JPS6212785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は袖付玄関引戸枠に関するものである。

一般に玄関引戸は障子パターンにより中骨のな
いものは郵便受口を取付けることができないた
め、郵便受口を必要とする要求に答えることがで
きなかつた。

本考案は前記の点に鑑み、玄関引戸枠に袖を一
体的に設けることにより障子パターンに関係なく
郵便受口を取付けることができる袖付玄関引戸枠
を提供するのをその目的とする。

本考案の構成を図面に示す実施例に基き詳細に
説明すると、玄関引戸枠Ａと袖枠Ｂとで構成して
いる。

玄関引戸枠Ａは第１図に示すように、両引戸側
枠１，２と、引戸上下枠３，４と引戸無目５とで
構成しており、袖枠Ｂは第１図に示すように、両
袖側枠６，７と、袖上下枠８，９及び袖中枠１
０，１１で構成している。

袖枠Ｂの袖側枠６は第３図に示すように、側板
１２のほゞ中央部に、上下端に亘つてガラス嵌合
溝１３を設け、屋内端には外側に向つて直角に折
曲げた内壁片１４を設け、屋外端には外側に向つ
て直角に折曲げた段部１５を有する外壁片１６を
設けている。

袖枠Ｂの袖側枠７は第３図に示すように構成し
ている。即ち、側板１７の前記ガラス嵌合溝１３
と対向する位置に、ガラス嵌合溝１８を設け、屋
内端に前記内壁片１４と同一面内に位置する内壁
片１９を外側に向つて突設し、屋外端に前記外壁
片１６の屋外側と同一面内に位置する外壁片２０
を外側に向つて突設し、その端部に屋内側に向つ
て突出した突片２１を設けている。又、外壁片２
０の屋内側中央部には屋内側に向つて突出した係
止片２２を設け、この係止片２２の端から外側に
向つてほゞへ字形の突出片２３を設け、突出片２
３の端と前記内壁片１４の端とを連結片２４で連
結している。

袖枠Ｂの袖上枠８は第２図に示すように構成し
ている。即ち、天板２５の前記ガラス嵌合溝１３
と同一面内にガラス嵌合溝２６を設け、このガラ
ス嵌合溝２６の屋外側に下側に向つて突出した突
出壁２７を設け、屋内端に上側に突出した内壁片
２８を設け、屋外端に上側に突出した段部２９を
有する外壁片３０を設け、両側を夫々前記両袖側
枠６，７の上端に固定するようになつている。

袖枠Ｂの袖下枠９は第２図に示すように構成し
ている。即ち、底板３１の屋内外端に夫々下側に
向つて突出した内外壁片３２，３３を設けてい
る。そして、屋内端の上側には〓形の化粧内壁３
４を設け、屋外側に端部より屋内側に上側に向つ
て垂直な化粧外壁３５を設け、この化粧外壁３５
の上端から〓形の受板３６を化粧内壁３４に亘つ
て連結し、受板３６と化粧内壁３４の上端との間
に取付溝３７を設ける。前記の受板３６の上面に
溝形成片３８を突設し、一方垂直な溝形成片３９
の下端に設けた傾斜した嵌入片４０を前記取付溝
３７に嵌合してガラス嵌合溝４１を形成する。こ
のように構成した袖下枠９を両袖側枠６，７の下
端に固定する。

袖枠Ｂの袖中枠１０，１１は夫々第２図に示す
ように構成している。即ち、断面方形の枠体４２
の屋内端中央に、Ｔ字形の取付片４３を突出する
ように設け、上下に夫々取付溝４４，４５を設
け、この取付溝４４，４５に前記取付溝３７と同
様に溝形成片３９，３９の嵌入片４０，４０を
夫々嵌合し、枠体４２の上下面に夫々溝形成片４
６，４７を突設し、前記溝形成片３９，３９との
間にガラス嵌合溝４８，４９を形成する。そし
て、両袖中枠１０，１１を上下に間隔をおき両袖
側枠６，７に固定する。

前記のように構成した袖枠Ｂの両袖中枠１０，
１１のガラス嵌合溝４８，４９及び両袖側枠６，
７のガラス嵌合溝１３，１８内に金属パネル５０
を嵌合して固定する。この金属パネル５０には中
央に縦長の挿入口５１を設ける。そして、金属パ
ネル５０の屋内側には挿入口５１を覆うように、
玄関引戸枠Ａ側の側方を開放した覆部５２を有す
る受金具５３を位置させ、屋外側には挿入口５１
を覆うように孔５４を有するカバー５５を位置さ
せている。カバー５５の上下には取付部５６，５
６を設けて固定ネジ５７，５７を固定し、この固
定ネジ５７，５７を夫々金属パネル５０及び受金
具５３を通し、ナツト５８，５８で締付けカバー
５５と受金具５３とを金属パネル５０に固定して
いる。又、カバー５５の屋内側には上下に突片５
９，５９を突設し、この突片５９，５９に前記孔
５４を閉塞する蓋片６０を装着したピン６１を枢
着し、このピン６１に装着したバネ６２で常時蓋
片６０をカバー５５の孔５４を閉塞するようにな
つている。

袖上枠８と袖中枠１０及び袖中枠１１と袖下枠
９間の屋外側には第２，３図に示す格子枠６３を
複数本縦方向に位置させ、夫々突出壁２７及び溝
形成片４６，４７に固定する。更に各ガラス嵌合
溝１３，１８，４８，４９にはガラス板６４を嵌
入固定する。

又、玄関引戸枠Ａの引戸側枠１は第３図に示す
ように構成している。即ち、側板６５を〓形に形
成し、屋内端に前記内壁片１９の延長線上に位置
するように内壁片６６を外側に向つて突設し、屋
外端に交差するように外壁片６７を設け、この外
壁片６７の外側端に〓形の挿入片６８を連通して
設け、この挿入片６８を前記袖側枠７の係止片２
２を係合するように挿入し、この引戸側枠１と袖
側枠７とをネジ６９により固定する。

玄関引戸枠Ａの引戸側枠２は第３図に示すよう
に構成している。即ち、側板７０を〓形に形成
し、屋内端に交差するように内壁片７１を設け、
屋外端に外側に向つて突出した段部７２を有する
外壁片７３を設けている。

玄関引戸枠Ａの引戸上枠３、引戸下枠４及び無
目５の詳細な説明は省略する。

本考案の実施例は前記のように構成したもの
で、郵便物、新聞等を挿入する際には、蓋片６０
を屋内側に押すと、バネ６２の弾発力に抗して孔
５４を開口し、郵便物等を挿入口５１から受金具
５３内に挿入する。郵便物は受金具５３で支持さ
れる。

尚、前記実施例においてはパネル５０に設ける
挿入口５１の屋内、屋外に各部材を取付けるよう
に説明したが、構造はこれに限定するものではな
く、挿入口５１を開口したまゝでもよいものであ
る。

本考案は前記のような構成、作用を有するもの
で、玄関引戸枠Ａの一方の引戸側枠１に袖枠Ｂを
固定し、この袖枠Ｂに挿入口５１を開口したパネ
ル５０を取付けるようになつているので、障子の
形状に関係なく、郵便受を設けることができ、そ
の取付けが簡単である。

又、上下にはガラス板を取付けているので、十
分な採光を行うことができるものである。

又、本考案においては郵便物の挿入口５１を縦
長に開口しているので、袖枠Ｂの巾を狭く形成す
ることができ、全体の開口部を従来と同一に形成
しても引戸枠Ａの部分があまり狭くならず、引戸
障子の巾もそれ程狭くする必要がないものであ
る。又、袖中枠１０，１１はガラス嵌合溝４８，
４９の一部を屋内側に着脱自在に取付ける溝形成
片３９，３９で構成しているので、玄関引戸枠を
組立てた後に、任意のパネル５０を簡単に取付
け、取外しすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る袖付玄関引戸枠の一実施例を
示すもので、第１図はその正面図、第２図は袖枠
の縦断側面図、第３図は全体の横断平面図、第４
図は郵便受ユニツトの横断平面図、第５図は郵便
受ユニツトの縦断側面図である。 尚、図中Ａは玄関引戸枠、Ｂは袖枠、１は引戸
側枠、６，７は袖側枠、１０，１１は袖中枠、５
０はパネル、５１は挿入口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 玄関引戸枠Ａの一方の引戸側枠に、袖枠Ｂの一
   方の袖側枠７を固定し、袖枠Ｂはガラス嵌合溝１
   ８，１３を夫々有する両側枠７，６とガラス嵌合
   溝２６，４１を夫々有する袖上下枠８，９と袖上
   下枠８，９の中間に小間隔をおいて袖中枠１０，
   １１を両袖側枠６，７に固定して構成し、両袖中
   枠１０，１１は方形の枠体４２の屋内端中央にＴ
   字形の取付片４３を突設し、この取付片４３の上
   下に溝形成片３９，３９を着脱自在に取付け、こ
   の溝形成片３９，３９と枠体４２の上下面に突設
   した溝形成片４６，４７とで夫々ガラス嵌合溝４
   ８，４９を形成するように構成し、袖上下枠８，
   ９と袖中枠１０，１１間の各ガラス嵌合溝に夫々
   ガラス板６４，６４を嵌合し、両袖中枠１０，１
   １間の各ガラス嵌合溝に挿入口５１を縦長に開口
   したパネル５０を嵌合して成る袖付玄関引戸枠。