JPS62146926A - 電解用含フツ素陽イオン交換膜 - Google Patents

電解用含フツ素陽イオン交換膜

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JPS62146926A
JPS62146926A JP28570685A JP28570685A JPS62146926A JP S62146926 A JPS62146926 A JP S62146926A JP 28570685 A JP28570685 A JP 28570685A JP 28570685 A JP28570685 A JP 28570685A JP S62146926 A JPS62146926 A JP S62146926A
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JP
Japan
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layer
ion exchange
fluorine
anode side
membrane
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JP28570685A
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English (en)
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Manabu Kazuhara
学 数原
Hirofumi Horie
堀江 浩文
Tetsuo Tsukada
哲郎 塚田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電解用含フッ素陽イオン交換膜に関するもの
である。
[従来の技術] 塩化アルカリ電解による水酸化アルカリと塩素との製造
には、イオン交換膜法が主流となっている。ここで使わ
れるイオン交換膜としては、高い電流効率と低い膜抵抗
を有しかつ、取扱い」二、機械的強度が大きい必要があ
る。この目的のために、電気抵抗が大きく、含水率の小
さいイオン交換層フィルムと、電気抵抗が小さく、含水
率の大きいイオン交換膜フィルムからなり、ざらに織布
、又は不織布の多孔性補強材を挿入した複合膜がかなり
の高性能を達成している(特開昭52−36589号公
報、特開昭53−132089号公報等)。
さらに塩素ガス中に含まれる酸素濃度を減少させるため
に供給塩水中に塩酸を添加する手法がとられるが、その
とき低pHに対する膜の耐性を向上させる目的で、陽イ
オン交換膜の陽極側に少なくとも官能基として、スルホ
ン酸基を有する層を設けるが有効であることが知られて
いる(特開昭59−98565号公報、特開昭59−1
07618号公報等)。
従来、多孔性補強材として、電解中に溶解する、いわゆ
る犠牲糸を有するものを用いることにより、低電圧を示
す膜が得られることが知られている(特開昭59−21
9487号公報)。
また、イオン交換基をもたないポリテトラフルオロエチ
レン酸の多孔体を積層したイオン交換膜は、電気抵抗が
低いことが知られている(特開昭58−37186号公
報、特開昭53−11199号公報)。
[発明の解決しようとする問題点] 官能基として、スルホン酸基を有する薄層を、カルボン
酸基を有する母体層からなる陽イオン交換膜の陽極側に
設けた場合、該薄層と母体層の接合性が問題となる。商
業プラントでの使用では低温での通電、低塩水電解トラ
ブルなど、電撃や膨潤・収縮による異常応力発生や、異
種ポリマー間の物質移動における移動度の差に基〈応力
発生が生じ、このため積層界面での剥離が起ることがあ
る。本発明の目的は、上記のような過酷な条件下での電
解に供された場合でもイオン交換膜の積層界面の剥離を
起こさず、且つ性能耐性の良好なイオン交換膜を得るこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、カルボン酸基をイオン交換基として含む含フッ素重
合体からなる第一の層の陽極側に、スルホン酸基を有す
る含フッ素重合体からなる第二の層を設けた電解用陽イ
オン交換膜で、上記第二の層には該層の陽極側表面から
第一の層との界面に至るまでの連続微細孔を設けたこと
を特徴とする電解用含フッ素陽イオン交換膜を提供する
ものである。
本発明の含フッ素イオン交換膜は好ましくは、カルボン
酸基のイオン交換基容量が、0.8〜2.0、特には0
.8〜1.8 ミリ当量7g乾燥樹脂を有する含フッ素
重合体50〜500μからなる第一の層と、スルホン酸
基のイオン交換容量が、0.8〜1.3、特には0.8
〜1.1ミリ当量/g乾燥樹脂を有する含フッ素重合体
5〜50μからなる第二のの層から構成される。上記第
一の層は、カルボン酸基を有する含フッ素重合体好まし
くは20〜′80重量部とスルホン酸基を有する含フッ
素重合体好ましくは80〜20重量部とのブレンド物か
らなる厚さ5〜300μの陽極側の層と、カルボン酸基
を有する含フッ素重合体の厚さ10〜400μmの陰極
側の二層から構成させることも可能である。さらに、第
一の層を電気抵抗の低いイオン交換容量1.3〜2.0
ミリ当量/g乾燥樹脂で、厚さが50〜450μの陽極
側の層と、高い電流効率を発現させるためのイオン交換
容量0.8〜1.3 ミリ当量7g乾燥樹脂で、厚さが
10〜50μの陰極側の層の二層から構成させることも
できる。
更に、上記イオン交換容量の異なる二層の陽極側に、上
記したカルボン酸基とスルホン酸基とを有するブレンド
層を配置した3層から上記第一の層を構成させることも
できる。
上記第一の層を構成する各層から第一の層を形成する場
合、更に該第−の層と上記第二の層から本発明のイオン
交換膜を構成する場合、各層は相互に重ねあわせた後に
、好ましくは、少なくともその界面が爆着される温度及
び圧力にて加熱圧着される。この際の通常採用される温
度は、好ましくは100〜350℃、特には150〜3
00℃、圧力は0.2〜100 kg/cm2、特には
5〜80kg/cI112テある。
本発明の含フッ素イオン交換膜では、上記したように、
スルホン酸基を有する含フッ素重合体の第二の層に、該
層の陽極側表面からカルボン酸基をイオン交換基として
含む含フッ素重合体の第一の層の界面に至るまでの連続
微細孔が設けられる。
連続微細孔は、孔径が好ましくは1〜70μm特には1
0〜50μm、深さが好ましくは5〜100μ層、特に
は10〜50μmであるのが好ましい。これら連続微細
孔は、第二の層の全体にわたって均一に′  設けるの
が好ましく、従って第二の層を、相互に連続する多孔性
体から形成することもできる。かくする場合、多孔性体
の多孔率は、好ましくは1〜50%、特には、5〜30
%にするのがよい。あまりに大きい多孔率は、薄層の強
度を低下させるので好ましくなく、一方、あまりにホさ
い多孔率は、本発明の所期の目的の達成の度合が小さい
ので好ましくない。
上記第二の層に、第一の層との界面に達する微細孔を設
けるには、好ましくは次の方法が採用できる。例えば、
第一の層と第二の層とを積層して一体化した後、第二の
層の陽極側表面に、溶剤好ましくは電解使用下で接触す
る電解液に溶出可能な材質からなり、粒子径が好ましく
は第二の層の厚みの1/lO〜10/1特には、 1/
2〜5/1で、具体的には、 10〜50μmの粒子を
、好ましくはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、親木基をもつ四フフ化エチレン樹脂などの適宜の結
合剤及び水、アルコール、エステルなどの媒体を用いて
形成されるシロップ又はペーストを付着させ、膜面当り
粒子が好ましくは0.5〜5 mg/cm2有する粒子
層を形成する。その後に、好ましくは100〜300℃
、 5〜80kg/cm2の加熱下に、上記粒子層を膜
にむかって押圧し、粒子を第二の層の内部に向って進入
させ、第一の層の界面まで到達せしめる。進入した粒子
は後に適宜の溶剤又は電解使用中に溶出せしめられ、そ
れによって第二の層には、連続した微細孔が形成される
上記で使用する溶剤又は電解使用下で接触する電解液に
溶出可能な粒子としては、好ましくは、食塩、炭酸アル
カリ、亜鉛、鉛などの金属粉、炭化ケイ素などの炭化物
、窒化ケイ素などの窒化物、ポリエチレンなどの有機物
などが使用される。述べるまでもないが、微細孔を形成
するためにこれら粒子は全体が溶出する必要はなく、所
望の細孔が形成される限り、一部第二の層中に残存して
もよい。
第二の層に上記連続微細孔を形成する別の方法としては
、第二の層の形成時に、上記溶剤又は電解使用下に接触
する電解液に溶出する粒子を、スルホン酸基を有する含
フッ素重合体中に混入し、第二の層のフィルムを形成し
、その後に上記粒子を溶出させる手段がある。かかる場
合、上記粒子は第二の層を形成する含フッ素重合体に対
し、好ましくは5〜50重量%、特には10〜30重量
%が選ばれる。かかる方法は、層の゛厚みにかかわらず
均質な層が形成されるので、特に優れている。
第一の層及び第二の層を形成するカルボン酸基及び/又
はスルホン酸基を有する含フッ素重合体としては、該層
ちゅうに属するものがいずれも使用できるが以下の構造
式を有する含フッ素重合体、特には過フッ素化重合体が
好ましい。
(CF2−CXX′)N→CF2−CX)N■ コ、ニーt’XはF、CI、H又は−CF3テあり、X
′はX又は−0h(CF2)繭であり、mは1〜5であ
り、Yは次のものから選ばれる。
(CF2)XA 、−0@CF2*xA、 (’0−C
:F2−C:F)yA。
Z      Rr Z      Rf Z            Rt x、y、zは共にO〜10であり、Z、Rfは−F又は
01〜lOのパーフルオロアルキル基から選ばれる。又
、A−SO3M、−GOON又は加水分解によりこれら
の基に転化せしめ得る一3O2F、−ON、−COF又
は−GOORであり、Nは水素又はアルカリ金属、Rは
C1〜1o のアルキル基である。
本発明において用いられる陽イオン交換膜は、イオン交
換容量が0.5〜4.0 ミリ当量/グラム乾燥樹脂、
特に0.8〜2.0 ミリ当量/グラム乾燥樹脂を有す
るのが好ましい。
かかるイオン交換容量を与える為、上記(舅)及び(N
)の構造を有する重合体から成るイオン交換膜の場合、
好ましくは(N)の重合単位が、1〜40モル%、特に
3〜25モル%が適当である。
これらの含フッ素重合体は、公知の種々の方法で製造さ
れる。又、これらのイオン交換膜は、必要に応じ、好ま
しくはポリテトラフルオロエチレン等の含フッ素重合体
から成る布、網等の織物、不織布又は金属製のメツシュ
、多孔体等で補強することができる。
かくして製造される本発明の陽イオン交換膜には、必要
に応じて特開昭56−75583号、同57−3918
5号に記載されるような電極活性を有さない多孔質層を
形成し、この膜を使用した電解電圧を低下させることが
できる。また、特開昭51−112398号に記載され
るように、電極として作用する電極活性を有する多孔質
層を膜面に設けることができる。
本発明の場合これらの多孔質層は、好ましくは陽極側の
みに形成するのが好ましい。また、これらの多孔質層を
イオン交換膜の表面に形成するには、膜が有するイオン
交換基の分解を招かないように、適宜なイオン交換基の
形態、例えばカルボン酸基の場合には、そのエステル型
で、スルホン酸基の場合には、SOZ F型で、圧力及
び熱の作用によって結合される。
本発明のイオン交換膜を使用して塩化アルカリ水溶液の
電解を行なうその他の条件としては、適宜公知の条件が
採用される。例えば、陽極室には2.5〜4.5Nのア
ルカリ水溶液が供給され、陰極室には水又は稀釈された
水酸化アルカリが供給され、好ましくは80〜120℃
10〜50A/dM2 において電解される。
本発明方法が採用されると、通常実施されているイオン
交換膜法を用いた苛性アルカリの製造法に比して0.1
〜0.9v程度電解電圧が低減される。
本発明において、電解に供される塩化アルカリとしては
、通常食塩であるが、この低塩化カリウム、塩化リチウ
ム等のアルカリ金属の塩化物を適宜用い得る。
[作 用] 本発明の塩化アルカリ電解用のイオン交換膜において、
第二層に上記した連続微細孔を設けることにより、接合
性が向上する原因としては、必ずしも明白ではないが、
低温での通電、低塩水濃度での電解時など、電撃や膨潤
・収縮で発生する応力ひずみ、更には異種ポリマー間の
物質移動における移動度の差すなわち、過剰の電気浸透
水が、移動度の大きいポリマー中から移動度の小さいポ
リマーに入るときに生じる障壁が、浸透水の第二の層に
設けた連続微細孔への流入により緩和されて、第一の層
と第二の層との積層界面の剥離を生ぜしめないためと考
えられる。
[実施例] 実施例l 02F4とCF?=CFO(CF2)3C:OOC:■
3を共重合して、イオン交換容量1.25ミリ当量/g
乾燥樹脂(以下meQ/gと表示)および1.44me
lT/gを得、また、a2F4とCF2 =CF(lG
F20FOGF20F2 SO2Fを共重合してCF3 イオン交換容量1.1meq/gを得た。第一の層は、
イオン交換容量1.25曹ell/gのカルボン酸基を
イオン交換基として有する共重合体で厚さが20μの層
と、同じ< 1.44meq/gの共重合体で厚さが1
00μの層を陽極側に積層し、さらに陽極側に1.44
meq/Hのカルボン酸基をイオン交換基として有する
共重合体と、1.1meq/gのスルホン酸基をイオン
交換基として有する共重合体を1=1にブレンドした厚
さが20μの層とから構成され、最も陽極側の第二の層
として1.1meq/gのスルホン酸基をイオン交換基
として有する共重合体で厚さが10μの層から構成し、
全体を220℃、20 kg/cm2 にて加熱圧着す
ることにより製膜した。
一方、平均粒径lILの酸化ジルコニウム粉末と、平均
粒径16ルのβ−炭化ケイ素粒子を混合し、さらにメチ
ルセルロース、水、シクロヘキサノールおよびシキロヘ
キサノンを加えて混練しペーストを得た。これを前記積
層して作成したイオン交換膜の第二の層側にスクリーン
印刷した。
一方、他方の面である第一の層側に同様にして平均粒径
0.3μのβ−炭化ケイ素粒子を付着させた。これを離
型フィルムの間にはさみ、180℃に加熱させたロール
の間を通しながら20kg/cm2の圧力下に加熱圧着
することにより、イオン交換膜表面に各粒子を密着させ
た。
次いで、イオン交換膜を70℃、25重量%の苛性ソー
ダ水溶液中に16時間浸漬し、加水分解した。
かくして得られた膜の第二の層側に、チタンのパンチト
メタルに酸化ルテニウムと酸化イリジウムと酸化チタン
の固溶体を被覆した陽極を、また第一の層の側にはSO
3304製エキスバンドメタル陰極を、各々2mm間隔
で固定し、陽極室に5規定の塩化ナトリウム水溶液を、
陰極室側には35重量%の水酸化ナトリウム水溶液を仕
込み、30°Cにて20A/dm2 になる電流を一気
に通じた。通電中は陽極室側には5規定の塩化ナトリウ
ム水溶液を、陰極室側には、水を供給し陽極室の塩化ナ
トリウム濃度を3.5規定に、また陰極室の苛性ソーダ
濃度を35重量%に保ちつつ、3.5時間電解を続けた
解体後の膜観察で、界面剥離がないことが確認された。
比較例1 実施例1において、第二の層側に平均粒径1川の酸化ジ
ルコニウムを付着させ、炭化ケイ素を付着させない他は
、実施例1に記載したと同様な手段でイオン交換膜を製
造し同様の手段で電解した。
解体後の膜観察で電解面全域に0.5+sm径の界面剥
離による小フクレが1平方センチメートル当り15個生
じていた。
実施例2 実施例1において、第二の層側に平均粒径20角のβ−
炭化ケイ素粒子を実施例1と同様にして付着させた後、
平均粒径11Lの酸化ジルコニウムを付着させた以外は
、実施例1に記載したと同様な手段でイオン交換膜を製
造し同様の手段で電解した。
解体後の膜観察で界面剥離がないことが確認された。
実施例3 実施例1において、第一の層において使用したカルボン
酸基を有する共重合体とスルホン酸基を有する共重合体
をブレンドした層を除いた以外は、実施例1に記載した
と同様な手段でイオン交換膜を製造し、同じく加水分解
を行なった。
かくして得られた膜の両側に、実施例1で示した陽極と
陰極を固定し、陽極室に1.3規定の塩化ナトリウム水
溶液を、陰極室側には35重量%の水酸化ナトリウム水
溶液を仕込み、80’Oにて30A/dm2 になるま
で電流を漸増させた。通電中は陽極室側には1.3規定
の塩化ナトリウム水溶液を、陰極室側には40重量%の
水酸化ナトリウム水溶液を供給し、陽極室の塩化ナトリ
ウム濃度を0.3規定に、また陰極室の水酸化ナトリウ
ム濃度を35重量%に保ちつつ、6時間電解を続けた。
解体後の膜観察で、電解面全域に、0.5+wmの界面
剥離による小フクレが、1平方センチメートル当り10
個生じていた。
比較例2 実施例3において、第二の層側に平均粒径l舊の酸化ジ
ルコニウムを付着させ、炭化ケイ素を付着させない他は
、実施例3に記載したと同様な手段でイオン交換膜を製
造し同様の手段で電解した。
解体後の膜観察で電解面全域にスルホン酸基を有する共
重合体層とカルボン酸基を有する共重合体層の積層界面
で、完全に剥離した。
実施例4 02 FAとCF2=CFO(CF2)3COOChを
共重合して、イオン交換容量1.3meq/gを得、ま
たa2F4とCF2 =CFOC:F2GFOCF2C
F2 S02 Fを共重合して、イオン交CF3 換容量1.1meq/gを得た。第一の層として、イオ
ン交換容量1.3meq/gのカルボン酸基をイオン交
換基として有する共重合体で厚さが250μの層を、そ
の陽極側に1.3+meq/gのカルボン酸基をイオン
交換基として有する共重合体と、1.1meq/gのス
ルホン酸基をイオン交換基として有する共重合体を1:
lにブレンドした厚さが20μの層を設け、最も陽極側
の第二の層として1 、1meq/gのスルホン酸基を
イオン交換基として有する共重合体で厚さが30μから
なる複合膜を220°Cl2Okg/cm2にて加熱圧
着するにより製膜した。
一方、平均粒径1pLの酸化ジルコニウム粉末と、平均
粒径18ILのβ−炭化ケイ素粒子を混合し、さらにメ
チルセルロース、水、シクロヘキサノールおよびシキロ
ヘキサノンを加えて混練してペーストを得た。これを前
記積層して作成したイオン交換膜の第二の層側にスクリ
ーン印刷した。
一方、他方の面である第一の層側に同様にして平均粒径
0.3μのβ−炭化ケイ素粒子を実施例1と同様にして
付着させた。
次いで、イオン交換膜を80℃、20重量%の苛性カリ
ウム水溶液中に18時間浸漬し、加水分解した。
かくして得られた膜の両側に、実施例1で示した陽極と
陰極を固定し、陽極室に4規定の塩化カリウム水溶液を
、陰極室側には20重量%の水酸化カリウム水溶液を仕
込み、70℃にて30A/dlI2になる電流を一気に
通じた。通電中は陽極室側には4規定の塩化カリウム水
溶液を、陰極室側に水を供給し、陽極室の塩化カリウム
濃度を2.3規定に、また陰極室の苛性カリウム濃度を
35重量%に保ちつつ、3.5時間電解を続けた。
解体後の膜観察で、界面剥離がないことが確認された。
比較例3 実施例4において、第二の層側に平均粒径1ルの酸化ジ
ルコニウムのみを付着させ、炭化ケイ素を付着させない
他は、実施例3に記載したと同様な手段でイオン交換膜
を製造し同様の手段で電解した。
解体後の膜観察で電解面全域に0.5mm径の界面剥離
による小フクレが、1平方センチメートル当り10個生
じていた。
[発明の効果コ 本発明は、カルボン酸基をイオン交換基として含む含フ
ッ素重合体からなる陰極側の第一の層と、スルホン酸基
を有する含フッ素重合体からなる陽極側の第二の層とを
積層した陽イオン交換膜において、膜の低抵抗性、機械
的強度を損なうことなく、陽極側薄層積層界面の接合性
を向上させる効果を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カルボン酸基をイオン交換基として含む含フッ素
    重合体からなる第一の層の陽極側に、スルホン酸基を有
    する含フッ素重合体からなる第二の層を設けた陽イオン
    交換膜で上記第二の層には、該層の陽極側表面から第一
    の層との界面に至るまでの連続微細孔を存在せしめたこ
    とを特徴とする電解用含フッ素陽イオン交換膜。
  2. (2)第一の層の厚みが、50〜500μmであり、第
    二の層の厚みが5〜50μmである特許請求の範囲(1
    )の膜。
  3. (3)第二の層の連続微細孔が、孔径1〜70μm、深
    さが5〜100μmであり、多孔率が、1〜50%にな
    るように設けられている特許請求の範囲(1)又は(2
    )の膜。
  4. (4)第一の層が、カルボン酸基を有する含フッ素重合
    体とスルホン酸基を有する含フッ素重合体とのブレンド
    物からなる陽極側の層と、カルボン酸基を有する含フッ
    素重合体からなる陰極側の層とからなる特許請求の範囲
    (1)、(2)又は(3)の膜。
  5. (5)第一の層が、イオン交換容量の大きい陽極側の層
    とイオン交換容量の小さい陰極側の層とからなる特許請
    求の範囲(1)、(2)又は(3)の膜。
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