JPS5845698Y2 - 芳香容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は芳香剤を収納した容器であって、通気孔から芳
香を発することで、室内等に芳香を充満させるものに係
わる。

従来、この種の容器は種々提案されているが、生産者か
ら消費者への流通途上における芳香剤の目減りを完全に
防止し、物体上に載置した際の安定性や芳香剤の蒸散量
を調節できるようにすることなど解決すべき問題が多い
。

本考案は、以上のような問題を踏まえてなされたもので
あり、具体的には、芳香剤を収納する容器体としてチュ
ーブ容器を採用し、その容器体を封止するに螺着の蓋体
を用いたものである。

本考案の実施例を示す図面に基いて、以下詳細に説明す
る。

第１図は、一実施例の外観を示すものであるが、図にお
いてチューブ容器体１は倒立しており、その尾部に吊り
下げ穴２を有し、その口部には蓋体３を螺着している。

第２図に示すように容器体１の中には流動性の芳香剤４
が収納され、その口部５にある薄膜６により密封状態に
ある。

薄膜６は蓋体３に取付けられた開口用突起７により容易
に破ることができる。

蓋体３は直接に容器１の口部５にある螺子と螺合しても
よいが、図の実施例によれば、補助蓋体８を容器体１の
口部５に係止したのち、蓋体３を螺合している。

このようにする理由は、チューブ容器体１の径より蓋体
３の径を大きくして載置の際の安定性を向上させたいか
らであり、補助蓋体８の外壁はチューブ容器体１の肩部
から大きく張り出しており、蓋体３の径を大きくするこ
とを可能にしている。

次に本考案の芳香容器を使用している状態を示す第３図
に基いて説明する。

使用時には、チューブ容器１の口部にある薄膜６を破り
、蓋体３を半開放状態にするものであり、このようにす
れば、補助蓋体８と蓋体３との接合部に間隙９が生じ、
かつ蓋体３に形成された螺部１０に設けられた開口部１
１が通気孔となる。

したがって、チューブ容器１から押し出された芳香剤４
が蓋体３の受皿部１２に落ちることになるが、この芳香
剤４から蒸散する若気は通気孔から間隙９へ抜けて外界
へ放散される。

第４図に蓋体３の一実施例の斜視図を示す。

図から明らかなように、開口部１１は螺部１０を一部切
り取った部分によって形成されるものである。

本考案の芳香容器は、図に示す実施例のほか様々な変形
できることは明白である。

例えば吊下げ穴２は、駒形の引掛は具に置き換えること
ができるし、補助蓋体８は省略するか、あるいは蓋体３
と一体的に作成することもできる。

また、開口部１１も第４図の形状に限らず、任意の設計
変更がなしうる。

本考案は、以上のようなものであり、本考案によれば、
流通過程における芳香剤の目減りは完全に防止できる。

また芳香剤の蒸散量は、蓋体の半開放状態の程度によっ
て、容易に調節できる。

しかも芳香剤は、適量ずつ容器から押し出して使用する
ものであるから、蒸散量の調節はその方面からも為しう
るのであり、容器自体の堅牢さも相まって、本考案の芳
香容器は、−年またはそれ以上の使用にも耐える。

付言すれば、本考案の容器は吊り下げて使用することも
でき、また蓋体の径を大きくすることにより、載置時の
安定性を増すことができる。

さらに本考案の芳香容器は、その表面に印刷を施したり
装飾を付することができ、その実用上の利点とともに極
めて優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図であり、第２図
は第１図の実施例の未使用状態を示す部分断面図であり
、第３図は同実施例の使用状態を示す部分断面図であり
、第４図は蓋体の一実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・容器体、２・・・・・・吊り下げ穴、３
・・・・・・蓋体、４・・・・・・芳香剤、５・・・・
・・口部、６・・・・・・薄膜、７・・・・・・開口用
突起、８・・・・・・補助蓋体、９・・・・・・間隙、
１０・・・・・・螺部、１１・・・・・・開口部、１２
・・・・・・受皿部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）流動性の芳香剤を収納するチューブ容器体と、該
   チューブ容器体に螺着してチューブ容器体を倒立させる
   ことのできる蓋体からなり、該蓋体には容器体から押し
   出された芳香剤を受は入れる受皿部と該蓋体の半開放状
   態で通気孔となる開口部を具備してなることを特徴とす
   る芳香容器。
2. （２）蓋体の径を容器体の径より大きくしてなる実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の芳香容器。