JPH09311971A - 瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用アタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】飲料缶が収納されたケースから自動販売機に飲
料缶を補給するときに、飲料缶を少ない労力で、且つ最
短時間で、ケースから取り出して自動販売機に補給でき
るアタッチメントを提供する。 【解決手段】アタッチメントＡは、飲料缶５が転動可能
な幅で両側に側壁１１・１１が垂設されたレール部１
と、このレール部１の一端から延出され、多数の飲料缶
５・・・５を収納したケース４の取り出し口４２の壁４
３と収納された飲料缶５との間に挿し入れられる挿入部
２とを備えている。挿入部２の下面と押さえ板３によっ
て、アタッチメントＡはケース４に確実に係止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、瓶缶類を入れた梱
包体から、その瓶缶類を自動販売機の補給口に連続的に
補給するときに用いるアタッチメントに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】瓶缶類、例えば飲料が入った飲料缶を自
動販売機に補給するときは、まず自動販売機の前面の扉
を開け、次に所定数量の飲料缶を詰めた紙の梱包体（以
下、ケースという）を開け、そこから飲料缶を一本ずつ
取り出し、取り出した飲料缶を自動販売機の補給口に入
れていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、飲料缶を手で
一本ずつケースから取り出して、それを自動販売機の補
給口に一本ずつ入れるという作業は、大変な労力と時間
がかかっていた。

【０００４】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、飲料缶が詰められたケースから自動販売
機に飲料缶を補給するときに、最少の労力で、且つ最短
時間で飲料缶を取り出し、自動販売機に補給できるアタ
ッチメントを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用アタッチメン
トにおいては、瓶缶類が転動可能な幅で両側に側壁が形
成されたレール部と、前記レール部の一端から延出さ
れ、多数の瓶缶類を収納した梱包体の容器取り出し口の
壁と収納された瓶缶類との間に挿し入れられる挿入部と
を備えるという手段を用いた。

【０００６】瓶缶類の形状は円筒形のものに限らず、転
動可能なものであればどのような形状でも構わない。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本発明の最良の実施の形態
を、図面に基づいて、詳細に説明する。図１は本発明に
係る瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用アタッチメントの斜視
図，図２は図１のアタッチメントをケースに取り付けた
斜視図，図３は図１のアタッチメントをケースの下方か
らの斜視図，図４は図３のケースの取り出し口付近の断
面図，図５は図３の平面図である。

【０００８】本発明に係る瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用
アタッチメント（以下、アタッチメントという）Ａは合
成樹脂製で、図１及図２に示すように、レール部１とこ
のレール部１の一端から延出された挿入部２とを備え
て、一体に成形されている。このレール部１と挿入部２
は十分に薄く、上面は面一に形成されている。また、レ
ール部１の両側には側壁１１・１１が垂設され、その側
壁１１・１１の挿入部２側の端部からは挟持部１２・１
２が延出されている。一方、挿入部２の下面には押さえ
部３が形成され、その先端は挿入部２側に曲げられて折
り返し３１が形成されている。

【０００９】図５に示すように、レール部１の幅は、段
ボール製のケース４に入っている飲料缶５の高さより若
干長く形成されている。一方、挿入部２の幅は、飲料缶
５の高さより若干短く形成されている。また、弾力性に
富んだ材質の挟持部１２・１２の間隔は、ケース４の厚
みより若干小さく形成されている。

【００１０】次に、図３乃至図５を用いて、ケース４か
らアタッチメントＡを使って飲料缶５を取り出し、それ
を補給口６１から自動販売機６内に連続的に補給する方
法を、工程順に説明する。 ケース４の側面４１を上にし、その側面４１の端部に
飲料缶５が１本通過する大きさの取り出し口４２を設け
る。 アタッチメントＡの挿入部２はケース４内の飲料缶５
・・・５と壁４３の内壁面との間に挿し入れる。この
時、押さえ部３は壁４３の外側にあり、弾性によって挿
入部２側に強く付勢されているので、挿入部２と押さえ
部３の折り返し３１とは、壁４３とを強く挟みつける。
更に、側壁１１・１１から延出された挟持部１２・１２
は、ケース４を抱えるように強く挟みつけている。この
ようにして、アタッチメントＡはその位置に固定され
る。押さえ部３の先端には折り返し３１があるので、挿
入部２を壁４３に挿入する際に取り付けやすく、且つ、
取り付けられた後は抜けにくい。 自動販売機６の扉（図示せず）を開け、アタッチメン
トＡを取り付けたケース４を持ち上げる。 自動販売機６の補給口６１にアタッチメントＡの先端
部を臨ませ、ケース４の後ろを持ち上げる。挿入部２と
レール部１とは十分に薄く、しかも飲料缶５の転がる上
面は面一に形成されているので、ケース４内の飲料缶５
は取り出し口４２から、引っかかることなくスムーズに
連続してケース４から転がり出てくる。転がり出てくる
飲料缶５・・・５は、レール部１の側壁１１・１１によ
って横に落ちることなく、そのままの向きで回転しなが
ら自動販売機６の補給口６１に連続的に落ち込み、所定
の通路を通って本体内に収納される。 ケース４の後ろを下げれば、一旦出てきた飲料缶５
は、レール部１に沿ってケース４内に戻る。

【００１１】アタッチメントＡによれば、挿入部２と折
り返し３１が形成された押さえ部３とが、取り出し口４
２の壁４３を強く挟み付けるので、作業中にアタッチメ
ントＡが抜け落ちることがない。また、挟持部１２・１
２がケース４を抱えるように挟みつけて、横方向の動き
を規制するので、アタッチメントＡのレール部１が左又
は右方向に振れることがなく、転がり出てきた飲料缶５
が側壁１１を乗り越えて横に落ちる、という心配がな
い。

【００１２】本発明に係る瓶缶類搬出用アタッチメント
は、上記実施の形態に限定されない。例えば、アタッチ
メントは合成樹脂製に限定されず、金属製でもよい。ま
た上記アタッチメントＡにおいては、側壁・挟持部まで
一体成形されているが、携帯時や収納時にかさばらない
ように、この部分を別に成形して折り畳めるような構成
としてもよい。更に、アタッチメントＡにおいては、挿
入部２を壁面４３に係止するために、押さえ部３、及び
挟持部１２・１２を用いているが、いずれか一方の手段
だけを用いて、アタッチメントを係止させてもよい。

【００１３】また、レール部の先端を下に大きく曲げ
て、飲料缶が補給口に滑らかに落ちるようにしてもよ
い。またこのようにすれば、レール部の先端部を補給口
内に入れられるので、外れにくいという効果も生じる。

【００１４】

【発明の効果】本発明に係る瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出
用アタッチメントは、挿入部をケースの取り出し口の壁
と瓶缶類の間に挿し込み、レール部の先端を自動販売機
の補給口に臨ませてケースの後部を持ち上げることによ
り、収納されている瓶缶類が挿入部とレール部の上を転
がって連続的に出てくるので、手作業で瓶缶類を一本ず
つ取り出す必要がなく、少ない労力とわずかな時間で、
瓶缶類梱包体から瓶缶類を取り出すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用アタ
ッチメントの一例の斜視図である。

【図２】図１のアタッチメントの底面の斜視図である。

【図３】図１のアタッチメントをケースに取り付けた状
態の斜視図である。

【図４】図３のケースの取り出し口付近の断面図であ
る。

【図５】図３の平面図である。

【符号の説明】

Ａ アタッチメント（瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用アタ
ッチメント） １ レール部 １１ 側壁 １２ 挟持部 ２ 挿入部 ３ 押さえ部 ４ ケース（梱包体） ４２ 取り出し口（瓶缶類取り出し口） ４３ 壁 ５ 飲料缶 ６ 自動販売機 ６１ 補給口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】瓶缶類が転動可能な幅で両側に側壁が形成
   されたレール部と、該レール部の一端から延出され、多
   数の瓶缶類を収納した梱包体の瓶缶類取り出し口の壁と
   収納された瓶缶類との間に挿し入れられる挿入部とを備
   えていることを特徴とする瓶缶類梱包体の瓶缶類搬出用
   アタッチメント。