JPS62137722A - 磁気テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープに関し、更に詳しくはテープダメー
ジが著しく改善され、かつテープのスリット性及びビデ
オ感度に優れた磁気テープに関する。

〔従来技術〕

磁気テープＷＫＶＴＲ用磁気テープは一般にその巻径に
一定の制限があるので、記録可能な情報量を増大させる
には磁気テープを出来るだけ薄くすることが望ましい。

ところが、この様にテープを薄くすれば機械的強度が不
十分となってテープのいわゆる腰の強さが弱くなったり
伸び易くなり、テープ走行においてテープダメージを受
は易くなる。ここでテープダメージとは磁気テープをＶ
ＴＲにかけ記録・再生する場合に発生するテープの伸び
変形及びテープ巾方向の両端部分の折れをいう。

テープダメージは通常の走行時にも発生するが、特にロ
ード及びアンロード時に発生し易い。これはテープＫか
かるテンションが通常走行時よりシード及びアンロード
時の方が大きいためである。ＶＴＲＫはβタイプとＶＨ
Ｓタイプとがあるが、ＶＨＳタイプの方がテープダメー
ジは顕著である。

そこで、長手方向にヤング率を高くしたフィルム、つま
り巾方向より長手方向に大きく鷺伸したポリエステルフ
ィルムを基体として使用することによって長手方向の機
械的強度を強化した磁気テープ等が提案されているが、
この磁気テープでは巾方向の機械的強度が改善されてい
ないためテープエツジ部の折損等を有効に防止すること
ができない。

そこで更に、磁性層中の磁性粉末を巾方向に磁場配向す
るなどして磁性層の巾方向のヤング率を高くすることが
提案されているが、この方法ではテープダメージは良く
なるが、逆にビデオ感度が悪（なるという欠点がある。

一方、横方向にヤング率を高くしたフィルムつまり縦方
向より横方向に大きく延伸したポリエステルフィルムを
基体として使用した磁気テープが提案されているが、こ
の磁気テープではスリット性が悪くなるという欠点１２
ζある。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上述の問題点を解消し、テープダメー
ジが着るしく改善され、且つテープのスリット性及びビ
デオ感度の優れた磁気テープを提供することＫある。

〔発明の構成・効果〕

本発明の目的は、本発明によれは、ポリエステルベース
フィルムに磁性層を設けた磁気テープであって、該フィ
ルムは横方向のヤング率（ＹＴ）が５５０（にｇ／−）
以上であり、縦方向のヤング率（ＹＭ’）が５　Ｕ　Ｏ
（ｋｇ／−）以上でありかつ両ヤング率の差が ｌ　ＹＴ−Ｙ、　　ｌ　＜　２００　　（ｋｇ／１１１
１１）を満足する範囲にあるフィルムであり、更に該磁
性層の縦方向のヤング率（ＭＭ）と横方向のヤング率（
ＭＴ）の比が ＭＭ／　ＭＴ＝　ｔ、ｏ〜２．０ を満足する範囲にあることを特徴とする磁気テープによ
って達成される。

本発明においてポリエステルとは、テレフタル酸、イソ
フタル酸、す７タレンー２，６−ジカルボン酸の如き芳
香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ネオペンチレンゲリコールの如きグリコールを主た
るグリコール成分とする、線状の熱可塑性ポリエステル
である。代表的なポリエステルとしてはボリニチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−２，６−ナフタレンジカルボキシレートなどを挙
げることができる。上記線状ポリエステルはホモポリマ
ーは勿論のこと、他の酸成分やグリコール成分を小割合
共重合し【変性したコポリマーも包含する。

上記ポリエステル中ては例えばリン酸、亜リン酸および
それらのエステル等の安定剤、二酸化チタン、微粒子状
シリカ、カオリン等の艶消剤滑剤などが含まれていても
よい。

ポリエステルフィルムは、その農法によって特に限定さ
れないが、横方向のヤング率（ＹＴ）が５５１Ｊ　ｋｇ
／−以上で、縦方向のヤング率（ＹＭ）＋！＋’ｓ　ｏ
　ｏｋｑ／−以上で、且つ両ヤング率の差がｌ　ＹＴ−
ＹＭｌ　＜２　Ｕ　Ｏｋ？／ｙ＋４の範囲にある必要が
ある。縦方向のヤング率（Ｙ４）が５　（Ｊ　Ｏ’に９
７　ｍｊより小さくかつ横方向のヤング率（ＹＴ）が５
５　Ｕ　ｋｙ／ｙ＋ｒｉより小さいとテープのテープダ
メージが不良となるので好ましくない。

両ヤング率の差がｌ　ＹＴ　　ＹＭｌ　＞　２０　（Ｊ
　ｋＷ　／　ｉ＋ｊでかつ縦方向のヤング率（Ｙい）を
５ｏｏｋｑ／−以上にすると横方向のヤング率（ＹＴ）
は低（なり、テープダメージは不良となるので好ましく
ない。

更Ｋまた−　　Ｉ　ＹＴ　　ＹＭ　Ｉ　＞　２１Ｊ　ｆ
Ｊ　ｋｑ／　ｙ＋Ｊでかつ横方向のヤング率を５５０に
９／、、ｊ以上にすると、縦方向のヤング率が低くなり
、結果的に横方向に強く延伸された状態となり、スリッ
ト性が悪くなるので好ましくない。

上記ポリエステルベースフィルムは、さらに好ましくけ
横方向のヤング率（ＹＴ）と縦方向のヤング率（ＹＭ）
がＯ＜（Ｙ、　−ｙＭ）＜　２０　Ｏｋ！９／−の範囲
にある。フィルム厚みは１５μ以下、更には数μ〜１５
μであることが好ましい。

ポリエステルフィルムは１例えば次の如くしして製造で
きる。すなわち非晶未延伸のポリエチレンテレフタレー
トフィルムを約ｓ　ｏ　℃ｌｃてｆ１延延伸率３〜４倍
で延伸し、次いで７０〜９０℃にて１．５倍以上全横延
伸倍率の９０％以下の範囲にて第一段横延伸し、次いで
８５〜１５０℃で且つ第一段横延伸温度を越える温度に
て全損延伸倍率が４．０〜６．０倍になるように延伸し
、１７０〜２３０℃にて熱固定することによって得られ
る。このように横方向延伸温度を二段にするのは、製膜
時の破断を防ぎ延伸倍率を高くしヤング率を高くし、且
横方向熱収縮率を低くするためである。

なお、上述の方法において必要に応じて、熱固定する前
に縦方向にさらに延伸することもできる。

本発明において上述のポリエステルベースフィルム上に
設ける磁性層は、その塗膜性によって特に限定されない
が、該磁性層の縦方向のヤング率（ＭＭ）と横方向のヤ
ング率（ＭＴ）の比がＭＭ／　ＭＴ＝　１．０〜２．０
の範囲にある必要がある。

この比がＭＭ　／　ＭＴ＜　ｉ　、　ｏになるとビデオ
感度が大きく低下し、またＭＭ／　ＭＴ＞　２．０にな
るとテープダメージが不良となるので好ましくない。

更に、磁気テープ全体の縦方向のヤング率（ＴＭ）と横
方向のヤング率（ＴＴ）がＩＴオーＴＴ１（７０に９／
−の範囲にあることが゛好ましく、この様にすることＫ
より、テープダメージが着るしく優れ、且つスリット性
及びビデオ感度も優れ、総合的に優れた磁気テープを得
ることができる。

ポリエステルベースフィルム上に磁性層を形成するには
、磁性粉末、結合剤、有機溶剤およびその他の添加剤等
を含磁性塗料を吹きつげもしくはロール塗りなどの任意
の手段で塗布、乾燥して行なえばよ（、磁性層中の磁性
粉末の磁場配向はソレノイドコイルや永久磁石等によっ
て発生させた配向磁場中を未乾燥塗膜を通過させること
によって行なわれる。

磁性粉末は磁場配向されやすい針状のものが好ましく、
磁性層中での充填率はＭｉ＃比で６０〜９０％の範囲に
あることが好ましい。この充填率が低すぎると十分な磁
性特性が得られず、また高すぎるとバインダー（結合剤
）による搾着が不十分となり満足な機械的強度が得られ
ないので好ましくない。このような磁性粉末の具体例と
しては、例えばいずれも針状のγ−Ｆｅ、ＱＢ粉末、　
Ｆｅρ４粉末、Ｃｏ含有７−Ｆｅ１Ｏ１粉末、Ｃｏ含有
Ｆｅ１Ｏ，粉末、　Ｃｒ０ｇ粉末、Ｆｅその他の金属磁
性粉末などが挙げられる。

結合剤としては例えば塩化ビニル・酢陵ビニル系樹脂、
繊維素系樹脂、ポリウレタン系樹晰イソシアネート化合
物など通常磁性粉末の結合剤として使用されているもの
がいずれも使用できる。

また、有機溶剤としては特に限定されず、上記結合剤を
溶解するのに適した溶剤、例えばメチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン。

トルエン、キシレンなどを単独で或は２８以上混合して
゛使用することができろ。

さらにまた、磁性塗料中には磁性層の弾性率をより良く
するために顔料その他の添加剤を添加してもよい。

本発明の磁気テープはテープダメージが著しく改善され
、かつテープのスリット性及びビデオ感度に優れており
、高記録密度の磁気テープとして有用である。

〔実施例〕

以下、実施例を掲げて本発明な更に説明する。

なお、例中の各特性は下記の方法によって評価した。

（１）　　ヤング率 （ト）　ベースヤング率、テープヤング率フィルム或は
磁気テープを試料中Ｉ　Ｕ　ｗｍ　。

長さ１５０ｍに切断し、チャック間１００ｍにして引張
速度ｔＵｍ／分、チャート速度６５ｏｕＨ／分の条件下
でインス）ｃ＝７タイプの万能引張試験装置で引張る。

得られた荷重−伸び曲線の立上り部の接線よりヤング率
を算出する。

ｆＢ）　　磁性層のヤング率 上記囚項で求めたベースヤング率（ＹＭ＋　ＹＴ　＞テ
ープヤング率（ＴＭ　ｔ　Ｔ７　）から、磁性層ヤング
率（ＭＭ、　ＭＴ）は次式から計算し求める。

’Ｍ　＝　（ＴＭ　ｘｔＴＡｆ’Ｅ　−ＹＭｔＢＡＩｉ
ｉＥ　）　／　ｔＭＡＧＭＴ＝（ＴＴＸｔＴＡＰＥ−Ｙ
ＴｔＢＡＳＫ）／１ＭＡＧここで　ｔ　　：磁気テープ
の全厚（μｍ）ＡＰＩ ｔＢＡＳＥ　：ベースフィルムの厚み（μｆｆ１）”Ｍ
ＡＧ　　；磁性層の厚み（μｍ） なお厚みは電子マイクルメーターで測定する。

（２）　　テープダメージ 磁気テープをＶＨ８方式ビデオカセットに３４５ｍ巻き
込み、ＶＨ８方式ビデオテーブレフーダーに装填後テー
プ巻頭より３ＵＵｍ走行させたところで走行を停止させ
、テープ上のこの場所で回転シリンダーヘッドに対する
テープのローディング、７ンーーデイングを５回繰り返
してテープエツジ部の損傷度合を目視で観察し、次の基
準（ランク付）で評価する。

◎：テテーエッジ部の損傷が全（無い ○：テテーエッジ部の損傷はわずかにあるが実用上問題
ない △：テテーエッジ部の損傷があり実用上やや問題 ×：テープエツジ部の損傷がひどく実用不（３）スリッ
ト性 カセットにテープをビデオ装置所定の条件で巻上げ、こ
れを１週間にわたり２０℃、６０％ＲＨの恒温恒湿室に
放置した後、テープをリールより引出し、平面に置き、
テープが見金に平面かないしはテープの端が波打ってい
るかを次の基準（ランク付）で評価する。

◎：彼打ち魚し ○：波打ちはわずかにあるか笑用土問題Ｘ：敵打ちあり
、実用上問題 （４）　　ビデオ感度 磁気テープをＶＨ３方式方式ビデオンセント込み、こ２
ｔをＶＨ８方式ビデオチープレコーターで躬録・養生し
、基準テープとの相対イ吐ンとり２次のようにランク付
けで評価する。

◎：＋２ｄＢ以上 ○：０〜＋２ｄＢ △ニー２〜０ｄＢ Ｘニー２ｄＢ以下 （５）　　総合評価 総合評価はテープダメージ、スリット性、ビデオ感度の
各評価の内、最も悪いもの（欠点）で評価し１次のよう
にランク付けする。

◎：良好 ○：実用上問題なし △：実用上やや問題 Ｘ：実用不可 実施例１〜４及び比較例１〜７ 平均粒径０．８μのカオリンを０．２重量％の含有割合
で重合時に添加したカオリン含有ポリエチレンテレフタ
レートを常法に従って溶融押出し、冷却して非晶未延伸
フィルムを製膜し、次いでこのフィルムを８０℃にて紀
１表記載の縦延伸倍率でｐ−ル延伸し急冷し、続いて横
方向に９０℃で２．５倍、更に１（１５℃にて第１衣記
載の全横倍率延伸し、２１０℃の熱固定温度で１０秒間
熱固定して二軸配向フィルムを得た。

なお、比較例３においては三段延伸（縦延伸−横延伸−
再縦延伸）を行った。この三段罵伸は第１表記載の延伸
倍率を採用する以外は上記と同様に行って未熱固二軸延
伸フィルムを得、このフィルムを更に第１表記載の倍率
で再縦延伸し１次いで２１０℃の熱固定温度で１０秒間
熱固定して二軸配向フィルムを得た。

一方、磁性塗料は次のようＫして調整した。

Ｃｏ被着針状１−Ｆｅ１０Ｂ　　　　　　　　　　　１
００重量部粒状α−Ｆｅ、Ｏ，（平均粒子径１．０μ）
４Ｎカーボンブランク　　　　　　　　　４１ステアリ
ン酸亜鉛　　　　　　　　　０．５　＃ニド−セルロー
スｌｌｌＧ１　　　　　　　１０　１（旭化成社Ｍ、ニ
トロセルロース） ニスタン５７０２　　（米国グツド・リッチケミ　　　
９１力ル社製、ウレタンエラストマー） ステアリン酸−ｎ−ブチル　　　　　　　　１１ミリス
チン酸　　　　　　　　　　　　　　　０．５１シクジ
ヘキサノン　　　　　　　　　　　９５　１トルエン　
　　　　　　　　　　　９５　１この組成物をボールミ
ルで４０時間混合分散した後、日本ポリウレタン社製コ
ロネートＬ（インシアネート化合物）３重量部をシクロ
へキサノン２重量部、トルエン２重量部の混合溶剤に溶
解したものを加え更に１時間分散して磁性塗料を調整し
た。この磁性塗料を、二鋤配向フィルム（厚み１１μｍ
）上に乾燥厚み４μｍとなるように塗布し、テープの巾
方向或はテープの長手方向に配向磁場を加えながら乾燥
し、更にカレンダー加工して磁気ウェブを作成し、これ
をスリッターで巾ｔ／２インチにスリットして磁気テー
プを得た。

この磁気テープの特性を第１表に示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエステルベースフイルムに磁性層を設けた磁気
   テープであつて、該フイルムは横方向のヤング率（Ｙ＿
   Ｔ）が５５０（ｋｇ／ｍｍ＾２）以上であり、縦方向の
   ヤング率（Ｙ＿Ｍ）が５００（ｋｇ／ｍｍ＾２）以上で
   ありかつ両ヤング率の差が｜Ｙ＿Ｔ−Ｙ＿Ｍ｜＜２００
   （ｋｇ／ｍｍ＾２）を満足する範囲にあるフイルムであ
   り、更に該磁性層の縦方向のヤング率（Ｍ＿Ｍ）と横方
   向のヤング率（Ｍ＿Ｔ）の比が Ｍ＿Ｍ／Ｍ＿Ｔ＝１．０〜２．０ を満足する範囲にあることを特徴とする磁気テープ。 ２、ベースフイルムの横方向のヤング率（Ｙ＿Ｔ）と縦
   方向のヤング率（Ｙ＿Ｍ）の差（Ｙ＿Ｔ−Ｙ＿Ｍ）が０
   ＜（Ｙ＿Ｔ−Ｙ＿Ｍ）＜２００（ｋｇ／ｍｍ＾２）の範
   囲にある特許請求の範囲第１項記載の磁気テープ。 ３、磁気テープの縦方向のヤング率（Ｔ＿Ｍ）と横方向
   のヤング率（Ｔ＿Ｔ）の差が ｜Ｔ＿Ｍ−Ｔ＿Ｔ｜＜７０（ｋｇ／ｍｍ＾２）を満足す
   る範囲にある特許請求の範囲第１項又は第２項記載の磁
   気テープ。