JPS62152788A

JPS62152788A - 着色磁性層を有する材料およびその製造方法

Info

Publication number: JPS62152788A
Application number: JP60292825A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Kubo; 久保　清市; Takehisa Kubo; 武久久保
Original assignee: KANSAI MAKITORIHAKU KOGYO KK
Current assignee: KANSAI MAKITORIHAKU KOGYO KK
Priority date: 1985-12-27
Filing date: 1985-12-27
Publication date: 1987-07-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、磁性層を有する材料およびその製造方法に関
し、更に詳しくは、任意の色相に着色された着色磁性層
を有する材料およびその製造方法に関する。

（従来の技術）従来、紙、プラスチックシート、プラスチック成形物等
の各種被転写材の表面に磁性材料層を形成し、該磁性材
料層に必要な各種の情報を記録し、これを機械的に読み
取ることにより、各種事務処理が能率化されている。

このような磁性材料層の形成は、非磁性の支持体の面に
、加熱加圧によって粘着化するバインダー樹脂中に磁性
粒子を分散させた磁性材料層を形成してなる転写シート
を用い、この磁性材料層を被転写材に転写することによ
って行われている。

（発明が解決しようとしている問題点）上記の如き従来
の磁性材料層の形成に使用する磁性粒子は、一般的に茶
褐色〜黒褐色であるため、転写された磁性材料層も当然
同様な色相となる。しかしながら、このような暗色系の
色相は被転写材の用途によっては好ましくなく、被転写
材に非常な異和感を与え、転写製品の美感や意匠性を損
なう場合が多い。

このような問題点を解決する方法としては、支持体上に
磁性材料層を形成する際に、磁性粒子に着色顔料を添加
して着色することも考えられてるが、磁性粒子は上記の
通り暗色に強く着色しているために、磁性材料層を明る
い色相に着色することは不可能であり、すべて、明度、
彩度の低い暗色系に着色されるにすぎない。また、多量
の着色剤を添加すると、磁性材料層の本来の機能を損な
うことになる。

従って、従来技術においては、白色、黄色、赤色、橙色
、その他用るい色相の外観を与える磁性材料層を有する
材料は殆ど知られていない。

本発明者は、上記の如き従来技術の問題点を解決し、被
転写材の種類や用途に応じて、任意の色相に着色された
着色磁性層を有する材料を得るべく鋭意研究の結果、本
発明を完成したものである。

（問題点を解決するための手段）すなわち１本発明は２発明からなり、その第１の発明は
被転写材および該被転写材上に転写された磁性材料層か
らなり、該磁性材料層が、その表面に転写された着色層
を有することを特徴とする着色磁性層を有する材料であ
り、第２の発明は、支持体および該支持体の一方の面に
設けた転写性磁性材料層からなる転写シートにより、被
転写材表面に磁性材料層を転写し、次いでその表面に支
持体および該支持体の一方の面に設けた転写性着色層か
らなる転写シートにより着色層を転写することを特徴と
する着色磁性層を有する材料の製造方法である。

次に本発明を更に詳細に説明すると１本発明の着色磁性
材料層を有する材料ＩＡは、添付図面の第１図に図解的
に示す如く、任意の被転写材ｌ、その上に形成された磁
性材料層２および更にその上に形成された着色層３から
なるものである。勿論、図示はしていないが、被転写材
１と磁性材料層２どの間および／または磁性材料層２と
着色層３との間に接着剤層を設けてもよく、また着色層
３の表面には保護層を設けてもよいのは当然である。

上記本発明の着色磁性材料層を有する材料上Ａを構成す
る被転写材ｌとしては、銀行の各種通帳、各種ビジネス
フォーム等の如き紙製品類、キャッシュカード、その他
のカード類等の如きプラスチック成形品等、従来磁性材
料層が形成されるような被転写材はいずれも使用し得る
ものであり、その形状、厚さ、材料等は特に限定される
ものではない。

上記被転写材ｌ上に形成される磁性材料層２は、被転写
材ｌの全面に設けてもよくまた１部にパターン状に設け
てもよいものであり、それらの形状は限定されない。

このような磁性材料層２の形成方法としては、従来公知
の技術はいずれも使用できるものであり、好ましい１例
を挙げて説明すると、添付図面第２図に図解的に示す如
き転写シート２０を使用し、ホットスタンプ方式で磁性
材料層２を被転写材１に転写する方式（第３図）である
、このような転写シー）２０は第２図に示す如く、支持
体４の表面に必要に応じて剥離層５を設け、更にその上
に磁性粒子と感熱性のバインダー樹脂からなる磁性材料
層２を設けたものであり、更に必要に応じてその上に接
着剤層６を設けてもよいものである。

支持体４はそれ自体公知のものでよく、例えば、１０〜
５０ｇｍ程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、アルミニウム箔等、適度の強度と適度の耐熱性
のあるものはいずれも使用できる。これらの支持体には
適当な剥離性を有する剥離層５を形成してもよいし、ま
た支持体４自体が適当な剥離性を有する場合には剥離層
５は形成しなくてもよい。

上記の支持体４上に設ける磁性材料層２は、磁性粒子と
バインダー樹脂とを必要に応じて有機溶剤中で、また必
要に応じて分散剤、可塑剤、帯電防止剤等を加えて混合
して塗工液とし、これを乾燥時の厚さが２〜５０ｐＬｍ
程度になるように支持体の一方の面に塗布または印刷お
よび乾燥することによって形成される。このような磁性
材料層２の形成方法自体はいずれも従来公知の方法でよ
い。

上記において使用する磁性粒子それ自体は従来公知のも
のでよく、例えば、γ−Ｆｅ２Ｏ３、ＣＯ金含有ｙ−Ｆ
ｅ２０３　、Ｆｅ３０４　、Ｃｏ金含有７）Ｆｅ２０３
．ＣｒＯ２，Ｆｅ、Ｆｅ−Ｎｆ、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｐｂ合金
、Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ合金等、従来公知のものはいずれも
使用できる。これらの磁性粒子の使用量も従来公知と同
様でよい。

上記において使用するバインダー樹脂それ自体は、従来
公知の転写分野、印刷インキ分野、塗料分野、接着剤分
野等で広く使用されているものであり、これらのものは
市場から容易に入手し、使用し得るものである。

例えば、好ましいものとしては、アクリル系。

塩化ビニル系、オレフィン系、エステル系、アミド系、
ウレタン系等の熱により軟化して粘着性を示す熱可塑性
樹脂が挙げられる。このようなバインダー樹脂は単独で
も混合物としても使用でき。

更に本発明の目的を妨げない限り、従来使用されている
各種の添加剤はいずれも添加し得るものである。

本発明においては、上記の如き従来から使用されている
感熱性のバインダー樹脂の１部としであるいは全部とし
て、加熱によって架橋あるいは更に高分子量化して強度
の大な被膜を形成し得る反応性のバインダー樹脂を使用
することができる。

例えば、好ましいものとしては、水酸基、アミノ基、カ
ルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、インシアネー
ト基、ビニル基等の反応性基を有する比較的低分子量の
上記の如き樹脂あるいはプレポリマーが挙げられる。

上記の如き反応性のバインダー樹脂を併用あるいは使用
するときは、必要に応じて、上記の如き反応性基と反応
し得る化合物、例えば、各種の公知の架橋剤を併用する
のが好ましい場合もある。

以上の如き反応性のバインダー樹脂中で特に好適なもの
は、例えば、ブロックイソシアネート基等の如く、常温
〜７０℃では安定であるが、それ以上の温度、すなわち
転写時の加熱温度で反応性を生じる反応性基を有するポ
リウレタン系およびアクリル系樹脂である。このような
反応性のバインダー樹脂を使用することによって、ベタ
印刷の転写シートから特定の形状の加熱ヘッドを用いて
磁性材料層２をパターン状に転写する場合に磁性材料層
２の転写時の優れた膜切れ性と、転写された磁性材料層
２の優れた接着性、強度等を同時に達成することができ
る。

上記の如き転写シート２０は本発明を説明するために好
ましいものとして挙げたものであり、上記以外の転写シ
ートも当然本発明において使用できるものである。

被転写材ｌ上に磁性材料層２を転写する方法も従来公知
の方法でよく、例えば好ましい例としては第３図に図解
的に示す如きホットスタンプ方式がある。この方式では
転写シート且を、紙、プラスチックシート、プラスチッ
ク成形物等の被転写材１に対向させて重ね合せ、いずれ
か一方の面あるいは両面から適当な形状を有する加熱加
圧装置の加熱ヘッド７でホットスタンプを行うことによ
り、それらの形状通りに、磁性材料層２の転写が行われ
る。この時の温度や時間あるいは圧力は、使用したバイ
ンダー樹脂の種類によって一概には規定できないが、一
般的にはアップダウン方式のホットスタンプの場合には
、約５０〜２００℃の温度が好ましく、また、連続形式
のロール転写の場合は１５０〜２５０℃の温度で秒単位
あるいはそれ以下の時間で十分である。

以上の如くして被転写材１に転写された磁性材料層２は
、使用した磁性粒子に起因してすべて茶褐色あるいは黒
褐色〜黒色であり、美感や意匠性に劣り、被転写材ｌの
美感や意匠性を低下させるものである。　” 本発明の主たる特徴は、第１図および第３図に図解的に
示す如く、上記の如く形成された磁性材料層２上に着色
層３を形成することにある。このような着色１＃３の形
成方法は、いずれの方法でもよいが、最も好ましい方法
は、上記の磁性材料層の形成と同じ転写方法である。

着色層３の形成に使用する転写シート且は、上記におけ
る磁性材料層２を有する転写シートヱ」と同様であるが
、磁性粒子に代えて着色顔料あるいは染料を用いたもの
である。また、この着色層は、優れた金属光沢を要求さ
れる場合には、金属、例えば、アルミニウム、ニッケル
、クロム、銅等の薄層、例えば蒸着層でもよいものであ
る。従って、本発明における「着色層」とはこのような
金属層をも包含するものである。特にこの着色転写シー
ト３０の場合には、支持体と着色層との間に剥離層を設
けておいて、この剥離層が最終製品の着色層の保護層と
なるようにするのが好ましい。

好ましい着色顔料としては、例えば、有機顔料として、
フタロシアニン系、アゾ系、縮合アゾ系、アンスラキノ
ン系、ペリノン・ペリレン系、インジゴφチオインジゴ
系、イソインドリノン系、ジオキサジン系、キナクリド
ン系、アニリンブラック系、トリフェニルメタン系、お
よびカーボンブラック等であり、無機顔料系としては、
酸化チタン系、酸化鉄系、水酸化鉄系、酸化クロム系、
スピンネル型焼成顔料、クロム酸鉛系、クロム酸バーミ
リオン系、紺青系、アルミニウム粉末、ブロンズ粉末等
、体質顔料としては、炭酸カルシウム系、硫酸バリウム
系、醸化珪素系、水醜化アルミニウム系等である。

以上の如き顔料からなる着色転写シート３０それ自体は
公知であり、いずれも本発明において使用することがで
きる。また、転写方式の例としてホットスタンプ方式を
挙げれば、それらの転写条件も前記の磁性材料層の転写
条件と同様である。

本発明の主たる特徴は、以上の如き磁性材料層２を有す
る転写シー）２０と着色層３を有する転写シー）３０を
用いて、第３図示の如く被転写材１にまず磁性材料層２
を転写し、その磁性材料層２の上に着色層３を転写する
ことを特徴としている。このような２回の転写は、別々
の工程で行うこともできるが、適当な転写装置を直列に
連結して連続的に行うことが好ましい、連続的に行うこ
とによって、転写された磁性材料層２と続いて転写され
る着色層３の接着性をより十分にすることができる。こ
のような連続転写は、市販のマイコン制御ホットスタン
プ装置を使用することによって、磁性材料層２と着色層
３とを十分に整合させて行うことができる。

（作用・効果）以上の如き本発明によれば、任意の色相に着色された磁
性材料層を有する材料を提供することができる。従って
、磁性材料層を設けるべき被転写材の種類および用途に
従って、その種類および用途に適した色相を有する着色
磁性層を形成することができるので、従来の如く磁性材
料層の茶褐色〜黒色に起因する被転写材の美感や意匠性
の低下、あるいは異和感という問題が十分に解決され、
美感、意匠性に優れた各種の着色磁性材料層を有する材
料を提供することができる。

次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。な
お、文中、部または％とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。

実施例１厚さ１６ｐｍのポリエステルフィルム上に、下記組成の
塗工液を、乾燥時の膜厚が６９Ｌｍになるように塗工し
、５０〜６０℃で乾燥させて、次いで巾１０１１１１に
裁断して磁性転写テープを得た。

塗工液組成；ｙ−Ｆｅ２０３　　　　　　　　１００部ポリウレタン
樹脂　　　　　　　　　１５部分散剤　　　　　　　　
　　　　　　１部メチルエチルケトン　　　　　　　３
００部また、上記において磁性粒子に代えて同量の赤色
顔料を使用し、他は上記と同様にして顔料転写テープを
得た。

太平工業■製のマイコン制御ホットスタンプ機（Ｍｏｄ
ｅｌ　Ｖ−０６）を２台直列に連結し、被転写材として
連続伝票用紙を使用し、上記の磁性転写テープおよび顔
料転写テープを用い、スタンプ位置を整合させて連続的
なホットスタンプを実施し、表面が鮮明な赤色である磁
性材料層を有する材料を得た。

なお、比較のために、上記塗工液において、磁性粒子に
代えて、磁性粒子９０部と赤色顔料１０部からなる混合
物を使用し、他は前記と同様にして磁性転写テープを作
成し、１回でホットスタンプした磁性材料層は赤味を帯
びた褐色であり、美感が著しく劣っていた。また、顔料
の添加量を多くすると磁性材料層の磁気特性が低下して
、使用不能のものとなった。

実施例２厚さ１０ｇｍのコンデンサーペーパー上に、下記の組成
の塗工液を乾燥時の膜厚が２０＃Ｌｍになるように塗布
し、５０〜６０℃で乾燥し、巾１５Ｉ１ｍに裁断して磁
性転写テープを得た。

塗工液組成；Ｃｏドープｙ−Ｆｅ２０３　　　　１００部アクリル樹
脂　　　　　　　　　　　２０部分散剤　　　　　　　
　　　　　　　１部トルエン　　　　　　　　　　　　
２５０部また、上記においてまず反応性アクリル樹脂と
架橋剤を含む樹脂溶液を乾燥時の膜厚がｌルｍとなるよ
うに塗布し、５０〜６０℃で乾燥して剥離層を形成し１
次いで上記の磁性粒子に代えて同量の持仏顔料を使用し
他は上記と同様にして顔料転写テープを得た。

太平工業■製のマイコン制御ホットスタンプ機（Ｍｏｄ
ｅｌ　Ｖ　−０６）を２台直列に連結し、被転写材とし
て黄色の預金通帳を使用し、上記の磁性転写テープおよ
び顔料転写テープを用い、スタンプ位置を整合させてホ
ットスタンプを実施し、表面が鮮明な黄色である磁性材
料層を有する材料を得た。このものは地色と転写層とが
同系統の色相であるため全く異和感が感じられなかった
。

なお、比較のために、上記塗工液において、磁性粒子に
代えて、磁性粒子９０部と黄色顔料１０部からなる混合
物を使用し、他は前記と同様にして転写テープを作成し
、１回でホットスタンプした磁性材料層は茶褐色であり
、美感が著しく劣っていた。また、顔料の添加量を多く
すると磁性材料層の磁気特性が低下して、使用不能のも
のとなった。

実施例３厚さ１６ＩＬｍのポリエステルフィルム上に、下記組成
の塗工液を乾燥時の膜厚が６１部ｍになるように塗布し
、５０〜６０℃で乾燥させ巾１０ｍｍに裁断して磁性転
写テープを得た。

塗工液組成；ｙ−Ｆｅ２０３　　　　　　　　１００部反応性ポリウ
レタン樹脂　　　　　　１５部架橋剤　　　　　　　　
　　　　　　　１部分散剤　　　　　　　　　　　　　
　　１部メチルエチルケトン　　　　　　　３００部ま
た。上記において磁性粒子に代えて同量の白色顔料を使
用し、他は上記と同様にして顔料転写テープを得た。

太平工業■製のマイコン制御ホットスタンプ機（Ｍｏｄ
ｅｌ　Ｖ　−０６）を２台直列に連結し、被転写材とし
て白色のキャッシュカードを使用し、上記の磁性転写テ
ープおよび顔料転写テープを用い、スタンプ位置を整合
させて連続的なホットスタンプを実施し、表面が白色で
ある磁性材料層を有する材料を得た。このものは地色と
転写層がともに白色であるので全体として全く異和感が
なかった。

なお、比較のために、上記塗工液において、磁性粒子に
代えて、磁性粒子９０部と白色顔料１０部からなる混合
物を使用し、他は前記と同様にして転写テープを作成し
、１回でホットスタンプした磁性材料層は灰褐色であり
、美感が著しく劣っていた。また、顔料の添加量を多く
すると磁性材料層の磁気特性が低下して、使用不能のも
のとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の磁性材料層を有する材料の断面を図
解的に示し、第２図は本発明で使用する転写シートの断
面を図解的に示し、且つ第３図は本発明方法を図解的に
示したものである。１・・・・・・被転写材２・・・・・・磁性材料層３・・・・・・着色層４・・・・・・支持体５・・・・・・剥離層６・・・・・・接着材層７・・・・・・加熱ヘッド１」・・・・・・本発明品２０・・・・・・磁性転写シート且・・・・・・着色転写シート代理人　　弁理士　吉　１）勝　広；：さ“−〇・１？
；÷士第１図第２図第Ｊ図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）被転写材および該被転写材上に転写された磁性材
料層からなり、該磁性材料層が、その表面に転写された
着色層を有することを特徴とする着色磁性層を有する材
料。
（２）支持体および該支持体の一方の面に設けた転写性
磁性材料層からなる転写シートにより、被転写材表面に
磁性材料層を転写し、次いでその表面に、支持体および
該支持体の一方の面に設けた着色層からなる転写シート
により着色層を転写することを特徴とする着色磁性層を
有する材料の製造方法。