JPS6214546Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、業務用あるいは一般家庭用として使
用する氷削り兼氷粉砕機に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の氷削り兼氷粉砕機はなく、それ
ぞれ氷削り機、氷粉砕機単能機として存在してい
るため、置き場所をとつたり、価格的に高価にな
るという問題があつた。

考案の目的 本考案はこのような従来の問題を解決し、１台
で氷の切削と粉砕の両方の作業ができる氷削り兼
氷粉砕機を提供することを目的とするものであ
る。

考案の構成 上記目的を達成するために本考案の氷削り兼氷
粉砕機は、本体内部に、前傾した円筒形貯氷室
と、この貯氷室内に位置する回転羽根を回転させ
る電動機を設け、前記円筒形貯氷室は前側壁部に
切削刃と、内部に出し入れされる粉砕刃と、氷削
り、氷粉砕時の両方の氷塊排出を兼ねる氷塊排出
口を有し、かつ前記回転羽根は、回転軸に取付け
られる本体部と、この本体部に設けられ、かつ同
一形状の複数枚の羽根部とで構成し、さらに前記
複数枚の羽根部に複数個の穴または外周端に位置
する切欠きのいずれか一方、もしくは両方を設け
たもので、この構成によれば、粉砕刃の出し入れ
を操作することにより、一つの貯氷室で、氷の切
削と粉砕を行なうことができ、また氷塊排出口が
氷削り、氷粉砕時の両方の氷塊排出を兼ねている
ため、構成的にも氷削りと氷粉砕の両方の排出口
を設けたものに比べ、簡略化されたものとなり、
したがつて、コスト的にも安価に得られるととも
に、使い勝手の点でも非常に良好となり、しかも
本体部と、同一形状の複数枚の羽根部とで構成し
た回転羽根における複数枚の羽根部に複数個の穴
または外周端に位置する切欠きのいずれか一方、
もしくは両方を設けているため、回転羽根の回転
時における風音の発生も確実に防止することがで
きるものである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例に
ついて説明する。第１図〜第６図において、１は
氷削り兼粉砕機本体（以下本体と称す）で、この
本体１の内部上方には円筒形貯氷室２を設け、か
つこの貯氷室２の内底部外周には、溝２ａを有
し、この溝２ａの最も低い所には水抜き穴２ｂを
有している。そしてこの水抜き穴２ｂにはホース
３が接続され、前記貯氷室２で発生した水を水受
皿４に導いている。また貯氷室２の内部には、貯
氷室１の中心に軸支された回転羽根４を有し、こ
の回転羽根４は、貯氷室２の氷を側壁に押しつけ
る役目をなす。また貯氷室２の前側壁部には第３
図〜第６図に示すように、切削刃６と、粉砕刃７
および氷塊排出口８が設けられ、かつ切換レバー
９を操作することにより、粉砕刃７が、貯氷室１
の内部へ入つたり出たりする構造になつている。
また、それと同時に排出口蓋１０が前後すること
により、氷塊排出口８の大きさが変化する。切削
刃６は、調整つまみ１１を操作することにより、
その出代が調整でき、氷の切削あらさを変えるこ
とができる。また前記本体１の内方下部には、電
動機１２が設置され、かつこの電動機軸１２ａの
先端には遊星歯車で構成される減速機１３が接続
されており、この減速機１３により電動機１２の
回転が減速され、回転軸１４を通じて回転羽根５
に伝達されている。

前記回転羽根５は第２図に示すように、回転軸
１４に取付けられる本体部５ａと、この本体部５
ａに設けられ、かつ同一形状の複数枚の羽根部５
ｂとで構成し、さらに前記複数枚の羽根部５ｂに
は複数個の穴５ｃと外周端に位置して切欠き５ｄ
を設けている。さらに本体１の上部には、スイツ
チ１５、安全スイツチ１６を有しており、本体蓋
１７が開いた状態では、安全スイツチ１６を
OFFにして、回転羽根５が回転しない安全構造
にしている。

上記構成において動作を説明する。本体蓋１７
を開けて貯氷室２内に氷を入れ、再び本体蓋１７
を閉じてスイツチ１５を入れると、回転羽根５が
回転し、氷を貯氷室２の側壁に押しつける。この
場合、粉砕刃７が貯氷室２内に突出しているとき
は、氷は粉砕刃７に当つてくだけ、大きく開口し
た氷塊排出口８からクラツシユ氷が排出される。
また切換レバー９を操作し、粉砕刃７を貯氷室２
内からひつこめて外に出すと、氷は切削刃６に接
触するため、切削される。このように、切換レバ
ー９の操作だけで氷の切削と粉砕ができるという
すぐれた効果を奏するものである。また貯氷室２
の内容積を大きくし、それに伴つて回転羽根５を
大きくした場合、風音が大きくなるものである
が、本考案の一実施例においては回転羽根５の羽
根部５ｂに複数個の穴５ｃと、外周端に位置して
切欠き５ｄを設けているため、風音の発生を防止
することができるものである。

なお、上記一実施例においては、回転羽根部５
ｂに複数個の穴５ｃと、外周端に位置して切欠き
５ｄを設けたものについて説明したが、複数個の
穴５ｃと切欠き５ｄのいずれか一方を設けてもよ
いものである。

考案の効果 以上のように本考案の氷削り兼氷粉砕機は、本
体内部に、前傾した円筒形貯氷室と、この貯氷室
内に位置する回転羽根を回転させる電動機を設
け、前記円筒形貯氷室は前側壁部に切削刃と、内
部に出し入れされる粉砕刃と、氷削り、氷粉砕時
の両方の氷塊排出を兼ねる氷塊排出口を有し、か
つ前記回転羽根は、回転軸に取付けられる本体部
と、この本体部に設けられ、かつ同一形状の複数
枚の羽根部とで構成し、さらに前記複数枚の羽根
部に複数個の穴または外周端に位置する切欠きの
いずれか一方、もしくは両方を設けたもので、前
記粉砕刃の出し入れを操作することにより、一つ
の貯氷室で、氷の切削と粉砕を行なうことがで
き、また氷塊排出口が氷削り、氷粉砕時の両方の
氷塊排出を兼ねているため、構成的にも氷削りと
氷粉砕の両方の排出口を設けたものに比べ、簡略
化されたものとなり、したがつて、コスト的にも
安価に得られるとともに、使い勝手の点でも非常
に良好となり、しかも本体部と、同一形状の複数
枚の羽根部とで構成した回転羽根における複数枚
の羽根部に複数個の穴または外周端に位置する切
欠きのいずれか一方、もしくは両方を設けている
ため、回転羽根の回転時における風音の発生も確
実に防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す氷削り兼氷粉
砕機の断面図、第２図は回転羽根の斜視図、第３
図は氷切削の状態を示す一部断面上面図、第４図
は氷粉砕の状態を示す一部断面上面図、第５図は
氷切削状態を示す部分斜視図、第６図は氷粉砕状
態を示す部分斜視図である。 １……本体、２……円筒形貯氷室、５……回転
羽根、５ａ……本体部、５ｂ……羽根部、５ｃ…
…穴、５ｄ……切欠き、６……切削刃、７……粉
砕刃、８……氷塊排出口、１２……電動機、１３
……減速機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内部に、前傾した円筒形貯氷室と、この貯
   氷室内に位置する回転羽根を回転させる電動機を
   設け、前記円筒形貯氷室は前側壁部に切削刃と、
   内部に出し入れされる粉砕刃と、氷削り、氷粉砕
   時の両方の氷塊排出を兼ねる氷塊排出口を有し、
   かつ前記回転羽根は、回転軸に取付けられる本体
   部と、この本体部に設けられ、かつ同一形状の複
   数枚の羽根部とで構成し、さらに前記複数枚の羽
   根部に複数個の穴または外周端に位置する切欠き
   のいずれか一方、もしくは両方を設けた氷削り兼
   氷粉砕機。