JPS6214512Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレンジフードに係り、外から見たと
き、汚れが目立ちにくい副吸気口と、この副吸気
口で効率よく油煙等を捕集できる構造を提供する
ことを目的とする。

従来は、第１図〜第２図に示すようにレンジフ
ードのフード部分１０１が一体となつており、ま
た副吸込口１０２が下部に開く方向に傾斜したフ
ードの前面の上部に設けられているために、油煙
等の換気にともない副吸込口１０２のまわりに汚
れが付着し、外から見ると汚れが目立ち見苦しか
つた。そして、フードの前面にそつて上昇する油
煙等は、副吸気口１０２にすべては捕集されずに
そのまま上昇して漏れてしまうという欠点もあつ
た。

本考案は、上記従来の欠点を解消するもので、
以下にその一実施例を第３図〜第４図にもとずい
て説明する。

図において、１は前面と下面を開口し上面に吐
出用穴を設け、その穴に送風機２の吐出口を合せ
て、前方に吸込口３がくるように送風機２を配設
したフード本体であり、前方を、引掛け用金具８
とツマミ９によりフロントフード４を取付けて、
覆つている。フロントフード４は下から調理によ
つて発生する油煙を捕集し、上部で上記フード本
体１との間に上方を向いた副吸気口５を設けて、
漏れた油煙を上記送風機に誘導している。そし
て、フード本体１の上面には、屋外に排気するた
めのダクトと接続するアダプタ６をねじ止め等で
固定している。また上記アダプタ６の前方、すな
わち上記フロントフード４の副吸気口５の後方で
かつフード本体１の上面には、前方からアダプタ
６が見えないように、直立して幕板７が取付けら
れている。

上記構成において、調理により発生した油煙が
十分にフード本体１の下面から捕集されず、上部
に逃げたとき、フロントフード４上部の副吸気口
５から捕集される。このとき、油煙はフロントフ
ード４の前面にそつて上昇していくが、上方には
幕板７が直立して取付けられているため、この幕
板７に阻止されて後方には流れていかず、さらに
この幕板７の前方には副吸気口５が上方すなわち
幕板７側を向いて設けられているので、上昇して
いつた油煙はほとんどが副吸気口５から吸気さ
れ、効率よく捕集されることとなる。また、副吸
気口５が上方を向いていることにより、油煙が通
過するとき付着する汚れは下から見えず、外観
上、いつもきれいな状態で使用ができる。また、
上記フロントフード４は上部を第４図のように金
具８により引掛けており、下部をツマミ９で止め
ているので自在に着脱ができ、容易に掃除ができ
る。また、フード本体の高さが、第２図および第
３図で示すように、従来の高さＡより幕板７の分
Ｂだけ小さくできているので、フード本体１の中
に体を入れなくて十分フード内の掃除ができ、危
険性が少なくなるという効果が生じる。

このように本考案によれば、副吸気口からの捕
集効率がすぐれ、かつ副吸気口の汚れが目立た
ず、さらにユーザがフード本体を掃除するときも
容易にでき、危険性が少なくなるという効果を発
揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレンジフードの取付図、第２図
は同断面図、第３図は本考案の一実施例によるレ
ンジフードを示す断面図、第４図は同要部分解斜
視図である。 １……フード本体、２……送風機、４……フロ
ントフード、５……副吸気口、６……アダプタ、
７……幕板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面と前面を開口し、内部に、上面に吐出すよ
   うに設置された送風機が収納されたフード本体
   と、上記フード本体の前面を所定の間隔を存して
   覆うように取付けられると共に、前記フード本体
   との間に上方に開口して副吸気口を形成するフロ
   ントフードと、上記フード本体の上面で送風機の
   吐出口に取付けられ、ダクトとの接続を可能とす
   るアダプタと、上記フード本体の上面前方部に直
   立して取付けられた幕板とからなるレンジフー
   ド。