JPS6214524Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は燃焼室、油タンク等を有する温風暖房
機の改良に関する。

従来の温風暖房機は第１図に示すように暖房機
本体１内を燃焼室２、熱交換器３等を有する高温
側と、油タンク４、油量調節器５等の電装部品等
を有する低温側とに遮熱板６にて区画し、高温側
の熱が低温側の各部へ影響を与えないようにして
いる。しかしながら、この本体１の前面に前面板
を取り付けた際、遮熱板６の前端面と前面板裏面
との間に隙間が生じ温風が低温側へ流入するた
め、従来は第２図に示す如く前面板７裏面に断熱
材８，９，１０を貼り付け、この断熱材８，９，
１０の後端面を、上記遮熱板６の前端面に当接さ
せることにより温風の流入を防止していた。とこ
ろが前面板７は中央部にルーバー部（温風吹出
部）１３が形成されているため、裏面に凹凸が出
来ており、３個の厚さの異なる断熱材８，９，１
０を用意して各々対応箇所に貼り付け、後端面を
面一にする必要があつた。又、この断熱材８，
９，１０はシール効果を高めるため弾力性を有す
る材料を使用するが反面強度が弱く、破損しやす
い上高価であるのでコストアツプになるなどの問
題点があつた。特に、断熱材８，１０はかなりの
厚さがあるため、遮熱板６に圧接した際左右何れ
かにたわみ、その不均一な力によつてはがれたり
腰折れしたりする欠点が顕著であつた。しかも、
別個の断熱材８，９，１０を個々に貼り付けるた
め各断熱材８，９，１０間に隙間１４，１５がで
き、この間から温風が洩れるという問題もあつ
た。

本考案はこのような欠点を除去するために成さ
れたものである。以下、その一実施例を第３，４
図に従つて詳細に説明する。第３図において１６
は前面板７の裏面に固定された一体ものの前板支
持金具で、一枚板を断面コ字状に折曲し、その両
側片前端を前面板７裏面に接合固定している。こ
の金具１６はルーバー部１３に対応する部分が凹
んでおりこの凹みにルーバー部１３が嵌合してい
る。従つて、金具１６の後端面は同一高さの平坦
面となつており、この上に薄い断熱材１７が貼り
付けられている。このようにすれば第４図のよう
に本体１に前面板７を取り付けた際、上記金具１
６に支持された断熱材１７が遮熱板６の前端に密
着し、温風の流入を完全に遮断することができ
る。なお、１８は対流フアン用のガードである。
上記金具は前面板７を上下一体に補強するため、
前面板７の強度をアツプすると共に、断熱材１７
を薄く且つしつかり固定するので、当該断熱材部
分のたわみを防止して破損を著しく減少させるこ
とができる。

叙上のように本考案によれば前面板裏面に前板
支持金具を設け、この金具に断熱材を設けたの
で、温風流入防止用の断熱材を従来よりも薄くで
き、しかも簡単、確実に取り付けることができ
る。従つて従来、断熱材が厚いために生じていた
断熱材のはがれ、腰折れ現象を防止することがで
き、温風の低温側への流入を長期間に亘つて確実
に阻止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図：温風暖房機の前面板を取り除いた状態
の概略正面図、第２図：従来の前面板の背面側斜
視図、第３図：本考案温風暖房機の前面板の背面
斜視図、第４図：本考案温風暖房機の簡略側断面
図。 符号、１：暖房機本体、６：遮熱板、７：前面
板、１６：前板支持金具、１７：断熱材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 暖房機本体を、燃焼室を有する高温側と電装部
   品及び油タンクを有する低温側とに区画する遮熱
   板を装備すると共に、この暖房機本体前面を前面
   板にて蓋する構造の温風暖房機において、 上記前面板内面の上記遮熱板に対応する部分に
   一体ものの前板支持金具を固定し、この前板支持
   金具の後端面をほぼ平坦面と成してこの後端面に
   断熱材を設け、 上記前面板にて上記暖房機本体前面を蓋した状
   態において、上記断熱材が上記遮熱板の前端面に
   密接するようにしたことを特徴とする温風暖房
   機。