JPS6029022Y2 - 自動販売機の袋物体繰出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機の袋物体繰出装置に関するものであ
る。

近頃、市街地等で色々な自動販売機がよく見掛けられ、
殊に最近ではカップ麺或いは容器に収容された麺を自動
的に調理して販売する自動販売機が出廻り、このもので
はサービス品としてホーク、箸等の食事用具を連接され
たビニール等の袋に封入して自動的に所望個数提供して
いる。

ところで、此のように袋物を収納部より自動的に繰出す
るものでは、収納部に袋物が無くなって繰出されなかっ
たり、或いは、何等かの事由で袋物が切取線で切れ落ち
て送羽根体への掛合が解けれ繰出がされなかったりして
、購売者に迷惑を掛けることがあり、従来では此の点に
つき何等考慮していなかった。

本考案は斯る従来の問題に鑑みて考案されたものであり
、以下、その−実用例を添付図面に従って詳細に説明す
る。

第１図、第２図に於いて、１は筐体の前面中腹に開口２
を形成した装置本体、３は３つの羽根３ａｔ ３ｂｔ
３ｃより戒り、該本体１内に橋架された送羽根体にして
、図示していない駆動源により矢印へ方向に回動される
べく戒っている。

そして、此の送羽根体３には箸等の食事用具を封入した
連接する袋物体ａｌ、ａ２・・・・・・が懸架され、送
羽根体６の回転に応じて本体１の主収納部ＩＡ内に収納
されている上記袋物体ａｌ、ａ２゜・・・・・・の１つ
１つが順次収納部１Ａより取り出され、最先端のものが
円弧状のガイド板４の前方に送られるべく戒ってる。

尚、各袋物体ａＬａ２、・・・・・・間には切取線が設
けられている。

５は上記ガイド板４の前方に於いて、上記送羽根体３同
様装置本体１内に回転可能に橋架され上記駆動源の作動
に依り回転するように威されたカッター軸にして、軸方
向に２本のカッターピン６を備え、その回転に伴ってカ
ッタピン６．６を以って上記ガイド板４の前方に位置す
る袋物体ａ１を袋物体ａ２との間の切取線より切取るよ
うに構成されている。

７は装置本体１内に橋架された支持軸７′に下端を枢支
され上端部の屈曲した押え部７Ａを以って上記送羽根体
３を被っている押え板にして、特に押え板７ａに於いて
、最先端の袋物体ａ１の次の袋物体ａ２が袋物体ａ１の
切取時それに引張られて落ちようとするのをガイド板４
の上端部と協同して阻止するべく戊っている。

尚、此の押え板７は常にスプリング（図示せず）にて矢
印Ｂ方向に附勢されているが送羽根体３の回転によって
反矢印Ｂ方向に持ち上げられるべく戊っている。

８は前面に取出口９Ａ、上面に開口９Ｂを有する筐体よ
り形成された受は容器にして、該取出口９Ａと上記装置
本体１の開口２とが一致するように該開口２より本体１
内に収納されている。

この受は容器８は取出口９Ａより下方位置してその内部
を上下に仕切る受は板１０を備えて居り、該受は板１０
の下方には予備の袋物体を収納するための予備収納室８
Ａが形成される。

上記受は板１０は前記予備収納室８Ａの上面開口部を開
閉すべく取出口９Ａに向って下り傾斜となるように上端
で枢支されて居り、通常時はその自重によって予備収納
室８Ａの上面開口を閉塞すると共に、繰出信号によって
上記開口９Ｂより繰り出される袋物体をその上面にて受
けるようになっている。

又、この受は板１０は上記予備収納室８Ａ内に予備の袋
物体が収納されているか否かを確認し易くするために透
明板にて構成するか若しくは第３図に示すように透口１
２，１２を設けている。

１３は自動販売機の扉本体にして、その板面には扉口１
３Ａを有しており、そして、此の扉本体１３の内面側に
は上記装置本体１が取付板１４を介して螺子１５により
着脱自在に取り付けられている。

１６は上記扉本体１３の内面と取付板１４間に介設され
た表示板にして、板面に上記取出口９Ａ、取付板１４の
挿口１４Ａ１扉本体１３の扉口１３Ａに通じる表示板口
１６Ａを有し、且、此の表示板口１６Ａの上縁部１６Ｂ
には袋物体の取出口である旨の文字又はマークを表示し
ている。

本考案は成上のように構成されるものであるから、第１
図のように、袋物体の最先端のものａｌがガイド板４の
前面に待機している状態に於いて繰出信号が駆動源に与
えられ、それに伴ってカッター軸５が回動されると、カ
ッタピン６により袋物体ａ１が切取線より切り取られる
。

そして、切り取られた上記袋物体ａ１は開口９Ｂを通過
して想像線にて示すように受は板１０上に落下し、此の
受は板１０の傾斜を利用して此の上面を取出口９Ａ方向
（矢印Ｃ）に滑り落ちる。

従って、購買者は難無く繰り出された袋物体ａ１を取り
出すことが出来る。

そして、此のような袋物体の繰出が繰り返へされて主収
納部ＩＡに袋物体が無くなり購買者が硬貨の投入等して
袋物体の繰出を要望したにも拘らず上述の如き繰出が為
されない場合購買者は受は板１０を持ち上げ予備収納室
８Ａ内に収められている予備の袋物体を取り出すことが
出来る。

本考案は、以上の如く前面に自動販売機の扉口に連通ず
る取出口、上部に開口を形成した箱状の受は容器を備え
、該受は容器の上面開口より繰出信号に基いて繰出され
る箸等のサービスを封入した袋物体を受は入れ、上記取
出口より前記袋物体を取り出すようにした自動販売機の
袋物体繰出装置に於いて、上記受は容器の取出口下方に
該受は容器を上下２室に区画する上記袋物体の受は板を
開閉自在に設け、この受は板の下方に形成される空間を
予備の上記袋物体の予備収納室となすと共に、上記受は
板を前記予備収納室の上面開口を開閉する開閉蓋に兼用
したものであるから、何等かの事由で袋物体が自動的に
繰出されて来なくとも、購買者は受は板を開けることに
依り予備収納室の袋物体を取り出すことが出来、従って
、従来のような袋物体が繰出されなかった際の購買者に
与える迷惑は完全に解消することが出来る優れた考案で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案装置の断面図及び分解断面図
、第３図は本考案装置の他の実用例を示す正面斜視図で
ある。 １：装置本体、８：受は容器、８Ａ：予備収納室、９Ａ
：取出口、１０：受は板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に自動販売機の扉口に連通ずる取出口、上部に開口
   を形成した箱状の受は容器を備え、該受は容器の上面開
   口より繰出信号に基いて繰出される箸等のサービス品を
   封入した袋物体を受は入れ、上記取出口より前記袋物体
   を取り出すようにした自動販売機の袋物体繰出装置に於
   いて、上記受は容器の取出口下方に該受は容器を上下２
   室に区画する上記袋物体の受は板を開閉自在に設け、こ
   の受は板の下方に形成される空間を予備の上記袋物体の
   予備収納室となすと共に、上記受は板を前記予備収納室
   の上面開口を開閉する開閉蓋に兼用した事を特徴として
   なる自動販売機の袋物体繰出装置。