JPH1081525A - 光学部品成形装置 - Google Patents

光学部品成形装置

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JPH1081525A
JPH1081525A JP8250879A JP25087996A JPH1081525A JP H1081525 A JPH1081525 A JP H1081525A JP 8250879 A JP8250879 A JP 8250879A JP 25087996 A JP25087996 A JP 25087996A JP H1081525 A JPH1081525 A JP H1081525A
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glass
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sprue
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    • C03B19/025Other methods of shaping glass by casting molten glass, e.g. injection moulding by injection moulding, e.g. extrusion
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B11/06Construction of plunger or mould
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/71Injecting molten glass into the mould cavity
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/80Simultaneous pressing of multiple products; Multiple parallel moulds

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形型におけるキャビティ内に位置する状態
で、しかもガラスが固形化した後に、成形された光学部
品とゲートの部分とのガラスとの間のゲートカットを正
確かつ確実に、しかも精度良く行う。 【構成】 成形型10の上型11にその上端面から貫通
する開口部20にゲート形成部材21が挿入され、この
ゲート形成部材21の下型12への対向面には溝22が
形成され、この溝22はスプル14の一部を構成し、か
つ少なくともゲート15を含む。成形型10の上型11
の上面に振動発生手段23が載置されて、その加振部2
3aがゲート形成部材21に当接して、ゲート形成部材
21に振動を加えることにより、レンズ成形品の部位と
ゲートの部位を含む余剰部分とを分離するゲートカット
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス素材を加熱
・溶融させて、成形型に所定の圧力で注入することによ
って、レンズ等の光学部品を射出成形するようにした光
学部品成形装置に関するものであり、特に射出成形後に
ゲートカットを円滑かつ確実に行えるようにした光学部
品成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ等の光学部品の製造方式として
は、研磨方式が古くから用いられているが、加工が極め
て面倒であり、また非球面レンズを形成するのが困難で
ある等のことから、近年においては、ガラス素材をプリ
フォームした状態で成形型に装着し、このプリフォーム
を加熱して軟化させた上で上下からプレスすることによ
り製造するプレス方式も使用されている。プレス成形に
よる光学部品の成形は、研磨方式との比較では製造が容
易かつ効率的になるが、成形を行う前の段階でプリフォ
ームを製造しなければならないことから、その製造工数
が多くなるという難点がある。
【0003】そこで、ガラスを溶融させて、射出ノズル
から成形型内に注入する射出成形方式による光学部品の
製造方式も開発されている。ガラスを溶融させるため
に、るつぼを用い、このるつぼ内で溶融したガラスをシ
リンダ等の圧送手段によって射出ノズルから成形型内に
ガラスを供給する方式が一般的であるが、ロッド状に形
成したガラスロッドを用い、このガラスロッドの先端部
分を加熱して溶融させ、かつガラスロッドの基端側を押
動することによって、射出ノズルから成形型に溶融ガラ
スを供給する自己消耗型ガラスロッドで射出成形を行う
方式も開発されている。
【0004】いずれの方式にしろ、射出成形によりレン
ズ等の光学部品を製造するには、成形型に所定の形状の
転写面を有するキャビティを形成するが、このキャビテ
ィ内に溶融ガラスを送り込むための流路が必要となり、
成形型の周胴部に注入口を形成し、この注入口からキャ
ビティに至るスプルが形成される。溶融ガラスがキャビ
ティ内に供給されると、スプル内にもガラスが滞留する
ことになり、この部分に滞留するガラスは光学部品とな
るキャビティ内のガラスに連なった状態になる。このた
めに、成形型を冷却して製品を取り出した時に、スプル
内に位置する余剰のガラスはゲートの部分から切り離さ
なければ光学部品とならない。従って、キャビティへの
ガラスの通路における入口に当るゲートの部分をカット
する、所謂ゲートカットが行われる。ゲートカットは、
成形型から取り出した後に行うが、ゲートを切断した後
に、切断部分の形状の安定性を図るために、研磨等の仕
上げ加工を行わなければならない。
【0005】ゲートカットは成形時に行うこともでき
る。例えば、特開平6−305745号公報及び特開平
6−305746号公報には、成形時にゲートカットを
行う構成としたものが示されている。特開平6−305
745号公報に開示されているゲートカット方式は、成
形型のスプルと直交する方向に通路を設けて、この通路
に先端が鋭利な刃となったゲートカットピンを設ける構
成としたものである。また、特開平6−305746号
公報のゲートカット方式は、成形型を2つの胴型と、転
写面を備えた一対のコア型とから構成し、コア型を胴型
に対して摺動変位させることによって、両コア型により
形成されるキャビティを胴型に対して擦り切るようにし
てゲートカットを行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
技術においては、ゲートカットピンを用いる場合であ
れ、コア型をゲートに対して擦り切る場合であれ、ガラ
スが溶融状態乃至少なくともある程度流動性を持った状
態で、所定の部材を移動させることによりゲートカット
が行われる。ガラスが固形状態になった後では、ゲート
カットピンをキャビティとゲートとの境界部に挿入して
も、カットを行うことができず、またガラスが固形状態
になった後にコア型を摺動させると、キャビティ内のゲ
ート近傍の部位に割れや欠けが生じる可能性もある。
【0007】以上のように、ゲートカットを部材と部材
との間の摺動により行うように構成し、かつガラスが溶
融乃至軟化状態で行う構成とすると、ゲートカットを行
う際における可動側の部材と固定側の部材との間に僅か
でも隙間があると、低い粘度状態のガラスがこの隙間に
巻き込まれるようにして入り込むおそれがある。しか
も、ゲートカットピンを移動させる場合でも、またコア
型を移動させる場合でも、ガラスが冷却されて、実質的
に固形状態になるまで、ゲートカット状態に維持しなけ
ればならない。そうすると、摺動部内に入り込んだガラ
スも固形化してしまう。このために、成形型本体が冷却
された後に、ゲートカットピンを抜き出そうとしても、
このゲートカットピンがスティック状態になり抜き出せ
なくなるおそれがあるし、またコア型と胴型との間の分
離が不能になることにもなる。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、キャビティ内に供給さ
れたガラスが完全に固形化した後に、しかも光学部品成
形品が成形型内に配置された状態でゲートカットを行え
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、成形型に、転写面を有するキャビテ
ィを設けると共に、溶融ガラスの射出ノズルが接離され
る注入口に通じるスプルを形成したものであって、前記
成形型には、前記スプルと前記キャビティとを接続部を
含み、少なくともこのスプルの一部を構成し、一端が成
形型の端面に臨むゲート形成部材を装着し、このゲート
形成部材の端面に振動発生手段に当接させて、この振動
発生手段により加振する構成としたことをその特徴とす
るものである。
【0010】ゲート形成部材の作動によるゲートカット
は、キャビティ内に供給されたガラスが溶融状態の時に
行うのではなく、冷却されて固形化した後に行う。この
ために、レンズ成形装置においては、成形ステージと冷
却ステージとを分けている場合には、冷却ステージに振
動発生手段を設ける。また、冷却ステージから取り出し
た後にゲートカットを行うことも可能である。
【0011】成形型には、単一のキャビティを設ける場
合と、複数のキャビティを設ける場合とがある。複数の
キャビティを有する成形型にあっても、単一の注入口が
設けられ、この注入口から各キャビティのゲートとスプ
ルとの間にはランナが設けられて、このランナを介して
キャビティとスプルとが連通される。この場合には、ゲ
ート形成部材は、全てのキャビティのゲートと、少なく
ともランナの全部または一部とを含む位置に設ける。ま
た、成形型にはキャビティが設けられる関係から、複数
の部材で構成される。例えば、上型と下型とから構成す
ることが可能であるが、このように構成した場合には、
上型または下型に貫通する開口部を形成して、この開口
部にゲート形成部材を装着する。そして、ゲート形成部
材の端面にスプルやランナの一部を構成する溝を設ける
構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態について説明する。まず、図1に押出成形に
よるレンズの成形装置の概略構成を示す。この図1にお
いては、ガラス供給部1から溶融したガラスを成形型1
0に供給してレンズを成形する構成としたものが示され
ている。
【0013】ガラス供給部1を構成するるつぼ2にはヒ
ータ3が装着されており、このヒータ3でるつぼ2を加
熱することより、るつぼ2内のガラスは溶融状態になる
ように調整されている。そして、るつぼ2内におけるガ
ラスの温度を均一化するために攪拌部材4が装着されて
いる。るつぼ2は連通路5によりシリンダ6と連通して
おり、このシリンダ6の先端には射出ノズル7が設けら
れている。ヒータ3は、るつぼ2から連通路5及びシリ
ンダ6、さらに射出ノズル7に至るまで設けられてお
り、これによって射出に至るまでガラスの粘度が厳格に
管理されるようになっている。シリンダ6にはプランジ
ャ8が摺動可能に装着されており、このプランジャ8を
シリンダ6内に押し込むことによって、溶融ガラスを所
定の圧力で所定量供給できるようになっている。
【0014】成形型10は、図2及び図3に示したよう
に、上型11と下型12とから構成され、上型11と下
型12とは接合させて、所定の型締めを行うようにして
アセンブルされる。上型11と下型12との接合部には
キャビティ13が形成され、これら上型11及び下型1
2のキャビティ13を構成する面は所定の曲面形状とな
った転写面11a,12aとなっている。従って、キャ
ビティ13は成形されるレンズ形状に対応する形状とな
り、このキャビティ13内に溶融ガラスを供給して冷却
すると、転写面11a,12aが転写された表面形状を
有するレンズが成形される。ただし、キャビティ13の
外周は完全な円形状ではなく、一部が直線状となったD
カット部13aが設けられる。キャビティ13に溶融ガ
ラスを導入するために、上型11と下型12との接合部
にスプル14が形成される。スプル14の一端は成形型
10の側面に開口した注入口14aとなり、また他端は
キャビティ13のDカット部13aに接続されたゲート
15となっている。
【0015】射出ノズル7はスプル14の注入口14a
に対して接離可能となっている。射出ノズル7を注入口
14aに接続して、プランジャ8をシリンダ6内に押し
込むことによって、るつぼ2から供給される溶融ガラス
がスプル14からゲート15を経てキャビティ13内に
注入される。キャビティ13全体に隈なく溶融ガラスが
供給され、隙間や気泡等が生じないようにするために、
ガラスは成形型10内に円滑に流入するように十分な流
動性を持たせ、かつプランジャ8によりキャビティ13
内に供給される溶融ガラスに所定の圧力を加える。ここ
で、射出成形を行うのに必要な粘度状態はガラスの作業
点の粘度であり、具体的には102 〜104 poise 程度
の低い粘度である。キャビティ13内のガラスを冷却し
て固形化した後に、成形型10の上型11と下型12と
を分離することによって、レンズ成形品が取り出され
る。なお、キャビティ13には溶融ガラスの供給時に内
部の空気を円滑に排出するために、空気抜き用の通路が
形成されるが、その図示は省略する。
【0016】以上のようにして射出成形が行われると、
上型11と下型12の各転写面11a,12aの形状が
転写されたレンズが成形されるが、スプル14及びゲー
ト15内のガラスは除去されないことから、キャビティ
13におけるレンズの部分と、スプル14及びゲート1
5が転写された形状の余剰部分が一体的に成形された成
形物が得られる。従って、レンズ成形品とするには、こ
の余剰部分を切断除去しなければならない。余剰部分は
ゲート15のキャビティ13への接続部分から切断する
ことであり、これがゲートカットである。
【0017】ゲートカットを行うために、成形型10の
上型11には、その上端面から貫通する開口部20が穿
設されており、この開口部20にはゲート形成部材21
が挿入されている。ゲート形成部材21の下型12への
対向面には溝22が形成されている。この溝22はスプ
ル14の一部を構成するものであって、しかもスプル1
4のうちのキャビティ13への接続部であるゲート15
の部位を含むものである。ここで、ゲート15はキャビ
ティ13への開口部となる。ここで、このゲート15の
通路断面積は、スプル14の通路断面積と同じであって
も良いが、ゲート15の通路断面積の方をある程度小さ
くする方がゲートカットを行う上で有利である。
【0018】ゲート形成部材21は上型11の一部を構
成するものであり、しかもこのゲート15及びスプル1
4の一部に振動を加えることによって、レンズ成形品の
部位と余剰部位とを分離する。このために、成形型10
の上型11の上面に振動発生手段23が載置されて、そ
の加振部23aがゲート形成部材21に当接して、この
加振部23aによりゲート形成部材21を加振させるよ
うになっている。
【0019】レンズ成形を行うに当っては、図4に示し
たように、予熱ステージP,成形ステージM及び2つの
冷却ステージ、即ち徐冷ステージC1 と冷却ステージC
2 を設け、成形ステージMにはガラス供給部1が配置さ
れている。徐冷ステージC1,C2 のうち、徐冷ステー
ジC1 は、キャビティ13内のガラスが固形化するま
で、即ち転移点から歪み点の粘度状態となるまで、即ち
1012poise〜1014.5poiseの粘度状態とな
るまで徐冷を行うものであり、また冷却ステージC2
取り出し温度にまで成形型10を冷却するものである。
振動発生手段23は、冷却ステージC2 に設けられる。
なお、冷却ステージC2 の後に、ゲートカットステージ
を設けて、このゲートカットステージに振動発生手段2
3を配置しても良い。
【0020】以上の構成において、まず、成形型10を
予熱ステージPに搬入して、溶融ガラスを供給する前の
段階で成形型10を予熱する。この予熱はガラスの作業
温度、即ちガラスが102 〜104 poise の粘度状態と
なる温度乃至その近傍の温度とする。そして、予熱され
た成形型10を成形ステージMに移行させて、その側面
に開口している注入口14aを射出ノズル7に接続す
る。この状態で、プランジャ8を作動させることによっ
て、るつぼ2内の作業点の粘度となるまで溶融ガラスが
射出ノズル7を介して成形型10のスプル14からキャ
ビティ13内に供給される。ここで、成形型10をガラ
ス供給部1の射出ノズル7に接続する際に、この成形型
10を安定的に保持するために、図示しないクランプ部
材によりクランプされ、かつこのクランプ部材にはヒー
タが内蔵されて加熱されるようになっている。従って、
溶融ガラスが所定の圧力で供給されても、ゲート形成部
材21がその圧力で浮き上がるようなことはない。
【0021】キャビティ13内に完全に溶融ガラスが注
入された後、成形型10は成形ステージMから徐冷ステ
ージC1 に移行させて、キャビティ13内の溶融ガラス
の冷却を行う。この冷却を急速に行うと、ガラスが固形
化する際における収縮によるヒケ等が発生するおそれが
あるために、ガラス固形化するまでの間は徐冷ステージ
1 で徐冷を行い、レンズ成形品の形状安定性を図る。
さらに、ガラスが固形化した後に、冷却ステージC2
取り出し温度にまで冷却する。
【0022】冷却ステージC2 に成形型10が搬入され
て、この成形型10が実質的に常温乃至常温近傍の温度
状態になるまで冷却されるが、この冷却を行っている間
に、振動発生手段23を成形型10の上型11上に当接
させる。そして、この振動発生手段23の加振部23a
を、例えば20Hz〜30Hz程度の周波数の振動を加
える。そして、加振時間は例えば1〜3秒程度というよ
うに、極短いもので良い。固形化した成形物は、そのレ
ンズ成形部と余剰部との境界部が最も断面積が小さいた
めに、この部位に応力の集中するから、振動が加わるこ
とによって、この境界部の部位で切断されるようにして
分離される。これにより、ゲートカットが行われて、レ
ンズ成形品が形成される。
【0023】とりわけ、スプル14のゲート15の開口
面積を絞ることによって、ゲート15に相当する部位と
レンズ成形品との移行部に脆弱部ができるので、振動発
生手段23により加振すると、より迅速に、しかも正確
にゲートカットを行うことができる。特に、キャビティ
13には直線形状となったDカット部13aが設けら
れ、ゲート15はこのDカット部13aの位置に開口し
ているから、この部位の外形形状の変化が大きく、しか
も形状の変化は直線的であるから、切断面は実質的に平
面形状となる。
【0024】以上のように、ゲートカットをキャビティ
13内に供給された溶融ガラスが固形化して、レンズ成
形品が形成された後に、しかも上型11及び下型12の
両転写面11a,12aに規制された状態で加振を行
い、この加振による応力の集中部を切断するようにして
いるので、カット面の精度が極めて高くなる。また、ゲ
ート形成部材21は、成形型10に供給された溶融ガラ
スが完全に固形化する前の段階では静止状態に保持され
るから、ゲート形成部材21と上型11の開口部20内
面との間に多少の隙間があっても、この隙間に溶融ガラ
スが入り込んでゲート形成部材21がロックしてしまう
おそれはない。
【0025】次に、図5及び図6は、本発明の第2の実
施の形態を示すものであって、この第2の実施の形態に
おいては、ガラス素材としては、完全に加熱溶融したも
のではなく、ガラスをロッド状に成形して、このロッド
ガラス30の先端部分を溶融させて、キャビティに供給
するように構成したものを示す。また、成形型40は同
時に複数個のレンズを成形できるようにしたものとす
る、なお、この実施の形態では2個のレンズを同時に成
形できるように構成したが、成形型により成形されるレ
ンズの数はこれに限らず、例えば3個,4個等というよ
うに、さらに多くすることもできる。
【0026】図5に示したように、ロッドガラス30は
ガラス供給ユニット31に装着されるようになってい
る。ガラス供給ユニット31は、ロッドガラス30が収
納されるシリンダ部31aと、流体圧等の作用によりロ
ッドガラス30を押動する加圧部31bと、射出ノズル
31cとから構成される。シリンダ部31aの先端側の
部位と、射出ノズル31cの部位とにはヒータ32が設
けられており、このヒータ32によりロッドガラス30
を加熱して溶融させるものである。ただし、ロッドガラ
ス30が溶融するのは先端側の一部分であり、その基端
側の部位は固形状態に保たれている。
【0027】成形型40は、図6から明らかように、上
型41及び下型42とから構成され、これら上型41と
下型42との接合部には2箇所のキャビティ43,43
を形成する転写面41a,42aが2箇所設けられてお
り、またこれら両キャビティ43,43にはスプル44
が接続されている。スプル44は、成形型40の側面に
開口する単一の注入口44aから所定の長さ分の通路を
構成し、このスプル44と、2つのキャビティ43,4
3に通じるゲート45との間はランナ46により連通さ
せている。
【0028】成形型40の下型42に開口部50が設け
られており、この開口部50にゲート形成部材51が装
着されている。ゲート形成部材51の上面部には略T字
状の溝52が形成されており、この溝52はスプル44
の一部と、ランナ46の全長部及びゲート45を含むも
のである。また、開口部50の下端部は拡径部50aと
なっており、またゲート形成部材51の下端部は、この
拡径部50aの幅及び内径より厚み及び外径が小さい大
径部51aとなっている。これによって、ゲート形成部
材51の大径部51aは開口部50の拡径部50aの内
面とは非接触状態に保たれる。そして、下型42の下部
側には振動発生手段53が配置され、この振動発生手段
53の加振部53aはゲート形成部材51の下端面に当
接している。従って、振動発生手段53を作動させた時
に、加振部53aと当接しているゲート形成部材51の
大径部51aに振動が伝達されるが、この大径部51a
は開口部50の拡径部50a内において、下型42の内
壁に規制されることなく振動することになる。
【0029】以上のように構成することにより、まずガ
ラス供給ユニット31のヒータ32を作動させて、ロッ
ドガラス30の先端部分を加熱して溶融させた状態で、
射出ノズル31cを成形型40のスプル44における注
入口44aと接続して、加圧部31bによりロッドガラ
ス30を押動する。これによって、溶融ガラスが射出ノ
ズル31cから射出されて、スプル44からランナ46
及びゲート45を介して両キャビティ43内に溶融ガラ
スが供給されて、2個のレンズが同時に成形される。
【0030】そして、冷却ステージにおいて、溶融ガラ
スを冷却することによって、レンズ成形品が固形化す
る。その後に、前述した第1の実施の形態で説明したと
同様に、振動発生手段53を作動させて、加振部53a
によりゲート形成部材51を加振することによって、レ
ンズ成形部とT字状の棒状となった余剰部とが分離する
ようにゲートカットが行われる。ここで、成形型40に
は2箇所のキャビティ43,43が形成されているが、
これら各キャビティ43により形成されるレンズ成形品
は同時にゲートカットがなされることになる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、成形型
において、スプルとキャビティとを接続部を含み、少な
くともこのスプルの一部を構成する部位に開口部を形成
して、この開口部にゲート形成部材を設けて、振動発生
手段で加振する構成としたので、成形型におけるキャビ
ティ内に供給されたガラスが完全に固形化した後に、し
かも光学部品成形品が成形型内に配置された状態で、キ
ャビティ内において成形された光学部品と、スプルから
ゲートの内部におけるガラスとの間のゲートカットを確
実に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す光学部品成形
装置の全体構成図である。
【図2】成形型の一例を示す縦断面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】光学部品成形装置により光学部品を形成する工
程を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す光学部品成形
装置の全体構成図である。
【図6】ゲートカットを行う機構の構成説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス供給部 10,40 成形型 11,41 上型 12,42 下型 11a,12a,41a,42a 転写面 13,43 キャビティ 14,44 スプル 14a,44a 注入口 15,45 ゲート 20,50 開口部 21,51 ゲート形成部材 22,52 溝 23,53 超音波加振装置 30 ロッドガラス 31 ガラス供給ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型に、転写面を有するキャビティを
    設けると共に、溶融ガラスの射出ノズルが接離される注
    入口に通じるスプルを形成したものにおいて、前記成形
    型には、前記スプルと前記キャビティとを接続部を含
    み、少なくともこのスプルの一部を構成し、一端が成形
    型の端面に臨むゲート形成部材を装着し、このゲート形
    成部材の端面に振動発生手段に当接させて、この振動発
    生手段により加振する構成としたことを特徴とする光学
    部品成形装置。
  2. 【請求項2】 前記振動発生手段は、前記成形型の冷却
    ステージに配置されて、前記キャビティ内に供給された
    ガラスが固形化した後に前記ゲート形成部材を加振する
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の光学部品成
    形装置。
  3. 【請求項3】 前記成形型には複数のキャビティが設け
    られ、前記注入口は1箇所設けて、この注入口を備えた
    スプルを各キャビティに連通させるランナを設け、前記
    ゲート形成部材は、これらランナの各キャビティへの接
    続部を含む位置に設ける構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の光学部品成形装置。
  4. 【請求項4】 前記成形型は上型と下型とから構成し、
    前記ゲート形成部材は、上型または下型を貫通するよう
    に設けた開口部に装着され、その端面に前記スプルの一
    部を構成する溝を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の光学部品成形装置。
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