JPS62144091A - 加圧水型原子炉装置 - Google Patents

加圧水型原子炉装置

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JPS62144091A
JPS62144091A JP61294623A JP29462386A JPS62144091A JP S62144091 A JPS62144091 A JP S62144091A JP 61294623 A JP61294623 A JP 61294623A JP 29462386 A JP29462386 A JP 29462386A JP S62144091 A JPS62144091 A JP S62144091A
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Kansai Electric Power Co Inc
Kyushu Electric Power Co Inc
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Kansai Electric Power Co Inc
Kyushu Electric Power Co Inc
Japan Atomic Power Co Ltd
Shikoku Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は選択的にかつ遠隔操作で作動できる急速継手を
有するツーピースあるいは二木組駆動棒集合体を組み込
んだ新しい設計の加圧水型原子炉装置及びこの原子炉装
置における組立/分解及び関連の保守作業を行う方法に
係る。
周知のように、従来型加圧水型原子炉は燃料棒集合体と
入れ子関係に軸方向へ並進運動できるようにほぼ軸平行
関係に原子炉容器内に取り付けた複数の制御棒を使用す
る。制御棒は中性子を吸収して炉心内の中性子束レベル
を低下させる毒物質と呼ばれる物質を含有する。それぞ
れ関連の燃料棒集合体に対して制御棒の位置を調節する
ことにより原子炉の反応度を、従って、出力レベルを制
御し、調節する。
制御棒はクラスタを形成するように束ねられ、各クラス
タに属する棒を連携する共通のスパイダに取り付けるの
が普通である。各スパイダは対応の駆動棒を介してそれ
ぞれに連携の調節機構に連結されて連携の棒クラスタを
上下させる。
新しい設計の加圧水型原子炉には、原子炉制御棒クラス
タ(RCC)及び水排除棒クラスタ(WDRC)の双方
を使用するものがある。このような設計の原子炉では一
例としては合計2800本の原子炉制御棒及び水排除棒
を185クラスタに束ねて配列し、それぞれの棒クラス
タを対応のスパイダに取り付ける。この設計の加圧水型
原子炉の例では、原子炉圧力容器内に下方から軸方向に
上方へ順次、下槽集合体、内槽集合体、及びカランドリ
アが設けられ、これらがいずれもほぼ円筒状で、さらに
その上方にドーム状の蓋またはヘッドが配設される。下
槽集合体は従来と同様の構成でよく、その内部に軸平行
関係に複数の燃料棒が取り付けられ、その上下端が対応
の上下炉心板で支持される。内槽、i合体内には、内槽
集合体の断面積のほぼ全域に拡がる行列を形成するよう
に狭い間隔で配列された多数の棒案内管が設けられてい
る。棒案内管に第1及び第2のタイプがあり、それぞれ
原子炉制御棒クラスタ(RCC)及び水排除棒クラスタ
(WDRC)を収納する。これらのクラスタはそれぞれ
連携の案内管内に入れ予成に収納された状態で、それぞ
れと連携する燃料棒集合体とほぼ整列関係にある。
本発明の新しい加圧水型原子炉の主な目的の1つは燃料
利用効率を高めて総燃料コストを低減することにある。
この目的に合致するように、水排除棒クラスタ(WDR
C)は機械的減速材制御手段として機能し、新しい燃料
サイクルの開始に際してすべてのWD RCを燃料棒集
合体と連携するように炉心に完全挿入する。燃料サイク
ルは約18カ月が普通であり、その期間が経過したら燃
料を交換しなければならない。過剰反応度レベルが低下
するに従って、WDRCをグループごとに炉心から徐々
に引抜くことにより、たとえ燃料棒集合体の反応度レベ
ルの低下が経時的な消散に起因するとしても原子炉が同
じ反応度レベルを維持できるようにする。逆に、制御棒
クラスタは同じく連携の燃料棒集合体と入れ子関係に軸
方向に並進運動させることにより、従来の原子炉制御作
業と同様に、例えば負荷需要に応じて原子炉の反応度を
、従って、出力レベルを連続的に制御する。
カランドリアはカランドリア底板及びカランドリア上板
を含む。棒案内管の下端及び上端をそれぞれカランドリ
ア上板及びカランドリア底板に固定する。カランドリア
内にはその上下の板の間を延びるように複数のカランド
リア管または駆動棒案内管をそれぞれ棒案内管と整列関
係に、また軸平行関係に取り付けである。カランドリア
板の残り部分にはカランドリア管の間に位置するように
排出流孔を設け、炉心排出流が内槽集合体の上向ぎ通路
から出る際に前記孔を通過できるようにする。炉心排出
流またはその大部分は軸流方向から半径方向に転じて、
カランドリアと流体連通関係にある半径方向外向きの出
口ノズルを通過する。
同様の軸平行及び整列関係で、カランドリア管はヘッド
内の所定の高さにまで達する対応のフローシュラウドと
接続し、前記フローシュラウドはヘッドの構造壁を貫通
し、ヘッドの外側、ヘッドの真上に位置する自由端に上
述のような対応の調節機構を装着しである対応のヘッド
延長部に接続している。調節機構は対応のヘッド延長部
、フローシュラウド及びカランドリア管を貫通する対応
の制御軸または駆動棒を有し、この駆動棒はRCC及び
WDRCを取り付ける連携のスパイダに連結されており
、内槽集合体内でのスパイダの高さを、従って、RCC
及びWDRCを下槽集合体へ下降させて該集合体内の燃
料棒集合体と連携させるレベルを調節することにより、
炉心内の反応度を制御する。
新しい設計の加圧水型原子炉の一例では、2800本以
上の棒が185クラスタに分けて取り付けられ、これら
のクラスタが対応する185木の棒案内管内に収納され
ている。
これらのクラスタのうち、88個がWDRCタイプであ
り、それぞれが4クラスタから成る22のグループに分
けられ、各グループを構成するクラスタは個々のグルー
プまたは複数グループを引抜くことにより炉心内に対称
的な出力分布が維持されるように選択する。各WDRC
は重さが約700乃至800ボンドであるから、4個の
クラスタから成る各グループの総重量は2800乃至3
200ボンドとなり、各グループの駆動機構及びこれと
連携する連結機構は大きい強度と堅牢性を有し、大きい
駆動力を提供するものでなければならない。
以  下  余  白     ′ 棒クラスタ及びそれに関連の案内管の配列密度、即ち、
間隔の狭さに鑑み、容器内、及び水排除棒駆動機構(D
RDM)と制御棒駆動機構(CRDM)を含む棒駆動機
構において厳しいスペースの制約がある。重大なスペー
スの制約はWDRCを、従って、DRDMを採用しなか
った在来型の原子炉では経験されなかったものである。
即ち、在来型原子炉では容器のドームまたはヘッドの上
方に必要数のRCC駆動機構を収納できる充分なスペー
スが得られた。具体的には、対応のRCCと連携する従
来型の電気機械的CRDMをほぼ軸平行関係に容器のド
ームまたはヘッドの真上に設け、ヘッドを密封関係に貫
通させ、適当な駆動棒を介して連携のRCCと連結し、
その制御下に任意のRCCを徐々に上下させることによ
って原子炉のエネルギー・レベルを調節したり、あるい
は停止を必要とする場合ならばRCCを急激に下降させ
る。
ここに考慮する新しい設計の原子炉装置では、CRDM
として従来使用されているのと同じ機構でも機能的には
WDRCを調節する手段として適当であるが、棒クラス
タ数(即ち、RCC及びWDRCの総数)が増大するか
ら、従来のCRDMを採用するとなれば余りにも大型に
なるため機械的に不適当である。この問題を解決すべ〈
従来の機構に代わる種々の機構が研究されている。例え
ば、ローラ・ナツト駆動機構が考案されたが、充分な持
ち上げ力を得られないことが判明した。
そこで、対応の駆動棒を介して連携のWDRC群と連結
された液圧ピストンを利用する新しいDRDMが開発さ
れ、この機構によってスペース条件を満たされ、在来型
CRDMと併用して容器のヘッドまたはドームの上方に
取り付けることが可能となった。このような液圧式WD
RC駆動機構の一例が本願と同じ出願人に譲渡されたV
eronesiの゛1984年3月27日付米国特許第
4,439,054号に開示されている。
このような原子炉の他の重要な設計条件として、炉心排
出流の炉内構造物通過に伴って発生する可能性のある炉
内構造物の振動を極力軽減しなければならないことがあ
る。この条件を満たすための重要な要因として、炉心排
出流を内槽集合体全域において軸方向に、即ち、棒クラ
スタ及び連携の棒案内管と軸平行関係に維持しなければ
ならないことがある。これは給排水ノズルをカランドリ
ア集合体の高さとほぼ対応する高さに、従って、上述の
ように棒案内管及び関連の棒クラスタを収納している内
槽集合体よりも上方に配置することである程度達成され
る。
上記新設計の加圧水型原子炉の構成からすれば、原子炉
圧力容器の軸方向の高さまたは長さを従来の同型原子炉
よりも大きくしなければならない。容器高が高くなれば
、これに随伴して駆動棒の長さも従来の原子炉容器に利
用されていた典型的な駆動棒の長さが24インチであっ
たのに対して約34インチとしなければならい。駆動棒
の長さがこのように長くなれば、多くの問題が発生する
。第1に、長さが34インチ以上の駆動棒を製造するの
には多大のコストを要し、このサイズの構造は製造上の
特殊な問題に遭遇するだけでなく、取り扱い及び出荷、
さらにこれに要するコスト増大の問題をも伴い、全体的
なコストの増大につながる。また、複数の比較的短い要
素を溶接するかまたは機械的継手で連結することによっ
てワンピース駆動棒を製造することがかできるが、駆動
棒に利用される材料、例えば、403型ステンレススチ
ールを溶接するにはコストのかかる予熱及び後熱作業が
必要であり、機械的継手を利用する場合には、機械的組
立の仕上げとしてロッキングビンをタック溶接できるよ
うにするために、多大のコストを伴うバタリング作業が
必要になる。現場で溶接または機械的組立作業を行うこ
とは非現実的であり、このようにしてワンピース駆動棒
を形成する作業を工場で実施し、次いで現場へ輸送する
としても上述したのと同じ問題に直面する。
新設計加圧水型原子炉の必要条件を満たすに充分な長ざ
のワンピース駆動棒の製造、取り扱い及び輸送に関する
基本的な問題のほかにも、多くの問題がある。機械的に
は、このようなワンピース駆動棒はこれを組み込まれた
原子炉の組立てに際しても定期的な保守作業を行う際に
も操作が容易でない。例えば、駆動棒を対応の棒クラス
タと整列させ、組立てる作業は駆動棒か長くなることで
極めて困難になり、上槽集合体内の棒案内管のような炉
内構造物を損傷するおそれがある。棒案内管のへこみな
どの変形による構造的な損傷は許容限界を超える有害な
流動特性及びこれに関連する振動状態を招くおそれがあ
るから、たとえ僅かでも許容されない。このような損傷
が経時的に゛は故障の原因となることはいうまでもない
。さらにまた、棒案内管の歪みは連携するクラスタの棒
案内管に必要な自由な軸方向運動を妨げ、このような歪
みはたとえ僅かでも摩耗速度を高め、歪みがもつと顕著
なら、上述の制御の際に必要な棒案内管及び連携のクラ
スタの円滑な軸方向/並進運動を妨げるおそれがある。
ここに考察するような新設計加圧水型原子炉において必
要とされる長過ぎる駆動棒に伴う機械的な問題及びコス
ト増大要因のほかにも深刻な問題がある。例えば、一部
消費されたあるいは使用済みの燃料棒の再配列及び/ま
たは交換をも含めて、部品の点検/または交換のため定
期保守作業を行うためには容器を分解しなければならな
い。典型的には、先ずヘッド集合体を取り外し、次いで
駆動棒を取り外し、これに続いて容器内の種々の構成要
素を、多くの場合、段階を追って抜き取ることにより、
棒クラスタに、最終的には燃料棒集合体に接近する。シ
ステムによっては、燃料交換中、棒クラスタを燃料棒集
合体に挿入したままにしておかねばならない。
新設計原子炉容器では長い駆動棒が必要となるため、こ
の必要な長さを備えた在来のワンピース構成の駆動棒を
採用し、しかも従来の方法を採用すると保守作業に別の
問題が伴う。駆動棒は原子炉冷却流体に浸漬されるから
、容器内で放射能を浴びる。従って、容器の分解、特に
以後の再組立てを可能にするため抜ぎ取った後、駆動棒
が硼素含有水の水面上方に存在する雰囲気中に露出する
から、保守要員に許容レベル以上の放射能を浴びせる深
刻な、許容できない危険をもたらす。長過ぎる1鬼勅棒
を始終浸漬状態に維持できるように硼素含有水の水位を
高めるため格納容器を拡大するという代案もあるが、こ
の代案では長い駆動棒を浸漬状態に維持するのに必要な
レベルまで充填するために硼素含有水の容積を著しく増
大させる必要があるから、この代案は格納容器構造及び
保守作業のコストを許容限度以上に増大させる。硼素含
有水の深さを充分にすることに伴うコストが許容できる
ものとしても、対応の棒クラスタとの再連結または再結
合のため、長過ぎる駆動棒をこれよりもさらに深い水中
で整列制御しなければならないから、水深を増すことで
再組立て作業の困難が増大する。
以上に述べたように、ここに考察する新しい設計の加圧
水型原子炉に必要とされる圧力容器の従来よりも大きい
垂直高または長手方向サイズは特に駆動棒構造に関連し
て在来型原子炉システムでは直面したことのない問題を
惹起する。従って、本発明が目的とする複雑な問題の解
決を従来型の原子炉から得ることは不可能である。
本発明は容器の垂直高または垂直サイズの著しい増大を
必要とする新しい設計の加圧水型原子炉、特にこのよう
な容器に使用するための、選択的にかつ遠隔操作で着脱
可能なワンピース駆動棒集合体、及びこのような駆動棒
集合体を設けることによって可能となる前記容器の組立
て及び分解方法に係る。ここで考察する新設計の加圧水
型原子炉は多くの場合原子炉制御棒クラスタ(RCC)
と呼ばれる形状に配列される多数の原子炉制御棒のほか
に、水排除棒クラスタ(WDRC)の形状に配列される
多数の水排除棒を使用し、185組のクラスタから成る
配列体は原子炉圧力容器内に軸平行関係に取り付けた合
計2800本の棒(即ち、原子炉制御棒及び水排除棒の
合計)を含む。各クラスタの棒を、その上端で対応のス
パイダに連結し、対応のベーン集合体を介してスパイダ
の制御ハブに連結された支持マウントで固定する。スパ
イダに取付けたクラスタを対応の棒案内管へ入れ予成に
挿入する。各スパイダのハブを、駆動棒を介して対応の
調節機構に連結し、この調節機構により、棒クラスタを
連携の燃料棒集合体群に対して選択的に上下させる。
各スパイダ及びこれと連携するベーン集合体はかなりの
構造強度及び重量を備えるものでなければならない。典
型的な水排除棒クラスタ(WDRC)は合計8個のベー
ン集合体のそれぞれ対応のものに2木から成る群と4木
から成る棒を交互に取り付けた最大限合計24木の水排
除棒で構成され、4本の棒を取り付けた各集合体は半径
方向の1つのベーン要素と1対の横断方向のベーン要素
を含み、横断方向ベーン要素の外端には円筒形の支持マ
ウントを装着しである。すでに述べた通り、このように
して構成された各水排除棒クラスタの総重量は約700
乃至800ボンドである。スパイダはそれぞれ対応の棒
クラスタの死重を支持するだけでなく、スパイダ上を通
過する比較的高速で移動する炉心排出流及び棒高調節動
作に伴ってスパイダに作用する力を吸収しなければなら
ない。
棒クラスタ調節機構を圧力容器のヘッド集合体またはド
ームに、はぼ軸平行関係に取り付ける。制御棒クラスタ
駆動機構(CRDM)は電気機械的に操作されてRCC
を選択的に上下させることによって炉心内の放射能を所
要レベルに設定し、緊急停止が必要な場合に制御棒を迅
速に降下させる機構から成る従来型のCRDMでよい。
多くの場合、RCCは上記した従来型のCRDMによっ
て個々のクラスタごとに操作されるが、新設計の圧力容
器ではWDRCがそれぞれ4クラスタから成る22群に
分けられ、各群のWDRCは所与の単数または複数のW
DRC群を引抜(ことで炉心内に対称的な出力分布が維
持されるように選択される。
水排除棒クラスタ(WDRC)の駆動機構(DRDM)
としては、前記米国特許第4.439,054号に開示
されている、液圧駆動され、かつDRDM棒をその行程
上端付近の定位置に機械的にラッチするラッチ機構を含
む駆動機構を採用することができる。前記特許の液圧機
構はその物理的サイズにおいてDRDMに適合するから
、容器ヘッド集合体上方のスペース内に収納できる。逃
し系及び好ましいWDRM駆動方法は発明者も出願人も
本願と共通である同日出願”VENT SYSTEM 
FORDISPLACERROD DRIVE MEC
!(ANISM 0FPRESSURIZED WAT
ERREACTORAND METHOD 0FOPE
RATIN (加圧水型原子炉における水排除棒駆動機
構の逃し系及びその操作方法)”に開示されている。
本発明の方法、及び新設計の圧力容器に組み込まれて本
発明の方法の実施を可能にするツーピース駆動棒集合体
は従来型設計の構造、材料及び取り扱い上の深刻な問題
を克服するだけでなく、保守要員が被曝する危険や、燃
料取り扱いに伴う諸問題を極力軽減するという利点をも
たらす。具体的には、RCC及びWDRCを対応のDR
DM及びCRDMに連結する駆動棒集合体はそれぞれ上
下2つの部分または構成成分から形成されている。下部
、即ち、ハブ延長部は半恒久的なジヨイントを介して棒
クラスタ・スパイダのハブと連結し、上部、即ち、駆動
棒部分は選択的に、かつ遠隔操作で作動・できる、従来
型継手と同様の構成でよい急速継手を介してハブ延長部
と連結する。ツーピース駆動棒集合体の個々の成分はそ
れぞれ既存のワンピースまたは一体的駆動棒よりも小さ
く形成できる。
従って、本発明の駆動棒集合体の選択的に着脱自在な成
分は上述したような取扱い困難なサイズのワンピース駆
動棒を使用した場合に生ずる深刻な問題を回避する。
重要な点は互いに対応するWDRC及びDRDM駆動棒
集合体の選択的にかつ遠隔操作で作動できる急速継手の
係合素子はその構造及び操作において互いに適合可能で
あるが、交換不能な互いに異なる形状を有するから、互
いに取り違えて結合されるおそれはない。
このことはもし組立て作業に際して結合を誤ると構造的
な損傷を招くだけでなく、さらに深刻な運転上の障害を
惹起するだけに重要な点である。
ここで考察するような新しい設計の原子炉容器の重要な
構成要件に配慮してそれぞれのCRDM及びDRDMを
着脱できる駆動棒集合体の成分を正しく調和させ、本発
明の方法を採用することにより、極めて能率的な組立/
分解作業を行うことができる。これらの組立/分解作業
としては、新しい容器への成分への据え付けをはじめ、
もっと典型的な例として、定期的な燃料交換、保守及び
点検作業があり、このような作業中、種々の容器成分及
び連携の駆動棒集合体を容器から別々に取り外し、運搬
し、一時的に貯蔵しなければならず、その後これらの容
器成分を再び組立て □ることになる。例えば、本発明
の新しい設計の原子炉では、下槽集合体または炉心内に
制御棒または水排除棒を存在させない状態で燃料交換作
業を行うことができる。本発明の方法は容器のこのよう
な設計上の特徴を選択的着脱可能な駆動棒集合体と併用
することにより、容器の上部炉内構造物を一体的な組立
て体として取り外して貯蔵スタンドへ搬送し、容器内に
残り、この時点では露出している下槽集合体で行わなば
ならない燃料交換作業と並行して貯蔵スタンドでの作業
を行うことができる。また、それぞれの燃料棒集合体の
継手要素を遠隔操作で選択的に作動させることにより、
ハブ部分から分離したカランドリア及び連携の駆動棒部
分を別々にまとめて第2貯蔵スタンドへ搬送する一方で
、ハブ延長部を内槽集合体内に保持し、この内槽集合体
と一緒に前記上部炉内構造物が配置された貯蔵スタンド
に残す。
以上に述べた分解作業は所定レベルまで硼素含有水を満
たした格納容器構造内で行われる。各駆動棒集合体のハ
ブ部分から駆動棒部分を選択的に分離することができる
から、硼素含有水が著しく深くなくても構成成分を浸漬
状態に維持できる。着脱自在な駆動棒集合体を採用する
ことで、対応の構成成分を内槽集合体内のスパイダ・ハ
ブに取り付けたままのハブ延長部で支持されるから、再
組立て作業中この成分への接近が容易になるという利点
も得られる。即ち、本発明の方法では、カランドリアを
駆動棒部分と一緒に内槽集合体の上方位置へ戻すことが
でき、駆動棒部分を対応のハブ延長部と再連結するのは
さらに容易であり、しかもこの作業を駆動棒部分を硼素
含有水に浸漬したままで行うことができる。このことは
取り扱い工具の設計・を簡単にするだけでなく、作業員
は駆動棒部分に触れたり、なんらかの形で駆動棒部分に
身体をさらすことなく、常に取り扱い工具を手で実際に
握って制御することを可能にする。これに反して、一体
的またはワンピース型の場合に必要とされる長さの駆動
棒ならば、組立作業の大部分の時間にわたって水面より
もはるか上方に突出するため、空気汚染や作業員が駆動
棒と接触するの問題を惹起するだけでなく、再連結のた
め駆動棒を対応のクラスタと整列させる時に作業員が駆
動棒に直接触れざるを得なくなる。駆動棒下端を棒クラ
スタ、具体的には水面下端48インチの深さに位置する
連携のスパイダのハブと係合させるため取り扱い工具を
棒案内管の全長に沿って移動させねばならないワンピー
ス型駆動棒を採用する従来の設計とは異なり、本発明の
構造では、急速継手を装着しであるハブ延長部上端を棒
案内管頂部とこれと隣接するカランドリア底板の間に位
置させながらハブ延長部をスパイダ・ハブと結合したま
ま維持することができる。従って、取り扱い工具を棒案
内管域に挿入する必要は全くなく、各ハブ延長部上端の
急速継手の位置は水面下約35インチの深さまでしかな
いから、係合作業も取り扱い工具の設計も極めて簡単で
ある。
以  下  余  白 本発明は、加圧水型原子炉装置であって、軸平行関係に
並んだ複数の燃料棒集合体を収容する下槽集合体、選択
的に制御されて下槽集合体内の完全挿入位置と内槽集合
体内の完全引抜き位置との間の移動通路を燃料棒集合体
と入れ子関係で軸方向に移動できるように互いに軸平行
関係に取り付けられた複数の棒クラスタを収容する内槽
集合体、及び圧力容器内に加圧水型原子炉冷却流体を収
容するため下槽集合体及び内槽集合体と密封連通関係に
あるヘッド集合体を、順次下方から上方へ配設されてい
る圧力容器と、ヘッド集合体に、これを密封関係に貫通
するように軸平行関係に配設された複数の駆動手段と、
それぞれが複数の棒クラスタと連結し、これと共に完全
引抜き位置と完全挿入位置の間の各棒クラスタの移動に
対応する移動通路を棒クラスタのそれぞれと移動可能な
複数の駆動棒集合体を含む加圧水型原子炉装置において
、それぞれの駆動棒集合体を対応の駆動手段と係合させ
、駆動手段を選択的に作動させることにより対応の駆動
棒集合体及び連携の棒クラスタを完全引抜き位置へ前記
移動通路を介して移動させることと、それぞれの駆動棒
集合体が第1及び第2の細長い部分と、遠隔操作により
選択的に作動して第1及び第2の部分を着脱自在に結合
できる継手手段とから成ることを特徴とする加圧水型原
子炉装置を提供する。
本発明はまた、軸平行関係に配列された複数の燃料棒集
合体を収納し、複数の棒クラスタを軸方向に移動できる
ように棒クラスタを挿通する複数の通孔を有する支持板
を下部に配設した下槽集合体と、棒クラスタに対応する
複数の取り付け手段を有し、これに複数の棒クラスタの
上端を取り付けて、棒クラスタを選択的な制御下に燃料
棒と入れ子関係に軸方向に、下槽集合体内への完全挿入
位置と内槽集合体への完全引抜き位置との間を移動でき
るように構成した内槽集合体と、内槽集合体の上方に配
置され、内槽集合体の上部を画定するカランドリア底板
及びカランドリア底板と平行に取り付けられたカランド
リア上板を有し、カランドリア上板及び底板が複数の棒
クラスタに対応し、それらに整列する孔をそれぞれ具備
するカランドリア集合体と、カランドリア集合体、下槽
集合体及び内槽集合体と密封連通関係にあって圧力容器
内に加圧水型原子炉の冷却流体を収容するヘッド集合体
と、ヘッド集合体に、これを密封関係に貫通しかつカラ
ンドリア上板及び底板の孔と整列するように軸平行関係
に配置され、複数の棒クラスタとそれぞれ連携する複数
の駆動手段とが、下方から上方へ順次設けられている加
圧水型原子炉の圧力容器を、水位が該容器よりも上方に
位置する硼素含有水を収容している格納容器構造内で組
立てる方法において、複数の棒クラスタに対応し、それ
ぞれが下方の細長いハブ部分、上方の細長い駆動棒部分
、及びそれぞれのハブ部分及び駆動棒部分の端部付近に
取り付けられた第1及び第2の継手成分から成ってこれ
らの部分を一体的な駆動棒集合体として選択的に結合す
る選択的に着脱自在な継手を含む複数の駆動棒集合体を
設け、複数の駆動棒集合体のハブ部分を対応の棒クラス
タの各取り付け手段と連結し、各取り付け手段を支持板
に配置し、棒クラスタを支持板の対応孔に支持板に対す
る完全挿入位置まで挿入して対応の駆動棒集合体のハブ
延長部を内槽集合体内に軸平行関係に支持することによ
、つて内槽集合体を支持し、複数の駆動棒集合体の駆動
棒部分をカランドリア上板及び底板に形成した対応の孔
に挿入し、各駆動棒部分を連携の駆動棒集合体の対応ハ
ブ部分と整列させてカランドリア集合体を該集合体中に
支持されている駆動棒部分と共に内槽集合体上の定位置
に位置決めし、複数の駆動棒集合体のそれぞれについて
駆動棒部分をこれと対応するハブ部分と順次選択的に連
結する段階から成ることを特徴とする加圧水型原子炉装
置圧力容器を格納容器構造内で組立てる方法を提案する
以上の説明から、明らかなように、本発明の組立/分解
方法、及びWDRC駆動棒とRCC駆動棒とでは急速継
手の係合機構がそれぞれ異なるツーピース式の選択的着
脱自在な駆動棒集合体は駆動棒集合体構成成分の製造、
運搬に関しても、ここに考察するような新規設計加圧水
型原子炉の最初の組立及び以後の分解/再組立、保守作
業における前記駆動棒集合体構成成分の取り扱い及び利
用に関しても多くの利点を提供する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1A図及び18図(以下一括して第1図と呼称する)
は上方のドームまたはヘッド集合体12a1円筒形側壁
12b、及び加圧水型原子炉10の基部を形成する閉じ
た底部12cを含む容器12を有する前記加圧水型原子
炉10を、一部を断面で示す立面図である。側壁12b
の上部環状端面12dの付近に(第1図にそれぞれ1つ
だけ示す)複数の半径方向入口ノズル11及び出口ノズ
ル13を形成する。円筒形側壁12bは溶接などで閉じ
た底部12cと一体的に接合すればよいが、ヘッド集合
体12aは側壁12bの上部環状端面12dに取り外し
自在に嵌着する。
側壁12bは後述するような種々の炉内構造物を支持す
るほぼ環状の内側取り付け突縁12eを画定する。閉じ
た底部12c内には図面に略示するようにいわゆる底部
計装体14を設ける。
以  下  余  白 下槽集合体16は略示するように取り付け支持手段18
bに取り付けた下部炉心板18に下端を固定したほぼ円
筒形の側壁17を含む。この円筒形側壁17は容器12
の軸長のほぼ全体にわたって延び、その上端に取り付け
環17aを含み、この取り付け環17aを環状取り受は
突縁12eに嵌着することによって集合体16を容器1
2内に支持する。詳しくは後述するように、側壁17は
人口ノズル11の付近においては中実であるが、出口ノ
ズル13と整列し、これに取り外し自在に固定されたノ
ズルリング17cを有する孔17bを含む。上部炉心板
19は円筒形側壁17の内面に、その軸方向高さのほぼ
中間位置において固定されている取り付け手段17dで
支持される。燃料棒集合体20は下部炉心板18に装着
した底部マウント22及び上部炉心板19に装着されて
これを貫通するピン状マウント23によって下槽集合体
16内にほぼ垂直に、かつ軸平行関係に配設される。
下部及び上部炉心板18.19のほぼ全域にわたって所
定のパターンで(図面には2つづつを示す)流通孔18
a、19aを設け、流通孔18aを通って原子炉冷却流
体が炉心を構成する燃料棒集合体20と熱交換関係で下
槽集合体16に流入でと、流通孔19aを通って炉心排
出流が内槽集合体24に流入できる。円筒形側壁17の
内側に公知の態様で中性子反射体及び遮蔽手段21を設
ける。
内槽集合体24は下縁を上部炉心板19に一体的に接合
された円筒形側壁26を含む。
側壁26の開口上端には取り付け環17aが固定されて
おり、側壁26は環状固定ばね27に嵌着され、取付け
環17aに沿って取り付け突縁12eで支持される。側
壁26は孔t7b及び出口ノズル13と整列する孔26
bを含む。内槽集合体24、具体的には円筒形側壁26
内には複数の棒案内管が狭い間隔で、かつ軸平行関係に
配置されている。略示のため、図面にはこのような棒案
内管を2木だけ、即ち、放射線制御棒クラスタ30(R
CC)を収納する棒案内管28と水排除棒クラスタ(W
DRC)を収納する棒案内管3またけを図示した。棒案
内管28の上下端にはそれぞれ取り付け手段36.37
を設け、同様に棒案内管32の上下端にはそれぞれ取り
付け手段38.39を設け、下端取り付け手段37.3
9によって対応の棒案内管28.32を上部炉心板19
に取り付け、上端取り付け手段36.38によって対応
の棒案内管28.32をカランドリア集合体50.特に
カランドリア底板52に取り付ける。
カランドリア集合体50はカランドリア底板52のほか
に、カランドリア上板54及び軸方向に平行に並んだ複
数のカランドリア管56.57を含み、カランドリア管
56.57はその両端が取り付けられている底板及び上
板52.54に形成した対応の孔と整列するように配置
される。具体的には、カランドリア底板52に形成した
対応の孔をカランドリア延長部58.59が貫通して前
記カランドリア底板52に固定され、対応のカランドリ
ア管56.57が延長部58.59にそれぞれ固定され
る。同様の構造がカランドリア管56.57の上端をカ
ランドリア上板54に連結する。
それぞれのカランドリア延長部5.8.59を図示のよ
うに構成した場合には、カランドリア延長部58だけが
カランドリア底板52から下方に突出し、RCCC実棒
管28の上端または頂部のための対応の取り付け手段3
6と連結する。WDRC棒案内管32と連携する上端取
り付け手段38は本願と同じ出願人に譲渡されたG11
lett等の出願”FLEXIBLEROD  GIJ
IDE  5tlPPORT  5TRUCTURE 
 FORINNERBARREL ASSEMBLY 
OF PRESSURIZED WATERRεACT
O,R(加圧水型原子炉の内槽集合体における棒案内管
弾性支持構造)”に開示されているように可撓リンケー
ジを介してRCCC実棒管28の取り付け手段36と連
結すればよい。あるいはまた、本願と同じ出願人に譲渡
されたG11lett等の出願”TOP END 5U
PPORT FORWATEII  I)ISPL八C
EへENT  ROII  GtllDE  0FPl
(ESStlRIZED WATERREACTOR(
加圧水型原子炉の水排除棒案内管の上端支持構造)”に
開示されている上端支持構造によって独自にカランドリ
ア底板52に連結してもよい。後者の場合、カランドリ
ア延長部59も延長部58と同様に底板52から下方に
突出してWDRC取り付け手段38と係合し、これを側
方から支持する。
カランドリア上板54よりもさらに上方に、即ち、容器
12のヘッド集合体12a内に達するように、複数のカ
ランドリア管56.57とそれぞれ整列し、連結する複
数のフローシュラウド60.61を設ける。この複数の
フローシュラウド60.61にこれと同数のヘッド延長
部62.63をそれぞれ整列させ、それぞれの下端62
a、63aを鐘形にフレアさせることにより、組立作業
な容易にし、特に、第9A及び9B図に関連して後述す
るように、ヘッド集合体12aをこれと係合する容器側
壁12bの環状端面まで下降させながら(第1図には図
示しないが)駆動棒をヘッド延長部62.63内へ案内
し易くする。フレア端62a、63bには、第1図に示
すように、組立完了の状態でフローシュラウド60.6
1の対応上端60a、61aが嵌入する。ヘッド延長部
62.63はヘッド集合体12aの頂壁部分を密封関係
で貫通する。制御棒クラスタ(RCC)変位機構64及
び水排除棒クラスタ(WDRC)変位機構66を対応の
ヘッド延長部62.63、フローシュラウド60,61
及びカランドリア管56.57と連携させ、これらの要
素をそれぞれ対応の放射線制御棒クラスタ30及び水排
除棒クラスタ34と連携させる。RCC変位機構64と
しては、従来の原子炉容器と併用されている従来型のも
のを使用すればよい。また、本発明に使用する水排除棒
クラスタ(WDRC)34の変位機構(DRDM)66
としては、先に述べたVeronesiの米国特許第4
.439.054号に開示されているものを使用すれは
゛よい。
図面をことさら複雑にするのを避けるため、当然容器1
2に組み込まれる本発明の選択的着脱自在な駆動棒集合
体も、これに関連する組立体/分解方法も第1図には図
示しなかった。ただし、CRDM64及びDRDM66
と連携するそれぞれの駆動棒は構造的にも機能的にもそ
れぞれのCRDM64及びDRDM66から対応の放射
線制御棒クラスタ(RCC)30及び水排除棒(WDR
C)34に至る細長い非可撓棒と等価である。即ち、D
RDM64及びDRDM66は対応の駆動棒を介してR
CC30及びWD RC34のそれぞれの垂直位置を制
御し、特に上部炉心板19に形成した(図示しない)孔
を通してRCC30及びWDRC34をそれぞれと連携
の燃料棒集合体20に対してこれを入れ予成に囲む関係
で選択的に下降及び/または上昇させる。
これに関連して、下槽集合体16の内高D1は約178
インチ、燃料棒集合体20の作用長D2は約153イン
チである。内槽集合体の釉方向高さは約176インチ、
棒クラスタ30.34の移動範囲D4は約1′49イン
チである。対応のCRDM及びDRDM駆動棒の移動範
囲も約149インチである。
具体的な制御機能は本発明の範囲外であるが、炉心内で
の反応に対する特定の制御がそれぞれの棒クラスタ30
.34を選択的に位置決めすることによって行われる以
上、当業者には明らかなように、反応の減速または制御
は炉心に対する制御クラスタ30の挿入または引抜きの
程度と、水排除棒クラスタ34の選択的位置決めによっ
て達成される有効排水量とによって行われる。ただし、
原子炉の出力を必要レベルに制御するためにはRCC3
0をWDRC34よりは頻繁に調節しなければならない
。これに反してWDRC34は各燃料サイクルの開始時
に下槽集合体16へ完全に降下させる、即ち、挿入する
。次いでその燃料サイクル中、(第1図には図示しない
が)対応の駆動棒及びDRDM66により、過剰反応度
の減少に応じてWDRC32を選択的に引抜く。そのた
めには燃料棒集合体20と連携させて4組のWD RC
34から成るクラスタ群を完全挿入位置から連続的にか
つ制御下に、対応のWDRC案内管32内へ、即ち、内
槽集合体24内の完全上昇位置へ移動させるのが普通で
ある。具体的には、所与の群の4組のWDRC34を、
この群を引抜く時炉心内に対称的な出力バランスが維持
されるように選択する。典型的には、約18カ月の燃料
サイクルの約60乃至70%にわたり、すべてのWDR
C34が燃料棒集合体20に完全挿入されたままとなる
。次いで過剰反応度が低下するに従ってクラスタ群を選
択的に順次完全引抜き位置へ8勤させることにより、可
変調節可能なRCC30の制御下に所要の出力レベルを
維持できる所要の公称反応度レベルを維持する。上記関
連発明の通気系は上述したようにWDRCの上昇及び降
下機能の選択的な制御に対応してDRDM66に油圧作
動流体を供給する。
原子炉冷却流体または冷却水は第1図にその1つを図示
した複数の入口ノズル11から容器12の円筒形側壁1
2bの内面によって画定されるほぼ円筒形の外面と下槽
集合体16の円筒形側壁17によって画定されるほぼ円
筒形の内面との間の環状チェンバを下向きに流れて容器
12内を通過する。次いで冷却水流はその向きを反転し
、軸方向に上向きに下部炉心板18の流通孔18aを通
って下槽集合体16へ流入し、上部炉心板19に形成し
た複数の流通孔19aから内槽集合体24へ流入し、引
き続き軸方向に流れ、最終的にはカランドリア底板52
の流通孔52aを通って上方に排出される。こうして下
槽集合体16においても、内槽集合体24においても互
いに並行な軸方向流動状態が維持される。
カランドリア50内で流れがほぼ90°向きを変え、(
第1図にその1つを示す)複数の出口ノズル13から半
径方向に排出される。
原子炉冷却材はカランドリア上板54へのカランドリア
管56.57の取り付け及びヘッド延長部62.63と
フローシュラウド60.61の連結に関連するいくつか
の迂回通路(第1図には図示せず)を通ってヘッド集合
体12aによって画定されるチェンバにも流入する。た
だし、本発明では、対応ヘッド延長部62.63のフレ
ア端62a、63aはヘッド集合体12aを組立てる過
程で対応のフローシュラウド60.61を側壁12bと
整列させるように案内して第1図に示す組立てを可能に
する。
容器12内の循環水または原子炉冷却材の圧力は約2,
250 psi程度が普通であり、詳しくは後述するよ
うに上記目的のためにDRDM駆動捧を完全挿入位置か
ら完全引抜き位置、即ち、上限位置へ上昇させるのに必
要なエネルギー源または流体圧をDRDM66に提供す
る。
第2図は第1図の位置、即ち、FtCC及びWDRC棒
案内管28.32の取り付け手段36.38とカランド
リア底板52.どの中間位置におけるカランドリア底板
52の断面図であり、ここでは内槽集合体24内におけ
る複数の制御棒及び水排除棒クラスタ30.34の密集
した配列体を図解するため、カランドリア50の内部構
造の4分円を1つだけ拡大して示している。円rDJは
それぞれ対応のWDRCクラスタ34と連携する対応の
DRDM駆勅棒を挿入するためカランドリア底板52に
形成した孔であり、同様に、円「C」は対応RCCクラ
スタ30と連携する対応のCRDM駆動棒を挿入するた
めカランドリア底板52に形成した孔である。これらの
孔C,Dは対応のRCC及びWDRCカランドリア管5
6と連通し、特に、シュラウド61及びヘッド延長部6
3を介してDRDM66に冷却材圧力を連通させる。第
2図中のカランドリア底板52に図示した符号のない円
は原子炉冷却材流を内槽集合体24からカランドリア5
0へ連通させるための、第1図の孔52aに相当する。
要素74は交互に直交するパターンで配列されたRCC
連携孔rCJの直径とほぼ整列する互いに反対向ぎの対
としてカランドリア底板52にボルト76で取り付けら
れた板ばねである。ばね74の自由端は隣接孔「C」の
RCC取付け手段36の頂面と下向きに当接して前記手
段の横ずれを阻止する摩擦力を提供する一方、棒案内管
の軸方向位置にある程度の可撓性を与える。上記同日出
願「加圧水型原子炉の内槽集合体における棒案内管弾性
支持構造」でばばね74を利用することがRCCCC案
内管材は手段として構造的に好ましいが、これに代わる
取り付け手段を使用してもよく、上記構造はこの発明を
限定するものはなく、一実施例に過ぎないと考えられる
第2図は第1図に示した複数の人口及び出口ノズル11
.13の相対位置を示し、第2図に平面図で示す容器の
4分円を図示の90°軸線を中心に鏡像として反射させ
、こうして得られた半円をO”/180’軸線を中心に
反射させれば容器12の完全な (360°)断面構成が得られる。即ち、合計4個の人
口ノズル11が設けられており、その2個は90°及び
270°位置のそれぞれ両側等角度距離に位置し、また
出口ノズル13も合計4個であり、その2個は0°及び
180°位置のそれぞれ両側等角度距離に位置する。第
1及び第2図を比較すると共に第3乃至8図を参照すれ
ば明らかなように、RCCクラスタ及びWDRCクラス
タは内槽集合体24のほぼ全断面積にわたって間隔の詰
まった互いに入り組んだ配列体として配置されている。
RCC及びWDRC棒クラヌクラスタ30は第3乃至6
図に示すような対応のスパイダ100.120によって
支持され、これらのスパイダは対応の駆動棒を介してC
RDM64及びDRDM66と連結しており、DRDM
66の一例は第7及び8図に示してあり、これについて
は後述する。
第3及び4図はRCCスパイダ100のそれぞれ平面図
及び立面図であり、第3図は簡略図、第4図は第3図4
−4線における、一部切り欠いた断面図である。RCC
スパイダ100は(図示しない)駆動棒と連結するため
の、内側に螺条のある上端103を有するほぼ円筒形の
中心ハブ102を含み、駆動棒はすでに述べたように上
方のRCC調節機構64に延びており、この調節機構6
4により、スパイダ100及びこれと連携の制御棒30
(第1図)を、第1図のRCC棒案内管28、従って燃
料棒集合体20内でこれに対して垂直方向に位置調節で
きる。ベーン集合体106はその内縁においてハブ10
2に固定され、このハブを起点として半径方向へ互いに
直交するように延びている。各ベーン集合体106は1
対の円筒形棒支持マウント108を含み、それぞれのマ
ウントは内側螺条部分110を含む孔109を有し、対
応の螺条を有する(図示しない)制御棒上端を前記内側
螺条部分110に螺合することにより制御棒をベーン集
合体106及びこれと対応のハブ102によって支持す
る。
第5及び6図はWDRCスパイタ120を示し、第5図
は簡略化された平面図、第6図は一部を第5図6−6線
における断面で示す立面図である。RCCスパイダ10
0と同様に、WDRCスパイダ120もほぼ円筒形の中
心ハブ122を含み、その上端123の内側には駆動棒
を螺着するための螺条を切ってあり、駆動棒は第1図に
関連して述べたように、対応のWDRC制御機構66と
連結している。第1、第2タイプのベーン集合体126
.127が交互に、等角度間隔でハブ122と連結し、
このハブから半径方向に延びている。第3及び4図から
明らかなように、ベーン集合体126はRCCベーン集
合体106とほぼ同様であり、半径方向に位置をずらし
た1対のWDRC棒支持下支持マウント128゜特に第
5図に明らかなように、ベーン集合体126はハブ12
2から半径方向に互いに直交するように延び、それぞれ
のベーン集合体は隣接する直交関係のベーン集合体10
6の間に上述のように交互に介在する。ベーン集合体1
27は一体的な半径方向ベーンセグメント123”、1
24’から互いに整列して反対方向に張出した第1対1
25A及び第2対125Bより成る一体的な横断方向ベ
ーン125を含み、前記第1、第2対の端部にはWDR
C棒支持下支持マウント128しである。WDRC棒支
持下支持マウント128ぞれはその下端に、対て3°、
冨J〇R0棒つ上端を螺着するための螺条孔129を含
む。
ベーン集合体106.126はそれぞれ対応の第1、第
2扁平ベーン素子部分112.114及び123.12
4を含み、それぞれの扁平ベーン素子部分は連携のベー
ン集合体106.126を対応のRCCスパイダ・ハブ
102及びWDRCスパイダ・ハブ122に連結するた
めの長手方向フランジを具備する。この構造をRCCス
パイダ100に関していは第4図にハブ102に形成し
たスロット111及びこれに嵌着されるフランジ115
で示し、WD RCスパイダ120に関しては第6図に
、ハブ122に形成したスロット121及びこれに嵌着
される、第1扁平ベーン素子123と連携のフランジ1
31で示した。
WDRCスパイダ120の第2タイプのベーン集合体1
27は第6図から明らかなように、ハブ122と一体に
形成されて半径方向に突出する第1、第2扁平ベーン素
子部分123’ 、124’ を含み、第1素子部分1
23′がこれと対応するハブ122のスロット121′
に嵌着される長手方向フランジ131′を有するという
点で第1ベーン集合体126とほぼ同様である。集合体
127は第1、第2の一体的なベーン素子部分 123’ 、124’ と一体に形成され、かつ横断方
向に突出する第3扁平ベーン素子125の第1、第2対
125a、125bをも含み、第1対125aは部分1
23′、 124′の中間に形成され、第2対125bは第2ベー
ン素子部分124′の長手方向外縁に形成されている。
素子125のそれぞれには、長手方向外縁に棒支持マウ
ント128が装着されている。第3の、即ち、横断方向
の扁平ベーン素子125が長手方向外縁に、対応の棒支
持マウント128を取付けるための同様の構造を含むこ
とができることはいうまでもない。
それぞれのRCC及びWDRCスパイダ102.120
を組立てる際には、連携ハブ102.120のスロット
111.121.121′に対応のフランジ115.1
31.131′を挿入して最も内側の扁平ベーン素子1
12.123.123′を位置決めし、次いで溶接ビー
ドで示すように上下端にスポット溶接するのが好ましい
。次いで余長に沿ってジヨイントをろう接する。
第7図に示すように、WD RCスパイダ120に連結
している駆動棒132を水排除棒駆動機構(DRDM)
66に嵌着する。DRDM66の詳細については上記米
国特許第4.439,054号に開示されている。要約
すると、DRDM66はドームまたはヘッド12aを貫
通するヘッド延長部62に溶接されるほぼ円筒形の金属
°筺体136を含む。筺体136はその頂部にキャップ
138が取り付けてあり、第7図に示すように導管80
と接続する流路140が前記キャップを貫通している。
筐体136の内部は原子炉容器12の内部に露出してい
るから、原子炉冷却材は筐体136内の空隙を満たし、
ここから流路140及び導管80を通って、後述するよ
うに制御された状態下に流出する。筐体136内に着脱
自在に軸受筐体146を配置してあり、この軸受筺体は
その下端に近く外側に複数の第1ピストンリング148
を取り付け、筐体136の内側と接触して軸受筐体14
6を筺体136内に整列させる一方、軸受筺体146の
取り外しを妨げないようにする。駆動棒132は原子炉
冷却材の圧力の作用下に軸受筐体146及び筐体136
に対して軸方向に移動できるように軸受筺体146内に
摺動自在に配置する。例えばインコネルを材料とする複
数の第2ピストンリング150を駆動棒132と接触で
きるように軸受筐体146内に着脱自在に配置する。第
2ピストンリング150は駆動棒132の軸受筐体14
6内摺動を許す一方で、逃し系が流体の導管80通過を
可能にする場合、軸受筺体146及び筐体136を通過
する原子炉冷却材の流れを1iiJ限するから、駆動棒
132のυ動が本発明の逃し系によって制御されること
になる。第2ピストンリング150は軸受筺体146を
筐体136から取り外す際に交換できるように構成され
ている。
以  下  余  白 第7及び8図から明らかなように、複数のころ軸受15
2を、その外面が駆動棒132の外面と接触しながら回
転できるように同数の軸154上に配置する。第8図に
示すように、駆動棒132の移動を助けながら軸受筐体
146内に駆動棒132を整列させるように4個のころ
軸受152を使用すればよい。
ころ軸受152と同数のねじ156を利用して保持部材
158を軸受筺体146に取り付けることにより、ころ
軸受152を軸受筐体146内に保持すると共に、ねじ
156及び保持部材158を取り外すことによって交換
できるようにする。同様に、軸受筺体146の他端に第
2組のころ軸受160を設けて駆動棒132を整列させ
る。
再び第7図において、駆動棒132の上端には例えばイ
ンコネルを材料とする可撓棒162を取り付けてあり、
その上端には槍形部材164が取り付けられている。キ
ャップ138の下端には、流路140と整列させて中空
円筒形ディバイダ166を取り付けである。ディバイダ
166はキャップ138の下端に、それぞれが槍形部材
164を収容できるサイズのチェンバ168.169.
170を画定する。槍形部材164は詳しくは米国特許
第4,439,054号に開示されているように枢動ラ
ッチ機構172と協働する。ラッチ172は常態におい
て第7図に示す傾斜位置にばね偏倚されており、右側が
筺体136の壁の内側と係合する時針方向へ枢動できる
ように取り付けられている。駆動棒132が上昇してい
る間、槍形部材は破線で示すようにラッチ機構172の
傾斜面に沿って上昇し、最終的にはラッチ機構172の
上縁を超えて上昇し、第1チエンバ168に嵌入し、ラ
ッチ機構172はこの移動に伴って時針方向に枢動して
槍形部材164が移動するための間隙を提供し、ばね偏
倚力の作用下に再び初期位置に戻る。キャップ138の
下端は部材164が、従って、駆動棒132かそれ以上
上昇するのを制止する制止手段として作用する。
DRDM66内の圧力が平衡状態に達して駆動棒を上昇
させる圧力差が解消されると、後述する態様で、駆動棒
132及びこれに連結しているWDRCクラスタが重量
作用下に降下し、槍形部材164がラッチ172の第1
孔178に嵌入し、突縁182で支持されて降下を止め
、この作用でラッチ172が垂直整列位置へ枢動して駆
動棒132をその上方位置にロックする。即ち、ラッチ
172と係合し、これによってロックされるためには、
駆動棒132は行き過ぎ移動しなければならない。
駆動棒132をロックされた上方位置から解放するには
、再び駆動棒132を行き過ぎ移動させねばならない。
そこで、通気系が駆動棒132に作用する圧力差をDR
DM66内に発生させて駆動棒132を孔176に沿っ
て中央チェンバ170内へ上昇させ、この上昇は素子1
64に対して制止手段として作用するキャップ168の
下面によって制止される。次いで逃し系を適当に制御す
ることによって圧力差をなくしてDRDM66の圧力平
衡を回復することにより、駆動棒132及び連携WDR
C34を重力作用下に降下させ、第2孔180に沿って
部材164を引っ張ってラッチ機構172を時針方向に
枢動させる。孔180は軸方向にラッチ機構172を貫
通しているから、部材164は自由にこれを通過して駆
動棒132及び連携WDRC34をその全移動範囲にわ
たって徐々に降下させ、WDRC34を下槽集合体16
に完全挿入して燃料棒集合体20と連携させることがで
きる。米国特許第4,439,054号に詳述されてい
るように、ラッチ機構172はほぼ垂直な側壁に適当な
スロットを有し、このスロットを可撓棒162が通過す
ることによってラッチ機構172の孔178.180を
画定する側壁を横断移動することができる。上述のよう
に孔178.180を通って移動する素案子164より
も不ロットの方が小さいことはいうまでもない。
する立面図であり、第1図の圧力容器要部に対するRC
C及びWDRCクラスタ28.32の関係を示し、対応
するRCC及びWDRCクラスタ28.32を第9A図
及び9B図に完全挿入(’FIJ)、完全引抜き(rF
WJ)及び燃料交換(rREFJ )位置でそれぞれ示
しである。第9A及び9B図における完全挿入位置(’
FIJ)において、対応するRCCスパイダ100及び
WDRCスパイダ120は上部炉心板19で支持された
対応の棒案内管28.32の底部に位置し、連携の棒が
燃料棒集合体20と入れ子式完全挿入関係にある。これ
に反して完全引抜き位置ではスパイダ100.120が
カランドリア底板52と近接した位置にあり、対応棒の
下端は燃料棒集合体20の上端の直ぐ上に位置する。燃
料交換作業に際しては、即ち、それぞれの燃料交換位置
、第9A図のRCC:REF及び第9B図のWDRC:
 REFでは、対応の取り付け手段36.38と同様に
ヘッド集合体12a及び連携のシュラウド60.61及
びヘッド延長部62.63を取り外す。また、それぞれ
のスパイダ100.120をカランドリア底板52の真
下の位置までさらに上昇させる。
第9A及び9B図の燃料交換位置rREF」は本発明の
選択的に着脱自在なCRDM駆勅棒集合体200及びD
RDM駆動棒集合体201を理解し易く図示している。
DRDM及びDRDM駆動棒集合体の成分を互いに連結
する継手はそれぞれの構成成分が誤って連結されるのを
防止するため係合キーの形状の異なる継手成分で構成さ
れているから、DRDM駆動棒集合体200内ではDR
DM成分だけで連結され、DRDM駆動棒集合体201
内ではDRDM成分だけが連結されるが、基本的構成は
ほとんど同じである。従って、以下の説明において、第
9A及び9B図の場合と同様に、偶数及び奇数の参照番
号はそれぞれ第9A図のDRDM駆動棒集合体200の
構成成分及び第9B図のDRDM駆勅′棒集合体201
の構成成分に関連する。
DRDM及びDRDM駆動棒集合体200.201はそ
れぞれ半恒久継手またはジヨイント204.205を介
してRCCスパイダ100及びWDRCスパイダ120
のハブ102.122と連結するハブ延長部202.2
03と、遠隔操作で選択的に作動できる急速継手208
.209を介して対応のハブ延長部202.203と連
結する駆動棒部分206.207とを含む。
第9A、9B図に共通の寸法符号D4は完全引抜き及び
完全挿入位置間での駆動棒集合体200.201の移動
通路を前記それぞれの位置における急速継手208.2
09の対応位置に基づいて示す。棒クラスタの位置制御
に伴う重要な機械的制御作業を明らかにすると共に、第
9A、9B図の簡略な図解を第1図の容器12の詳細図
と相関させ易くするため、第9A、9B図の共通距離D
4を、容器12の一実施例では約149インチである第
1図における距離D4と対応させた。内槽集合体24の
総高は約176インチに設定すればよい。下槽集合体1
6の内側高さDlは約178インチ、燃料棒集合体20
の有効燃料長D2は約153インチ、燃料棒集合体の下
端は下部炉心板18の頂面から約7インチずれた位置に
ある。即ち、それぞれの棒クラスタ30.34を燃料棒
集合体20に入れ予成に挿入することにより、RCC及
びWDRC棒30.34をほぼその軸方向有効長にわた
って燃料棒集合体20で囲むことができる。
第10図は、第11図のDRDM駆勅棒集合体201の
駆動棒部分207と同様にCRDM駆動棒集合体200
の駆動棒部分206を示す長手方向断面図である。第1
0及び11図を同時に参照し、上記偶奇数符号の相関関
係に基ついて説明すると、駆動棒部分206.207は
後述するような目的の環状凹部または頚部212.21
3がある細長いほぼ円筒形の中空筺体210.211を
含む。嵌脱棒214.215は筺体210.211をそ
の全長にわたって貫通して下端から突出し、この突出部
分には縮径軸部218.219に続く肩部216.21
7を含み、肩部216.217に環状位置決めナツト2
20.221を嵌着し、ロックピン222.223によ
って固定する。中空のほぼ円筒形を呈し、突条のある可
撓係合端226.227を有する継手224.225を
駆動棒214.215に被せ、その上端228.229
を筺体210.211の螺条付端部210a、211a
と螺合させ、ピン230.231によって固定する。可
撓端部226.227は第9A、9B図に示す急速継手
208.209の係合部のある雄継手成分を含む。縮径
軸部218.219に嵌着される環状ボタン232.2
33は可撓端部226.227のほぼ円錐形の内面22
6a、227aと係合する外側係合面を具備する。嵌脱
棒214.215にばね234.235を嵌着し、ボタ
ン232.233の下端と、筐体210、・211の孔
に挿入されて環状保持突縁238.239と当接する保
持手段236.237の間に圧縮することにより、それ
ぞれのボタン232.233を図示の伸張位置にむかっ
て押し付け、円錐内面226a、227aと係合させる
。それぞれの継手224.225にほぼ円筒形の保護ス
リーブ240.241を被せて螺着し、対応のロックピ
ン242.243によって固定する。
筐体210.211の上端に比較的直径の大きいばね筐
体244.245を組み込んで対応の肩部を画定し、そ
れぞれの嵌脱棒214.215の拡径部分246.24
7に保持つば248.249を固定し、それぞれの前記
嵌脱棒214.215を筐体244.245内に収容す
る。対応のばね保持手段250.251を筺体244.
245の上部に固定する。嵌脱棒214.215を囲む
ばね252.253はばね保持手段250.251と保
持つば248.249の間に圧縮されて対応の駆動棒2
14.215を軸方向に下方へ可撓端部226.227
にむかって強制し、位置決めナツト220.221を、
可撓端部226.227の開口端面とほぼ同高の図示位
置に維持する。
CRDM及びDRDM駆動棒集合体200.201の上
端はやや異なるから、別々に説明する。即ち、第10図
のDRDM駆動棒集合体200については、中空のほぼ
円筒形を呈し、縮径環状凹部またはは頚部254aを有
する嵌脱ボタン253を嵌脱棒214の上端に被せ、ピ
ン256によって固定する。
筐体210の上端に設けた環状に凹んだばね座258a
にばね258を嵌着する。嵌脱ボタン254の下方円筒
部分254bは大きい直径を有し肩部254cを画定し
、この肩部と係合するばね258はボタン254を筺体
201内から押出そうとするボタン254の垂直に上向
きの8勤(即ち、第10図左方への移動)を弾性的に阻
止し、前記肩部はボタン254を筐体内に同軸関係に心
立てする。
ボタン254の下端254dはボタン254の移動の下
限を形成する筺体210内の対応肩部260と係合する
第11図のDRDM集合体201に関しては、縮径環状
凹部または頚部255aを嵌脱棒215の上端に被せ、
ロックピン257によって固定する。また、ピン261
によって嵌脱棒215に固定された固定用つば259に
嵌脱ボタン255を被せる。第10図のDRDM集合体
200との重要な相違点として、第11図のDRDM集
合体では、嵌脱ボタン255を筐体211の上方内部2
63に挿入するが、前記部分263の内側には螺条26
3aが切っである。ボタン255の頚部255aには、
後述のような目的で、スロット265を通して筐体21
1の外部から接近することができる。他の重要な相違点
として、DRDM集合体201は下方の螺条付軸部27
1aを螺条付内部263aに螺入してピン273によっ
て固定されるピストン271を含む。ピストン271の
表面にピストンリング275を埋め込む。第7&び8図
から明らかなように、第11図に示すようにピストン2
71にピストンリング275を設けるのは素子1.46
の内部に対応のピストンリングを設は第7及び8図の構
成とは構造的に異なるが機能的には等価である。第7及
び8図と同様に、ピストン271には、第7及び8図に
対応の、ただしダッシュのない参照番号で示した素子と
同じ機能を行う可撓軸162′及び槍形ヘッド素子16
4′を装着する。
嵌脱作用はDRDM及びDRDM駆動棒集合体200.
201共はぼ同様に行われるが、両者の構造差を反映す
る相違点である。
第10図に示すCRDM駆動棒部分206の場合、筐体
210の上端に工具を配置して筐体210の縮径頚部2
12及び嵌脱ボタン254の頚部254aと係合させ、
嵌脱ボタン254を軸方向に外方へ駆動することにより
嵌脱棒214及び連携の位置決めナツト220及びばね
ボタン232を可撓端226の内部から引抜いて前記可
撓端226を屈伏可能にする。第11図に示すDRDM
駆動棒部分207の場合、同様の工具を筺体211の上
端付近に配置して筺体211の縮径頚部213及びボタ
ン255の縮径頚部255aと係合させ、後者とはスロ
ット265を介して係合させる。同様に、工具を作動さ
せてボタン255をDRDM筺体211の上端に位置す
る開口内部263へ挿入することにより、連携の嵌脱棒
215及び対応の位置決めナット221及びボタン23
3を、(ボタン233を可撓端227の係合内面227
aに圧接固定する)ばね235の弾性偏倚作用に抗して
引抜き、両者のばね235.253を圧縮する。その結
果、各部は第12図に示す状態となる。即ち、位置決め
ナツト221及びボタン233が係合し、可撓端227
は屈伏自在となる。従って、第12図は第10図に示し
たCRDM集合体200の駆動棒部分206の可撓端2
26が係合を解かれた状態と対応する。
第13A及び13B図はそれぞれCRDM及びDRDM
駆動棒集合体200.201のハブ延長部202.20
1を示す長手方向断面図である。従って、第13A、1
3B図を同時に参照し、先に述べるような偶奇数参照番
号の相関関係に基づいて説明すると、ハブ延長部202
.203はCRDM及びDRDM駆動棒部分の雄可撓端
226.227の外側係合面と係合する係合内面280
a、281aを有する雄継手素子280.281を含み
、合体で第9A、9B図に示すようなそれぞれの集合体
200.201の急速継手2゜8.209を構成する。
継手素子280.281は対応のハブ延長部202.2
03(7)螺条付上端部分と係合する内側螺条付端部2
80b、281bを含む。
半恒久ジヨイント204.205(第9A、9B図)の
構成成分である半恒久ジヨイント雄素子290.291
はほぼ円筒形を呈し、対応のハブ延長部202.203
の螺条付下部と螺合し、ピン292.293で固定され
る内側螺条付端部290a、291aを含む。雄ジヨイ
ント素子290.291はスタップ部分294.295
を含み、スタップ部分294はスタップ部分295より
も直径が大きく、軸長が短く、それぞれが螺条付面29
4a、295aを含む。素子290,291の拡径中央
部分にロックスリーブ296.297を嵌着し、欠刻部
298.299によって固定する。
第9A、9B図にそれぞれ示すCRDM及びDRDM駆
動棒集合体200,201の選択的に遠隔操作可能な急
速継手208.209は以上の説明から明らかなように
、雌成分として第10図のCRDM可撓端266及び第
11図のDRDM可撓端可撓端金27た、これに対応す
る雌成分として第13A図に示すCRDM継手素子28
0及び第13B図に示すDRDM雌継手素子281を含
む。
添付図面から明らかなように、各急速継手208.20
9のこれらの構成成分は大体において同様の構成を備え
てはいるが、CRDM及びDRDM継手の構成成分同志
が誤って結合されないように寸法及び形状に取違えが起
こり得ないような相違を与えである。即ち、可撓端26
5(第10図)を含むCRDM継手雄成分は可撓端22
7(第11図を含むRD M 継手雌成分よりも軸長が
短いから、もしCRDMの雄可撓端226を誤ってDR
DMの雌継手素子281に挿入すると、それぞれの係合
面226a、281aが係合する前に前者のロックスリ
ーブ296がDRDM継手素子281の端部と衝合する
だけでなく、各係合面226a、281aの輪郭が軸方
向に互いにずれているから、取り違えは起こり得ない。
他方、可撓端227を食むDRDM雄継手成分はCRD
M雌継手成分280よりも軸長が長く、各係合面227
a、280aは軸方向に互いにずれているから、誤って
前者を後者に挿入してもDRDM雄可撓端226とD 
RD M!1手成分成分28o合内面とは係合または整
列しない。このように偶発的な部分挿入が行われる2つ
の場合を想定すると、いずれの場合にも、嵌脱ボタンを
解除することによって位置決めナツト220.221が
係合状態に戻り、対応の可撓端226.227を誤った
雄継手成分に結合する結果とはならない。
同様に、半恒久CRDMジョインl−204及びDRD
Mジヨイント205(第9A及び9B図)は同様の形状
を備えるが交換不能であり、従って、誤って結合される
ことはない。具体的には、RCCスパイダ100のハブ
102の内側に螺条のある部分103はCRDMハブ延
長部202の螺条付き雄スタッブ294と螺合する半恒
久ジヨイント204の雌成分を含み、これらの成分は対
応のDRDM雄スタラスタップ2953B図)及びWD
RCハブ122(第6図)の内側螺条付雌部123より
も直径は大きいが軸長は短い。
従って急速継手208.209に関して上述したのと同
様に、半恒久ジヨイント204.205の各成分も交換
不能であるから、CRDMハブ延長部202及びDRD
Mハブ延長部203を対応のスパイダ100,120と
組立てる際に誤って結合されることはあり得ない。
従って、半恒久雄ジヨイント成分290.291を対応
のRCC及びWDRCスパイダ100.120のハブ部
分102.122に螺入すると、ロック・スリーブ28
2.283がハブ102.122に同軸関係に被さり、
(第3.5図にそれぞれ示す)ハブ102.122の凹
部102a、122aがジヨイント204.205をロ
ックするための対応の欠刻部をロックスリーブ282.
283に形成することを可能にし、偶発的な分解を防止
する。それぞれのジヨイント204.205は、ハブ1
02.120をハブ延長部202.203から離脱させ
、素子290.2.91またはハブ102.120のい
ずれか一方から前記凹部を解放してハブ延長部202.
203を対応スパイダ100.120から解放するには
充分な回転トルクを加えねばならないという点で半恒久
的であるのが特徴である。
以下余白 本発明の遠隔操作により着脱可能な、構成に差異のある
、即ち、交換不可能なCRDM及びDRDM駆動棒集合
体の駆動棒及びハブ延長部成分によって可能となる本発
明の方法を第14乃至20図に沿って以下に説明する。
これらの図のいずれにおいても、容器12をその容器内
構造物に関して簡単に図示したが、実際には第1図に示
す詳細な説明に対応するものと理解されたい。即ち、第
14図ではヘッド集合体12aが容器12から取り外さ
れ、カランドリア50、内槽集合体24及び下槽集合体
16がそのまま残っている。
容器12との関連で、典型的な原子炉設備の格納容器構
造1の標準的構成成分、例えば第1の上部炉内構造物貯
蔵スタンド2及び第2の下部炉内構造物貯蔵スタンド3
が略示されており、構造1は第14図に示すように、所
要レベルの硼素含有水内に維持することがでとる。水位
は約98フイートの高さにするのが普通である。床6は
第14図から明らかなように、水面より数フィートの高
さにする。
CRDM及びDRDM駆動棒集合体200.201はこ
の状態において容器12の突縁12dよりも上方に突出
している。
支持ケーブル8により炉内構造物吊り金具5をデリック
などのような適当な装置で支持して、容器12の上方位
置へ持ち上げ、スプレッダ集合体7を吊り金具5で支持
し、降下させて第15図に示すように公知の態様で駆動
棒集合体200.201の上部自由端と係合させる。
次に第16図に示すように、スプレッダ集合体7を上昇
させて、第9A、9B図に関連して述べたように駆動棒
集合体200.201を燃料交換位置rREFJまで引
き上げる。円筒形側壁17内に収容され、上部炉心板1
8を含むカランドリア50及び内槽集合体24から成る
上部炉内構造物を容器12の突7712 dから離れる
まで一体的に上昇させ、スプレッダ集合体7によって駆
動棒集合体200.201を燃料交換位置に保持する。
従って、第16図では、駆動棒集合体200.201は
(半恒久ジヨイントにおける)結合部からカランドリア
50の直ぐ下のスパイダまでの約34フイートの全長を
有し、従って、水面の数フィート上方にまで達する。こ
の作業は終始遠隔操作で行われ、駆動棒200.201
が水面よりも上方に露出していても問題はないことが重
要である。具体的には、駆動棒が濡れたままであって表
面汚染物質が存在したとしてもこれが放出されるおそれ
はなく、一体的な組立体を一括して迅速に移動させるこ
とができるから、汚染物質が空気中に放出される懸念は
ほとんどない。
第17図から第18図への過程で、吊り金具5が上昇し
た上部炉内構造物を容器12の上部突縁12dの上を越
えて上部炉内構造物貯蔵スタンド2の上方位置まで搬送
する。吊り金具5は集合体全体をスタンド2に降るし、
次いでスプレッダ集合体7を下降させて(1個づつのR
CCクラスタ30及びWDRCクラスタ34で略示する
)棒クラスタを完全挿入位置まで降下させる。この時点
で上部炉心板18は水面下約48フイートの高さにあっ
て格納容器構造1の底まで約50フイートを残しており
、この約50フイートの深さにRCC及びWDRC棒案
内管30.34が収まる。(第18図に示さないが、第
9A、9図に示した)対応のスパイダ100.120が
上部炉心板18上に載置されてRCC及びWDRC棒ク
ラスタを対応の棒案内管30.34内に保持する。カラ
ンドリア底板52は水面下約35フイートに、容器12
の突縁12dは水面下約27フイートにそれぞれ位置す
る。駆動棒集合体200.201の上端、及びスプレッ
ダ集合体7は水面下約15フイートに位置する。従って
、嵌脱ボタンを作動させて駆動棒部分206.207を
(共に第9A、9B図の完全挿入位置に相当するカラン
ドリア底板52の直ぐ下、即ち約35フイートの高さに
位置する)対応の急速継手208.209のところで解
放するためには、適当な取り扱い工具で容易に駆動棒集
合体200.201に接近できる。
第19図の段階では、吊り金具5がスプレツタ集合体7
を上昇させながらカランドリア50を垂直に、カランド
リア底板52が容器12の突縁12dよりも約1フイー
ト上方に来るまで上昇させて下部炉内構造物貯蔵スタン
ド3まて搬送し、第20図に示すように、カランドリア
50及び駆動棒部分206.207の集合体を貯蔵スタ
ンドに降ろす。第20図に略示するように、点検、修理
などのために、あるいは燃料集合体20の場合なら炉心
内での位置を換えたり、通常の燃料交換作業を行うため
に燃料集合体20及び棒クラスタ30.34を個別に引
抜くことができる。
駆動棒部分206.207は制止手段によってカランド
リア50内を落下するのを防止するか、あるいは格納容
器構造の底へ落下できる状態にしながら、カランドリア
50によって側方から保持してもよい。また、カランド
リア50をスタンド3上に配置したままで点検及び/ま
たは交換のため駆動棒集合体を引抜くこともできる。
原子炉容器を再組立てするには以上の段階をそのまま逆
の順序で行う。本発明の方法の要点は第20図の段階か
ら第18図の直前の段階までにある。なぜなら、遠隔操
作可能な急速継手208.209を採用したから、長さ
が約21フイートしかない駆動棒部分206.207は
第18図に示すような組立を完了するために駆動棒部分
206.207を対応ハブ延長部202.203に再結
合または再連結する過程でほとんど水面下に浸漬された
ままであるからである。対応の着脱自在継手208.2
09を水面下僅か約30フイートの高さに設けて結合作
業を極めて容易にしながら、しかも再組立て作業に従事
する作業員を充分に保護できるようにした点も重要であ
る。継手208.209の成分を互いに取違えが起こり
得ないように異なった構成とすることで、DRDM及び
DRDM駆動棒部分を偶発的にハブ延長部に結合するこ
とは有り得ず、適正なCRDM及びDRDMハブ延長部
202.203にそれぞれ結合せざるを得な(なる。
公知の構造及び方法に対する本発明の駆動棒集合体20
0.201を取り扱う際の作業人員の保護、コスト及び
作業の単純化に関する著しい改良は、本発明の駆動棒の
代わりに従来のワンピース駆動棒を採用した場合に第1
4図から第20図までに示した作業を行うのに必要な装
置の形状及び寸法と比較すれば容易に理解できるであろ
う。例えば34フイートの長さを必要とするワンピース
または一体的駆動棒を採用すると、当然のことながら第
18及び19図の組立作業において水面から突出して、
大気汚染の深刻な問題を惹起し、再組立作業に従事する
作業員に危険を及ぼすおそれがある。34フイートもの
長さの駆動棒の取り扱いが極めて困難であることに加え
て、その長さと耐えがたい重さだけを考えても、組立作
業に際しては、対応のカランドリア管を通してカランド
リア集合体50内へ、さらに対応棒案内管の全長を通し
て内槽集合体24内へ駆動棒を降下させ、対応スパイダ
のハブと最終的な結合を、水面下約48フイートの深さ
おいて炉心板18上で安定した状態で行わねばならない
。このような条件を機械的に満たすことが困難であるだ
けでなく、カランドリア50及び連携の下室内管に損傷
を与えるかも知れない重大な危険性を伴う。また、棒ク
ラスタが密に配列される以上、駆動棒も狭い間隔で配列
され、このワンピース駆動棒の長さは48フイートにも
なるから、整列ミスが起こり易く、その結果、駆動棒を
カランドリア内の詰まった孔に挿入してとりかえしのつ
かない機械的損傷を招くおそれがある。従って、本発明
のように遠隔操作による着脱可能なツーピース駆動棒を
採用し、これを利用して組立/分解及び保守を行えば新
規設計の圧力容器のメンテナンスや、これに関連する組
立、分解などの作業に伴うおそれのある深刻な問題を解
決できることは明白であると考えられる。
本発明の種々の変更実施態様は当業者なら容易に想到で
きるであろうが、本願の特許請求の範囲は本発明の趣旨
及び範囲に該当するこのような変更実施態様をすべて包
括するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(第1A及び1−B図から成る)は本発明の選択
的に遠隔操作可能な急速継手を備えたツーピース駆動棒
集合体が組み込まれ、本発明の組立/分解方法の実施を
可能にする新設計加圧水型原子炉を一部断面で示す立面
図。 第2図は第1図の原子炉容器の内槽集合体に比較的密に
配列された水排除棒クラスタ及び制御棒クラスタを略示
する断面図。 第3図はRCCスパイダの平面図。 第4図は第3図のRCCスパイダを一部第3図4−4線
における断面で示す立面図。 第5図はWDRCスパイダの平面図。 第6図は第5図のWDRCスパイダを一部第5図6−6
線における断面で示す立面図。 第7図は水排除棒駆動機構(DRDM)の立面図。 第8図は第7図8−8線における断面 図。 第9A図及び9B図は完全挿入(rFIJ)、完全引抜
き(’FWJ)及び燃料交換(rREFJ )位置でそ
れぞれDRDM及びDRDM駆勅棒集合体を一部切り欠
いて略示する長手方向断面図。 第10図はCRDM駆動棒の長手力向断面図。 第11及び12図は常態における駆動棒可撓端の係合状
態と、組立/分解作業中に使用される嵌脱ボタン操作に
よって達成される前記可撓端の係合解除状態とをそれぞ
れ示すDRDM駆動棒の長手方向断面図。 第13A図及び13B図は正しく、対応するWD RC
及びRCC駆動棒部分が結合され、かつ正しく、対応す
るWD RC及びRCCスパイダ・ハブが結合されるよ
うに相互の形状に相違を与えて上下端に設けたそれぞれ
の半恒久急速継手成分を比較して示すDRDMハブ延長
部及びCRDMハブ延長部の長手方向断面図。 第14乃至20図は本発明の着脱自在ツーピース駆動棒
集合体の操作方法及び長所を説明するため、各分解段階
における加圧水型原子炉容器及びその主要構成成分を、
連携の貯蔵スタンド及び任意の構成成分を容器内から吊
上げて搬送し、それぞれの貯蔵スタンドに配置する「炉
内構造物」吊り金具を含む収納構造と共に略示する立断
面図である。 30・・・・制御棒クラスタ 28.32・・・・下室内管 34・・・・水排除棒クラスタ 50・・・・カランドリア 56・・・・カランドリア管 60・・・・フローシュラウド 100・・・・スパイダ 102・・・・ハブ 106・・・・ベーン集合体 200・・・・駆動棒集合体 202.203・・・・ハブ延長部 204・・・・半恒久ジヨイント 206・・・・駆動棒部分 208.209・・・・急速継手 FIG、 /E。 屯 コ   − ′X−4 ど   ゝ第・よ−シI 第1λ−ン卦 、/曹 FIG、9A //仙新揖 FIG、98 FIG、+4 /−λ1qγ−レ゛、し FIG、15 FIG、+6 FIG、+7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、加圧水型原子炉装置であって、軸平行関係に並んだ
    複数の燃料棒集合体を収容する下槽集合体、選択的に制
    御されて下槽集合体内の完全挿入位置と内槽集合体内の
    完全引抜き位置との間の移動通路を燃料棒集合体と入れ
    子関係で軸方向に移動できるように互いに軸平行関係に
    取り付けられた複数の棒クラスタを収容する内槽集合体
    、及び圧力容器内に加圧水型原子炉冷却流体を収容する
    ため下槽集合体及び内槽集合体と密封連通関係にあるヘ
    ッド集合体を、順次下方から上方へ配設されている圧力
    容器と、ヘッド集合体に、これを密封関係に貫通するよ
    うに軸平行関係に配設された複数の駆動手段と、それぞ
    れが複数の棒クラスタと連結し、これと共に完全引抜き
    位置と完全挿入位置の間の各棒クラスタの移動に対応す
    る移動通路を棒クラスタのそれぞれと移動可能な複数の
    駆動棒集合体を含む加圧水型原子炉装置において、それ
    ぞれの駆動棒集合体を対応の駆動手段と係合させ、駆動
    手段を選択的に作動させることにより対応の駆動棒集合
    体及び連携の棒クラスタを完全引抜き位置へ前記移動通
    路を介して移動させることと、それぞれの駆動棒集合体
    が第1及び第2の細長い部分と、遠隔操作により選択的
    に作動して第1及び第2の部分を着脱自在に結合できる
    継手手段とから成ることを特徴とする加圧水型原子炉装
    置。 2、それぞれが対応のクラスタの複数の棒を軸平行関係
    に取り付ける機能を有し、中心ハブを備えた複数のスパ
    イダと、内槽集合体と下槽集合体の中間に位置して容器
    に固定さ れ、それぞれの棒クラスタに属する棒に対応し、対応の
    棒を完全挿入及び完全引抜き位置間の移動通路に従って
    軸方向に移動できるように挿通させるための孔を有する
    支持板を含み、連携の棒クラスタが完全挿入位置に来る
    とそれぞれのスパイダが支持板上に支持さ れ、それぞれの対応駆動棒集合体の第1の部分が上下端
    を有するハブ延長部を含み、それぞれのハブ延長部がそ
    の下端において対応のスパイダに連結され、連携棒クラ
    スタが完全挿入位置を占めた状態で、上端が支持板の近
    傍に位置するのに充分な軸方向長さを有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の加圧水型原子炉装
    置。 3、圧力容器の内部に配設されて内槽集合体とヘッド集
    合体の間に延び、それぞれの駆動棒集合体と整列する孔
    を有するカランドリア集合体を含み、複数の駆動棒集合
    体の第2の部分が対応の棒クラスタが完全挿入位置を占
    める状態において連携の駆動手段との係合状態を維持す
    ると共にカランドリア集合体のそれぞれの孔を貫通し、
    対応の継手手段を介して連携の駆動棒集合体の対応ハブ
    部分と連結されるのに充分な軸方向長さを備えた駆動棒
    部分を含むことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記
    載の加圧水型原子炉装置。 4、カランドリア集合体が、互いに平行に取り付けられ
    てそれぞれが内槽集合体の頂部及びヘッド集合体の底部
    を画定するカランドリア底板及び上板を含み、それぞれ
    の駆動棒部分、選択的遠隔操作により着脱自在な継手及
    びハブ延長部を含む駆動棒集合体をカランドリア集合体
    の対応する孔に軸方向に移動できるように挿通し、対応
    の棒クラスタが完全引抜き位置を占める状態で対応のス
    パイダをカランドリア底板の近傍及び内槽集合体内に支
    持することを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の
    加圧水型原子炉装置。 5、下端において支持板に軸平行関係に取り付けられ、
    上端においてカランドリア底板に選択的に連結可能であ
    り、それぞれが対応する棒クラスタと整列し、かつこれ
    をそれぞれの移動通路に従って移動できるように収容す
    る複数の棒案内管を含み、それぞれの駆動棒集台体のハ
    ブ部分がそれぞれと連携する棒案内管の長さとほぼ対応
    する軸方向長さを有 し、それぞれと連携の棒クラスタが完全挿入位置を占め
    る状態で、それぞれと連携する選択的遠隔操作により着
    脱自在な継手手段を対応の棒案内管の上端の近傍に位置
    させることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の
    加圧水型原子炉装置。 6、複数の棒クラスタが第1タイプの第1の複数棒クラ
    スタ及び第2タイプの第2の複数棒クラスタから成り、
    複数の駆動棒集合体が第1タイプの第1複数棒クラスタ
    とそれぞれ連携する第1タイプの第1複数駆動棒集合体
    及び第2タイプの第2複数棒クラスタとそれぞれ連携す
    る第2タイプの第2複数駆動棒集合体から成り、第1、
    第2複数駆動棒集合体の選択的遠隔操作により着脱自在
    な継手がそれぞれ第1及び第2タイプの第1及び第2の
    複数継手から成り、それぞれの継手が連携の駆動棒集合
    体のハブ部分及び駆動棒部分にそれぞれ取り付けた1対
    の選択的着脱自在な第1及び第2継手成分から成り、第
    1タイプ継手の成分と第2タイプ継手の成分が交換不可
    能であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の加圧水型原子炉装置。 7、第1及び第2タイプの各継手の選択的着脱自在な1
    対の継手成分が結合状態において互いに係合するように
    形成されたキー付き外面及び内面をそれぞれ有する雄成
    分及び雌成分から成り、第1タイプ継手成分のキー付き
    係合面がこれと対応する第2タイプ継手成分のキー付き
    係合面とは異なることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項に記載の加圧水型原子炉装置。 8、第1タイプの雄及び雌継手成分が第2タイプの雄及
    び雌継手成分よりも短い軸方向長さを有することを特徴
    とする特許請求の範囲第7項に記載の加圧水型原子炉装
    置。 9、第1及び第2タイプ継手の各雄成分が各雄成分に固
    定され、キー付き係合外面を少なくともその軸方向長さ
    の一部にわたって間隔を保って同軸関係に囲む保護スリ
    ーブを含 み、軸方向長さが比較的長い第2タイプの雄継手成分を
    軸方向長さが比較的長い第1タイプ雌継手成分に誤って
    挿入すると、第2タイプ雄継手成分の対応する保護スリ
    ーブが第1タイプ雌継手成分の端部と衝合して結合を妨
    げることによりそれぞれのキー付き係合面の取り違えに
    よる係合を妨げ、軸方向長さが比較的短い第1タイプ雄
    継手成分を軸方向長さが比較的長い第2タイプ雌継手成
    分に誤って挿入すると、それぞれのキー付き係合面の軸
    方向相対変位が結合を妨げることによって係合面の整列
    及び係合を妨げることを特徴とする特許請求の範囲第8
    項に記載の加圧水型原子炉装置。 10、第1及び第2タイプの雄継手成分を第1及び第2
    タイプ駆動棒集合体の駆動棒部分の下端に固定し、第1
    及び第2タイプの雌継手成分を第1及び第2タイプ駆動
    棒集合体のハブ部分上端に固定することを特徴とする特
    許請求の範囲第7項に記載の加圧水型原子炉装置。 11、第1及び第2タイプ駆勤棒集合体の駆動棒部分に
    固定された雄継手成分のそれぞれがほぼ細長い中空円筒
    形の可撓端継手素子 と、駆動棒部分を同軸に貫通し、下端及び上端を有する
    細長い嵌脱棒と、嵌脱棒下端に中空可撓端継手素子の端
    部の近傍に位置して素子の内壁と係合できるように取り
    付けられ、可撓端継手素子内に位置して素子を非可撓形
    状に維持する係合手段と、嵌脱棒と連携し、常態で係合
    手段を可撓端内に位置決めするための偏倚力を発生する
    偏倚手段と、嵌脱棒の上端に配置され、選択的に駆動棒
    部分に外側から係合させることにより偏倚手段の弾性偏
    倚力に抗して嵌脱棒を引抜いて係合手段を係合位置から
    係合解除位置へ引くことにより、可撓端継手素子を屈伏
    可能にする手段を含 み、係合手段が常態において偏倚手段及び嵌脱棒によっ
    て位置決めされ、対応の雌継手素子内に収納されると可
    撓端継手素子を非可撓形状に維持することにより、駆動
    棒部分を連携の駆動棒集合体のハブ部分に結合し、嵌脱
    棒が引っ込められると係合手段を係合位置から係合解除
    位置へ引いて可撓端継手素子の屈伏を可能にすることに
    よって選択的かつ遠隔操作で駆動棒部分と連携の駆動棒
    集合体との結合及び結合解除を行うことができることを
    特徴とする特許請求の範囲第10項に記載の加圧水型原
    子炉装置。 12、第1及び第2タイプ駆動棒集合体のハブ部分を第
    1及び第2タイプの複数棒クラスタとそれぞれ連携する
    スパイダと連結する半恒久的なジョイントを含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の加圧水型原子
    炉装置。 13、半恒久的ジョイントのそれぞれが互いに螺合して
    ジョイントを固定するための、ハブ延長部に連結された
    螺条付き雄ジョイント素子、及び対応のハブ部分と連携
    し、内側に螺条を有する雌ジョイント素子と、螺合した
    雄及び雌ジョイント素子の離脱を防止するための手段を
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第12項に記載の
    加圧水型原子炉装 置。 14、第1及び第2タイプの雄ジョイント素子が対応の
    細長い軸部を有し、第1タイプ雄継手素子の軸部が第2
    タイプ雄ジョイント素子の軸部に比較して軸長が短く、
    直径が大きく、第1及び第2タイプの雌ジョイント素子
    が対応の内部凹所を画定し、第1タイプ雌ジョイント素
    子の内部凹所が第2タイプ雌ジョイント素子の内部凹所
    に比較して軸方向長さが短く、直径が大きく、第1及び
    第1タイプの雄及び雌ジョイント素子を相互交換不能に
    することを特徴とする特許請求の範囲第13項に記載の
    加圧水型原子炉装置。 15、軸平行関係に配列された複数の燃料棒集合体を収
    納し、複数の棒クラスタを軸方向に移動できるように棒
    クラスタを挿通する複数の通孔を有する支持板を下部に
    配設した下槽集合体と、棒クラスタに対応する複数の取
    り付け手段を有し、これに複数の棒クラスタの上端を取
    り付けて、棒クラスタを選択的な制御下に燃料棒と入れ
    子関係に軸方向に、下槽集合体内への完全挿入位置と内
    槽集合体への完全引抜き位置との間を移動できるように
    構成した内槽集合体と、内槽集合体の上方に配置され、
    内槽集合体の上部を画定するカランドリア底板及びカラ
    ンドリア底板と平行に取り付けられたカランドリア上板
    を有し、カランドリア上板及び底板が複数の棒クラスタ
    に対応し、それらに整列する孔をそれぞれ具備するカラ
    ンドリア集合体と、カランドリア集合体、下槽集合体及
    び内槽集合体と密封連通関係にあって圧力容器内に加圧
    水型原子炉の冷却流体を収容するヘッド集合体と、ヘッ
    ド集合体に、これを密封関係に貫通しかつカランドリア
    上板及び底板の孔と整列するように軸平行関係に配置さ
    れ、複数の棒クラスタとそれぞれ連携する複数の駆動手
    段とが、下方から上方へ順次設けられている加圧水型原
    子炉の圧力容器を、水位が該容器よりも上方に位置する
    硼素含有水を収容している格納容器構造内で組立てる方
    法において、複数の棒クラスタに対応し、それぞれが下
    方の細長いハブ部分、上方の細長い駆動棒部分、及びそ
    れぞれのハブ部分及び駆動棒部分の端部付近に取り付け
    られた第1及び第2の継手成分から成ってこれらの部分
    を一体的な駆動棒集合体として選択的に結合する選択的
    に着脱自在な継手を含む複数の駆動棒集合体を設け、複
    数の駆動棒集合体のハブ部分を対応の棒クラスタの各取
    り付け手段と連結し、各取り付け手段を支持板に配置し
    、棒クラスタを支持板の対応孔に支持板に対する完全挿
    入位置まで挿入して対応の駆動棒集合体のハブ延長部を
    内槽集合体内に軸平行関係に支持することによって内槽
    集合体を支持し、複数の駆動棒集合体の駆動棒部分をカ
    ランドリア上板及び底板に形成した対応の孔に挿入し、
    各駆動棒部分を連携の駆動棒集合体の対応ハブ部分と整
    列させてカランドリア集合体を該集合体中に支持されて
    いる駆動棒部分と共に内槽集合体上の定位置に位置決め
    し、複数の駆動棒集合体のそれぞれについて駆動棒部分
    をこれと対応するハブ部分と順次選択的に連結する段階
    から成ることを特徴とする加圧水型原子炉装置圧力容器
    を格納容器構造内で組立てる方 法。 16、支持、挿入及び選択的連結の各段階の実施過程で
    、駆動棒部分及び関連の集合体を硼素含有水の水面下に
    維持することを特徴とする特許請求の範囲第15項に記
    載の方 法。 17、複数の駆動棒集合体を駆動棒部分の上端付近で係
    合し、これをほぼ同時に持ち上げて連携の棒クラスタを
    完全引抜き位置まで移動させ、カランドリア集合体と内
    槽集合体の組立て体を駆動棒を持ち上げたままの位置で
    かつ、これに対応して対応の棒クラスタを完全引抜き位
    置のままで搬送して容器上に整列させ、棒クラスタが対
    応の燃料棒集合体と入れ子関係となる所定の整列位置を
    占める状態で組立て体を容器内へ下降させると同時に駆
    動棒を下降させることにより、対応の棒クラスタを移動
    通路に従って完全挿入位置へ移動させる段階を含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第16項に記載の方法。 18、複数の駆動棒集合体の駆動棒部分を対応する複数
    の駆動手段により係合されるようにそれと整列させる作
    業を含めて、ヘッド集合体をすでに組立てられて容器内
    に配置され ているカランドリア集合体及び内槽集合体
    に組み込む段階を含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第17項に記載の方法。 19、ヘッド集合体を取り外し、駆動棒集合体の駆動棒
    部分を係合し、これをほぼ同時に移動させて対応の棒ク
    ラスタを完全引抜き位置へ上昇させ、駆動棒部分を支持
    することにより、対応の棒クラスタを内槽集合体に対し
    て完全引抜き位置に維持し、棒クラスタを完全引抜き位
    置に、駆動棒集合体をカランドリア集合体及び内槽集合
    体の組立て体に対して所定位置に維持しながら、組立て
    体を上昇させて該組立て体を容器から同時に取り外し、
    上昇させ、取り外した組立て体を容器から取り外された
    格納容器構造内の貯蔵台まで搬送し、貯蔵台上にこれを
    支持し、駆動棒集合体を下降させることによって対応の
    棒クラスタを、内槽集合体の支持板上の各取り付け手段
    によって支持される完全挿入位置に配置し て、圧力容器を分解することを特徴とする特許請求の範
    囲第18項に記載の方法。 20、複数の駆動棒集合体の継手を順次選択的に作動さ
    せることにより、複数の駆動棒集合体の駆動棒部分を、
    係合状態を維持しながら順次その結合を解き、カランド
    リア集合体を上昇させることによってこれを内槽集合体
    から抜き取ると同時に結合を解かれた駆動棒部分を上昇
    させることによってカランドリア集合体と一緒に並進さ
    せ、これを格納容器構造内の第2の貯蔵台の上方の位置
    へ搬送し、カランドリア集合体を第2貯蔵台上に下降さ
    せる段階をも含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    9項に記載の方法。
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