JPS6213184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動販売機の瓶商品ストツパー機構に
関し、搬出シユートにより商品取出口へ搬出され
る瓶商品を破損の惧れなくスムーズに停止でき、
しかもその停止位置を常に一定できるようにした
ものである。

（従来の技術） 瓶商品を販売商品とする自動販売機では、第７
図に示すように、瓶商品４１を搬出シユート４２
により商品取出口４３へ搬出するようにしたもの
があるが、従来では同図に示すように単に商品取
出口４３の下開口縁部にゴム等のストツパー４４
を取付けていた（例えば実公昭46−36722号）。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、従来の場合、瓶商品４１を搬出シユ
ート４２により商品取出口４３に搬出した際に、
瓶商品４１がストツパー４４等に強く衝当して、
瓶商品を破損したりする惧れがあつた。また瓶商
品がストツパー４４に衝当した際にバウンドし、
このためその停止位置が一定せず、瓶商品４１の
商品取出口４３からの引出しが困難になることも
あつた。

（問題点を解決するための手段） この技術的課題を解決する本考案の技術的手段
は、胴部１６より小径の口部１７を有する瓶商品
２を、販売機ケース本体１内の商品貯蔵庫３の下
部に配置した搬出シユート１３により、前記ケー
ス本体１の前面側に開口した商品取出口８へ搬出
するようにした自動販売機において、商品取出口
８内部の瓶商品搬出位置に、緩衝材で構成したス
トツパー１９を、搬出シユート１３により口部１
７を前にして瓶商品取出口８に搬出された瓶商品
２を受け止めるように瓶商品２の搬出方向に略直
交して設け、該ストツパー１９に、瓶商品２の口
部１７先端側が挿通可能でかつ瓶商品２の胴部１
６の径より開口幅の小さい凹欠部２２を設けた点
にある。

（作 用） 瓶商品２が口部１７を前側にしてシユート１３
上を商品取出口８へ向けて滑べると、瓶商品２の
口部１７先端側がストツパー１９の凹欠部２２に
挿通して２点鎖線で示す如くストツパー１９より
前方に突出すると共に、口部１７の基端部が凹欠
部２２に密嵌状に嵌合し、瓶商品２はスムーズに
停止する。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に従つて説明する
と、第１図及び第２図において、１は内部に瓶商
品２を収納する商品貯蔵庫３を備えた販売機ケー
ス本体、４はケース本体１の前面側に開閉自在に
取付けたケース扉で、販売商品表示部５、商品選
択押釦６及び硬貨投入口７等を備える。８は商品
取出口で、扉４の下部において該扉４の外壁板９
及び内壁板１０を貫通して商品貯蔵庫３内の下部
と連通するように開設されている。１１は商品取
出口８の外端開口１２を開閉自在に塞ぐ蓋体であ
る。１３は搬出シユートで、商品貯蔵庫３内の下
部に配置され、その後端部が横軸１４廻りに揺動
自在に支持されると共に、前端部はバネ１５によ
りシユート１３が水平状態になるように上向きに
引張されている。瓶商品２は円筒形の胴部１６
と、基端部が該胴部１６より徐々に小径となつた
円筒形の口部１７とを備え、口部１７の先端部に
はその先端開口を塞ぐ栓１８が嵌着されている。
この瓶商品２は貯蔵庫３内より口部１７を前に向
けた水平状態でシユート１３上に落とれ、該シユ
ート１３により口部１７を前にして商品取出口８
へ搬出される。

１９はゴム、スポンジ等の緩衝材により構成し
た方形板状のストツパーで、商品取出口８内部の
瓶商品搬出位置に位置して、商品取出口８の底壁
２０に左右方向に向けて起立状に固着され、瓶商
品２をその口部１７先端が商品取出口８の蓋体１
１及び外端開口縁部２１に達する前に停止できる
位置にある。このストツパー１９には第３図及び
第４図に示す如く上部中央に上端が開口したＵ字
形の凹欠部２２が没設されており、該凹欠部２２
の下部は搬出された瓶商品２の口部１７に対応す
る位置にあると共に、その開口幅ｌは口部１７先
端側の外径より大であつて、口部１７先端側が挿
通可能であり、また開口幅ｌは瓶商品２の胴部１
６外径より小である。

上記実施例の構成によれば、商品取出しの際に
は瓶商品２が貯蔵庫３からシユート１３上に落下
し、シユート１３は瓶商品２の重量を受け横軸１
４廻りに下方へ回動して２点鎖線で示す如く前下
り状になり、瓶商品２はシユート１３上を商品取
出口８へ向けて滑べる。そして、瓶商品２の口部
１７先端側がストツパー１９の凹欠部２２に挿通
して２点鎖線で示す如くストツパー１９より前方
に突出すると共に、口部１７の基端部が凹欠部２
２に密嵌状に嵌合し、瓶商品２は口部１７が破損
したり栓１８が変形して液漏れを生じたりする惧
れがなく、蓋体１１及び外端開口縁部２１の手前
でスムーズに停止する。従つて、その後購買者は
蓋体１１を２点鎖線で示す如く開放し、そこから
手を挿入して口部１７先端側を把持し、それを上
方へ持ち上げて凹欠部２２から瓶商品２を外し外
部へ取出せばよく、瓶商品２の停止位置は常に一
定であり、口部１７先端側はストツパー１９より
突出しているので、容易に取出すことができる。

なお、前記実施例ではストツパー１９に没設し
た凹欠部２２は上端が開口したＵ字形であるが、
これに代え第５図に示す如く凹欠部２２を側方が
開口したＵ字形にしてもよく、またストツパー１
９を商品取出口８の上壁等に吊下げ状に取付ける
ならば下方が開口したＵ字形にすることも可能で
ある。また、凹欠部２２を第６図に示す如くＶ字
形にしてもよく、このようにすれば瓶商品２の口
部１７が２点鎖線ａ，ｂ，ｃで示す如く異なる大
きさであつても夫々に対して適合でき、商品取出
口８に口部１７の大きさの異なる複数種の瓶商品
２が搬出される場合でもストツパー１９が１つで
済む。

（考案の効果） 本考案によれば、商品取出口８内部の瓶商品搬
出位置に、緩衝材で構成したストツパー１９を、
搬出シユート１３により口部１７を前にして瓶商
品取出口８に搬出された瓶商品２を受け止めるよ
うに瓶商品２の搬出方向に略直交して設け、該ス
トツパー１９に、瓶商品２の口部１７先端側が挿
通可能でかつ瓶商品２の胴部１６の径より開口幅
の小さい凹欠部２２を設けたので、口部１７を前
にして商品取出口８に搬出された瓶商品２は、そ
の口部１７先端側がストツパー１９の凹欠部２２
に挿通して２点鎖線で示す如くストツパー１９よ
り前方に突出すると共に、口部１７の基端部が凹
欠部２２に密嵌状に嵌合し、瓶商品２が破損した
りする惧れがなく、スムーズに停止する。また、
瓶商品２はその口部１７が凹欠部２２に嵌合する
ため、口部１７に衝当してバウンドするようなこ
ともなくなり、瓶商品２の停止位置は常に一定で
あり、しかも口部１７先端側はストツパー１９よ
り突出しているので、購買者は商品取出口より瓶
商品を頗る容易に取出すことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す自動販売機の
正面図、第２図は同要部の側断面図、第３図は第
２図のＡ−Ａ線矢視図、第４図は第２図のＢ−Ｂ
線断面図、第５図及び第６図は夫々他の実施例を
示す要部の正面図である。第７図は従来例を示す
側断面図である。 １……販売機ケース本体、２……瓶商品、３…
…商品貯蔵庫、８……商品取出口、１３……搬出
シユート、１６……胴部、１７……口部、１９…
…ストツパー、２２……凹欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部１６より小径の口部１７を有する瓶商品２
   を、販売機ケース本体１内の商品貯蔵庫３の下部
   に配置した搬出シユート１３により、前記ケース
   本体１の前面側に開口した商品取出口８へ搬出す
   るようにした自動販売機において、商品取出口８
   内部の瓶商品搬出位置に、緩衝材で構成したスト
   ツパー１９を、搬出シユート１３により口部１７
   を前にして瓶商品取出口８に搬出された瓶商品２
   を受け止めるように瓶商品２の搬出方向に略直交
   して設け、該ストツパー１９に、瓶商品２の口部
   １７先端側が挿通可能でかつ瓶商品２の胴部１６
   の径より開口幅の小さい凹欠部２２を設けたこと
   を特徴とする自動販売機の瓶商品ストツパー機
   構。