JPH10175233A - 射出成形用金型および射出成形方法 - Google Patents

射出成形用金型および射出成形方法

Info

Publication number
JPH10175233A
JPH10175233A JP34086696A JP34086696A JPH10175233A JP H10175233 A JPH10175233 A JP H10175233A JP 34086696 A JP34086696 A JP 34086696A JP 34086696 A JP34086696 A JP 34086696A JP H10175233 A JPH10175233 A JP H10175233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molten resin
mold piece
injection molding
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34086696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Nitta
和男 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP34086696A priority Critical patent/JPH10175233A/ja
Publication of JPH10175233A publication Critical patent/JPH10175233A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
    • B29C45/568Applying vibrations to the mould parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細形状を有する光学素子の転写性および離
型性の向上を図る。 【解決手段】 微細形状のフレネルパターン12を転写
したキャビティ形成面を有する可動側金型駒4を設け
る。可動側金型駒4に発振装置13を設け、発振装置1
3により可動側金型駒4のキャビティ形成面を振動させ
つつ、溶融樹脂7をキャビティ6に射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細形状を有する
光学素子を高精度に生産することが可能な射出成形用金
型および射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、光学面に微細形状を有するよ
うな光学素子を成形する際には、図9に示すような射出
成形用金型が使用されている。
【0003】この射出成形用金型は固定型31および可
動型32で構成され、両型31,32が図示のように閉
じたとき、両型31,32の間に成形体の形状に相当す
るキャビティ33が形成される。溶融した樹脂を前記キ
ャビティ33に導入する通路として、固定型31にスプ
ル34およびランナー35が設けられており、射出成形
機(図示省略)より射出された溶融樹脂は、スプル3
4、ランナー35を経てキャビティ33に充填される。
キャビティ33に充填された溶融樹脂は、所定の時間が
経過すると冷却・固化するため、これを待って固定型3
1と可動型32を開き、製品(成形体)として取り出さ
れる。
【0004】このような一般的な方法によって溶融樹脂
をキャビティ33に流入させるためには、スプル34か
らキャビティ33に至るまでの溶融樹脂の流動抵抗を越
える射出圧を発生させなければならない。このような射
出圧で溶融樹脂を射出するためには、射出成形機で大き
な射出圧を出し、また射出圧に耐えられるように金型の
肉厚を大きくする必要があるため、射出成形機や金型の
大型化を招く要因にもなっている。
【0005】このような問題を解消する成形方法とし
て、例えば特開平6−143296号公報に記載される
発明がある。この成形方法は、金型の溶融樹脂と接触す
る表面に溶融樹脂と相溶性のない流動性潤滑層、例えば
空気層を形成しつつ、溶融樹脂供給部より樹脂をキャビ
ティに供給して成形するものである。この成形方法によ
れば、溶融樹脂をキャビティに充填する際、金型と溶融
樹脂との間の摩擦抵抗を低減できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−143296号公報に記載される発明は以下のよう
な欠点を有している。フレネルパターンのような微細形
状を有する光学素子を成形する場合においては、キャビ
ティ内部に空気が残留してしまい、微細形状を形成する
キャビティの微細形状部に溶融樹脂が充填されなかった
り、溶融樹脂内部に気泡が発生してしまう等の不具合が
生じてしまう。この不具合は、外観や精度の要求レベル
が高い光学素子の成形としては致命的である。また、一
般的に微細形状を有する光学素子を成形する際には、成
形型と溶融樹脂との接触面積等が大きくなり、離型性が
悪くなる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なさたもので、請求項1および請求項2の発明は、微細
形状を有する光学素子の成形転写性を、再圧縮法や潤滑
層形成法などの特殊成形を用いずとも極めて良好とする
ことが可能な射出成形用金型および射出成形方法を提供
することを目的とする。さらに、請求項3の発明は、微
細形状を有する光学素子を成形する金型駒からの離型性
を、極めて良好とする射出成形方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る射出成形用金型は、微細形状を有
する光学素子を成形する射出成形用金型において、前記
微細形状を形成するための形成面を有する金型駒と、前
記金型駒の形成面を振動させるために前記金型駒あるい
は前記金型駒に接近している部材に設けた発振体とを具
備するものである。
【0009】また、第2の発明に係る射出成形方法は、
微細形状を有する光学素子を成形する射出成形方法にお
いて、前記微細形状を形成するための形成面を有する金
型駒あるいは前記金型駒に接近している部材に設けた発
振体によって、前記金型駒の形成面に振動を与えながら
溶融樹脂を射出させるものである。
【0010】さらに、第3の発明に係る射出成形方法
は、微細形状を有する光学素子を成形する射出成形方法
において、前記微細形状を形成するための形成面を有す
る金型駒あるいは前記金型駒に接近している部材に設け
た発振体によって、前記金型駒の形成面に振動を与えな
がら成形品を前記金型駒から離型させるものである。
【0011】すなわち、第1の発明に係る射出成形用金
型は、所望の光学素子の微細形状を形成するための形成
面を有する金型駒を、金型駒あるいは金型駒に接近して
いる部材に設けた発振体によって振動させる。
【0012】また、第2の発明に係る射出成形方法は、
所望の光学素子の微細形状を形成するための形成面を有
する金型駒を、金型駒あるいは金型駒に接近している部
材に設けた発振体によって振動させながら、溶融樹脂を
金型駒の形成面へ射出させる。
【0013】さらに、第3の発明に係る射出成形方法
は、所望の光学素子の微細形状を形成するための形成面
を有する金型駒を、金型駒あるいは金型駒に接近してい
る部材に設けた発振体によって振動させながら、成形さ
れた成形品を金型駒の形成面から離型させる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1を図1〜図
6に基づいて説明する。図1,2は本発明に係る実施の
形態1の射出成形用金型を示し、図1は断面図、図2は
金型駒の形成面を示す拡大断面図である。図3は金型に
射出された溶融樹脂に生じる剪断力を説明するための説
明図である。図4〜図6は本発明に係る射出成形方法を
示し、図4は型締め状態を示す断面図、図5は型開き状
態を示す断面図、図6は成形品の取り出し状態を示す断
面図である。
【0015】図1に示すように、射出成形用金型は、固
定型1およびこの固定型1に対向して配置された可動型
2から構成されており、可動型2は矢印aの型開き方向
および矢印bの型閉じ方向へ移動可能になっている。可
動型2内には、可動型2の型開閉方向a,bと同方向に
孔3が穿設されている。孔3内には金型駒としての可動
側金型駒4が型開閉方向a,bと同方向に摺動可能に設
けられており、固定型1と可動型2を型締めした時に、
固定型1、可動型2および可動型金型駒4の形成面(以
下、キャビティ形成面という)でキャビティ6を形成し
ている。キャビティ6には固定型1に設けた溶融樹脂7
の湯口となるスプル8およびランナー9が連通され、キ
ャビティ6への溶融樹脂7の充填が可能となっている。
可動側金型駒4のキャビティ形成面の反対面(後端面)
には突き出しロッド10の先端部が連結され、この突出
しロッド10の基端部は突き出し板11に固定されてい
る。突き出し板11は、射出成形機の図示を省略した駆
動装置に連結されて可動型2内で型開閉方向a,bに摺
動可能となっており、突き出し板11の移動が、突き出
しロッド10を介して可動側金型駒4に連動するように
なっている。
【0016】可動側金型駒4のキャビティ形成面には、
図2に示すような微細形状のフレネルパターン12が刻
設されている。また、可動側金型駒4の内部には、極め
て振動数30KHz〜50KHzの高い振幅を発するこ
とのできる発振体としてのカ−トリッジ式の発振装置1
3が可動側金型駒4の後端側から埋設されている。この
発振装置13は、突き出しロッド10および突き出し板
11の内部を通って可動型2外に導出される線14によ
ってコントローラ15と電気的に接続されている。ま
た、コントローラ15は射出成形機20と電気的に接続
されており、射出成形機20の動作出力に呼応した動作
を行って発振装置13に振動を発生させることができる
ようなシステムとなっている。以上の構成の金型は射出
成形機20に取り付けられる。
【0017】次に、上記構成の射出成形用金型を用いた
射出成形方法を図3〜図6に基づいて説明する。まず、
図4に示すように、固定型1と可動型2との型締めが完
了すると、射出成形機20から出力される型締め完了信
号がコントローラ15に入力され、発振装置13に発振
開始指示が出される。発振装置13はこのときの指示に
より発振を開始し、可動側金型駒4にその振動の伝達を
開始する。この動作とほぼ同時に射出成形機20から溶
融樹脂7がスプル8、ランナー9を通ってキャビティ6
に射出される。射出された溶融樹脂7はキャビティ6内
を徐々に充填していき、フレネルパターン12のキャビ
ティ形成面にも充填作用を及ぼすことになる。このと
き、可動側金型駒4の振動により、この可動側金型駒4
に形成されたフレネルパターン12と溶融樹脂7との間
には常に振動の伝達が行われているため、溶融樹脂7の
スキン層がフレネルパターン12の表面を極めて微少に
ズレながら進んでいく形となる。すなわち、図3に示す
ように、フレネルパターン12の表面と溶融樹脂7との
境界面に働く剪断力は、振動がない通常の場合と比較し
て低下する傾向になるため、結果的に溶融樹脂7の流動
抵抗は低下することとなり、充分な転写性を得ることと
なる。射出・保圧工程が終了すると、このときの終了信
号が射出成形機20からコントローラ15に入力され、
発振装置13に発振終了指示が出される。これにより発
振装置13は発振を停止する。
【0018】そして、発振装置13による振動を停止し
た状態で、溶融樹脂7を充分に冷却する。溶融樹脂7が
固化した後、可動型2を矢印aの型開き方向に移動させ
て図5に示すように固定型1と可動型2とを開く。射出
成形機20は、このとき自ら出力する型開き信号を確認
してから突き出し板11および突き出しロッド10を介
して可動側金型駒4を矢印b方向に移動させる突き出し
動作を開始するが、同時にコントローラ15にも型開き
信号を入力させることにより、発振装置13の発振動作
開始を促す。したがって、キャビティ6内で固化した成
形品8aの突き出し開始と同時に、可動側金型駒4のキ
ャビティ形成面に発振装置13による振動が伝達される
こととなる。これにより、成形品8aの突き出しは可動
側金型駒4が振動を受けた状態で行われることになる
が、この動作により成形品8aと可動側金型駒4のキャ
ビティ形成面(フレネルパターン12)との間には振動
による力が離型方向に加味される。これにより円滑な離
型を行うことが可能となり、転写性に優れ、かつ取り出
し時の変形が極めて少ない成形品を得る。
【0019】本発明の実施の形態1によれば、キャビテ
ィ6を形成する可動側金型駒4に発振装置13により振
動を与えることで、転写性および離型性の向上を図るこ
とができるようになるため、フレネルパターン12のよ
うな微細形状を有する部品であっても、極めて精度の高
い形状を得ることができるようになる。
【0020】[発明の実施の形態2]本発明の実施の形
態2を図7に基づいて説明する。図7は本発明の実施の
形態2の射出成形用金型のキャビティ付近を示す断面図
である。
【0021】本実施の形態2の射出成形用金型には、実
施の形態1と同様に可動側金型駒4に発振装置13が埋
設されるとともに、実施の形態1と同様にコントローラ
15に接続されたカ−トリッジ式の発振装置13aが、
ランナー9の直下に位置するように、可動側金型駒4に
接近(本実施の形態では当接)する部材としての可動型
2に埋設されている。その他の構成は、実施の形態1と
同様に構成されており、同一部材には同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0022】次に、上記構成の射出成形用金型を用いた
射出成形方法を説明する。固定型1と可動型2の型締め
を終了した後、射出成形機20から出力される型締め完
了信号がコントローラ15に入力され、発振装置13,
13aに発振開始指示が出される。この指示により可動
側金型駒4に埋設された発振装置13およびランナー1
1直下に位置する可動型2に埋設された発振装置13a
は発振を開始し、発振装置13はその振動を可動側金型
駒4に伝達するとともに、発振装置13aはその振動を
ランナー9に伝達する。発振装置13の振動は実施の形
態1と同様に可動側金型駒4のキャビティ形成面と溶融
樹脂7との境界面における剪断力を小さくして溶融樹脂
7の流動性を向上させるとともに、発振装置13aはラ
ンナー9の表面と溶融樹脂7との境界面における剪断力
を小さくして溶融樹脂7の流動性を向上させる。その
後、実施の形態1と同様に、溶融樹脂7が冷却・固化し
た後、成形品の取り出しを行う。
【0023】本発明の実施の形態2によれば、可動側金
型4に設けた発振装置13に加え、ランナー9の直下に
も発振装置13aを設置したことで、さらに溶融樹脂7
の流動性を良好に保った状態で成形を行うことができる
ようになるため、樹脂温度を予め高く設定せずともキャ
ビティ6への充分な充填を得ることができるようにな
り、樹脂の収縮ひずみが少ない成形品を得ることが可能
となる。
【0024】[発明の実施の形態3]本発明の実施の形
態3を図8に基づいて説明する。図8は本発明の実施の
形態3の射出成形用金型のキャビティ付近を示す断面図
である。
【0025】本実施の形態3の射出成形用金型には、カ
−トリッジ式のヒーター16が可動側金型駒4に埋設さ
れており、このヒーター16は実施の形態1と同様に可
動側金型駒4に埋設した発振装置13の周囲に配置され
ている。ヒーター16は供給電源19の開閉器18に接
続されている。開閉器18は発振装置13に接続したコ
ントローラ15により制御されるように、コントローラ
15に接続されている。また、可動側金型駒4には、図
示を省略した温度センサーがヒーター16の近傍に内蔵
され、温度センサーの出力がコントローラ8に入力され
るように接続されている。その他の構成は、実施の形態
1と同様に構成されており、同一部材には同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0026】次に、上記構成の射出成形用金型を用いた
射出成形方法を説明する。固定型1と可動型2の型締め
を終了した後、射出成形機20から出力される型締め完
了信号がコントローラ15に入力され、可動側金型駒4
に埋設された発振装置13が振動を始める。これと時を
同じくして供給電源19の開閉器18がコントローラ1
5の指示により作動され、供給電源19からヒーター1
6に通電を開始する。これにより、可動側金型駒4はコ
ントローラ15において設定された温度に昇温される。
この状態で射出成形機20は射出工程を開始し、溶融樹
脂7は、発振装置13によって起こされる可動側金型駒
4の振動による摩擦低下およびヒーター16による可動
側金型駒4への熱供給によって、その流動性が確保され
た状態でキャビティ6内を充填していく。
【0027】溶融樹脂7の射出・保圧工程が終了した
後、その終了信号が射出成形機20からコントローラ1
5に入力される。そして、コントローラ15は、供給電
源19からヒーター16への通電を遮断するよう開閉器
18を作動させてヒーター16による可動側金型駒4の
加熱を停止するとともに、発振装置13による可動側金
型駒4の振動を停止する。金型が所定の温度まで冷却さ
れ、射出された溶融樹脂7が冷却・固化したことを確認
したのち、実施の形態1と同様にして成形品の取り出し
を行う。
【0028】本発明の実施の形態3によれば、発振装置
13による摩擦低下およびヒーター16による熱の供給
により、溶融樹脂7は大きな流動抵抗を受けることなく
キャビティ6に充填されるため、より転写性に優れた成
形品を得ることが可能となる。
【0029】なお、上述した説明には以下の構成の発明
が含まれている。 (1)微細形状を有する光学素子を成形する射出成形用
金型において、前記微細形状を転写した形成面を有する
金型駒と、前記金型駒に設けた前記金型駒の形成面を振
動させる発振体および前記金型駒を所望温度に加熱する
ヒーターとを具備することを特徴とする射出成形用金
型。
【0030】前記構成(1)の射出成形用金型によれ
ば、金型駒を振動させるとともに加熱することで、射出
した溶融樹脂の流動性の低下を防ぎ、溶融樹脂を金型駒
の成形面に精度良く転写させることができるため、微細
形状を有する光学素子であっても精度の高い形状を得る
ことができる。
【0031】(2)微細形状を有する光学素子を成形す
る射出成形方法において、前記微細形状を転写した形成
面を有する金型駒に設けた発振体により前記金型駒の形
成面に振動を与えると同時に、前記金型駒に設けたヒー
ターにより前記金型駒を加熱しながら溶融樹脂を射出さ
せることを特徴とする射出成形方法。
【0032】前記構成(2)の射出成形方法によれば、
金型駒を振動させると同時に加熱しつつ溶融樹脂を射出
することで、射出した溶融樹脂の流動性の低下を防ぎ、
溶融樹脂を金型駒の成形面に精度良く転写させることが
できるため、微細形状を有する光学素子であっても精度
の高い形状を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の射出成形用金型によれば、金型駒を振動させて射
出した溶融樹脂の流動性を保つことで、溶融樹脂を金型
駒の成形面に精度良く転写させることができるため、微
細形状を有する光学素子であっても精度の高い形状を得
ることができる。
【0034】また、本発明に係る請求項2の射出成形方
法によれば、金型駒を振動させて射出した溶融樹脂の流
動性を保つことで、溶融樹脂を金型駒の形成面に精度良
く転写させることができるため、微細形状を有する光学
素子であっても精度の高い形状を得ることができる。
【0035】さらに、本発明に係る請求項3の射出成形
方法によれば、金型駒を振動させて成形品との間に離型
方向の力を発生させることで、微細形状を有する成形品
を金型駒の形成面から良好に離型することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1の射出成形用金型を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1の射出成形用金型の
金型駒の形成面を示す拡大断面図である。
【図3】金型に射出された溶融樹脂に生じる剪断力を説
明するための説明図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1の射出成形方法にお
ける型締め状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る実施の形態1の射出成形方法にお
ける型開き状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る実施の形態1の射出成形方法にお
ける成形品の取り出し状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る実施の形態2の射出成形用金型の
キャビティ付近を示す断面図である。
【図8】本発明に係る実施の形態3の射出成形用金型の
キャビティ付近を示す断面図である。
【図9】従来技術の射出成形用金型を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定型 2 可動型 3 孔 4 可動側金型駒 6 キャビティ 7 溶融樹脂 12 フレネルパターン 13 発振装置 15 コントローラ 16 ヒーター 20 射出成形機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細形状を有する光学素子を成形する射
    出成形用金型において、前記微細形状を形成するための
    形成面を有する金型駒と、前記金型駒の形成面を振動さ
    せるために前記金型駒あるいは前記金型駒に接近してい
    る部材に設けた発振体とを具備することを特徴とする射
    出成形用金型。
  2. 【請求項2】 微細形状を有する光学素子を成形する射
    出成形方法において、前記微細形状を形成するための形
    成面を有する金型駒あるいは前記金型駒に接近している
    部材に設けた発振体によって、前記金型駒の形成面に振
    動を与えながら溶融樹脂を射出させることを特徴とする
    射出成形方法。
  3. 【請求項3】 微細形状を有する光学素子を成形する射
    出成形方法において、前記微細形状を形成するための形
    成面を有する金型駒あるいは前記金型駒に接近している
    部材に設けた発振体によって、前記金型駒の形成面に振
    動を与えながら成形品を前記金型駒から離型させること
    を特徴とする射出成形方法。
JP34086696A 1996-12-20 1996-12-20 射出成形用金型および射出成形方法 Withdrawn JPH10175233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34086696A JPH10175233A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 射出成形用金型および射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34086696A JPH10175233A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 射出成形用金型および射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10175233A true JPH10175233A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18341043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34086696A Withdrawn JPH10175233A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 射出成形用金型および射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10175233A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102650A1 (en) * 2004-04-23 2005-11-03 Husky Injection Molding Systems Ltd. Method and apparatus for vibrating melt within an injection mold using active material elements
WO2008102468A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Tohshin Seiko Co., Ltd. 熱硬化性樹脂からなる成形品の製造方法および射出成形装置
JP2008201122A (ja) * 2007-09-19 2008-09-04 Toshin Seiko:Kk 樹脂成形品の射出成形方法、透明光学素子、射出成形装置および射出成形装置用金型
KR100955453B1 (ko) * 2008-04-21 2010-04-29 한국과학기술원 진동부가 충진을 통한 고종횡비 미세 패턴제작방법
US20130147077A1 (en) * 2011-12-09 2013-06-13 National Taiwan University Of Science And Technology In-mold vibratile injection compression molding method and molding apparatus thereof
CN111283952A (zh) * 2020-02-26 2020-06-16 大连交通大学 一种vr眼镜成型装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102650A1 (en) * 2004-04-23 2005-11-03 Husky Injection Molding Systems Ltd. Method and apparatus for vibrating melt within an injection mold using active material elements
EP1744864A1 (en) * 2004-04-23 2007-01-24 Husky Injection Molding Systems Ltd. Method and apparatus for vibrating melt within an injection mold using active material elements
EP1744864A4 (en) * 2004-04-23 2007-08-29 Husky Injection Molding METHOD AND DEVICE FOR VIBRATING THE MELT IN A SYRINGE MOLDING USING ACTIVE MATERIAL ELEMENTS
KR100819983B1 (ko) * 2004-04-23 2008-04-08 허스키 인젝션 몰딩 시스템즈 리미티드 능동 재료 요소를 사용하여 사출 금형 내의 용탕을진동시키는 방법 및 장치
WO2008102468A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Tohshin Seiko Co., Ltd. 熱硬化性樹脂からなる成形品の製造方法および射出成形装置
JP2008201122A (ja) * 2007-09-19 2008-09-04 Toshin Seiko:Kk 樹脂成形品の射出成形方法、透明光学素子、射出成形装置および射出成形装置用金型
KR100955453B1 (ko) * 2008-04-21 2010-04-29 한국과학기술원 진동부가 충진을 통한 고종횡비 미세 패턴제작방법
US20130147077A1 (en) * 2011-12-09 2013-06-13 National Taiwan University Of Science And Technology In-mold vibratile injection compression molding method and molding apparatus thereof
CN111283952A (zh) * 2020-02-26 2020-06-16 大连交通大学 一种vr眼镜成型装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10175233A (ja) 射出成形用金型および射出成形方法
JPH03244520A (ja) 金型内振動仕上げ抜き方法
JP2000043103A (ja) ホットランナー・バルブゲート金型
US5069832A (en) Degating method
JP2000301583A (ja) 形状の複雑な部材を精密に射出圧縮成形する方法及びこれを実施するための射出圧縮成形装置
US5851254A (en) Method for molding vitreous optical elements
JP2001315163A (ja) 成形方法
JP4201580B2 (ja) 樹脂成形方法
JP3629977B2 (ja) 射出成形による樹脂成形品の製造法ならびに射出成形金型
JPS642052B2 (ja)
JP3250842B2 (ja) 絞付成形品における中空射出成形方法
JP3348807B2 (ja) 成形装置
JP3564336B2 (ja) 射出成形装置
JPH0752205A (ja) 射出成形用金型
JP2589397B2 (ja) 射出成形装置および射出成形方法
JP3659071B2 (ja) 絵付成形品の射出成形方法
JPS60166416A (ja) 鋳抜穴を有する成形品の成形方法および装置
JP2003191298A (ja) 薄肉部を有する射出成形体の製造方法および金型
JPH0531760A (ja) 成形用金型および成形方法
JP3785000B2 (ja) 熱硬化性樹脂の射出成形方法及び金型ユニット
JP2005035086A (ja) 成形方法、成形用金型、成形品及び成形機
JPH10264213A (ja) 射出成形型および射出成形方法
JP2001315167A (ja) 金 型
JPH1177754A (ja) 射出成形方法及び射出成形用金型
JPH1142684A (ja) 射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302