JPS62137163A

JPS62137163A - ダイカスト装置

Info

Publication number: JPS62137163A
Application number: JP27841085A
Authority: JP
Inventors: Noriyuki Motomura; 本村　則行
Original assignee: Toshiba Machine Co Ltd
Current assignee: Shibaura Machine Co Ltd
Priority date: 1985-12-11
Filing date: 1985-12-11
Publication date: 1987-06-20
Anticipated expiration: 2009-09-28
Also published as: JPH0675760B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明はダイカスト装置に関し、一層詳細には、コー
ルドチャンバー型ダイカスト装置において、溶湯を金型
に注入する際、その溶湯の通路となるダクトと、当３亥
？容湯をキャビティに対して押し出すためのプランジャ
用スリーブとの間にマウスピースを設け、しかも、この
マウスピースを可及的に熱伝導率が小さな部材で構成す
ることによって注湯プロセスにおいて溶湯、すなわち、
成形品を得るための溶融材料が冷却しないように構成し
たダイカスト装置に関する。

金型内部に画成されたキャビティの中へ溶融した金属、
すなわち、溶湯を圧太し、成形品を得るダイカスト装置
では溶湯の前記キャビティへの導入のために管状のダク
トを用いているのが一般的である。すなわち、溶湯を貯
留している容器または炉等からダイカスト装置の本体内
部に溶湯を取り込む形式のものでは、前記ダクトの利用
により溶湯の移動が極めて円滑且つ短時間に行われるた
めに、製品に対しての異物、気体等の混入が少なく、従
って、高能率でしかも高品質な製品が得られるとされて
いる。

然しなから、この種のダイカスト装置では、ダクトの先
端部分が温度の低いスリーブに直接接触するように構成
されているために、比較的低温の前記スリーブによって
溶湯が急冷され低温度となってしまう。この結果、ダク
トの内部において溶湯が固化し、ダクト内壁部に付着し
てしまう虞れがある。すなわち、このように固化した成
形材料はダクト内部の通路を閉塞してしまうために、ダ
イカスト装置の運転の中断を惹起し、従って、一連の自
動化されたダイカストプロセスを一時的にせよ停止して
しまう不都合がある。しかも、このようにダクト内壁部
に付着した成形材料を当該ダクトから取り除くために、
その都度ダクトをスリーブから取り外す必要があり、さ
らにまた、手作業によってこの付着した材料を取り除か
なければならず、極めて煩雑である。

このような欠点に鑑み、従来のダイカスト装置において
は、この注湯プロセスにおけるスリーブ、ダクト等の取
り扱いが極めて煩雑であるという不都合が指摘されてい
た。

そこで、本発明者は該る欠点を除去すべく、スリーブと
ダクトとの接合部位にアダプタを設け、このアダプタ内
にヒータを配設し、このヒータの熱によってアダプタを
予め所定の温度まで高め、この結果、ダークトから注入
されて（る溶融材料はダクト先端部で冷却固化されるこ
とな（スリーブへ円滑に導出されるよう構成したダイカ
スト装置を開発し、特願昭第５９−７３３９０号として
特許出願を行った。

本発明は前記特許出願に関連してなされたものであって
、スリーブとダクトとの間にマウスピースを配設し、こ
のマウスピースの内部に画成される溶湯用通路を少なく
とも熱伝導率の極めて少ない、例えば、ジルコニアセラ
ミックス、窒化珪素等のセラミックス系材料で画成して
このマウスピースにおいてダクトから導入される溶湯が
固化することなく、しかも、その構造を一層簡易化する
ことが可能な、従って、製造コストが一層低減させるこ
とが可能なダイカスト装置を堤供することを目的とする
。

前記の目的を達成するために、本発明は金型に画成され
るキャビティにプランジャを介して溶融材料を送給する
スリーブを含むダイカスト装置において、前記スリーブ
の一側部に孔部を形成し、前記孔部に突部を介してマウ
スピースを嵌合し且つこのマウスピースに熱伝導率の小
さい断熱ブツシュを嵌合すると共にこのブツシュに設け
られた孔部を介して前記スリーブ内部に画成された溶湯
用通路と容器若しくは炉から延在するダクトとを連通ず
ることを特徴とする。

次に、本発明に係るダイカスト装置について好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。

第１図において、参照符号１０はコールドチャンバー型
ダイカスト装置を構成する可動プレートを示し、また、
参照符号１２は固定プレートを示す。可動プレート１０
には可動金型１４が固着され、一方、固定プレート１２
には固定金型１６が固着される。前記可動金型１４と固
定金型Ｉ６とは互いに接合した時にダイカスト品を得る
ためのキャビティ１８を画成する。

そこで、前記固定プレート１２と固定金型１６とを貫通
してキャビティ１８に至るスリーブ２０が配設される。

すなわち、前記スリーブ２０の一端部は前記キャビティ
１８に臨み、一方、スリーブ２０の他端部は固定プレー
）１２の外部に露呈している。そして、前記スリーブ２
０の他端部側の一部に凹部２１を画成し、この凹部２１
によって薄肉状となった前記スリーブ２０の壁部に孔部
２２が画成されると共にこの孔部２２にマウスピース２
４が嵌合する。従って、スリーブ２０の内部に画成され
る溶湯用通路２３に前記マウスピース２４が対設される
ことになる。

そこで、第２図並びに第３図に沿って前記マウスピース
２４の詳細について説明する。

マウスピース２４は、第３図から容易に諒解されるよう
に、略矩形体状に形成され、その一方の側壁部には小径
な円筒部２６が形成される。この円筒部２６は実質的に
前記孔部２２の直径と略同−の直径を有し、従って、こ
の孔部２２に嵌合可能である。円筒部２６の反対側には
湾曲する凹面部２８が形成され、この凹面部２８には、
後述するように、ダクトの先端部が嵌合する。円筒部２
６から前記凹面部２８の中央部に貫通して段部を有する
孔部３０が画成され、この孔部３０に断熱ブツシュ３２
が嵌合する。断熱ブツシュ３２は好適にはジルコニアセ
ラミックス、窒化珪素等の熱伝導性が可及的に小さいセ
ラミックス材料からなり、しかも、前記凹面部２８に対
応する面部３４を有すると共にプランジャスリーブ２０
に画成される通路２３に連通する孔部３６を有する。

そこで、前記ブツシュ３２にはダクト４０が嵌合する。

すなわち、ダクト４０は円筒形のダクト本体４２とその
周囲に巻回する電熱ヒータ４３と、前記電熱ヒータ４３
を囲繞し且つダクト本体４２に外嵌する管体４４とから
基本的に構成される。ダクト本体４２はその先端部がブ
ツシュ３２の面部３４並びに凹面部２８にしっかりと係
合するように半球状に膨出させておく。なお、図中、参
照符号４６はプランジャを示し、また、参照符号４８は
スリーブ２０の通路２３内を往復動作し、往動作の際に
溶湯５０をキャビティ１８側に挿通するためのプランジ
ャチップを示す。

本発明は基本的には以上のように構成されるものであっ
て、次にその作用並びに効果について説明する。

先ず、図示しない型締機構を介して可動プレート１０を
矢印入方向に変位させる。この結果、可動金型１４は固
定金型１６と接合し、そこにキャビティ１８が画成され
る。そこで、プランジャ４６を第１図に示す位置に待機
させ、図示しない給湯管からダクト本体４２に対し溶融
材料５０を送給する。この時、ダクト本体４２に巻回さ
れる電熱ヒータ４３は当該ダクト本体４２を溶融材料の
融点より若干高い温度に加熱しているために、溶融材料
５０はダクト本体４２からスリーブ２０内の通路２３に
指向して冷却固化されることなく、極めて円滑に導出さ
れることになる。すなわち、ダクト４０からスリーブ２
０に導出される溶融材料５０はマウスピース２４を通過
するが、このマウスピース２４に画成される孔部３６は
実質的に熱伝導率の極めて小さいセラミックス系材料か
らなる断熱ブツシュ３２によって画成されているために
、特に、マウスピース２４本体が冷却されていたとして
もブツシュ３２によって低温を維持するマウスピース２
４外側部の温度が孔部３６内部を冷却することはない。

従って、ダクト４０から導出される溶融材料５０は特に
冷却固化されることなくスリーブ２０内の通路２３に導
出される。そこで、プランジャ４６を付勢すれば、その
先端部のプランジャチップ４８はスリーブ２０の通路２
３を移動し、前記溶融材料５０をキャビティ１８に押し
出すことになる。キャビティ１８を画成する可動金型１
４と固定金型１６とは前記溶融材料５０よりも相当の低
温を維持するために、溶融材料５０はキャビティ１８の
形状に沿って所定の製品に成形されるに至る。

次いで、このように冷却された結果得られた製品は、可
動プレート１０を矢印Ｂ方向に変位させることによって
金型から離脱し、成形品として得られることになる。

そこで、以上のような構成からすれば、先ず、マウスピ
ース２４とスリーブ２０とは凹面部２８、面部３４並び
にダクト本体４２の半球状の先端部によってのみ接触し
ている。しかも、断熱ブツシュ３２は熱伝導率の極めて
小さいセラミックス系材料で構成されているために、マ
ウスピース２４の熱の放出は可及的に少なくて済む。結
局、マウスビース２４の少なくとも断熱ブツシュ部分が
外部雰囲気温度、あるいは、スリーブ２０、ダクト本体
４２によって冷却されることはなく、このことは、ダク
ト本体４２から導入される溶湯５０を前記マウスピース
２４部分で固化させる可能性がないことを意味する。従
って、スリーブ２０の内部において溶融材料がその内壁
に付着する虞れはなく、このために、プランジャチップ
４８による溶湯の注入動作を確実且つ円滑に達成するこ
とが出来るばかりか、キャビティ１８内において成形さ
れる成形品の品質を常に一定に確保することが出来る効
果が得られる。

次に、第４図に本発明の別の実施例を示す。

この場合、前記実施例と同一の参照符号は同一の構成要
素を示し、その詳細な説明は省略する。

この実施例においては、断熱ブツシュ３２を円筒状で構
成し、このブツシュ３２には、丁度、スリーブ２０とマ
ウスピース２４本体との間で恰も挟持されるようにフラ
ンジ部３２ａを形成している。

すなわち、マウスピース２４には前記実施例のように円
筒部２６が形成されることな（、ブツシュ３２の先端部
のみが孔部２２と嵌合してスリーブ２０によって画成さ
れる通路２３に臨むよう構成されている。

このようにすれば、マウスピース２４の構成をより簡素
化することが可能となると共に、実際にマウスピース２
４とスリーブ２０との接触する面積を少なくすることが
可能となるために、スリーブ２０の内壁部がマウスピー
ス２４によって冷却されるという弊害から回避すること
が出来るという効果が得られる。

本発明によれば、以上のように極めて簡単な構成で溶融
材料をキャビティの移送途上において固化することな（
搬送することが出来る。さらにまた、接触するスリーブ
との関係で熱伝導率を可及的に少なくすることが出来る
ために、溶融材料も円滑に移送され、しかも、このマウ
スピースの内部には特に電熱ヒータを設ける必要性がな
いためにその構造が一層簡易化する。

すなわち、極めて簡単な構成で小型化に通し、さらに廉
価に製造することが出来るマウスピースが得られる。こ
の結果、全体としてのダイカスト装置の製造コストも低
度に抑えることが出来、また、マウスピース自体の保守
管理も一層簡易化する等の種々の効果が得られる。

以上、本発明について好適な実施例を挙げて説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るダイカスト装置のスリーブとマウ
スピースとダクトとの相関関係を示す縦断説明図、第２図は第１図に示すマウスピースの拡大縦断面図、第３図はマウスピースの一部省略斜視図、第４図は本発
明のさらにまた別の実施例のマウスピースの縦断面図で
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金型に画成されるキャビティにプランジャを介し
て溶融材料を送給するスリーブを含むダイカスト装置に
おいて、前記スリーブの一側部に孔部を形成し、前記孔
部に突部を介してマウスピースを嵌合し且つこのマウス
ピースに熱伝導率の小さい断熱ブッシュを嵌合すると共
にこのブッシュに設けられた孔部を介して前記スリーブ
内部に画成された溶湯用通路と容器若しくは炉から延在
するダクトとを連通することを特徴とするダイカスト装
置。
（２）特許請求の範囲第１項記載の装置において、断熱
ブッシュはセラミックス材料を含むことからなるダイカ
スト装置。
（３）特許請求の範囲第２項記載の装置において、断熱
ブッシュを構成するセラミックス材料はジルコニアセラ
ミックスからなるダイカスト装置。
（４）特許請求の範囲第２項記載の装置において、断熱
ブッシュを構成するセラミックス材料は窒化珪素からな
るダイカスト装置。
（５）特許請求の範囲第１項乃至第４項記載の装置にお
いて、ブッシュにフランジを設け、このフランジをスリ
ーブ壁部とマウスピース本体で挟持するよう構成してな
るダイカスト装置。