JPH05293592A - 金型鋳造方法 - Google Patents

金型鋳造方法

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Publication number
JPH05293592A
JPH05293592A JP22122091A JP22122091A JPH05293592A JP H05293592 A JPH05293592 A JP H05293592A JP 22122091 A JP22122091 A JP 22122091A JP 22122091 A JP22122091 A JP 22122091A JP H05293592 A JPH05293592 A JP H05293592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing holder
mold
cylinder block
casting
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22122091A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Idemoto
孝博 井手元
Masaaki Takeuchi
公明 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP22122091A priority Critical patent/JPH05293592A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクジャーナルの軸受ホルダ部を一体に
備えたシリンダブロックにおいて、鋳造時に、軸受ホル
ダ部の両端におけるスカート部との接続部近傍に鋳巣が
発生するのを防止する。 【構成】 シリンダブロックを鋳造する金型Mに、クラ
ンクジャーナルの軸受ホルダ部の中央部を冷却するため
の冷却水導入用通路21と、軸受ホルダ部の両端が接続
されるスカート部を保温するためのヒータ24を設ける
とともに、軸受ホルダ部の両端におけるスカート部との
接続部近傍に薄肉部9を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型鋳造方法に関し、特
にクランクシャフトのシャーナル部(クランクジャーナ
ル)を支承するためのメインベアリングが取付けられる
軸受ホルダ部を一体に備えたシリンダブロックを鋳造す
るのに好適な金型鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンのシリンダブロックに
は、その左右のスカート部間を連結して、複数の画壁状
の軸受ホルダ部が、クランクシャフトの軸線方向に所定
の間隔を隔てて一体に形成されている。
【0003】ところで、上記軸受ホルダ部は、その肉厚
が厚いため、鋳造に際して冷却速度が比較的遅く、一
方、この軸受ホルダ部の両端部が接続されるスカート部
はその肉厚が薄いため、冷却速度が比較的速くなる傾向
にある。
【0004】このような状況下では、溶湯がその全体に
亘って均一に凝固しなくなるため、鋳巣が発生する問題
があった。そこで、例えば特開昭62−238057号公報に開
示されているように、金型内に冷却水通路を設けて、冷
えにくい軸受ホルダ部を冷却しているが、この冷却によ
り冷却速度が高められると、シリンダブロック全体への
湯回りが悪く製品が不良になるおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記冷
却手段によって溶湯の冷却速度が高められると、シリン
ダブロック全体への湯廻りが悪く、製品が不良になるお
それがあった。
【0006】そこで本発明は、上記シリンダブロックの
ように、間隔を有して並設される一対の壁部(スカート
部)と、これら壁部間を連結する連結部(軸受ホルダ
部)とを備えた鋳造品を得る場合に、構造欠陥のない良
好な組織を有する高品質の鋳造品を得ることができる金
型鋳造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型の連結部
形成部の中央部を冷却手段により冷却するとともに、上
記金型の一対の壁部形成部を加熱手段により保温した状
態で、溶湯を上記金型内に注湯することを特徴とする金
型鋳造方法によって上記課題を解決するものである。
【0008】さらに本発明は、鋳造品の冷却領域と保温
領域との間の領域における鋳造品の肉厚を、上記冷却領
域の肉厚よりも薄肉に成形することを特徴とする。すな
わち、鋳造品がシリンダブロックの場合、その軸受ホル
ダ部におけるスカート部との接続部近傍を薄肉に成形す
ることによって上記課題を解決するものである。
【0009】
【発明の作用および効果】本発明によれば、溶湯が上記
連結部の中央部から上記一対の壁部に向って順次冷却さ
れることにより、指向性凝固が生じるから、構造欠陥の
ない良好な組織を有する高品質の鋳造品を得ることがで
きる。それに加えて、本発明は鋳造品の冷却領域と保温
領域との間に薄肉部を形成することにより、さらに鋳造
品の品質を向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0011】図1は鋳造されたV型6気筒エンジンのシ
リンダブロックの断面図を示し、このシリンダブロック
1は、V型に形成されたシリンダバレル2と、このシリ
ンダバレル2を囲むシリンダブロック外壁3と、シリン
ダバレル2およびシリンダブロック外壁3の下部に連接
されてクランクケースを構成する比較的薄肉とされた左
右のスカート部4と、シリンダバレル2とシリンダブロ
ック外壁3との間にあってシリンダバレル2の外周が臨
む中空部としてウォータジャケット5と、クランクシャ
フトのジャーナル部(クランクジャーナル)を支承する
メインベアリングの上部半体が取付けられる軸受ホルダ
部6とを一体に備えている。
【0012】軸受ホルダ部6は、図2に示すように、左
右のスカート部4、4間を連結する比較的厚肉の画壁を
なしており、クランクシャフトの軸線方向(図2の上下
方向)に所定の間隔を隔てて複数設けられている。そし
て軸受ホルダ部6の中央部には、メインベアリングの上
部半体を取付けるための半円形の凹部6aが形成され、
図1に鎖線で示すように、上記凹部6aが存在する中央
部が、鋳造に際しての冷却領域7とされている。また、
薄肉のスカート部4、4は、鋳造に際して保温領域とさ
れ、冷却領域7と保温領域との間の領域、すなわち、軸
受ホルダ部6におけるスカート部4、4との接続部近傍
の領域は、その両面に凹部8が形成されて薄肉部9とな
っている。
【0013】図3〜図5は、シリンダブロック1の鋳造
用金型を示し、この金型Mは、シリンダボアを成形する
心金10を備えた昇降自在な上型11と、この上型の下
方に配設された左右一対の側型12、13と、両側型1
2、13を摺動自在に載置する下型14とにより構成さ
れている。
【0014】下型14は、クランクケース内の空間15
(図1)を成形するための第1成形部16と、クランク
ジャーナルの軸受ホルダ部6(図1)を成形するため第
2成形部17とを備えている。
【0015】両側型12、13の下部内面と第1成形部
16の外側面との間には、シリンダブロック1のスカー
ト部4、4を成形するためのキャビティ18、18が画
成されている。
【0016】両側型12、13と下型14との間には一
対のランナ19、19が画成され、各ランナ19、19
はそれぞれキャビティ18、18の下部に連通してい
る。
【0017】第1成形部16と第2成形部17とは、図
4、図5から明らかなように、交互に配置されて、第1
成形部16の両側面と、第2成形部17の頂面との間
に、軸受ホルダ部6を成形するための複数のキャビティ
20が画成されている。そして図示は省略するが、第1
成形部16の上部の両側面には、軸受ホルダ部6に薄肉
部9を形成するための凹部8(図2)に対応する凸部が
形成されている。
【0018】第1成形部16内には、冷却水導入用通路
21が設けられ、この通路21の両端には、下型14内
に延長された冷却水導入管22および冷却水導出管23
がそれぞれ接続されている。また両側型12、13に
は、スカート部4、4を成形するキャビティ18、18
内の溶湯を保温するためのヒータ24がそれぞれ設けら
れている。
【0019】以上のような構成を有する鋳造用金型Mを
用いてシリンダブロックを鋳造後、第1成形部16内の
冷却水導入用通路21に冷却水を流して、鋳造された軸
受ホルダ部6の中央部(図1の冷却領域7)を冷却する
とともに、両側型12、13に設けられたヒータ24に
より両スカート部4、4を保温する。そしてこの場合、
軸受ホルダ部6におけるスカート部4、4との接続部近
傍が薄肉部9、9となっていることにより、軸受ホルダ
部6はその中央部から外方へ向って順次冷却されて指向
性凝固が生じるから、軸受ホルダ部6の両端部に鋳巣が
発生するのを防止することができる。
【0020】なお、上述の実施例はシリンダブロックの
鋳造方法であるが、本発明は、シリンダブロックのみで
なく、一般に、間隔を有して並設される一対の壁部と、
これら壁部間を連結する連結部とを備えた鋳造品の鋳造
に適用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1に対応する鋳造用金型の断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 4 スカート部 5 ウォータジャケット 6 軸受ホルダ部 7 冷却領域 8 凹部 9 薄肉部 11 上型 12、13 側型 14 下型 16 第1成形部 17 第2成形部 18、20 キャビティ 21 冷却水導入用通路 22 冷却水導入管 23 冷却水導出管 24 ヒータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隔を有して並設される一対の壁部と、こ
    れら壁部間を連結する連結部とを備える鋳造品を鋳造す
    るための金型鋳造方法であって、 金型の連結部形成部の中央部を冷却手段により冷却する
    とともに、上記金型の一対の壁部形成部を加熱手段によ
    り保温した状態で、溶湯を上記金型内へ注湯することを
    特徴とする金型鋳造方法。
  2. 【請求項2】シリンダブロックを鋳造する金型に、クラ
    ンクジャーナルの軸受ホルダ部の中央部を冷却するため
    の冷却手段と、上記シリンダブロックの上記軸受ホルダ
    部の両端が接続されるスカート部を保温するための加熱
    手段とを設けるとともに、上記軸受ホルダ部の両端にお
    ける上記スカート部との接続部近傍を薄肉に成形するこ
    とを特徴とする金型鋳造方法。
JP22122091A 1991-08-07 1991-08-07 金型鋳造方法 Pending JPH05293592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22122091A JPH05293592A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 金型鋳造方法

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JP22122091A JPH05293592A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 金型鋳造方法

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JPH05293592A true JPH05293592A (ja) 1993-11-09

Family

ID=16763351

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22122091A Pending JPH05293592A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 金型鋳造方法

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JP (1) JPH05293592A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1872885A3 (de) * 2006-06-28 2008-06-25 KS Aluminium-Technologie AG Zylinderkurbelgehäuse und Verfahren zur Herstellung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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