JPS62149992A - 深海用樹脂含浸ロープ - Google Patents

深海用樹脂含浸ロープ

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JPS62149992A
JPS62149992A JP23530586A JP23530586A JPS62149992A JP S62149992 A JPS62149992 A JP S62149992A JP 23530586 A JP23530586 A JP 23530586A JP 23530586 A JP23530586 A JP 23530586A JP S62149992 A JPS62149992 A JP S62149992A
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JP
Japan
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rope
specific gravity
seawater
resin
weight
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JP23530586A
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太田 利彦
富士男 岡田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な海洋用材料に関し、詳細には、ロープの
比重が海水の比重近傍に調整された海洋用比重調整ロー
プに関する。
(従来の技術) 海洋開発の分野において、特にこれからの深海の開発に
おいては非常に長いロープが必要とされ、そのために軽
くて強い繊維素材が従来以上に強く望まれている。
即ち、深海用に使用するロープ類は、必然的に要請され
る長さゆえに海水中における自らの重量即ち、自重を考
慮した安全な設計が欠かせない。
そのためには、ロープそのものの比重を海水に近くする
ことが望ましく、従って、それらを構成する繊維素材は
その比重が海水より低く、且つ高強力であることが理想
的である。
海洋観測用計器或いはブイなどの撃留には従来からワイ
ヤーロープ、ナイロンロープ、ポリプロピレンロープな
どが使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記従来のワイヤーロープは海水中での自重
による安全性が問題であり、ナイロン繊維及びポリプロ
ピレン繊維は、その破断強度がケブラー繊維(米国デュ
ポン社製品)の−以下である。従って、繊維素材の中で
破断強度が最も強く、比重がスチールより軽いケブラー
繊維が注目され、この繊維で構成されたロープが最近使
用されつつあるが、このロープの海水中における自重は
ナイロンロープと比較して3倍以−ににもなる。
従ってこの観点からの安全性を考慮するとケブラーロー
プでさえ必ずしも充分ではないと言われており、このロ
ープに関する種々の改良が検討されている。また、ケブ
ラー繊維は引張強度は著しく大きいが、結節強度で表さ
れる撚り、曲げなどの変形を伴う破断強度の低下が著し
く、低温での衝撃力に対しても非常に脆いなどの欠点が
あるため深海用のロープ用素材には適合しない。
本発明はこの点に着目し、海水の比重より軽く、ケブラ
ー繊維より強く、さらにそれより大きい破断仕事を有す
るポリエチレン繊維を作って、ロープの原糸材料とし、
ロープ作成の段階で樹脂を加えて、ロープの比重を海水
比重の近傍に調整することによって、前記問題点をすべ
て解決した新規な海洋用の比重調整ロープを提供せんと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための手段、即ち、本発明の構成
は、20万以上の平均分子量を有し、がつ20g/d以
」二ノ引張強度と70 Cg/d−%)以1(7) 破
断仕事ををするポリエチレン繊維よりなり、樹脂が含浸
されてなり、且つロープの比重が海水比重の近傍に調整
されていることを特徴とする海洋用比重調整ロープであ
る。
本発明のロープの原糸材料として用いるポリエチレン繊
維は、20万以上の平均分子量もつポリエチレンを溶融
紡糸〜超延伸する方法及び80 Jj以」二の平均分子
量をもつポリエチレン用いてゲル紡糸〜超延伸するか或
いは溶液から繊維状に結晶化させることにより得られる
第1図は溶液から繊維状に結晶化させたときに得られる
ポリエチレン繊維の応カ〜伸長率曲線であり、ケブラー
繊維より優れた機械的特性を有すことがわかる。特にこ
の繊維の破断強度のみならず破断仕事が著しく大きいこ
とはこの繊維で作られたロープの耐衝撃性を著しく大き
くし注目される。
本発明の海洋用比重調整ロープは以下の如くして製造す
ることができる。
本発明の海洋用比重調整ロープは、前記した如く、20
万以上の平均分子量をもつポリエチレンを溶融紡糸〜延
伸する方法及び80万以上の平均分子量をもつポリエチ
レンを用いてゲル紡糸〜超延伸するか或いは溶液から繊
維状に結晶化させることにより得られる2 0g/d以
上の引張強度と70(g/d−%)以」二の破断仕事を
存するポリエチレン繊維を原糸材料として、例えばJI
S−L2703(1978L JIS−L27Q4(1
978)及びJIS−L2705 (1969)の加工
方法及び打ち方に基づいて容易に製造することが出来る
ここで比重の調整方法としては、上記ロープ加工の段階
で、例えば原糸ストランドの形態あるいはロープとした
形態で、原糸自体の比重より大きい比重の樹脂よりなる
樹脂組成物を含浸せしめることによって任意の比重調整
が達成される。
樹脂組成物としては、145℃以下で反応又は脱溶媒に
より最終的に固化される樹脂が好ましい。
例えば、ポリエーテル系ウレタン、ポリエステル系ウレ
タン、脂肪族炭化水素系重合体、脂肪族炭化水素系共重
合物などの熱可塑性樹脂あるいは不飽和ポリエステル樹
脂、ビニールエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等の熱硬化性樹脂を単
独もしくは2種以上の併用で使用することができる。
本発明に言う海水の比重とは海洋における海面直下から
1万mの海底における一般的な海水比重を言うもので、
比重1.02〜1.07程度の値を言う。
本発明で用いるポリエチレン繊維の比重は0.97であ
り例えば比重1以」二の樹脂組成物を任意に選定し、塗
布することによって、海水比重(1,02〜1.07)
に限りなく近づけたロープを得ることが可能である。
樹脂の塗布量は樹脂の比重及び目標とするロープ比重に
よって異なるが5乃至50重量%が好ましい。
また本発明のロープに用いる原糸材料であるポリエチレ
ン繊維をケブラー繊維、ナイロン繊維など他の繊維素材
と組み合わせてロープにすることも本発明に含まれる。
本発明におけるポリエチレン繊維の平均分子量、引張強
度、破断仕事の測定方法は次のとおりである。
1、 平均分子量の測定方法 ASTMD2857に基づく粘度(135°Cのデカリ
ン溶液)を測定して固有粘度〔η〕を求めた後、〔η〕
を次式に代入して平均分子量Mvを算出する。
Mv=3.64X 10’ X (77)””2 引張
強度及び破断仕事の測定方法 ポリエチレン繊維の最小単位である単繊維をJrSLI
013 (1981年)またはJrSLI015 (1
91111年)記載の定速伸長法により100%/分の
伸長速度で伸長して、その応力(g/d)〜伸長率(%
)曲線を測定する。この測定を20回くりかえして行い
、引張強度は各測定での最高応力を平均して求め、破断
仕事(g/d・%)は各測定での応力〜伸長率曲線下の
面積を平均して求める。
(実施例) 実施例1 350万の平均分子量を有し、繊度12.5d1引張強
さ35 g/d、破断伸度5.7%、破断仕事110(
g/d−%)のポリエチレン繊維100本からなるマル
チフィラメント糸を使用して直径1.27cmの八つ打
ちロープを作成した。
引き続いて該ロープをエチレン・ブチルアクリレート共
重含樹脂のトルエン溶液に浸漬し、乾燥した。かかる浸
漬処理を2回繰返し、樹脂含有率8重量%のロープを作
成した。得られたロープの比重は1.02で海水の比重
に極めて近いロープが得られた。
該ロープの重量は8.8kg/ 100mで破断強力は
15.3t1衝撃抵抗は4 f360 kg ・m/ 
kgであった。
このロープの先端に鉄塊を取り付け、海水中5000m
まで吊り下げ、鉄塊の重量を順次増加していったところ
17 、E3 tの鉄塊を吊り下げた時にロープは破断
した。
この結果は直径1.27cm、重量12.3kg / 
100mのナイロンロープの破断強力3.6t、衝撃抵
抗4790kg−m/kg (文献−1)、さらに直径
1.27cm、重量11.9kg/ 100mのケブラ
ーロープの破断強力11.3t(文献−2)と比べ破断
強力で優れ、衝撃抵抗でナイロンロープをやや上まわる
ことを示している。
(文献−1) DupOnt“Technical Informat
ion”Multlflder BulletlnX−
99February 1959(文献−2) 桶川プラスチックスVo1.32 Na II P・6
1実施例2 150万の平均分子量を有し、繊度3d、引張強さ40
 g/d1破断伸度4.5%、破断仕事1100(/d
−%)のポリエチレン繊維400本からなるマルチフィ
ラメント糸を20本撚合せてトータルデニール2400
0デニールのストランドを作成した該ストランドをエチ
レン・エチルアクリレート共重合樹脂のトルエン溶液に
含浸し、絞り操作後乾燥し塗付した。得られたストラン
ドの樹脂含有率は10%であった。該樹脂処理ストラン
ドを使用して直径1.27c、のワイヤー構造ロープを
作成した。得られたロープの比重は1.02で海水の比
重にきわめて近いロープが得られた。
又、コノロープの重量は9.2bg/ 100mで破断
強力は15.8 tで衝撃抵抗は5240kg−m/ 
kgであった。
このロープの先端に鉄塊を取り付け、海水中5000m
下までつりさげ、鉄塊の重量を順次増加していったとこ
ろ、18.2tの鉄塊をつり下げた時に破断した。
(発明の効果) 本発明は、上記のように構成されており、ロープの比重
が海水の比重の近傍に調整されており、且つ軽量であり
ながら高強力を有し、更に耐衝撃性に優れるといった性
能を兼ね備えており、特に海洋開発における、深海用ロ
ープとして自重による安全性のすこぶる優れたロープを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用されるポリエチレン繊維及びケブ
ラー繊維の応力−伸長率曲線を示すグラフである。 第1図中実線A、B、C,Dは本発明に使用されるポリ
エチレン繊維の典型的4例、破線Eはケブラー繊維であ
り、各曲線に添えた数字はそれぞれの破断仕事(g/d
−%)を示す。 特許出願人  東洋紡績株式会社 第1@ 神、長や (0ん)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)20万以上の平均分子量を有し、かつ20g/d
    以上の引張強度と70(g/d・%)以上の破断仕事を
    有するポリエチレン繊維よりなり、樹脂が含浸されてな
    り、且つロープの比重が海水比重の近傍に調整されてい
    ることを特徴とする海洋用比重調整ロープ
JP23530586A 1986-10-02 1986-10-02 深海用樹脂含浸ロープ Granted JPS62149992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23530586A JPS62149992A (ja) 1986-10-02 1986-10-02 深海用樹脂含浸ロープ

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JP23530586A JPS62149992A (ja) 1986-10-02 1986-10-02 深海用樹脂含浸ロープ

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JPS62149992A true JPS62149992A (ja) 1987-07-03
JPH0321675B2 JPH0321675B2 (ja) 1991-03-25

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ID=16984147

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2108722A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Maschinenfabrik Rieter Ag Antrieb für Zangenaggregat einer Kämmmaschine

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS538756U (ja) * 1976-07-08 1978-01-25
JPS5615408A (en) * 1979-06-27 1981-02-14 Stamicarbon Filament with high modulus and strength and production

Patent Citations (2)

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EP2108722A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Maschinenfabrik Rieter Ag Antrieb für Zangenaggregat einer Kämmmaschine

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JPH0321675B2 (ja) 1991-03-25

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