JPS62130764A - 金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ダイカスト鋳造や金型ｖＩ造、低圧鋳造成い
は樹脂の射出成型等に使用される金型に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 ダイカスト鋳造や金型鋳造、低圧鋳造酸は樹脂の射出成
型等において、金型の温度を適正に保持させることは、
製品の品質並びに生産性を向上させるために非常に重要
な条件である。

即ち、例えばダイカスト鋳造の場合、金型温度が低いと
湯回り不良が発生しやすくなって不良品の発生率が高く
なり、逆に金型温度が高いと焼付きが発生しやすくなる
と共に、製品が凝固するのに時間がかかつて生産性が低
下すると言った問題を発生する。

他方、金型で成形される製品はその肉厚が全体にわたっ
て同じものばかりではなく、むしろ厚肉部と薄肉部とを
有したものの方が多い。その場合に、金型全体を均等に
加熱又は冷却させていたのでは、製品の厚肉部と製品の
薄肉部とでは製品の凝固時開が相違するので、凝固の遅
れる部分にヒケが生じ、製品が歪み易く、しかも生産性
を低下させてしまう不具合を生じる。

そこで従来では、金型を冷却するための冷却用穴を、製
品の厚肉部を成形する部分に多く配置させたり、冷却用
穴に通す冷部水の量を多くさせることにより、製品全体
ができるだけ均等な速度でもって凝固するように工夫し
ていた。

しかし乍ら、実際には熱は金型内を自由に移動するため
、製品の厚肉部を成形する部分をより積極的に冷却する
と、その影響が製品の薄肉部にも及び、製品全体を均等
な速度で凝固させることが非常に難しかった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明はこの様な従来の金型の不具合に鑑みてなされた
ものであり、金型内を移動する熱の移動を規制すること
により、金型の部分毎の温度コントロールが容易に行な
え、同じ肉厚の製品でも必要に応じて順次部分的に冷却
凝固させることが出来ると共に、肉厚部と肉薄部がある
製品にあってはその厚肉部はより速く、製品の薄肉部は
ゆっくりと凝固させ、製品全体をほぼ均等な速度でもっ
て速く凝固させることが出来る金型を提供せんとするも
のである。

〈問題点を解決するための手段〉 係る目的を達成する本発明金型は、背面側に金型内の熱
移動を規制する区切溝を形成してなる事を特徴としたも
のである。

〈実施例〉 以下、本発明実施の一例を図面に基づいて説明する。

金型１は従来と同様に所要のキャビティを形成してなり
、その背面側、即ちキャビティとは反対側に金型１内の
熱移動を規制する為の区切溝２を適宜数形成する。

区切溝２は金型１内の熱移動を規制する為のものであり
、金型１を適当な数の型１ａ、　１ｂに分断するように
、金型１の背面側からキャビティのできるだけ近くまで
深く扶って形成する。この区切溝２は、製品Ａの形状に
応じて適当な位置に割ふり形成しても良いが、より品質
の優れた製品を成形するべく金型１の温度コントロール
を部分的にシビアに行なう場合には、製品Ａの形状に応
じて、例えば製品の厚肉部Ａ１を成形する部分１ａと製
品の薄肉部Ａ２を成形する部分１ｂとの間に配置形成し
た方が良い。尚、区切溝２の内部には必要に応じて補強
用のスペイサ−３を設置させたり、断熱材を設置させる
ことも任意である。

又、金型１を冷却するための冷却用穴４は、各部分１ａ
、　Ｉｂ毎に所要の数だけ穿ち形成される。

即ち、製品の厚肉部Ａ１を成形する部分１ａには、製品
の厚肉部Ａ１をより速く凝固させるべく製品の薄肉部Ａ
２を成形する部分１ｂより多くの冷却用穴４を形成せし
めたり、通水量を多くするものである。そして、各冷却
用穴４には従来と同様冷却バイブ５を挿入設置させて冷
却水を通水させるが、冷却水の通水量を製品Ａの出来具
合や各部分１ａ、　Ｉｂ毎に設置させた温度センサー等
からの情報により、各部分１ａ、　１ｂ毎に調整できる
ように構成することが好ましい。

又、第２図は本発明第２実施例を示すものであり、金型
１はその背面側部分を、金型としての強度を損わない程
度にキャビティの表面形状にほぼ合わせて深く袂り、製
品Ａの厚肉部Ａ１を成形する部分１ａと製品の薄肉部Ａ
２を成形する部分１ｂとの間に凹溝形状の区切Ｗ４２を
形成したものである。

この場合、金型１の温度をコントロールする手段として
、第１図に示したような通常の冷却手段が使用できない
ので、金型１の各部分１ａ。

１ｂ毎にバーナー等の加熱手段６と、冷却水を噴霧させ
て金型１を冷却させる冷却手段７とを設置させ、各部分
１ａ、　１ｂ毎に独立して温度コントロールできるよう
に構成する。この様に構成することによって、金型１の
温度を各部分１ａ、　１ｂ毎に一層シビアにコントロー
ルすることが出来、その結果品質の優れた製品を安定し
て成形することが出来るようになる。

〈発明の効果〉 本発明金型は斯様に構成したので、金型内を移動しよう
とする熱は区切溝によって各部分毎に分断され、その移
動が規制される。従って、各部分間で相互に熱的移動が
なくなり、各部分に応じたシビアな温度制御が容易に行
なえると同時に、例えば熱容量の大きい製品の厚肉部を
成形する部分を多いに冷却させても、その影響が製品の
薄肉部を成形する部分にほとんど及ばず、その結果同じ
肉厚の製品でも必要に応じて順次部分的に冷却凝固させ
ることが出来ると共に、肉厚部と肉薄部がある製品の場
合に製品の厚肉部はより速く凝固させ製品の薄肉部はゆ
っくりと凝固させて、製品全体をほぼ均等な速度でもっ
てしかも速く凝固させることが出来、歪みや収縮巣、収
縮割れ等の欠陥の少ない品質の優れた製品を生産性良く
成形することが出来るようになる。

しかも、金型の各部分毎に任意に温度コントロールする
ことが出来るので、金型の熱変形（応力）が少なくなり
、その結果金型の割れも少なくなる。

よって、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明第１実施例を示す断面図、第２図は本発
明第２実施例を示す断面図である。 図中、１は金型、ｌａ、　ｌｂは部分、２は区切溝、で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 背面側に金型内の熱移動を規制する区切溝を形成せしめ
   た事を特徴とする金型。