノビニルエステル又はグリシジルモ
    ノビニルエーテル及び(B)アルキレングリコールジビ
    ニルエステルを主成分とし前記(A)成分が(B)成分
    で架橋されたゲル状共重合体の前記(A)成分に基づく
    エポキシ基に結合基を介して共有結合により結合したト
    リアジン色素を含有する多孔性の共重合体から成ること
    を特徴とするクロマトグラフィー用吸着担体。
JP60292554A 1985-12-26 1985-12-27 クロマトグラフイ−用吸着担体 Pending JPS62153752A (ja)

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DE19863644651 DE3644651A1 (de) 1985-12-26 1986-12-29 Aktives traegermaterial fuer die chromatographie
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0779709B2 (ja) * 1987-07-16 1995-08-30 シェリング・コーポレーション Gm‐csfの精製
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