JPS62146239A - 黒鉛を有する高クロムロ−ル - Google Patents
黒鉛を有する高クロムロ−ルInfo
- Publication number
- JPS62146239A JPS62146239A JP28838485A JP28838485A JPS62146239A JP S62146239 A JPS62146239 A JP S62146239A JP 28838485 A JP28838485 A JP 28838485A JP 28838485 A JP28838485 A JP 28838485A JP S62146239 A JPS62146239 A JP S62146239A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は外殻を形成する高クロム材質中に黒鉛を鋳造の
ままで晶出せしめて優れた耐肌荒性、耐焼付性を有する
ようにした複合高クロムロールに関する。
ままで晶出せしめて優れた耐肌荒性、耐焼付性を有する
ようにした複合高クロムロールに関する。
（従来の技術）
耐摩耗性と共に靭性も要求される圧延用ロールでは、耐
摩耗性の優れた材質を外殻に、靭性に冨む材質を内殻に
用いた複合ロールが従来より造られており、耐摩耗性に
優れた材質として高クロム鋳鉄が多く用いられ、靭性に
富む材質としては高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、黒鉛鋳鋼
等が用いられてきた。
摩耗性の優れた材質を外殻に、靭性に冨む材質を内殻に
用いた複合ロールが従来より造られており、耐摩耗性に
優れた材質として高クロム鋳鉄が多く用いられ、靭性に
富む材質としては高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、黒鉛鋳鋼
等が用いられてきた。
しかして従来の高クロムロールは冶金学的には、基地中
に微細なりロム炭化物を分布して優れた耐摩耗性を有し
ているのがその特徴であるが、一方熱伝導率の低さ及び
組織の不均一性から圧延時に焼付や肌荒れを起こしやす
いという欠点があり、Ｃｒ量を減じて同欠点の緩和を図
れば炭化物の残少による耐摩耗性の低下を招くという矛
盾があった。
に微細なりロム炭化物を分布して優れた耐摩耗性を有し
ているのがその特徴であるが、一方熱伝導率の低さ及び
組織の不均一性から圧延時に焼付や肌荒れを起こしやす
いという欠点があり、Ｃｒ量を減じて同欠点の緩和を図
れば炭化物の残少による耐摩耗性の低下を招くという矛
盾があった。
従って本発明者らは全く新しい観点からの解決を探究し
、その解決策を「特開昭５８−１９３３４３Ｊにおいて
提案したのである。
、その解決策を「特開昭５８−１９３３４３Ｊにおいて
提案したのである。
すなわち、同提案の要旨は、外殻高クロム材におイテ、
Ｃ２，４〜３．４Ｘ （重量％以下同） 、Ｓｉ ２．
０〜３．４χ、Ｎｉ ４．５〜１０χ、Ｃｒ５〜１０χ
を含有させて耐摩耗性を維持するに足る炭化物を有し、
更に鋳放しのままで黒鉛を微細に晶出させて優れた耐焼
付性、耐肌荒性を具備させるようにしたのである。
Ｃ２，４〜３．４Ｘ （重量％以下同） 、Ｓｉ ２．
０〜３．４χ、Ｎｉ ４．５〜１０χ、Ｃｒ５〜１０χ
を含有させて耐摩耗性を維持するに足る炭化物を有し、
更に鋳放しのままで黒鉛を微細に晶出させて優れた耐焼
付性、耐肌荒性を具備させるようにしたのである。
しかしながら前記Ｎｉの４．５〜１０χ含有はコスト高
の招来や、ＩＯＺもの含有においては残留オーステナイ
トの増加傾向やその安定傾向が出は゛じめて、耐肌荒性
への影響もではじめるなど検討の余地を残していた。
の招来や、ＩＯＺもの含有においては残留オーステナイ
トの増加傾向やその安定傾向が出は゛じめて、耐肌荒性
への影響もではじめるなど検討の余地を残していた。
（問題点を解決するための手段）
本発明は上記の問題点をＮｉ量の一部をＣｕ若しくはＳ
ｎの１種又は２種で代替するという手段により解決した
もので、従って、その最も特徴とするところは、その外
殻が Ｃ：２．４〜３．４χ Ｎｉ ： ２．０〜４．５％
Ｓｉ ： ２．０〜３．４χ Ｃｒ ： ５〜ＩＯ！
Ｍｎ ： ０．５〜１．５χ Ｍｏ ： ０．４〜２
．Ｏ％Ｐ：０．ＩＺ以下 Ｓ ： ０．０８Ｘ以下
Ｃｕ若しくはＳｎの１種又は２種を０．５〜４．０％残
部実質的にＦｅよりなり、かつ組織中に黒鉛を晶出して
いる点にある。
ｎの１種又は２種で代替するという手段により解決した
もので、従って、その最も特徴とするところは、その外
殻が Ｃ：２．４〜３．４χ Ｎｉ ： ２．０〜４．５％
Ｓｉ ： ２．０〜３．４χ Ｃｒ ： ５〜ＩＯ！
Ｍｎ ： ０．５〜１．５χ Ｍｏ ： ０．４〜２
．Ｏ％Ｐ：０．ＩＺ以下 Ｓ ： ０．０８Ｘ以下
Ｃｕ若しくはＳｎの１種又は２種を０．５〜４．０％残
部実質的にＦｅよりなり、かつ組織中に黒鉛を晶出して
いる点にある。
（実施例）
第１図は本発明に係る複合高クロムロールの構造−例を
概略的に示した縦断面図であり、１は前述の成分組成を
限定した高クロム鋳鉄によるところの外殻であり、２は
内殻（軸芯）で高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄もしくは黒鉛
鋳鋼など従来材を用いてなるものであり、内殻に関して
は別設特色はない。
概略的に示した縦断面図であり、１は前述の成分組成を
限定した高クロム鋳鉄によるところの外殻であり、２は
内殻（軸芯）で高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄もしくは黒鉛
鋳鋼など従来材を用いてなるものであり、内殻に関して
は別設特色はない。
また本ロールの製造方法についても上記成分組成の高ク
ロム鋳鉄を遠心力鋳造して後、公知の複合化技術により
内殻（軸芯）を溶着一体化せしめて鋳造することができ
るのである。
ロム鋳鉄を遠心力鋳造して後、公知の複合化技術により
内殻（軸芯）を溶着一体化せしめて鋳造することができ
るのである。
次に本発明に係る外殻高クロム鋳鉄の成分組成の限定理
由を詳述する。
由を詳述する。
Ｃ： ２．４〜３．４＄ （重量％、以下同じ）ＣはＣ
ｒと結合してクロム炭化物を形成する他、後述するＳｉ
、 Ｎｉ、 Ｃｕ、 Ｓｎの黒鉛化生成元素により微細
黒鉛として晶出するもので、２．４％以下ではクロム炭
化物の残少と共に本発明の最も特徴とする黒鉛が晶出し
な（なる。
ｒと結合してクロム炭化物を形成する他、後述するＳｉ
、 Ｎｉ、 Ｃｕ、 Ｓｎの黒鉛化生成元素により微細
黒鉛として晶出するもので、２．４％以下ではクロム炭
化物の残少と共に本発明の最も特徴とする黒鉛が晶出し
な（なる。
一方３．４％以上とすると、本発明におけるＣｒ量が１
０χを上限としていることに関連して、過飽和Ｃが前記
黒鉛化元素の作用により過剰黒鉛を晶出して耐摩耗性を
劣化させるのである。
０χを上限としていることに関連して、過飽和Ｃが前記
黒鉛化元素の作用により過剰黒鉛を晶出して耐摩耗性を
劣化させるのである。
Ｓｉ： ２．０〜３．４％
Ｓｉは高クロム材質に黒鉛を晶出させるために必要で、
２．０％以下ではこの効果がなく、３．４％以上では黒
鉛量が過多となり耐摩耗性を劣化させる。なおＳｉの添
加については、鋳込前のＳｉ世を上記限定範囲より低目
にしておき、鋳込時に接種を行い最終製品の組成で上記
範囲に入るように調整する方が黒鉛の晶出に有効である
。
２．０％以下ではこの効果がなく、３．４％以上では黒
鉛量が過多となり耐摩耗性を劣化させる。なおＳｉの添
加については、鋳込前のＳｉ世を上記限定範囲より低目
にしておき、鋳込時に接種を行い最終製品の組成で上記
範囲に入るように調整する方が黒鉛の晶出に有効である
。
Ｍｎ：０．５〜１．５χ
Ｍｎは溶湯の脱酸のためにＳｉと共に積極的に添加する
。０．５％以下ではこの効果が不足し、１．５χ以上で
は機械的性質特に靭性の劣化が著しくなる。
。０．５％以下ではこの効果が不足し、１．５χ以上で
は機械的性質特に靭性の劣化が著しくなる。
Ｐ：０．１％以下
Ｐはロール材質において少ない程望ましく、材質を脆く
するという点から０，１％以下とする。
するという点から０，１％以下とする。
Ｓ：０．０８％以下
ＳもＰと同様に少ない程望ましく、やはり材質を脆くす
ることから０．０８％以下とする。
ることから０．０８％以下とする。
Ｎｉ：２．０〜４．５χ
Ｎｉは基地組織の改良と黒鉛を晶出させるために積極的
に含をさせるもので、２″Ａ以下では黒鉛の晶出がない
。また４、５″を以上ではＳｉの場合と同様黒鉛過多と
なるのである。
に含をさせるもので、２″Ａ以下では黒鉛の晶出がない
。また４、５″を以上ではＳｉの場合と同様黒鉛過多と
なるのである。
既述のようにＮｉを４，５〜１０％として、後述のＣｕ
若しくはＳｎを含まない場合も黒鉛品出に同効であるが
、この場合はＮｉｌが多いだけコストアンプにつながる
と同時に、１０χものＮｉを含むときは残留オーステナ
イトの増加及びその安定化傾向が増し、後の熱処理によ
ってもオーステナイトが安定で耐肌荒性の低下傾向が出
はじめるのであり、この点からも本発明は一歩を進めた
ものである。
若しくはＳｎを含まない場合も黒鉛品出に同効であるが
、この場合はＮｉｌが多いだけコストアンプにつながる
と同時に、１０χものＮｉを含むときは残留オーステナ
イトの増加及びその安定化傾向が増し、後の熱処理によ
ってもオーステナイトが安定で耐肌荒性の低下傾向が出
はじめるのであり、この点からも本発明は一歩を進めた
ものである。
Ｃｒ：５〜１０χ
ＣｒはＣと結合してＣｒ炭化物を形成するが、５％以下
では該炭化物が少なく耐摩耗性の点で劣り、１０χを越
えると上記Ｎｉ、Ｓｉｓ Ｃｕ若しくは／及びＳｎの組
成範囲では黒鉛の晶出が得られないのである。
では該炭化物が少なく耐摩耗性の点で劣り、１０χを越
えると上記Ｎｉ、Ｓｉｓ Ｃｕ若しくは／及びＳｎの組
成範囲では黒鉛の晶出が得られないのである。
Ｍｏ：０．４〜２，０χ
Ｍｏは焼入焼戻し抵抗を高めると共に、炭化物中に入り
、炭化物硬度を高めると同時に焼戻軟化抵抗を向上させ
るのに存効であるが、その含を量が０．４％以下ではこ
のような効果が少なく、一方２．０％以上の含有では白
銑化傾向が強く黒鉛の晶出が得られないのである。
、炭化物硬度を高めると同時に焼戻軟化抵抗を向上させ
るのに存効であるが、その含を量が０．４％以下ではこ
のような効果が少なく、一方２．０％以上の含有では白
銑化傾向が強く黒鉛の晶出が得られないのである。
Ｃｕ又は／及びＳｎ：０．５〜４．０％Ｃｕ若しくはＳ
ｎの添加量はＮｉとのバランスで決定されるが、Ｃｕ又
はＳｎは黒鉛化促進元素であると同時にパーライト強化
及び熱的安定化元素であって、０．５％以下ではその効
果は過少であり、一方４．０ｚ以上になると晶出の黒鉛
はこのＣｕ又はＳｎによって微細化され、更にはチル化
の方向に進みかえって黒鉛品出が抑制されるのである。
ｎの添加量はＮｉとのバランスで決定されるが、Ｃｕ又
はＳｎは黒鉛化促進元素であると同時にパーライト強化
及び熱的安定化元素であって、０．５％以下ではその効
果は過少であり、一方４．０ｚ以上になると晶出の黒鉛
はこのＣｕ又はＳｎによって微細化され、更にはチル化
の方向に進みかえって黒鉛品出が抑制されるのである。
次に本発明の具体的実施例を示すと共に該実施例外殻材
と、従来の高クロム鋳鉄（黒鉛の晶出なし）との焼付試
験結果を第２図、第３図に比較して示す。
と、従来の高クロム鋳鉄（黒鉛の晶出なし）との焼付試
験結果を第２図、第３図に比較して示す。
（具体的実施例）
製品胴径−・６７０鰭、胴長−・・１９００關、全長−
・−４０００鶴、外殻肉厚・・・・８０■■の本発明の
複合高クロムロールを次のようにして製造した。
・−４０００鶴、外殻肉厚・・・・８０■■の本発明の
複合高クロムロールを次のようにして製造した。
ａ 外殻として下記第１表に示す化学組成の高クロム鋳
鉄溶湯を、それぞれ遠心力鋳造機上で回転する金型に１
４００℃の鋳込温度で鋳込んだ。鋳込溶湯の重量は共に
２３００ｋｇであった。
鉄溶湯を、それぞれ遠心力鋳造機上で回転する金型に１
４００℃の鋳込温度で鋳込んだ。鋳込溶湯の重量は共に
２３００ｋｇであった。
第１表 実施例の外殻材化学組成（ｆｆｉｌ１％）（残
部は実質的にＦｅ ） ｂ 上記の外殻は鋳込開始後２０分で凝固を完了した。
部は実質的にＦｅ ） ｂ 上記の外殻は鋳込開始後２０分で凝固を完了した。
Ｃ上記の凝固完了の外殻を内蔵している遠心力鋳造金型
を垂直に立てて、上部から軸芯材として高級鋳鉄溶湯を
１３８０℃で鋳込み、溶湯が金型内を完全に満たして後
、上端を押湯保温材でカバーした。
を垂直に立てて、上部から軸芯材として高級鋳鉄溶湯を
１３８０℃で鋳込み、溶湯が金型内を完全に満たして後
、上端を押湯保温材でカバーした。
ｄ 上記鋳造ロールが完全に冷却して後、該ロールを金
型から取出し熱処理及び機械加工を行ってｉ綿製品のロ
ールとした。
型から取出し熱処理及び機械加工を行ってｉ綿製品のロ
ールとした。
なお、上記熱処理は、歪取り熱処理（５００℃ｘ１０１
１ｒ）及び組織安定化熱処理（５５０℃×１５Ｈ「）で
ある。
１ｒ）及び組織安定化熱処理（５５０℃×１５Ｈ「）で
ある。
以上のようにして製造された本発明の複合高クロムロー
ルの胴部について超音波探傷を行った結果、外殻と内殻
（軸芯部）は完全に結合していることが確認された。
ルの胴部について超音波探傷を行った結果、外殻と内殻
（軸芯部）は完全に結合していることが確認された。
また該外殻部について８Ｊｉ微ｔａＵ織を観察した結果
は、いずれも基地中にクロム炭化物及び微細黒鉛が均一
に分布した所期の組織であった。
は、いずれも基地中にクロム炭化物及び微細黒鉛が均一
に分布した所期の組織であった。
次に焼付試験（ファビリー試験）結果について説明する
。
。
ファビリー試験は第４図に示すようにテストビン（供試
材質によって作る）１１の一端を回転［１２にシアービ
ン１３によって固定し、その他端を一定荷重（負荷荷重
）のもとで一対のＶブロック１４゜１４で挟み付けなが
ら前記テストビン１１を回転させ、回転に要したトルク
から焼付の有無、程度を調べるもので、第２図は前記実
施例１の外殻材（第１表）の焼付性を、第３図は比較に
用いた従来の高クロム鋳鉄−例（黒鉛の晶出していない
）の焼付性を試験した結果のグラフである。なお上記従
来の高クロム鋳鉄の組成を第２表に示す。
材質によって作る）１１の一端を回転［１２にシアービ
ン１３によって固定し、その他端を一定荷重（負荷荷重
）のもとで一対のＶブロック１４゜１４で挟み付けなが
ら前記テストビン１１を回転させ、回転に要したトルク
から焼付の有無、程度を調べるもので、第２図は前記実
施例１の外殻材（第１表）の焼付性を、第３図は比較に
用いた従来の高クロム鋳鉄−例（黒鉛の晶出していない
）の焼付性を試験した結果のグラフである。なお上記従
来の高クロム鋳鉄の組成を第２表に示す。
第２．３図において縦軸はトルク（ｋｇ、 ｃｍ）及び
荷重（ｋｇ）で、横軸は試験開始後の経過時間（秒）を
示している。
荷重（ｋｇ）で、横軸は試験開始後の経過時間（秒）を
示している。
次 葉
第２表 従来の高りＴＩム鋳鉄例（比較材）の組成（重
量％） （残部は実質的にＦｅ） 実線のグラフは試験開始後時間と共にトルクの変化する
様子を示しており、破線のグラフは同荷重の変化を示し
ているもので、第３図の従来材のグラフでは試験開始後
１２秒で焼付が生じ始め、爾後強固に焼付の生じている
ことが判る。
量％） （残部は実質的にＦｅ） 実線のグラフは試験開始後時間と共にトルクの変化する
様子を示しており、破線のグラフは同荷重の変化を示し
ているもので、第３図の従来材のグラフでは試験開始後
１２秒で焼付が生じ始め、爾後強固に焼付の生じている
ことが判る。
これに対して本発明の実施例１の外殻材（第１表）では
試験開始後５４秒で焼付が始まり、６３秒後に到って相
当強（焼付いてはいるものの、前記従来材に比して溝か
に小さい値を示している。また実施例２の外殻材のファ
ビリー試験結果も実施例１の場合と殆ど同様であった。
試験開始後５４秒で焼付が始まり、６３秒後に到って相
当強（焼付いてはいるものの、前記従来材に比して溝か
に小さい値を示している。また実施例２の外殻材のファ
ビリー試験結果も実施例１の場合と殆ど同様であった。
なおＣｕ及びＳｉを前記限定範囲で含む場合も同効であ
ることを付記する。
ることを付記する。
ファビリー試験の試験条件は次のとおりである。
テストピン寸法−−−〜−一・）６．５ ｘ４０ｘ
（顛）■ブロック寸法−・−・−メ１２ テストピン回転数−３０Ｏｒｐｍ （０，１ｍ／５ｅｅ
）負荷荷重Ｐ・−−−−一−−−−−・・・−３５ｋｇ
試験環境−・・−−−一−・・−−−−一−−−−−無
潤滑（発明の効果） 以上に述べたとおり、本発明は外殻材質の高クロム鋳鉄
の成分組成を調整したことにより、同材質中の鋳造のま
＼で微細黒鉛を均一に晶出せしめることができたもので
、従来にない黒鉛を有する高クロムロールの提供を可能
としたものである。
（顛）■ブロック寸法−・−・−メ１２ テストピン回転数−３０Ｏｒｐｍ （０，１ｍ／５ｅｅ
）負荷荷重Ｐ・−−−−一−−−−−・・・−３５ｋｇ
試験環境−・・−−−一−・・−−−−一−−−−−無
潤滑（発明の効果） 以上に述べたとおり、本発明は外殻材質の高クロム鋳鉄
の成分組成を調整したことにより、同材質中の鋳造のま
＼で微細黒鉛を均一に晶出せしめることができたもので
、従来にない黒鉛を有する高クロムロールの提供を可能
としたものである。
そしてこのように組織中に黒鉛を有するものでは圧延時
における圧延材との接触が滑らかとなり、焼付試験の結
果からも明らかなように優れた耐焼付性を発揮するので
ある。耐焼付性に優れることは取りも直さす耐肌荒性の
向上につながり、これらのことは製品の圧延面にも好結
果を招来する。
における圧延材との接触が滑らかとなり、焼付試験の結
果からも明らかなように優れた耐焼付性を発揮するので
ある。耐焼付性に優れることは取りも直さす耐肌荒性の
向上につながり、これらのことは製品の圧延面にも好結
果を招来する。
更に滑らかな接触はロールの損耗を減少させる。
すなわち耐摩耗性の向上にも寄与しているのである。
なお本発明の複合高クロムロールでは外殻中のＣｒ含存
量が比較的少ないため、内殻へのＣｒの混入、拡散によ
る該内殻（軸芯材）の強靭性の劣化が少なくなることも
一つの特徴であると共に、黒鉛晶出効果が大きいにもか
＼わらずＮｉの含有量が比較的少ないことも存利な点で
、更には本発明における技術内容は中空複合ローラの類
にも適用できるなど本発明の工業的価値は著大である。
量が比較的少ないため、内殻へのＣｒの混入、拡散によ
る該内殻（軸芯材）の強靭性の劣化が少なくなることも
一つの特徴であると共に、黒鉛晶出効果が大きいにもか
＼わらずＮｉの含有量が比較的少ないことも存利な点で
、更には本発明における技術内容は中空複合ローラの類
にも適用できるなど本発明の工業的価値は著大である。
第１図は本発明に係る複合高クロムロールの構造例を概
略的に現わした断面図である。 第２図は本発明実施例の外殻材の焼付性を試験した結果
のグラフ、第３図は比較に用いた従来の高クロム鋳鉄−
例の焼付性を試験した結果のグラフである。 第４図は焼付性試験（ファビリー試験）の要領を示す説
明図である。 １・−外殻、２・−・内殻（軸芯）、１１〜テストビン
、工２−回転機、１３− シアーピン、１４−・−■ブ
ロック。 特 許 出 願 人 久保田鉄工株式会社第２図 猿直晴閏（秒） 第３凶 第４図
略的に現わした断面図である。 第２図は本発明実施例の外殻材の焼付性を試験した結果
のグラフ、第３図は比較に用いた従来の高クロム鋳鉄−
例の焼付性を試験した結果のグラフである。 第４図は焼付性試験（ファビリー試験）の要領を示す説
明図である。 １・−外殻、２・−・内殻（軸芯）、１１〜テストビン
、工２−回転機、１３− シアーピン、１４−・−■ブ
ロック。 特 許 出 願 人 久保田鉄工株式会社第２図 猿直晴閏（秒） 第３凶 第４図
Claims (1)
- （１）化学、組成が重量％で Ｃ：２．４〜３．４％ Ｎｉ：２．０〜４．５％ Ｓｉ
：２．０〜３．４％ Ｃｒ：５〜１０％ Ｍｎ：０．５
〜１．５％ Ｍｏ：０．４〜２．０％ Ｐ：０．１％以
下 Ｓ：０．０８％以下 Ｃｕ若しくはＳｎの１種又は２種を０．５〜４．０％残
部実質的にＦｅからなり、かつ組織中に黒鉛を晶出して
いる外殻と、高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄もしくは黒鉛鋳
鋼からなる内殻とを溶着一体化せしめてなることを特徴
とする黒鉛を有する高クロムロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28838485A JPH0227431B2 (ja) | 1985-12-20 | 1985-12-20 | Kokuenojusurukokuromurooru |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28838485A JPH0227431B2 (ja) | 1985-12-20 | 1985-12-20 | Kokuenojusurukokuromurooru |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62146239A true JPS62146239A (ja) | 1987-06-30 |
| JPH0227431B2 JPH0227431B2 (ja) | 1990-06-18 |
Family
ID=17729501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28838485A Expired - Lifetime JPH0227431B2 (ja) | 1985-12-20 | 1985-12-20 | Kokuenojusurukokuromurooru |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0227431B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0313542A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-22 | Kubota Corp | 耐摩耗性に優れた黒鉛晶出高モリブデン鋳鉄材 |
| JPH04126855U (ja) * | 1991-05-14 | 1992-11-18 | ニツカ株式会社 | 印刷機ドラムの洗浄シート供給装置 |
| CN100423862C (zh) * | 2006-12-12 | 2008-10-08 | 袁厚之 | 一种铸造高铬铁或铸造高铬钢钢管矫直辊 |
-
1985
- 1985-12-20 JP JP28838485A patent/JPH0227431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0313542A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-22 | Kubota Corp | 耐摩耗性に優れた黒鉛晶出高モリブデン鋳鉄材 |
| JPH04126855U (ja) * | 1991-05-14 | 1992-11-18 | ニツカ株式会社 | 印刷機ドラムの洗浄シート供給装置 |
| CN100423862C (zh) * | 2006-12-12 | 2008-10-08 | 袁厚之 | 一种铸造高铬铁或铸造高铬钢钢管矫直辊 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0227431B2 (ja) | 1990-06-18 |
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