JPS6214567B2 - - Google Patents

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JPS6214567B2
JPS6214567B2 JP53148436A JP14843678A JPS6214567B2 JP S6214567 B2 JPS6214567 B2 JP S6214567B2 JP 53148436 A JP53148436 A JP 53148436A JP 14843678 A JP14843678 A JP 14843678A JP S6214567 B2 JPS6214567 B2 JP S6214567B2
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JP
Japan
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peroxy
molecule
bonds
polymer
average molecular
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JP53148436A
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English (en)
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JPS5575414A (en
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Masaru Matsushima
Takeshi Komai
Masaharu Nakayama
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/097,627 priority patent/US4283512A/en
Priority to DE19792948152 priority patent/DE2948152A1/de
Priority to SE7909830A priority patent/SE446626B/sv
Priority to NL7908694A priority patent/NL7908694A/nl
Priority to GB7941467A priority patent/GB2037302A/en
Priority to FR7929512A priority patent/FR2442868A1/fr
Publication of JPS5575414A publication Critical patent/JPS5575414A/ja
Publication of JPS6214567B2 publication Critical patent/JPS6214567B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F283/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers provided for in subclass C08G
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B47/00Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase
    • C06B47/14Compositions in which the components are separately stored until the moment of burning or explosion, e.g. "Sprengel"-type explosives; Suspensions of solid component in a normally non-explosive liquid phase, including a thickened aqueous phase comprising a solid component and an aqueous phase
    • C06B47/145Water in oil emulsion type explosives in which a carbonaceous fuel forms the continuous phase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/28Oxygen or compounds releasing free oxygen
    • C08F4/32Organic compounds
    • C08F4/36Per-compounds with more than one peroxy radical

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、分子内にペルオキシ結合を有する重
合体に関するものである。詳しくは、エステル結
合を有するジアシル型ポリメリツクペルオキシド
で二重結合を有する単量体の1種を重合させて得
られる分子内にペルオキシ結合を有する重合体に
関するものである。 分子内にペルオキシ結合を有する重合体は、こ
れを重合開始剤として他の二重結合を有する単量
体の重合を行うことによつて、容易にブロツク共
重合体が得られるため極めて有用である。 エステル結合を有しないジアシル型ポリメリツ
クペルオキシドで二重結合を有する単量体を重合
させて、分子内にペルオキシ結合を有する重合体
を製造することは公知であり、いくつかの報告が
ある。 たとえば杉村らは、工化誌69巻718(1966)に
おいて、またエイ、イー、ウツドワード(A.E.
Woodward)らは、ジヤーナル・オブ・ポリマー
サイエンス〔J.Polymer Sci.〕14巻126(1954)、
同17巻51(1955)において、ポリフタロイルペル
オキシドを用いてスチレンを重合し、分子内にペ
ルオキシ結合を有するポリスチレンを得たことを
報告している。 またエヌ、エス、ツヴエツトコフ(N.S.
Tsvetkov)らは、ケミカル・アブストラクト
〔Chem.Abst.〕62巻5337c(1965)、同62巻13238f
(1965)、同70巻29399t(1969)およびヨーロツピ
アン・ポリマー・ジヤーナル・サプリメント
〔Eur.Polym.J.(Suppl.)〕489−493(1969)など
において、ポリメチレン結合を有するジアシル型
ポリメリツクペルオキシド
【式】(ここでnは2〜10、x は16〜35)〕を用いてスチレンやメタクリル酸メ
チルを重合し、分子内にペルオキシ結合を有する
ポリスチレンやポリメタクリル酸メチルを得たこ
とを報告している。 しかしながら、前記のような従来の分子内にペ
ルオキシ結合を有する重合体は、 (1) 前記のポリフタロイルペルオキシドやエステ
ル結合を有しないジアシル型ポリメリツクペル
オキシドが、二重結合を有する単量体や有機溶
媒に対する溶解性が極めて低いため、重合に際
して単量体100重量部に対して0.5〜1重量部程
度しか添加できない。 (2) 前記(1)の理由から収率よく目的の重合体を得
るためには、重合時間を大巾に長くするか、重
合温度を高める必要があり、その結果分子内に
導入されたペルオキシ結合が熱により開裂す
る、などの理由によつて、単位平均分子量あた
りに含有されるペルオキシ結合の数は極めて少
なく、たとえばペルオキシ結合を有するポリス
チレンの場合、平均分子量100000あたり、たか
だか1〜2個程度であつた。 またこれらの分子内にペルオキシ結合を有する
重合体は、二重結合を有する単量体が重合した重
合体ブロツクとペルオキシドブロツクとからなる
一種のブロツク共重体であることが報告されてい
るが、この場合にも使用する前記のポリフタロイ
ルペルオキシドやエステル結合を有しないジアシ
ル型ポリメリツクペルオキシドが、前記(1)の理由
により単量体に対して少量かつ狭い範囲でしか添
加できないため、得られる分子内にペルオキシド
結合を有する重合体中の重合体ブロツク部分の平
均分子量は狭い範囲に限定されたものであつた。 したがつて従来の分子内にペルオキシ結合を有
する重合体は、これを重合開始剤として他の二重
結合を有する単量体の重合を行つてブロツク共重
合体を製造するにあたり、開始剤としての活性が
弱く、その工業的価値はほとんど認められなかつ
た。 本発明の目的は、ブロツク共重合体を製造する
にあたり十分な活性を示し、工業的に価値のある
程度に分子内にペルオキシ結合を有する重合体を
提供することにある。 この目的は、エステル結合を有するジアシル型
ポリメリツクペルオキシドで二重結合を有する単
量体の1種を重合して得た分子内にペルオキシ結
合を有する重合体によつて達成された。 すなわち本発明の分子内にペルオキシ結合を有
する重合体は、一般式 (式中、R1は炭素数4〜10のアルキレン基を表わ
し、R2は炭素数2〜10のアルキレン基、(−
CH22O(CH2)−または(−CH22O(CH22O
(CH2)−を表わす。またnは2〜20である。) で示されるエステル結合を有するジアシル型ポリ
メリツクペルオキシドを用いて、一般式 CH2=CX1X2 (2) (式中、X1は、水素原子または−CH3を表わし、
X2は、X1が水素原子のとき
【式】
【式】塩素原子または
【式】を表わ し、さらにX1が−CH3のとき
【式】を表わ す。ただしこれらにおいてRは炭素数1〜8のア
ルキル基であり、R′は炭素数1〜17のアルキル
基である。) で示される二重結合を有する単量体の1種を重合
することによつて得られる〔−CH2−CX1X2〕−(た
だしX1、X2は一般式(2)の場合と同じ基を示す。)
で示される構成単位と
【式】(ただしR1、R2は 一般式(1)の場合と同じ基を示す。)で示される構
成単位とからなり、数平均分子量が10000〜
500000で、かつ分子内に1〜100個のペルオキシ
結合を有する重合体である。 本発明の重合体は、従来のペルオキシ結合を有
する重合体にくらべ平均分子量あたりはるかに多
くのペルオキシ結合を有し、かつ広範囲の平均分
子量およびペルオキシ結合の数を有しているとい
う特徴をもつている。 本発明で使用するエステル結合を有するジアシ
ル型ポリメリツクペルオキシドは、カルボン酸エ
ステルおよびジアシル型ペルオキシドを製造する
公知の方法で製造できる。たとえば一例を示すと
下記反応式のように、まず二塩基性酸塩化物
()とグリコール類()とを乾燥空気あるい
は乾燥窒素気流下で脱塩酸反応させ、分子内にエ
ステル結合を有する酸塩化物()を製造する。
ついでこの()を過酸化ソーダ水溶液中に少し
ずつ加え反応させる。この場合反応条件は、通常
のジアシル型ペルオキシド製造の場合とほぼ同様
の反応条件でさしつかえない。生成するエステル
結合を有するポリメリツクペルオキシド()は
固体であり、空気中あるいは真空下におくことに
より乾燥できる。 (式中、R1およびR2は(1)式で示す基と同じ基であ
り、nは2〜20である。) 代表的なエステル結合を有するジアシル型ポリ
メリツクペルオキシドとしては、たとえば (n=2〜20である。)などをあげることができ
る。 これらのエステル結合を有するジアシル型ポリ
メリツクペルオキシドは、第1表に示すように従
来のポリフタロイルペルオキシドやエステル結合
を有しないジアシル型ポリメリツクペルオキシド
にくらべて、二重結合を有する単量体や有機溶媒
に対する溶解性がはるかに高いため、重合に際し
て単量体に対して高濃度で使用でき、かつ重合時
間を大巾に短縮できる。そのため本発明の分子内
にペルオキシ結合を有する重合体中には、従来品
にくらべて単位平均分子量あたりはるかに多くの
ペルオキシ結合が導入されている。 また本発明で使用するエステル結合を有するジ
アシル型ポリメリツクペルオキシドは、重合に際
し単量体に対して低濃度から高濃度にわたつて広
範囲の濃度で使用できるため、本発明の分子内に
ペルオキシ結合を有する重合体は、広範囲のペル
オキシ結合の数および平均分子量を有する重合体
である。 したがつて本発明の重合体を用いるブロツク共
重合体の製造において、活性が強く効率よくブロ
ツク共重合体が製造でき、かつブロツク共重合体
の分子設計が広範囲にできる。
〔分子内にペルオキシ結合を有するポリスチレンの製造〕
(1) 塊状重合 ガラスアンプル(内径20mm、内容50ml)に、
スチレン単量体15部に 1.2部を溶解させた溶液を採取し、アンプル内
の空気を窒素ガスで置換させた後、アンプルの
上部を溶封し、75℃に保つたオイルバス中に浸
して3時間重合を行つた。 未重合のスチレン単量体および未反応のポリ
メリツクペルオキシドを分離するため、得られ
た固体の重合体を100mlのベンゼンに溶解さ
せ、これを大量のメタノール中に投じて分子内
にペルオキシ結合を有するポリスチレンを析出
させた。これを取し、最後に真空乾燥して白
色粉体の分子内にペルオキシ結合を有するポリ
スチレン14部を得た。 このポリスチレンについて、粘度法で平均分
子量を測定した結果約50000であつた。またヨ
ード分析によつて分子内に導入されたペルオキ
シ結合の数を測定した結果その数は3.0個(平
均値)であつた。また15%クロロホルム溶液と
し、赤外吸収スペクトルを測定した結果1850cm
-1と1780cm-1にポリメリツクペルオキシドのジ
アシルペルオキシ基によるカルボニルの吸収帯
が確認された。 次にこのポリスチレン1.5gを50mlのベンゼ
ンに溶解させ、これをナトリウムメトキシド2
gとメタノール8gの溶液と混合撹拌させなが
ら、62℃で2時間分子内に導入されたペルオキ
シ結合のアルカリ開裂反応を行つた。反応液を
大量のメタノール中に投じて、析出したポリス
チレンを取し、最後に真空乾燥して白色粉体
のポリスチレン1.3gを得た。 このアルカリ開裂後のポリスチレンについ
て、粘度法で平均分子量を測定した結果約
23000であつた。また15%クロロホルム溶液と
し、赤外吸収スペクトルを測定した結果1805cm
-1と、1780cm-1のカルボニルの吸収帯は消失し
ていた。またヨード分析の結果ヨードの遊離は
認められなかつた。 以上の結果から、得られたポリスチレン中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されて
いることが確認された。 (2) 懸濁重合 温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス
製反応器に、0.7%ポリビニルアルコール水溶
液250部を仕込み、引き続いてスチレン単量体
100部に 8部を溶解させた溶液を仕込んだ。反応器内の
空気を窒素ガスで置換させながら撹拌下、75℃
で3時間重合を行つた。生成した重合物を取
し、水洗の後ベンゼンに溶解させ、これを大量
のメタノール中に投じて重合物を析出させ、こ
れを取し、最後に真空乾燥して白色粉体の分
子内にペルオキシ結合を有するポリスチレン99
部を得た。 このポリスチレンについて、粘度法で平均分
子量を測定した結果約49000であつた。またヨ
ード分析により分子内に導入されたペルオキシ
結合の数を測定した結果その数は2.8個(平均
値)であつた。また15%クロロホルム溶液と
し、赤外吸収スペクトルを測定した結果1805cm
-1と1780cm-1にポリメリツクペルオキシドのジ
アシルペルオキシ基によるカルボニル吸収帯が
確認された。 次に、前記(1)と同様の方法でアルカリ開裂反
応を行つて得たポリスチレンについて、その物
性を測定したところ以下の結果を得た。 粘度法による平均分子量:約21000 赤外吸収スペクトル:1805cm-1と1780cm-1のカ
ルボニル吸収帯は消失していた。 ヨード分析:ヨードの遊離は認められず。 以上の結果から、得られたポリスチレン中に
はその分子内にペルオキシ結合が導入されてい
ることが確認された。 (3) 溶液重合 温度計、撹拌器、還流冷却器を備えたガラス
製反応器に、スチレン単量体25部、 2部およびベンゼン25部からなる溶液を仕込
み、反応器内の空気を窒素ガスで置換させなが
ら撹拌下、75℃で3時間重合を行つた。 重合液を大量のメタノール中に投じて重合物
を析出させ、これを取し、最後に真空乾燥し
て白色粉体の分子内にペルオキシ結合を有する
ポリスチレン2部を得た。 このポリスチレンについて、粘度法で平均分
子量を測定した結果約45000であつた。またヨ
ード分析により分子内に導入されたペルオキシ
結合の数を測定した結果その数は2.5個(平均
値)であつた。また15%クロロホルム溶液と
し、赤外吸収スペクトルを測定した結果1805cm
-1と1780cm-1にポリメリツクペルオキシドのジ
アシルペルオキシ基によるカルボニル吸収帯が
確認された。 次に、前記(1)と同様の方法でアルカリ開裂反
応を行つて得たポリスチレンについて、その物
性を測定したところ以下の結果を得た。 粘度法による平均分子量:約23000 赤外吸収スペクトル:1805cm-1と1780cm-1のカ
ルボニル吸収帯は消失していた。 ヨード分析:ヨードの遊離は認められず。 以上の結果から、得られたポリスチレン中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されて
いることが確認された。 実施例 2 〔分子内にペルオキシ結合を有するポリスチレ
ンの製造〕 のかわりに を用いる以外は、実施例1(2)と同様の方法で操作
して、白色粉体の分子内にペルオキシ結合を有す
るポリスチレン97部を得た。 このポリスチレンについて、粘度法で平均分子
量を測定した結果約49000であつた。またヨード
分析により分子内に導入されたペルオキシ結合の
数を測定した結果その数は3.2個(平均値)であ
つた。また15%クロロホルム溶液とし、赤外吸収
スペクトルを測定した結果1805cm-1と1780cm-1
ポリメリツクペルオキシドのジアシルペルオキシ
基によるカルボニル吸収帯が確認された。 次に、実施例1(1)と同様の方法でアルカリ開裂
反応を行つて得たポリスチレンについて、その物
性を測定したところ以下の結果を得た。 粘度法による平均分子量:約20000 赤外吸収スペクトル:1805cm-1と1780cm-1のカル
ボニル吸収帯は消失していた。 ヨード分析:ヨードの遊離は認められず。 以上の結果から、得られたポリスチレン中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されてい
ることが確認された。 実施例 3 〔分子内にペルオキシ結合を有するポリ酢酸ビ
ニルの製造〕 (1) 懸濁重合 温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス
製反応器に、2%ポリビニルアルコール水溶液
300部を仕込み、引き続き酢酸ビニル単量体100
部に 5部を溶解させて溶液を仕込んだ。反応器内の
空気を窒素ガスで置換させながら撹拌下、60℃
で3時間重合を行つた。生成した重合物を取
し、水洗の後ベンゼンに溶解させ、これを大量
の石油エーテル中に投じ重合物を析出させ、こ
れを取し、最後に真空乾燥して白色粉体の分
子内にペルオキシ結合を有するポリ酢酸ビニル
97部を得た。 このポリ酢酸ビニルについて、粘度法で平均
分子量を測定した結果約330000であつた。また
ヨード分析により分子内に導入されたペルオキ
シ結合の数を測定した結果その数は32.7個(平
均値)であつた。 次に実施例1(1)と同様の方法(ただし、再沈
澱溶媒として石油エーテルを使用)でアルカリ
開裂反応を行つて得たポリ酢酸ビニルについ
て、粘度法で平均分子量を測定した結果約
52000であつた。またヨード分析の結果ヨード
の遊離は認められなかつた。 以上の結果から、得られポリ酢酸ビニル中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されて
いることが確認された。 (2) 溶液重合 温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス
製反応器に、酢酸ビニル単量体25部、 2.5部およびベンゼン25部からなる溶液を仕込
み、反応器内の空気を窒素ガスで置換させなが
ら撹拌下、60℃で1時間重合を行つた。重合液
を大量の石油エーテル中に投じて重合物を析出
させ、これを取し、最後に真空乾燥して白色
粉体の分子内にペルオキシ結合を有するポリ酢
酸ビニル20部を得た。 このポリ酢酸ビニルについて、粘度法で平均
分子量を測定した結果約180000であつた。また
ヨード分析により分子内に導入されたペルオキ
シ結合の数を測定した結果その数は91個(平均
値)であつた。 次に、実施例1(1)と同様の方法(ただし、再
沈澱溶媒として石油エーテルを使用)でアルカ
リ開裂反応を行つて得たポリ酢酸ビニルについ
て、粘度法で平均分子量を測定した結果約
38000であつた。またヨード分析の結果ヨード
の遊離は認められなかつた。 以上の結果から、得られたポリ酢酸ビニル中
には、その分子内にペルオキシ結合が導入され
ていることが確認された。 比較例 〔分子内にペルオキシ結合を有するポリ酢酸ビ
ニルの製造〕 温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス製
反応器に、2%ポリビニルアルコール水溶液300
部を仕込み、引き続いて酢酸ビニル単量体100部
にポリセバコイルペルオキシド0.5部を溶解させ
た溶液を仕込んだ。反応器内の空気を窒素ガスで
置換させながら撹拌下、60℃で8時間重合を行つ
た。生成した重合物を取し、水洗の後ベンゼン
に溶解させ、これを大量の石油エーテル中に投じ
て重合物を析出させ、これを取し、最後に真空
乾燥して白色粉体の分子内にペルオキシ結合を有
するポリ酢酸ビニル90部を得た。 このポリ酢酸ビニルについて、粘度法で平均分
子量を測定した結果約520000であつた。またヨー
ド分析により分子内に導入されたペルオキシ結合
の数を測定した結果その数は6.3個(平均値)で
あつた。 次に、実施例1(1)と同様の方法(ただし、再沈
澱溶媒として石油エーテルを使用)でアルカリ開
裂反応を行つて得たポリ酢酸ビニルについて、粘
度法で平均分子量を測定した結果約200000であつ
た。またヨード分析の結果ヨードの遊離は認めら
れなかつた。 以上の結果から、得られたポリ酢酸ビニル中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されてい
ることが確認されたが、ポリセバコイルペルオキ
シドは酢酸ビニル単量体に対する溶解度が小さい
ために、本発明の分子内にペルオキシ結合を有す
るポリ酢酸ビニルにくらべて、ペルオキシ結合の
数は、単位平均分子量あたりはるかに少ないこと
がわかる。 実施例 4 〔分子内にペルオキシ結合を有するポリ塩化ビ
ニルの製造〕 ステンレス製オートクレーブに0.2%ポリビニ
ルアルコール水溶液120部を仕込み、オートクレ
ーブ内の空気を窒素ガスで置換させた後、 の10%トルエン溶液20部、つづいて塩化ビニル単
量体40部を仕込んだ。オートクレーブを回転撹拌
し、58℃で4時間重合を行つた。生成した重合物
を取し、水洗の後テトラヒドロフランに溶解さ
せ、これを大量のメタノール中に投じて重合物を
析出させ、これを取し、最後に真空乾燥して白
色粉体の分子内にペルオキシ結合を有するポリ塩
化ビニル36部を得た。 このポリ塩化ビニルについて、粘度法で平均分
子量を測定した結果約30000であつた。またヨー
ド分析により分子内に導入されたペルオキシ結合
の数を測定した結果その数は3.6個(平均値)で
あつた。 次に、実施例1(1)と同様の方法(ただし、溶媒
としてベンゼンのかわりにテトラヒドロフランを
使用)でアルカリ開裂反応を行つて得たポリ塩化
ビニルについて、粘度法で平均分子量を測定した
結果約10000であつた。またヨード分析の結果ヨ
ードの遊離は認められなかつた。 以上の結果から、得られたポリ塩化ビニル中に
は、その分子内にペルオキシ結合が導入されてい
ることが確認された。 実施例 5〜10 〔分子内にペルオキシ結合を有するポリアクリ
ル酸エステルおよびポリメタクリ酸エステルの
製造〕 温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス製
反応器に、第2表の配合にしたがつて単量体、 からなるペルオキシドおよび溶媒を仕込み、反応
器内の空気を窒素ガスで置換させながら撹拌下、
第2表に示した重合条件下で重合を行つた。重合
液を大量のメタノール中に投じて重合物を析出さ
せ、これを取し、最後に真空乾燥して相当する
分子内にペルオキシ結合を有する重合体を得た。 この重合体について、粘度法で平均分子量を測
定するとともに、ヨード分析により分子内に導入
されたペルオキシ結合の数を測定した。その結果
を第3表に示す。 次に、実施例1(1)と同様の方法でアルカリ開裂
反応を行つて得た重合体について、粘度法で平均
分子量を測定した結果、開裂前にくらべていづれ
も1/3〜1/6に低下していた。またヨード分析の結
果ヨードの遊離は認められなかつた。 以上の結果から、得られた重合体中には、その
分子内にペルオキシ結合が導入されていることが
確認された。
【表】
【表】
〔スチレン−メタクリル酸メチルブロツク共重合体の製造〕
温度計、撹拌機、還流冷却器を備えたガラス製
反応器に、0.7%ポリビニルアルコール水溶液250
部を仕込み、引き続きメタクリル酸メチル単量体
80部に実施例1(1)で製造した分子内にペルオキシ
結合を有するポリスチレン20部を溶解させた溶液
を仕込んだ。反応器内の空気を窒素ガスで置換さ
せながら撹拌下、70℃で5時間重合を行つた。生
成した重合物を取し、水洗の後真空乾燥して白
色パール状のスチレン−メタクリル酸メチルブロ
ツク共重合体96部を得た。(収率:96%、メタク
リル酸メチル単量体の重合転化率:95%) このブロツク共重合体について、ソツクスレー
抽出器を用いて、熱アセトニトリルで8時間抽出
を行いメタクリル酸メチルの単独重合体を分離
し、ついで熱シクロヘキサンで8時間抽出を行い
スチレンの単独重合体を分離した。残分をブロツ
ク共重合体とし、次式によりブロツク効率を求め
た。 ブロツク効率(%)=ブロツク共重合したメタクリル酸メチルの量/系中で重合したメタクリル酸メチ
ルの量×100 その結果、ブロツク効率は87.5%であり、効率
よくブロツク共重合していることが判明した。 参考例 2 〔酢酸ビニル−メタクリル酸メチルブロツク共
重合体の製造〕 メタクリル酸メチル単量体90部とベンゼン100
部に、実施例3(1)で製造した分子内にペルオキシ
結合を有するポリ酢酸ビニル10部を溶解させて調
製した混合液を15部ずつ5本のガラスアンプル
(内径20mm、内容50ml)に採取し、アンプル内の
空気を窒素ガスで置換させた後上部を溶封し、70
℃に保つたオイルバス中に浸して5時間重合を行
つた。この間1時間毎にガラスアンプルを取り出
し、重合液を大量の石油エーテル中に投じて重合
物を析出させ、これを取し、最後に真空乾燥し
てメタクリル酸メチル単量体の重合転化率を求め
た。また比較例で製造した分子内にペルオキシ結
合を有するポリ酢酸ビニルを用いて同様に操作し
て、メタクリル酸メチル単量体の重合転化率を求
めた。その結果を第4表に示す。
【表】 第4表から、本発明の分子内にペルオキシ結合
を有するポリ酢酸ビニルの方が活性が強く、効率
よくブロツク共重合体を製造できることがわか
り、工業的に有利であることが明白である。 以上のように、本発明の分子内にペルオキシ結
合を有する重合体は、平均分子量100000あたり5
〜50個のペルオキシ結合を有しており、従来の分
子内にペルオキシ結合を有する重合体にくらべ、
単位平均分子量あたり、はるかに多くのペルオキ
シ結合を有していることがわかる。 また本発明の分子内にペルオキシ結合を有する
重合体は、従来品にくらべて広範囲の平均分子量
およびペルオキシ結合の数を有していることがわ
かる。 これらのことは、本発明品を重合開始剤として
他の二重結合を有する単量体を重合し、ブロツク
共重合体を製造するに際して、活性が強く、効率
よくブロツク共重合体を製造できることを示して
おり、かつブロツク共重合体の分子設計が広範囲
にわたつてできることを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔−CH2−CX1X2〕− (式中、X1は、水素原子または−CH3を表わし、
    X2は、X1が水素原子のとき【式】 【式】塩素原子または【式】を表わ し、さらにX1が−CH3のとき【式】を表わ す。ただしこれらにおいてRは炭素数1〜8のア
    ルキル基であり、R′は炭素数1〜17のアルキル
    基である。) で示される構成単位と 一般式 (式中、R1は炭素数4〜10のアルキレン基を表わ
    し、R2は炭素数2〜10のアルキレン基、(−
    CH22O(CH2)−または(−CH22O(CH22O
    (CH2)−を表わす。) で示される構成単位とからなり、数平均分子量が
    10000〜500000で、かつ分子内に1〜100個のペル
    オキシ結合を有する重合体。
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