JPS62134235A - 射出成形による薄肉成形体加工用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、射出成形により熱可塑性樹脂製の薄肉成形
体を加工するための金型の改良に関するものである。

「従来の技術」 従来より、射出成形方法により熱可塑性樹脂製の成形体
を加工する際に可能な薄板の厚さは、はぼ１ｍｍ前後迄
であるとされており、それより薄い場合には、加熱溶融
材料が練成流体物であるところから、確実に且つ均一に
金型内のすみずみまで射出注入することが出来なかった
。このため。

薄板状の製品や部品は多くの場合、金属性の薄板を用い
て加工形成されているのが現状である。

そこで本出願人は、特願昭６０−７８７６３号公報にて
、スプール又はランナーの位置、ゲート部の位置や形状
等を工夫改良することにより、極薄い板状体まで射出成
形することが可能であることを見出し、この知見に基づ
いて、従来射出成形では困難とされていた薄肉成形体加
工用金型に関する技術を提案している。

この提案は、第８図及び第９図に示すように、例えば、
薄板１．２を平行に対向させ背板部３にて連結したコ字
状の薄肉成形体４を射出成形加工製品となるようにした
金型は、その薄肉成形体４の薄板１．２の外側を成形す
るためのスライドコア５，６を型締め方向と直角方向に
摺動可能に配置するとともに、内側を形成するスライド
コア７を型締め方向の可動側に配置している。そして。

薄肉成形体４の左右両側に薄肉状に形成されたゲート用
キャビティ部分８ａ、８ｂの基部がスプール又はランナ
ー９の下端とコールドスラブウェルを介することなく連
通ずるようにしている。

［発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前記従来の提案では１面積の広い薄板１
．２の外側を成形するためのスライドコア５，６を型締
め方向と直角方向に配置しているため、射出充填時に、
該スライドコア５，６が両側に６開く方向に作用し、パ
リが発生したり、肉厚寸法にバラツキが出やすいという
問題点を生じるおそれがあった。そのため、射出圧力を
充分にかけられず、量産性を向上することができなかっ
た。

「発明の目的」 本発明は、上記問題点等に着目してなされたもので、パ
リの発生の防止および肉厚のバラツキ等を減少し、射出
成形品の品質面を向上できるとともに、量産性を向上す
ることができ、さらには。

金型全体の強度を上げることができる射出成形による薄
肉成形体加工用金型を提供することを目的としている。

「問題点を解決するための手段」 上記問題点を解決するために、本発明は、射出成形によ
り熱可塑性樹脂製の薄肉成形体を加工するコアとスライ
ドコアとからなる金型において、前記コアを薄肉成形体
の広い面積の薄板外側を形成するよう型締め方向の固定
側および可動側に配とするとともに、前記スライドコア
を薄肉成形体の荷板内側を形成するよう型締め方向と直
角方向に摺動可能に配置し、かつ前記薄肉成形体のゲー
ト用キャビティ部分に連通ずるスプール又はランナーに
当接するよう製品離型用突き出しピンを配設するように
構成している。

「実施例」 以下図面を参照して本発明による実施例を具体的に説明
する。

第１図乃至第５図は１本発明の第１実施例に係り、薄肉
成形体１１としては、第２図に示すよう番こ、その厚さ
が０．１ｍｍ〜０．６層鵬、その面積が４０鵬層×２５
■以上８０鵬−×６０■鵬迄の寸法の薄板１２・１３を
１＋＋ｖ〜２０ｍｍ隔てて平行に対向させ、両者を背板
部１４にて連結し、コ字状の射出成形による成形体を造
るための薄肉成形体加工用金型を実施例として説明する
。第１図がその実施例用の薄肉成形体加工用金型の分解
斜視図である０図中１５．１６は薄肉成形体１１の薄板
１２．１３を形成するためのコアである。これらのコア
１５．１６には薄板１２．１３の外側を形成する製品キ
ャビティ部分１５ａ、１６ａがそれぞれ形成されている
。そして、一方のコア１５は型締め方向の固定側に配置
され、他方のコア１６は可動側に配置されている。前記
コア１５と１６との間には、薄肉成形体１１の薄板１２
，１３および背板部１４の内側を形成するスライドコア
１７が設けられている。このスライドコア１７は型締め
方向と直角方向に摺動可能に配置されている。

尚、薄肉成形体１１の背板部１４の両端部側には、第３
図（ｂ）に示すようにゲート部１８．１９を射出成形す
るためのゲート用キャビティ部分１８ａ、１９ａが形成
されるようになっている。

このとき薄肉状のゲート部１８．１９が背板部１４と連
続してその左右両側に延出するように形成されているの
で、金型としても製品キャビティ部分とゲート用キャビ
ティ部分１８ａ、１９ａとが連通ずるように形成されて
いる。また前記ゲート用キャビティ部分１８ａ、１９ａ
の基部はスプール又はランナー２０の下端と第３図（Ｊ
Ｌ）に示すようなコールドスラブウェル２１を介するこ
となく連通ずるようにし、練成流体の欠点である圧力損
失を出来るだけ防ぎ、圧力伝達を良くし溶融材料がうま
く製品キャビティ部分の隅ずみまで圧入出来るようにし
ている。又、薄肉成形体１１のゲート用キャビティ部分
１８ａ、１９ａに連通ずるスプール又はランナー２０部
分の下側には、成形後の該スプール又はランナー２０に
当接するように製品離型用突き出しピン２２．２２が配
設されている。前記薄肉成形体１１を製品として取り出
すときには、第４図および第５図に示すように、まず型
開きと同時にスライドコア１７を引き、可動側コア１６
の製品キャビティ部分１６ａ側（Ａ側）を入子浮上式に
して製品と離し、可動側コア１６のスプール又はランナ
ー２０部分側（Ｂ側）にて製品を保持させておいて、可
動側に移動させる０次に、型開き完・７時に、製品離型
用突き出しピン２２．２２によりスプール又はランナー
２０部分を突き出し、＊型させて成形品を取り出す。

次に、上記構成に基づく作用を説明する。　　−薄肉成
形体１１の広い面積を有する薄板１２゜１３の外側を形
成するコア１５．１６が型締め方向の固定側および可動
側に配置されているために、射出圧力を型締め方向で受
けることができる。従って、コア１５．１６が射出圧力
に耐えきれずに動かされたりすることがなくなり、パリ
の発生の防止および肉厚のバラツキ等を減少し、射出成
形品の寸法安定性を良くし、品質面を向上することがで
きる。

又、十分な射出圧力、射出速度が得られるようになるた
め、従来よりも量産性の向上が図れる。

さらに、スライドコア１７部分が薄くなり、金型全体の
強度を向上することができる。

尚、製品離型用突き出しピン２２．２２は、成形後のス
プール又はランナー２０に当接するように配設されてい
るため、薄肉成形体１１の製品部分に突き出し跡が発生
せず、製品としても美麗なものとなり、かつ取り出しも
容易になる。

第６図および第７図は、本発明の第２実施例に係り、第
６図に示すように、４個の薄肉成形体３１．３１，３１
．３１を一度に成形することができる薄肉成形体加工用
金型である。これらの図において符号３２．・・・、３
３．・・・は第１実施例と同様の薄板、３４．・・・は
それぞれの間を連結する背板部である。前記薄肉成形体
３１，３１．３１　。

３１は同一平面上に配置されており、サブランナー３６
．・・・およびスプールランナー３７．・・・で連結さ
れるようになっている。符号３８はスプール部である。

第７図はその実施例用の薄肉成形体加工用金型の部分断
面図である０図中３９．４０は薄肉成形体３１，３１，
３１．３１の薄板３２、・・・、３３．・・・を形成す
るためのコアである。

これらのコア３９．４０には薄板３２．・・・、３３、
・・・の外側を形成する製品キャビティ部分３９ａ、４
０ａがそれぞれ形成されている。そして、一方のコア３
９は型締め方向の固定側に配置され、他方のコア４０は
可動側に配置されている。

前記コア３９と４０との間には、薄肉成形体１１の薄肉
成形体３１，３１．３１．３１の薄板３２、・・・、３
３．・・・および背板部３４．・・・の内側を形成する
スライドコア４１，４１，４１．４１が設けられている
。このスライドコア４１．４１　。

４１．４１は型締め方向と直角な両方向に摺動可能に配
置されている。又、薄肉成形体３１，３１．３１．３１
のサブランナー３６．・・・の下側には、成形後の該サ
ブランナー３６．・・・に当接するように製品離型用突
き出しピン４２．・・・が配設されている。他の構成の
説明は第１実施例と同様である。

次に、上記構成に基づく作用を説明する。

この実施例では、射出圧力を型締め方向で受けることが
でき、従来１例えば７５トン機でも２個取りが限界であ
ったものが、同一機で４個取りが可能となり量産性の向
上が図れる。その他の作用は第１実施例と同様である。

尚、前記各実施例において、薄肉成形体１１゜３１．３
１．３１．３１の広い面積を有する薄板外側を形成する
コア１５．１６，３９．４０が型締め方向の固定側およ
び可動側に配置され、かつ該薄肉成形体１１，３１，３
１，３１．３１の薄板内側を形成する前記スライドコア
１７，４１゜４１．４１．４１が型締め方向と直角方向
に摺動可能に配置されていればよい、なお、スライドコ
ア１７，４１．４１．４１．４１のスライドによる離反
行為を円滑に行なうために薄板の各板厚方向に対しては
、所定の値の範囲内で抜き勾配を形成しておくとよい。

又１図示の薄肉成形体１１，３１，３１，３１．３１は
単純な板状のものとなっているが、これに限る必要はな
く、任意形状に窓穴が形成されていたり１文字あるいは
図形記号等が幕板表面に彫設されていてもよい。

さらに、射出成形品の面積の大きさ等によっては、多数
個（例えば８個）取り等にしてもよい。

「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、射出成形により熱
可塑性樹脂製の薄肉成形体を加工するコアとスライドコ
アとからなる金型において、このコアを薄肉成形体の広
い面積の薄板外側を形成するよう型締め方向の固定側お
よび可動側に配置するとともに、このスライドコアを薄
肉成形体の薄板内側を形成するよう型締め方向と直角方
向に摺動可能に配置し、かつ薄肉成形体のゲート用キャ
ビティ部分に連通ずるスプール又はランナーに当接する
よう製品離型用突き出しビンを配設するようにしている
ため、射出圧力を型締め方向で受けることができるよう
になり、パリの発生の防止および肉厚のバラツキ等を減
少し、射出成形品の品質面を向上でき、かつパリ取り作
業等の二次加工を減らすことができる。又、十分な射出
圧力、射出速度が得られるようになり量産性を向上する
ことができ、さらには、金型全体の強度を上げることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は１本発明の第１実施例に係り、第１
図は薄肉成形体加工用金型の分解斜視図、第２図は第１
図の薄肉成形体加工用金型を用いて射出成形した成形品
をコアから取り出した際の状態を示す斜視図、第３図（
ａ）、（ｂ）はゲート用キャビティ部分の基部がスプー
ル又はランナーの下端とコールドスラブウェルを介する
ことなく連通するようにした状態を示す部分拡大断面図
、第４図は成形品を取り出すときの状態を示す平面図、
第５図は第４図の断面図、第６図および第７図は、本発
明の第２実施例に係り、第６図は４個の薄肉成形体を成
形する射出成形品を示す図、第７図は第６図の薄肉成形
体加工用金型の断面図、第８図および第９図は従来例に
係り、第８図は薄肉成形体の成形品をコアから取り出し
た際の状態を示す平面図、第９図は第８図の成形品の薄
肉成形体加工用金型の断面図である。 １１．３１・・・薄肉成形体、 １２．１３，３２．３３・・・薄板。 １５．１６，３９．４０・・・コア、 １５ａ、１６ａ、３９ａ、４０ａ ・・・製品キャビティ部分、 ２０．３６・・・スプール又はランナー、２１・・・コ
ールドスラブウェル、 ２２．４２・・・製品離型用突き出しピン。 第１図 ＼、↓、、− 第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 ↑４２４２１ 第８図 第９図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）射出成形により熱可塑性樹脂製の薄肉成形体を加
   工するコアとスライドコアとからなる金型において、前
   記コアを薄肉成形体の広い面積の薄板外側を形成するよ
   う型締め方向の固定側および可動側に配置するとともに
   、前記スライドコアを薄肉成形体の薄板内側を形成する
   よう型締め方向と直角方向に摺動可能に配置し、かつ前
   記薄肉成形体のゲート用キャビティ部分に連通するスプ
   ール又はランナーに当接するよう製品離型用突き出しピ
   ンを配設したことを特徴とする射出成形による薄肉成形
   体加工用金型。
2. （２）ゲート用キャビティ部分は、その基部がスプール
   又はランナーの下端とコールドスラブウェルを介するこ
   となく連通するようにしたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の射出成形による薄肉成形体加工用金型
   。
3. （３）薄肉成形体が、その厚さ０．１ｍｍ〜０．６ｍｍ
   、その面積が４０ｍｍ×２５ｍｍ以上８０ｍｍ×６０ｍ
   ｍ迄の寸法形状をした薄板状射出成形加工製品となるよ
   うに、製品キャビティ部分を形成したことを含む特許請
   求の範囲第１項記載の射出成形による薄肉成形体加工用
   金型。
4. （４）薄肉成形体が、その厚さ０．１ｍｍ１〜０．６ｍ
   ｍ、その面積が４０ｍｍ×２５ｍｍ以上８０ｍｍ×６０
   ｍｍ迄の寸法形状をした薄板を１ｍｍ〜２０ｍｍ隔てて
   平行に対向させ、これを背板部にて連結してコ字状の射
   出成形加工製品となるように、製品キャビティ部分を形
   成したことを含む特許請求の範囲第１項記載の射出成形
   による薄肉成形体加工用金型。