JPS62142564A

JPS62142564A - インジケ−タ−

Info

Publication number: JPS62142564A
Application number: JP60284713A
Authority: JP
Inventors: 島田　秀弥; 淳一松本
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 1985-12-17
Filing date: 1985-12-17
Publication date: 1987-06-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、芳香剤、防虫剤、脱臭剤、除、湿乾燥剤等の
各種薬剤の有効使用期限を目視判別する方法及び該方法
の実施に適したインジケーターに関する。

従　　来　　の　　技　　術従来より、芳香剤、防虫剤、防カビ剤、脱臭剤、除湿剤
、乾燥剤等の薬剤は、各種分野、殊に家庭の部屋、ゲタ
箱、端笥、水屋、食器棚等の家具類、冷蔵庫内等でよく
利用されているが、２等薬剤の有効使用期限は、通常目
視判別することができず、しかも一般に使用開始Ｊ：り
数カ月後であり、之等の利用者はその有効使用期限を覚
えておかなくてはならない不利が坐る。

明が解決しようとする問題点本発明は、上記の如く各種薬剤の有効使用期限、即ちそ
の終点が目視判別できない不利を解消し、該終点を薬剤
の種類に応じて容易に適宜決定することができ、しかも
その明確な目視判別を可能とし、更に安全性、安定性、
経流性等の点でも非常に優れた新しいインジケーター及
びその利用による判別方法を提供することを目的とする
。

問題点を解決するための手段即ち、本発明は、塩化物とコバルト化合物とにＪ：り生
成するハロゲノコバルト錯体を含有する水溶液が、該溶
液の蒸散量を調節するための手段を設ＧＪた容器に収容
されてなることを特徴とする、薬剤の有効使用期限を目
視判別するためのインジケーター及び上記水溶液の蒸散
量を調節することにより、薬剤の有効使用期限を目視判
別する方法に係わる。

本発明のインジケーターは、上記特定の蒸散量調節手段
を設けたことに基づいて、有効使用期限が異なり、通常
約１ケ月〜１年程痕の範囲にある各種の薬剤のいずれに
対しても適用でき、殊に比較的上記使用期限の長い薬剤
に対しても有効に適用でき、その適用自体非常に容易で
あり、しかも上記特定の溶液は、その水分の蒸発ｆｉ（
１１１度）に応じて色調を、例えばピンク色から藍色に
変化させるため、この色調変化により薬剤の終点を明確
に目視判別することを可能とする。また、これは安定性
に優れており、安全性及び経済性の面でも有利なもので
ある。

本発明インジケーターにおいて、塩化物としては、例え
ば塩化カルシウム、塩化亜鉛、塩化ナトリウム、塩化第
一鉄、塩化アルミニウム、塩化マンガン、塩化マグネシ
ウム等の各種金属の塩化物を使用でき、之等は、含水Ｊ
ｉ２の形態でもまた無水物の形態でもよい。上記の内で
特に、色調の変化、吸湿性等の面から塩化マグネシウム
、塩化カルシウム、塩化アルミニウムは好ましく、塩化
カルシウムが最も好ましい。

上記塩化物と併用されるコバルト化合物としては、例え
ば塩化コバルト、臭化コバルト、コバルト粉末、硫酸コ
バルト、硝酸コバルト、酸化コバルト、クロム酸コバル
ト、安患香酸コバルト、硫酸コバルトアンモニウム、酢
酸コバルト、硫酸二アンモニウムコバルト・６水和物、
リン酸コバルト、硫化コバルト等を例示できる。

十記塩化物とコバルト化合物とは、両者を水中に入れて
ハロゲノコバルト錯体を形成する水溶液の形態で本発明
に利用される。該水溶液における各成分の濃度は、該水
溶液中の水分の自然蒸発により液の色調が変化し得るＳ
度に調整される。該濃度は、用いる各成分の種類により
異なるが、例えば塩化カルシウムと塩化コバルトとを組
合せる場合には、塩化カルシウム約１〜３８％、及び塩
化コバルト約０．１〜２％の範囲とするのが適当である
。

しかして、従来より、塩化コバルトの水溶液は、ピンク
色を示し、これを乾燥させるときには水分がほぼ完全に
無くなる状態（粉末状態）でブルー色に変化することが
知られているが、通常の条件では、湿気のためにこのよ
うな無水状態とはならず、勿論水溶液状態では常にピン
ク色を呈している。しかるに、本発明者らの研究によれ
ば、上記塩化コバルトの水溶液に前記塩化物を加えて水
分を蒸発させる時には、水分の蒸発に伴い、水溶液状態
で色調がピンク色から鮮明なブルー色に変化することが
観察された。本発明は、この知見を基礎とするものであ
る。

本発明に用いる上記水溶液には、また例えば水分蒸発量
調整の為の保水剤、界面活性剤等、水溶液の色調を明確
にするための着色剤等、蒸発促進のための低沸点有機溶
媒等の適当な添加剤を適宜添加することもできる。

本発明のインジケーターは、上記水溶液を、該水溶液の
蒸散量を調節するための手段を設けた容器に収容するこ
とににり調製される。ここで用いられる容器としては、
上記水溶液を収容でき、その゛使用状態において該水溶
液がこぼれない限りその大きさ、形状等には特に制限は
なく、収容寸べき水溶液の量に応じて適宜決定できる。

６一また上記容器に設けられる水溶液の蒸散量を調節するた
めの手段としては、該容器に開口部を１若しくは２以上
設け、その口径若しくは数を調節する手段、容器に開口
部を設け、これに異なる口径を有するシール、キャップ
を複数枚組合せて着脱自在に設ける手段、上記シール、
キャップを通気性及び防水性を有する素材で作成し、通
気性の異なる素材を複数個組合せる手段、容器自体又は
その一部を通気・防水性素材から構成する手段等を例示
でき、之等各手段は適宜組合せることもできる。

以下、本発明の上記水溶液の蒸散量を調節する手段を設
けた容器の具体例を、添イ１図面により詳述する。

第１図乃至第５図は、本発明インジケーターの実施態様
の例を示す縦断面図である。

第１図には、透明な有底筒状容器（１）内に、塩化物と
コバルト化合物とにより生成するハロゲノコバルト錯体
を含有する水溶液（２）が収容されており、容器上部に
は開口部（３）が形成され、該開口部（３）には、一定
の口径の蒸散孔（４ａ）を有するシート（４）が貼着さ
れている場合が示されている。この場合、蒸散孔（４ａ
）の口径は一定しており、従って該インジケーターは特
定された終点を示ず。

第２図に示された本発明インジケーターは、容器（１）
の開口部（３）に通気・防水シート〈５）が設けられて
いる点を除き第１図のものと実質的に同一である。この
場合、通気・防水シーｈ（５）の厚みを変化させること
により、通気性能を変化させ得、これに応じて異なる各
種の終点を示す本発明インジケーターを収得できる。ま
たこのものは、第１図に示すものに比し容器内水溶液（
２）のこぼれる危険性が少ない利点がある。

第３図に示された本発明インジケーターは、容器上端に
、蒸散孔（４ａ）の口径が異なるシート（４）を複数枚
層状に貼り合わせ、その最上面に剥離式の密閉シール（
６）を設けた以外は、第１図に示すものと実質的に同一
である。この場合、複数枚貼り合わされたシート（４）
の任意枚数を剥がすことにより、相当する終点に変更可
能であり、また不用のときはシール（６）でシールして
おくこともできる。尚、該シール（６）はシート（４〉
の最下面に貼り合わせることもできる。

第４図には、容器上端に、蒸散孔（７ａ）の口径が異な
るキャップ（７）が複数重ねて嵌合され、その最上面に
密閉用キャップ（８）が設けられた以外は、第３図のイ
ンジケーターと実質に同一のものが示されている。この
ものの場合も第３図のそれと同様の効果が奏され、また
キャップ（８）は最下面に持ってきてもよい。

第５図には、容器上端に通気性能が異なる通気・防水シ
ート（５）を層状に設けた以外は、第２図のものと実質
的に同一のインジケーターが示されている。この場合、
通気性能の異なるシート（５）が複数投設【ノられてお
り、これを任意枚数剥離することにＪ：す、この剥離枚
数に応じて終点を判別するこができる利点がある。

上記各図に示した容器（１）は、水溶液を収容でき、且
つ内容物を目視できる透明部分を有する限りその材質に
は特に制限はなく、例えばガラス、プラスチックス等を
代表として、他に木質材料、金属材料等のいかなるもの
でもよい。またシート（４）、通気・防水シート（５）
、密閉シール（６）、キャップ（７）及び密閉キャップ
（８）の各材質も適宜決定できる。

本発明インジケーターは、また上記水溶液を収容するた
めの容器自体を通気・防水素材で構成することもできる
。このＪＪ２台、上記素材を透明袋状形態となし、これ
に上記水溶液を収容させればよい。

本発明インジケーターは、その使用に当り例えば、終点
判別を必要とする薬剤が冷蔵庫、ゲタ箱、箪笥等の密閉
空間で用いられるものの場合には、該薬剤とは別個に同
一密閉空間に存在させておくだ番ノで所期の効果を発揮
できるが、通常上記薬剤を入れた容器の外壁等に適当な
手段で貼付けて用いられるのが望ましい。

本発明インジケーターにより終点を判別するのに適した
薬剤としては、例えば芳香剤、防虫剤、脱臭剤、除湿・
乾燥剤、防カビ剤等を例示でき、特に冷蔵庫用脱臭剤等
のように密閉空間で用いられるものは好適である。

友−！ｆＭ以下、本発明を更に詳しく説明するため実施例を挙げる
。

実施例１無水塩化カルシウム４０（＋及び無水塩化コバルト１ｇ
を水５９ｏに添加溶解させて、塩化カルシウム濃度４０
％及び塩化コバルト濃度１％の混合水溶液を得た。

上記混合水溶液を更に蒸留水で所定濃度（塩化カルシウ
ム濃度１〜３４％）に希釈し、それらの各１５ｇづつを
第１図に示す如き容器（間口部面積２．７ｃｍ２．高さ
５．５ｃｍの円筒ガラス製容器、以下「Ａ容器」という
）に収容して本発明インジケーターを作成した。

また、同様の希釈水溶液各１．７ｇづつを第２図に示す
如き通気・防水シートを設【ノだ容器（開口部面積０．
．３ｃａ２に微多孔性シート（ＮＦシート、徳山曹達社
製）を貼付けた、高さ２．０ｃｍの円筒ガラス製容器、
以下「Ｂ容器」という）に収容して本発明インジケータ
ーを作成した。

上記で得た各インジケーターを、冷蔵庫内に静置し、経
時的に水分の蒸散量を測定して塩化カルシウム濃度を求
めると共に色調の変化を目視観察し終点（塩化カルシウ
ム濃度的３６％）に達する間で期間を求めた。

Ａ容器を用いた本発明インジケーターにおける結果を第
１表に、またＢ容器を用いた本発明インジケーターにお
ける結果を第２表にそれぞれ示す。

第　　１　　表第　　２　　表上記第１表及び第２表より、本発明インジケーターによ
れば、約１ケ月〜９ケ月の有効使用起源を有する各種薬
剤の終点が容易に目視判別できることが判る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本発明インジケーターの具体的実
施態様を示す縦断面図である。（１）・・・・・・容　器（２）・・・・・・塩化物とコバルト化合物とを含有す
る水溶液（３）・・・・・・開口部（４）・・・・・・蒸散孔（４ａ）を有するシート（５
）・・・・・・通気・防水シート（６）・・・・・・密封シール（７）・・・・・・キャップ（８）・・・・・・密閉用キャップ（以　上）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）塩化物とコバルト化合物とにより生成するハロゲ
ノコバルト錯体を含有する水溶液が、該溶液の蒸散量を
調節するための手段を設けた容器に収容されてなること
を特徴とする、薬剤の有効使用期限を目視判別するため
のインジケーター。
（２）塩化物とコバルト化合物とにより生成するハロゲ
ノコバルト錯体を含有する水溶液をインジケーターとし
、該水溶液の蒸散量を調節することにより、薬剤の有効
使用期限を目視判別する方法。