JPS62144864A

JPS62144864A - 造塊方法

Info

Publication number: JPS62144864A
Application number: JP28711785A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Suzuki; 喜代志鈴木; Denjiro Otsuga; 大津賀　伝次郎
Original assignee: Daido Steel Co Ltd
Current assignee: Daido Steel Co Ltd
Priority date: 1985-12-20
Filing date: 1985-12-20
Publication date: 1987-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、溶融金属を造塊するのに利用される造塊方
法に関するものである。

（従来の技術）種々の炉で溶製された溶融金属は、例えば、取鍋から連
続鋳造鋳型に供給されて当該鋳型の下方より凝固鋳片と
してｉ１！続的に引き出され、あるいは取鍋から上注ぎ
もしくは下注ぎにより造塊鋳型内に供給されて当該鋳型
内で凝固することにより鋳塊とされ、その後分塊圧延、
製品圧延や鍛造等に供される。

これらのうち、鋳塊の製造に使用される造塊鋳型は、定
盤上に複数設置されているのがｆｆ通であり、￥ｌｆｌ
後込後固収縮によって鋳塊の上部に形成される引は巣が
浅くなるようにするとともに、偏析を上部に集めて本体
部分の均質性を高めるようにするために、鋳型の上部に
断熱押枠を設けることも多い。

そのほか、鋳型の側壁内面の全体に断熱押枠を設けると
共に、鋳型の下部を水冷構造として、溶融金属を当該鋳
型の下部より一方向凝固させることによって、鋳塊の均
質性をより一層高めうるようにすることも行われる。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、鋳型の側壁内面の上部のみもしくは全体
に断熱押枠を設けた場合には、前記断熱押枠と接触する
部分の鋳塊の表面性状かあまり良くなく１表面疵となり
やすいという問題点があった。

この発明は、上述した従来の問題点に着目してなされた
もので、Ｍ塊の表面性状を良好なものとすると同時に、
内部組織の均質化をはかり、とくに鋳型の内壁面に断熱
押枠を設けているときでも、当該断熱押枠と接触した鋳
塊の表面部分の性状を良好なものとすることが可能であ
る造塊方法を提供することを目的としている。

［発明の構成］（問題点を解決するための手段）この発明は、辷注ぎまたは下注ぎ等により鋳型内に溶融
金属を鋳込んで当該鋳型内で凝固させるノ告塊方法にお
いて、前記鋳型内の溶融金属を電磁ハシ拌するようにし
たことを特（敦としている。

第１図はこの発明の一実施態様を示す図であって、１は
定盤、２はステンレス鋼、高Ｍｎ鋼、セラミンクスなど
の非磁性材料からなりかつ定盤１上に設置した鋳型、３
は鋳型２の内壁面全体に設けた断熱押枠、４はＰｊ型２
の外周部に配設した上下二段の電磁ハシ拌コイル、５は
定盤１内に設けた冷却水通路、６は鋳型２内に上注ぎし
た溶融金属である。

そこで、造塊に際しては、図示しない炉において溶製し
た溶融金属６を鋳型２の上部より上注ぎし、鋳込みにあ
わせて上下二段の電磁攪拌コイル４に順次通電して、鋳
型２内の溶融金属６をほぼ水平方向に攪拌しつつ鋳込み
を続行し、鋳込み終了後に適当な時間電磁攪拌を継続し
て溶融金属６を凝固させる。この場合、鋳型２の底部は
水冷されかつ鋳型２の内壁面には断熱押枠３が設けであ
るため、溶融金属６は一方向凝固となることから、鋳塊
の内部品質を均一なものにすることができると同時に、
鋳塊の上部における引は巣を浅いものとすることができ
、鋳込み中に電磁攪拌しているため、とくに断熱押枠３
と接触する鋳塊の表面性状を著しく良好なものにするこ
とができ、表面疵の発生を大幅に低減することが可能と
なる。

第２図はこの発明の他の実施態様を示す図であって、１
１は定盤、１２はステンレス鋼、高Ｍ　ｎ　鋼、セラミ
ックスなどの非磁性材料からなりかつ定盤１１上に設：
ａ　Ｌだ鋳型、１３は鋳型１２の上部内壁面に設けた断
熱押枠、１４は鋳型１２の上部外周側において前記断熱
押枠１３と対応させて配設した電磁攪拌コイル、１５は
定盤１１内に形成した湯道、１６は鋳型１２内に下注ぎ
した溶融金属である。

そこで、造塊に際しては、図示しない炉において溶製し
た溶融金属１６を回じ〈図示しない注入管より流し込み
、湯道１５を通して鋳型１１の下部より下注ぎし、溶融
金属１６の鋳込みにあわせて電磁攪拌コイル１４に通電
して、鋳型１２内の上方にある溶融金属１６をほぼ水平
方向に攪拌し、鋳込み終了後に適当な時間電磁攪拌を継
続して溶融金属１６を凝固させる。この場合、鋳型１２
の内壁面の上部には断熱押枠１３が設けであるため、鋳
塊の上部における引は巣を浅いものとすることができる
とともに、鋳込み中に電磁攪拌しているため、とくに断
熱押枠１３と接触する鋳塊の表面性状を著しく良好なも
のとすることができ、かつまた当該部分でのマクロ組織
を均一なものとすることができる。

（実施例１）第１図に示す上注ぎ造塊鋳型２において、その容量を約
７０トンとし、かつその材質を高Ｍｎ鋼から形成すると
共に、定盤１の下部に冷却水通路５゛を設けて水冷構造
とし、鋳型２の内壁面に５ｉ０２を主体としその他若干
のＡＭ、０３およびｒｇφ１ｏｓｓを含む断熱押枠３を
１没置すると共に、鋳型２の外壁面に電磁攪拌コイル４
を配設したものを使用した。

次いで、図示しない取鍋内において溶製した溶ｆｉ（Ｓ
ＣＭ材）６を鋳型２の上方より上注ぎし、鋳込みにあわ
せて上下二段の電磁コイル４に順次通電することにより
、鋳型２内の溶鋼６をほぼ水平方向に毎分５回以上の速
度で循環させ、鋳込み終了後においても電磁攪拌を継続
したのち溶鋼６を凝固させた。

このようにして得られた鋼塊はほぼ一方向凝固組織とな
っていてそのマクロ組織が著しく均一化しており、鋼塊
上部における引は巣の形成も比較的浅い状態で行われて
いると共に、断熱押枠３と接触していた鋼塊の表面性状
も著しく良好であり、表面疵の改善を実現することがで
きた。

（実施例２）第２図に示す下注ぎ造塊ｊ）ｊ’Ｊ１２において、その
容量を約８５トンとし、かつその材質を非磁性ステンレ
ス鋼から形成すると共に、定盤１１の内部に湯道１５を
設け、鋳型１２の上部内壁面に５ｉ０２を主体としその
他有機繊維およびセラミックスファイバーを含む断熱押
枠１３を設置すると共に、鋳型１２の上部外壁面に電磁
攪拌コイル１４を配設したものを使用した。

次いで、図示しない取鍋内において溶製した溶鋼（ＳＮ
ＣＭ材）１６を湯道１５を通して鋳型１２の底部より下
注ぎし、溶鋼レベルが上部まで到達したときに電磁撹拌
コイル１４に通電することにより、鋳型１２内の上部に
ある溶鋼１６をほぼ水平方向に毎分５回以上の速度で循
環させ、鋳込み終了後にも電磁Ｉ児拌を継続したのち溶
鋼１６を凝固させた。

このようにして得られた鋼塊は、鋼塊上部における引は
巣の形成が比較的浅い状態で行われていると共に、断熱
押枠１３と接触していた鋼塊の表面性状も著しく良好で
１表面疵の少ないものであり、さらにはマクロ組織も均
一化しているものであった。

［発明の効果］以上説明してきたように、この発明によれば、上注ぎま
たは下注ぎにより鋳型内に溶融金属を鋳込んで当該鋳型
内で凝固させる造塊方法において、前記鋳型内の溶融金
属を電磁攪拌するようにしたから、鋳塊の表面性状を良
好なものにして表面疵の発生を著しく低減することが可
能であると共にマクロ組織のより一層の均一化をはかる
ことが可能であり、とくに鋳塊北部の引は巣および偏析
を低減するための断熱押枠を設けているときでも、当該
断熱押枠と接触する鋳塊の表面部分の性状を著しく良好
なものとすることが可能であり、かつまたマクロ組織の
均一化をはかることが可能であり、鋳塊の表面疵改善な
らびに品質の向上を実現することができるという非常に
１寝れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の各実施態様による造塊
鋳型の断面構造を示す説明図である。１．１１・・・定盤、２．１２・・・鋳型、３．１３・・・断熱押枠、４．１４・・・電磁攪拌コイル、６．１６・・・溶融金属（溶鋼）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）上注ぎまたは下注ぎにより鋳型内に溶融金属を鋳
込んで当該鋳型内で凝固させる造塊方法において、前記
鋳型内の溶融金属を電磁攪拌することを特徴とする造塊
方法。
（２）鋳型内壁面の少なくとも上部に断熱押枠を設け、
少なくとも前記断熱押枠部分にある溶融金属を電磁攪拌
するようにした特許請求の範囲第（１）項記載の造塊方
法。
（３）鋳型下部を強制冷却して一方向凝固させるように
した特許請求の範囲第（１）項または第（２）項記載の
造塊方法。
（４）少なくとも電磁攪拌される部分の鋳型を非磁性材
料から形成するようにした特許請求の範囲第（１）項な
いし第（３）項のいずれかに記載の造塊方法。