JPS62128924A - 酸化ジルコニウム系微粉末の製法 - Google Patents

酸化ジルコニウム系微粉末の製法

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JPS62128924A
JPS62128924A JP26727785A JP26727785A JPS62128924A JP S62128924 A JPS62128924 A JP S62128924A JP 26727785 A JP26727785 A JP 26727785A JP 26727785 A JP26727785 A JP 26727785A JP S62128924 A JPS62128924 A JP S62128924A
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東一 高城
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雅昭 渡辺
Kimitake Ametani
飴谷 公兵
Koichi Shimizu
晃一 清水
Yoshiyuki Shimada
嶋田 ▲禎▼之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、酸化ジルコニウムに、マグネシウム、カルシ
ウム及び6価以上の原子価を有する金属元素から選ばれ
た少なくとも1種の金属成分を固溶させてなる酸化ジル
コニウム系微粉末の製法に関する。
酸化ジルコニウム系微粉末は、自動車排ガス用や)容鉱
炉用の岐素センナ−とするための固体電解質として、あ
るいはAt203+  533N4 、  SiC、M
gO・Az2o3 (スピネル)、3Az2o3・2s
io2(ムライト)等のセラミック、Co−Ni系合金
等の金属に微細な正方晶型ZrO2粒子を分散さすてな
る高強度かつ高靭性の分散強化セラミック、又は分散強
化合金などのセラミック原料として部用されている。
ば化ジルコニウム系粉末は、1次粒子の粒径が数百λ以
下の超微結晶であり、且つ強固な2次凝集粒子・と形成
していないことが強く望まれているが、従来このような
結晶性超微粒子゛と生成させるのに多大な時間を要した
り、高価な原料著しく:は装置を用いなげkしばならな
かったりするので、その製造コストが高く、需要の拡大
が阻まハ、ている。
〈従来技術と問題点〉 酸化ジルコニウム系微、粉末の一般的な製法は、水溶性
ジルコニウム塩の水溶液とCa、Mg及びYなどの3価
以上の原子価を有する金・寓元素(安定化剤という)の
少なくとも1種を酸化物または塩などの可溶性化合物の
形で加えて、容解した水溶液との混合浴、y、を、アン
モニア水等のアルカリで難、容性の水改化物などとして
沈;毅させ、水洗・乾燥後数百′Cで仮焼熱分解するも
のである。しかし、この方法では出発原料の塩が残り、
また粗大で粒度分布の広い2次凝集粒子しか得られず、
機械的4砕が不可欠であり、高純度を保つことが困難で
ある。
近年前記製造方法の欠点である乾燥時並びに仮焼熱分解
時における粒子の粗大と強固な2次凝集位子の形成を回
避する方法等がいろいろ提案されている。たとえば、ジ
ルコニウム頃と安定化剤の塩との混合水浴液から得られ
た沈殿スラリーを速流下100時間位煮沸してコロイド
デルとした後、ベンゼン、シクロヘキサン、n−オクチ
ルアルコール等の有機溶媒を加え、加熱蒸留により脱水
、乾燥させ、得られたジルコニウム水酸化物の微粒子を
加熱分解する方法がある(特開昭56−145118号
公報)。しかし、この方法は、前記説明からも明らかな
ように製造に長時間を要し、しかも有機溶媒を使用する
ため製造コストが高いので用途は限定されたものになっ
ている。
また、ジルコニウムと安定化剤の混合アルコキシド溶液
の加水分解によって生成する非晶質ゾルを乾燥、仮焼す
る方法があるが、若干の粒子炭集は不可避であり、しか
も原料コストが著しく高い。
さらには、結晶性の微粒子を溶液中で生成させる方法と
して、ジルコニウム塩と安定化剤の塩との混合水溶液を
常圧又は水熱加圧条件下で加熱処理する方法がある。常
圧法としては、ジルコニウム塩と安定化剤の塩との混合
水心液(水改化ジルコニウム沈殿が生成しないpH<2
.0の領域)に過酸化水素水を添加し、温度80〜30
0°Cに加熱処理する方法(特開昭58−79818号
公報)がある。
しかし、この方法も実用的なZrO2微粒子の量を得る
ためには数日間を要する。また、水熱加圧法は圧力容器
を用いるため設備コストが高く、実用的な方法ではない
く問題点を解決するための手段〉 本出願人は、前記公知の酸化ジルコニウム系粉末の製造
法の欠点を解消すべく、種々研究を重ねた結果、水酸化
ジルコニウムはアルカリ中で過酸化水素と錯体を形成し
溶解すること、またこのアルカリ水溶液を加熱処理する
と配位子の過酸化水素が徐々に分解・脱離し、種結晶の
Z r O2超微結晶粒子が存在しなくとも従来法の結
晶性酸化ジルコニウムの常圧析出法に比較して短時間で
結晶質ZrO2超微粒子が生成するという知見により、
すでに特5預昭60−111179号にて結晶質酸化ジ
ルコニウム微粉末の製法を提出しているが、本発明は、
その技術を安定化剤を含む酸化ジルコニウム峯扮末の製
法に適用しようとするものである。
すなわち、本発明は、マグネシウム、カルシウム及び3
価以上の原子価を有する金属元素から選ばれた少なくと
も1種の金属の塩とジルコニウムの塩とを含む水溶液を
アルカリ中で過酸化水素と反応させて水溶性のジルコニ
ウムイオンの過酸化水素錯体を形成させた後、温度80
〜200℃で加熱処理することを特徴とする酸化ジルコ
ニウム系微粉末の製法である。
以下さらに本発明を洋しく説明する。
本発明に用いる出発原料の塩としては、たとえば塩酸塩
、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩などがあげられる。3価以上
の原子価を有する金属元素としては、イツトリウム、セ
リウム、インテルビウム、スカンジウムなどがあげられ
る。また、安定化剤の量は、ZrO2に対して、MgO
とCaOについては3〜15モル%、Y2O3などは2
〜15モル係の範囲が適切である。
次に、ジルコニウムの塩と安定化剤の塩を含んでなる混
合水溶液にアルカリ剤と過酸化水素を添加し、アルカリ
中で過酸化水素と反応させて水、岱1生のジルコニウム
イオンの過酸化水素錯体を形成させる。アルカリ剤と過
酸化水素の添加順序は分割添加などどのような方法であ
ってもよい。反応温度は、通常、常温で行われる。混合
水溶液中の金属成分濃度としては、特別な制限はないが
、実用」二の見地から0.1〜1.0モル/l程度が適
切である。
アルカリ剤としては、アンモニア水、NaOH+KOH
等のいずれでもよいが、ジルコニウムイオンの過酸化水
素錯体が溶解し始める水素イオン濃度pH>12以上を
容易に達成できるもので、しかも、酸化ジルコニウム系
微粉末を生成するに際し加熱処理を施すため揮発性でな
いものが望ましい。なお、この場合において、アルカリ
濃度を高めてたとえId pH≧13.5にすると、ジ
ルコニウムイオンの過酸化水素錯体の分解、脱離速度が
著しく遅くなるので結晶性と分散性にすぐれた酸rヒジ
ルコニウム系微粉末を製造することができる。しかも、
溶質によるモル沸点上昇効果も大きくとれるので、次の
処理である過酸化水素錯体の熱処理温度を高くすること
ができ、結晶性と分散性をさらに向上させることができ
る。従って、本発明においては、アルカリ濃度を高める
ことは好ましいことである。
過酸化水素としては、過酸化水素水を用いるのが望まし
く、その添加量は、水溶性ジルコニウムイオンの過酸化
水素錯体を形成するために溶液中のジルコニウム量の当
モル以上とするのがよい。
以上のようにして得られた過酸化水素錯体を次いで加熱
処理する。加熱処理温度としては、80〜200℃好ま
しくは90〜140”Cである。
80°C未満では、粉末の析出に長大な時間を要し経済
的にも実際的でなく、一方、200’Cをこえると反応
時間は短縮されるが、装置等固定設備費用が高くなるだ
けでなく生成が粗大で粒度が不均一となる。反応槽は、
反応の均一性を高め得られる粉末の均一化を図るために
充分な攪拌を行なうことが望ましい。
〈実施例〉 以下、実施例比較例をあげてさらに説明する。
実施例1 オキシ塩化ジルコニウム(Zr0(42・8H20) 
80gと、塩化イツトリウム(YCl3・6)(20)
 6 gを純水soomlに溶解し、これに水酸化ナト
リウム水溶液(#度0.5モル/リットル)を加え、攪
拌しながら市販の過酸化水素濃度61重1%の過酸化水
素水7Qmlを加えた。次いで、濃度8モル/リットル
の水酸化ナトリウム水溶液2 [] Q mlを加えて
攪拌したところ、水溶性のジルコニウムイオンの過酸化
水素錯体を含む淡黄色の液体が得られた。
これを還流下、温度95°Cで6時間加熱処理して乳濁
状のスラリーを得た。これを純水にて洗浄ろ過した後温
度100°Cで5時間乾燥した。得られた乾燥物をX線
回折した結果、正方晶系の酸化ジルコニウム微粉末であ
った。
この微粉末11をリン酸エステル系の分散剤(商品名r
Emphos PS −21AJ )を適量添加してな
るエチルアルコール5Qmlに加え市販の超音波洗浄器
にて305+間分散処理を施した。その分散大漁を透過
型電子顕微鏡で宸察した結果、1次粒子は200大前後
の超微粒子で、大部分の粒子は0.1μm前後の集合体
を形成しており、非常に分散性がよいものであった。
比較例1 過酸化水素水を添加しない以外は実施例1と同様にして
反応させたところ、粘稠なスラリーが得られた。そのス
ラリーを還流下、温度95℃で約10時間加熱処理した
。その処理物を補水にて洗浄濾過した後、1温度100
°Cの熱風下5時間乾燥させた。
得られた乾喋物をX線回折した結果、非晶質の粉末であ
った。また、この粉末を実施例1と同様の方法で透過型
電子顕微鏡で観察したところ、1〜10μmの凝集粒子
であった。
実施例2 オキシ塩化ジルコニウム(Zr0CJ2 ・8H20)
 80Fと塩化マグネシウム(MgCJlz・6H20
) 5 gを用いて以下実施例1と同じ操作で微粉末を
得た。得られた粉末特性は実施例1同様に分散性の良好
なものであった。
実施例6 オキシ塩化ゾルコニウA (Zr0(:42・8H20
)80.9と炭酸カルシウム2gを用いて以下実施例1
と同じ操作で1仮粉末を得た。得られた粉末特性は実施
例1同様廻分散性の良好なものであった。
〈発明の効果〉 (11本発明のように過酸fヒ水素を作用させることに
より、従来の常圧下又は水熱加圧下におけるす。
熱処理法と比較して短時間(3時間以内)で粉末を刈造
することができる。
(2)本発明の製法(d、極めて単純な単位操作から構
成され、しかも、短時間で高収率が得られるため工業的
大量生産が可能でちり、その経済的価値は著しく高い。
すなわち、原料塩水溶液、過酸化水素水、アルカリ剤を
混合し、加熱処理を施せばよい。また、1モル/1以上
の濃厚溶液の処理も可能である。さらには、同一容器内
ですべての操作を行なえばよく大量の処理が可能である
(3)本発明の製法によって得られた酸化ジルコニウム
系微粉末は、粒度が均一で、洗浄・脱水後加熱により乾
・燥しても実質的に凝集のない1次粒子からなり、優れ
た分散性と混合性を汀する。従って、分散強化セラミッ
クス及び分散強化合金用原料粉末として、さらには、高
密度焼結体製造用原料粉末として特に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、マゲネシウム、カルシウム及び3価以上の原子価を
    有する金属元素から選ばれた少なくとも1種の金属の塩
    とジルコニウムの塩とを含む水溶液をアルカリ中で過酸
    化水素と反応させて水溶性のジルコニウムイオンの過酸
    化水素錯体を形成させた後、温度80〜200℃で加熱
    処理することを特徴とする酸化ジルコニウム系微粉末の
    製法。
JP60267277A 1985-11-29 1985-11-29 酸化ジルコニウム系微粉末の製法 Expired - Lifetime JPH0651568B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62212224A (ja) * 1986-03-14 1987-09-18 Taiyo Yuden Co Ltd ジルコニア系固溶体結晶質微粉末の製造方法
JPH05170442A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Nissan Chem Ind Ltd ジルコニア系ゾルの製造方法
ES2190300A1 (es) * 2000-02-04 2003-07-16 Consejo Superior Investigacion Procedimiento para la obtencion de polvos nanometricos de oxido de circonio con modificacion de su superficie especifica y estructura tetragonal estable.

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JPS5935029A (ja) * 1982-08-20 1984-02-25 Etsuro Kato ジルコニア系微粉末の製造方法

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