JPS62125052A - 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置 - Google Patents

織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置

Info

Publication number
JPS62125052A
JPS62125052A JP26203085A JP26203085A JPS62125052A JP S62125052 A JPS62125052 A JP S62125052A JP 26203085 A JP26203085 A JP 26203085A JP 26203085 A JP26203085 A JP 26203085A JP S62125052 A JPS62125052 A JP S62125052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
signal
distribution curve
evaluation items
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26203085A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0762293B2 (ja
Inventor
新 徳次郎
諏訪 満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP60262030A priority Critical patent/JPH0762293B2/ja
Publication of JPS62125052A publication Critical patent/JPS62125052A/ja
Publication of JPH0762293B2 publication Critical patent/JPH0762293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、織機の運転中に、よこ入れ状況を監視し、そ
の監視結果に基づいてよこ入れ検出部分の調整や、よこ
入れ条件の修正、さらに織機の可動状態を統計学的に評
価するための方法およびその装置に関する。
発明の背景 織機のよこ入れ運動は、織機の主運動のなかで、もっと
も不安定要因の多い運動である。このよこ入れが不完全
な状態で行われると、織布に織りきすが発生するため、
そのよこ入れ状態は、そのつど、よこ糸の到達側でよこ
入れツイータによって確認される。よこ糸が織り端部分
に到達しないとき、よこ糸ツイータは、その状態を検出
して、ただちに織機を停止させるための信号を発生し、
これを織機の制御装置に送り込む。
ところで、上記よこ糸フィ′−ラのよこ糸信号は、水な
どのよこ入れ用流体の信号のほか、よこ糸の信号、さら
におさ打ち時の信号などを含んでいる。
特に、その流体およびよこ糸の信号は、時間軸上て、複
雑に変化し、必ずしも一定の信号波形となっておらず、
またそのレベルも流体の飛散状態や、それに起因するよ
こ糸のあばれによって、よこ入れごとに複雑に変動する
したがって、そのよこ糸信号がそのまま基準レベルのし
きい値と比較され、その比較結果に基づいてよこ入れの
良否が一義的に判断されると、見逃しや空止まりなどの
誤動作が頻発することになる。そこで、上記よこ糸信号
は、通常そのまま用いられない。
従来技術 例えば、精密渭1定の分野では、測定値が統計的に処理
され、平均値や標準偏差などが求められ、同時に測定精
度なども必要に応じて計算されている。
織機の分野でも、このような統計学的な手法が用いられ
ている。
例えば、特開昭58−214562号の「織機の回転む
ら検出装置」の発明は、織機の単位回転角の時間を測定
し、この測定値と統計学的な標準許容値(標準偏差)と
を比較することによって、回転むらの限界を判断できる
ようにしている。
しかし、上記のような手法は、織機のよこ入れ運動の良
否の判定にそのまま利用できない。その理由は、すでに
述べたように、よこ入れ運動に多(の不安定要素、すな
わち測定時のゲインやしきい値の調整、さらによこ入れ
条件の設定などが複雑にからみ合っているからである。
発明の目的 したがって、本発明の第1の目的は、よこ糸信号を統計
学的に処理するために、よこ糸信号の検出過程でそのゲ
インおよび比較すべきしきい値を不偏的に、しかも比較
的短い時間で調整できるようにすることである。
そして、本発明の第2の目的は、上記ゲインおよびしき
い値のレベルを設定した後に、実際のよこ糸信号からサ
ンプリングによって、よこ入れ状況の実測分布曲線を求
め、この分布曲線と理想的な正規分布曲線の評価事項と
の対比から、よこ入れ条件を作業員の勘や経験によらず
、画一的に設定できるようにすることである。
さらに、本発明の第3の目的は、よこ糸信号の統計学的
な処理の結果を分布曲線およびそれらの評価事項との関
連で直接に読み取れるように表示し、その表示内容から
織機の稼動率などを視覚的に判定し、また必要に応じて
製織過程のデータとして記録できるようにすることであ
る。
発明の構成 そこで、本発明は、よこ糸信号に電気的な操作を施して
、時間幅の信号として検出してから、この多数の時間幅
のデータについて統計学的な処理を施すようにしている
すなわち、まず上記よこ糸信号は、よこ入れごとに、よ
こ糸の到達側で電気的に検出され、かつ増幅される(検
出過程)。次に、このよこ糸信号は、到達タイミングの
時間内で積分され、積分化よこ糸信号となる(積分過程
)。そして、このよこ糸信号は、予め設定したあるしき
い値と比較され、それを越える時間幅に渡って、時間幅
信号に変換される(比較過程)。このようにして、よこ
糸信号は、最終的に時間幅信号として変換される。
その後、この時間幅信号について統計的な処理が行われ
る。まず、よこ入れごとの多数の時間幅信号がサンプリ
ングによって取り出され、それらを母集団として、その
時間幅信号の実測分布曲線、つまり時間幅のばらつきの
度数分布として表現される。この実測分布曲線とともに
、評価事項として、平均値、標準偏差、倍率およびょこ
入れミス発生率などが演算によって求められる(データ
処理過程)。
次に、この実測分布曲線およびその評価事項は、理想的
な正規分布曲線およびその評価事項と対比される(比較
過程)。ここで、この正規分布曲線およびその評価事項
は、よこ入れ条件ごとに、あるいは織機ごとにあらかじ
め理想的な曲線として、または経験的に定められており
、あらかじめ記憶されている。
実測分布曲線の評価事項と理想的な正規分布曲線との対
比結果に基づいて、評価事項のずれや、分布曲線の図形
上の特性が判別できる状態になる。
そして、この判別結果は、前記検出過程でのゲイン、お
よび上記比較過程でのしきい値の調整過程で用いられ、
またよこ入れ条件の修正過程としても用いられる。
すなわち、実測分布曲線の評価事項としての平均値や標
準偏差が正規分布曲線のそれに対し、大きく偏っている
ときには、よこ糸信号の検出過程でのゲインの調整ある
いは比較過程でのしきい値の設定が不適当であることと
対応している。そこで、これらのゲインおよびしきいイ
直を言周整することによって、最適な状態に設定される
また、このようにしてゲインおよびしきい値が最適値に
設定されているにも拘わらず、実測分布曲線のパターン
が正規分布曲線のパターンと一致せず、またそれらの評
価事項との間に隔たりがあると、よこ入れ条件が最適な
状態に設定されていないことを意味している。そこで、
実測分布曲線のパターンおよびその評価事項を理想的な
正規分布曲線のそれと一致させるべく、よこ入れ条件、
例えばよこ入れの開始および終了のタイミング、よこ入
れ用流体の圧力、よこ入れ用流体の流量、織機の回転数
などが調整され、最適な状態に修正されていく。
また、このような実測分布曲線のデータは、順次記憶さ
れてゆき、必要に応じて記録紙などに印字できるように
なっている。したがって、それらのデータは、製織状態
の確認や織機の稼動率さらには、織機の稼動安定度の推
定にも利用される。
実施例の構成 まず、第1図は本発明のよこ入れ状況監視装置1を示し
ている。
よこ入れ時に、よこ糸2は、水などのよこ入れ流体3と
ともにひ道の端部に到達し、そこで例えば電極式のよこ
糸ツイータ4a、4bに接触し、その両者を電気的に接
続状態とする。これらのよこ糸ツイータ4a、4bは、
直流の電tA5および可変抵抗器6とともに、閉回路を
構成している。
そして、その可変抵抗器6の可動端は、可変型の増幅器
7を経て、アンドゲート8の一方の入力端に接続されて
いる。なおこの増幅器7のゲインは、ゲイン設定器9に
よって調整できるようになっている。そして、上記アン
ドゲート8の他方の入力端は、タイミング検出器10に
接続されている。このタイミング検出器10は、例えば
ホール素子などの近接スイッチによって構成されており
、織機の主軸11に固定されたドグ12と対応している
さらに、上記アンドゲート8は、積分器13を経て、比
較器14の一方の入力端に接続されている。なお、この
比較器14の他方の入力端は、しきい値設定器15に接
続されている。
さらに、この比較器I4は、出力側で、判定器320入
力側とワンショットマルチバイブレーク19の入力端お
よびカウンタ17のクリア入力端に、また発振器16は
、カウンタ17のアップ入力端にそれぞれ接続されてお
り、さらに、このカウンタ17は、ランチ18を介し、
データ処理袋W21の入力側インターフェイス22に接
続されている。なお、ワンショットマルチバイブレーク
19および設定入力器20は、ランチ18および入力側
インターフェイス22にそれぞれ接続されている。
そして、上記データ処理装置21は、マイクロコンピュ
ータによって構成されており、そのCPO24、ROM
25、RAM26は、データバス23を介し、上記入力
側インターフェイス22、出力側インターフェイス27
にも接続されている。
さらに、この出力側インターフェイス27は、プリンタ
28、表示器29、よこ入れ条件変更手段30およびホ
ストコンピュータ31にも接続されている。
なお、第2図は、上記データ処理装置210機能を機能
ブロックとして表現している。上記CPU24は、デー
タ処理、サンプリング動作、サンプリング回数の設定な
どのほか、送受信動作やプログラム処理などの制御をあ
らかじめ設定されたプログラムに基づいて実行していく
実施例の作用 よこ入れが行われている時、よこ糸2は、よこ入れ流体
(水)3とともによこ糸フィーラ4as4bの近くに到
達し、それに触れる。そのとき、よこ糸フィーラ4a、
4bの間に、第3図(1)のように複雑な波形の水信号
A、例えば三角波状のよこ糸信号B、およびおさ打ち時
に現れる矩形波状の耳屑信号Cが時間軸上で順次現れる
。これらの信号A、B、Cは、増幅器7によって適当な
ゲインgで増幅される。もちろん、このゲインは、すで
に述べたゲイン設定器9によって設定されている。この
増幅の結果、それらの信号は、第3図(2)のように例
えば12[V]で飽和状態となり、アンドゲート8の1
つの入力端に送り込まれる。ここまでが検出過程である
一方、アンドゲート8の他の入力端によこ糸信号Bの発
生区間のほぼ中央部分で、タイミング検出器10によっ
て、主軸11の回転と同期して、“H”レベルの到達タ
イミング信号りが入力されている。この結果、この到達
タイミング信号りの“H”レベル区間でよこ糸信号Bが
積分器130人力となる。そこで、積分器13は、その
よこ糸信号Bを積分することによって、第3図(4)の
ような積分化よこ糸信号Eを発生する。この積分化よこ
糸信号Eの立ち上がり特性は、よこ糸信号Bの波形に関
連するほか、増幅器7のゲインgにも関係し、その勾配
をそれらとの関連で変化させる。したがって、よこ入れ
ごとにこの積分化よこ糸信号Eの立ち上がり勾配は、複
雑に変化することになる。以上が積分過程である。
次に、比較器14は、第3図(4)(5)にみられるよ
うに、比較過程として、積分化よこ糸信号Eと、所定の
レベルのしきい値Fとを比較し、積分化よこ糸信号Eの
レベルがしきい値Fよりも高くなった時点で、“L”レ
ベルの時間幅信号Gを発生する。この時間幅信号Gの時
間幅tは、積分化よこ糸信号Eの立ち上がり特性、すな
わちよこ糸信号Bの波形や、ゲインgに直接関連してい
ることになる。そして、この時間幅信号Gは、判定器3
2の他、カウンタ17のクリア入力として送り込まれる
。なお、この判定器32は、第3図(6)に示すように
、到達タイミング信号りの立ち下がり後によこ糸有無の
判定を行ない、時間幅信号Gが出力されなかったとき織
機制御装置に停止信号Iを発生する。
ところで、上記カウンタ17は、時間幅信号Gの立ち下
がりごとにクリアの状態に設定され、クリアされた後、
発振器16からのクロック信号Jのパスル数を1ビツク
ごとに数え始める。一方、時間幅信号Gの立ち上がりご
とにワンショ・ントマルチバイブレーク19からパルス
信号Kが出力され、これを受けてラッチ18は、カウン
タ17の計数値を保持する。すなわち時間幅信号Gの時
間幅tに対応したデータTがラッチ18に保持される。
さらに、このデータTは、上記パルス信号にの出力タイ
ミングで、データ処理装置21に取り込まれるように設
定されている。
さて、このデータ処理装置21は、第4図に示すような
データ処理プログラムのメインルーチン、すなわちイニ
シャライズ、設定値の入力、サンプリングデータの測定
、データ処理、処理結果の出力およびデータ送信を順次
実行していく。
まず、上記イニシャライズは、すべての設定状fJEを
初期値に戻し、また動作を待機状態に戻すための設定で
ある。そして、設定値入力のサブルーチンでは、第5図
に示すように、表示器29からサンプリング回数?の表
示がなされ、これを見ながらオペレータによって所定の
サンプリング回数が入力される。このようなサンプリン
グ回数の入力時には、サンプリングの形態すなわち1ビ
ツクごとに連続してサンプリングを行うか、または数ピ
ンクごとに1回のサンプリングを!14!続して行うか
、あるいは数ピンクごとに数ピック連続したサンプリン
グを周期的に行なうか、などのサンプリング形態も同時
に指定できる。このようなサンプリング回数が入力され
ると、そのサンプリング回数がRAM26に記憶される
。続いて表示器29に基準値L?が表示される。そこで
、オペレータがその基準値りを入力すると、そめ値が同
様にRAM26に記憶される。なお、基準値しは、後述
するよこ入れミス発生率nの算出に用いられる。
このようにして、設定値入力のサブルーチンが終了する
次に、第6図に示すようなサンプリングデータの測定ル
ーチンが開始される。オペレータは設定入力器20を操
作し、サンプリング開始指令のキーインを行うと、割り
込み禁止解除が行われ、N=設定回数?の判断が行われ
、そのNが設定回数と等しくなったとき、割り込み禁止
の状態に設定され、サンプリングデータ測定のサブルー
チンが♀冬了する。
実際の測定の割り込みは、第7図に示すように、パルス
信号Kを受けたときに開始され、最初にN=N+ 1の
加算動作によりサンプリング回数だけ測定を実行してい
(。そして、そのサンプリング時ごとに、カウンタ17
の計数値、つまりランチ18で保持された時間幅tのデ
ータTがデータ処理装置21によって読み込まれ、RA
M26に書き込まれてい(。このようにしてサンプリン
グ回数だけ時間幅もの時間測定動作が行われていく。
次のデータ処理のルーチンでは、第8図に示すように、
オペレータによる演算開始指令キーインのあることを確
認してから、評価事項として平均値Xの算出、標準偏差
σ、倍率mの算出、およびよこ入れミス発生率nの算出
を順次行っていく。
なお、上記倍率nは、(平均値X−基準値L)/標準偏
差σとして定義される。また、よこ入れミス発生率nは
、分布曲線で表わされる全体の分布に対して予め設定さ
れた基準値りの外にはずれる割合として定義され、例え
ば、シンプソンの公式により積分して得られる。
もちろん、このような評価項目は、統計的なデータ処理
を基礎としている。これらのデータは、そのつどRAM
26に書き込まれていく。
そして、最後に、上記処理結果が出力される。
まず、出力指令?の判断がなされ、オペレータによって
出力指令のキーインがなされているとき、上記処理結果
がプリンタ28によってジャーナルに記録されるか、ま
たは表示器29によって数量的に表示され、また測定に
よって求めた実測分布曲線が図形的に表示される。この
とき、あらかじめ入力されている理想的な正規分布曲線
、およびその評価項目も同時に表示される。実測分布曲
線と正規分布曲線とは、互いに同じ時間軸(時間幅t)
の基線上に表示されるため、それらの波形のずれなどが
一百瞭然に判断できる状態になっている。またこのよう
なデータは、織機ごとに取り出され、集中制御用のホス
トコンピュータ31に必要に応じて転送される。このホ
ストコンピュータ31は、織機群を制御するほか、この
ような各織機の統計的なデータを取り寄せ、織機の稼動
率などを算出するための情報とする。
ところで、上記データ処理過程で得られた実測分布曲線
、およびその評価項目は、ゲインgの調整あるいはしき
い値Fの調整として用いられ、またよこ入れ条件の修正
としても利用される。
第10図は、理想的な正規分布曲線に対し、実測分布曲
線を並べて示している。それらの平均値x、x’が互い
にずれているため、検出過程でのゲインgおよび比較過
程でのしきい値Fについて調整が必要となる。
第11図は、ゲインgの調整との関連で、増幅後の本信
号A、よこ糸信号Bおよび耳屑信号Cの波形と、それに
対応する積分化よこ糸信号Eとの関係を示している。同
図(1)は、ゲインgの設定が低すぎる場合の波形例を
示している。この場合、よこ糸信号Bと耳屑信号Cとの
区別がはっきりしているが、よこ糸信号Bが飽和してい
ない。
このため、レベル設定がしに<<、空止まりの傾向があ
る。次に、同図(2)は、適正なゲイン設定の場合を示
している。この場合、よこ糸信号Bは、充分に飽和して
おり、また本信号A、よこ糸信号B、および耳屑信号C
が明確に区別できる状態にある。しかも、積分化よこ糸
信号Eは、毎回はぼ同じ波形となって現れている。さら
に、同図(3)の波形は、高すぎるゲイン設定を示して
いる。この場合に、よこ糸信号Bは、充分に飽和してい
るが、本信号Aも飽和しているため、それらの波形は区
別できない状態となっている。また積分化よこ糸信号E
は、毎回安定しているものの、よこ糸2の有無と正確に
対応しておらず、判定しにくい状態となっている。した
がって、レベル設定がしにくり、見逃しの傾向が現れる
ゲインgの設定が第11図(2)のように、適正な状態
に設定されると、実測分布曲線の平均値X′は、理想の
正規分布曲線の平均値Xに近づき、一致スル。そこで、
オペレータは、ゲイン設定器9を操作し、まず平均値X
′を平均値Xに一致させる方向に調整する(調整過程)
。また、このような調整は、実測分布曲線および正規分
布曲線の標準偏差σ、σ′を利用することによっても同
様にできる。
次に、第12図は、積分化よこ糸信号Eとしきい値Fと
の関係を示している。しきい値Fが高く設定されると、
時間幅tが小さくなるが、よこ糸信号Bの波形の乱れで
、停止信号■が出やすくなり、空止まりの傾向が強くな
る。またしきい値Fのレベルが低いと、時間幅tが大き
くなるが、よこ糸信号Bの波形の乱れがあっても、停止
信号Iが発生せず、したがって見逃し傾向が強くなる。
したがって、このしきい値Fのレベルも適当に設定され
なければならない。その適切なレベルは、時間幅信号G
の時間幅tが、到達タイミング信号りの幅の1/2ない
し1/3の範囲になるよう設定される。もちろん、この
調整は、しきい値設定器15を調整することによって行
われる。なお、この調整範囲は、よこ入れ条件や前述の
ゲインgの設定値によっても異なってくる。一般に、噴
射水が多い場合、およびゲインg設定が高い場合には、
しきい値Fのレベルを高く設定する必要がある。上記の
ような適正なゲインgの設定およびしきい値Fの設定は
、表示器29で表示される実測分布曲線および理想の正
規分布曲線のそれぞれの平均値x’、x、そして標準偏
差σ′、σを目で確認しながら設定できる。
次に、第13図は、上記の調整過程を経た後に実測分布
曲線を求め、その評価事項として例えば平均値X′を理
想的な正規分布曲線の平均値Xと等しくした状態を示し
ている。実測分布曲線のカーブがするどく立ち上がった
り、逆に低くなだらかになったりというように、標準偏
差σが正規分布曲線のそれに対し大きくずれているとき
には、その状態は、よこ入れ条件の不適当を意味してい
る。そこで、よこ入れ条件について適切な修正が行われ
る(修正過程)。そして、このよこ入れ条件の修正は、
よこ入れ流体3の圧力の調整、噴射タイミングの調整、
さらによこ入れ部品、例えばノズルやバルブなどの取り
替えなどである。なお、よこ入れミス発生率nは、曲線
上で測定データが斜線部分に現われる割合で示される。
もし、これらのよこ入れ条件が適切に設定されていない
と、よこ糸は、よこ入れ時に到達側で複雑に波打ち、い
わゆるあばれ現象を起こし、一対のよこ糸フィーラ4a
、4bから離れてしまう。
第14図(1)および(2)は、そのよこ糸2のあばれ
状態での波形の変化を示している。このようなよこ糸2
のあばれ現象は、すでに述べたよこ入れ条件を調整する
ことによって、あるいは到達タイミング信号りの時間帯
を接触タイミングに適合させることによって、抑えられ
る。
また、平均値X以外の評価項目は、それぞれ独立によこ
糸飛走状態の安定または不安定な状態を表している。次
に示す表は、標準偏差偏差σ、倍率mおよびよこ糸ミス
発生率nの大小関係とそれに対応する修正過程の内容を
示している。
なお平均値Xおよび標準偏差σが与えられると、よこ入
れ条件の判断が可能となるが、それらは時間の単位を持
つ絶対的な値である。したがって、織機によって回転数
が異なってくると、織機ごとに異なる固有の値となる。
それに対し、上記倍率mおよびよこ入れミス発生率nは
、相対的な比率を表す値であるため、すべての織機につ
いて共通であり、管理上、有利となる。
もちろん、このような評価事項は、織機ごとに記録され
、織機の稼動率や、安定度、さらに織布の品質の情報と
しても利用される。
発明の効果 本発明では、よこ糸信号の波形が積分過程および比較過
程を経て時間幅のデータに変換され、その時間幅のデー
タについてのサンプリングによって、実測分布曲線の評
価事項が求めれ、これと理想的な正規分布曲線の評価事
項とが対比され、検出過程でのゲインおよび比較過程で
のしきい値が調整されるため、よこ入れの探知が適切な
状態で行われる。
また、このような実測分布曲線の評価事項および正規分
布曲線の評価事項との対比から、よこ入れ条件が調整さ
れ、もっとも適切なよこ入れ条件が’<1mの運転を継
続をしたまま修正できるため、よこ入れ条件の修正が従
来のような勘や熟練によらず、画一的に調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はよこ入れ状況監視装置のブロック線図、第2図
はマイクロコンピュータの内部の機能ブロック図、第3
図は信号の波形図、第4図はメインルーチンのフローチ
ャート図、第5図ないし第9図はサブルーチンのフロー
チャート図、第10図は正規分布曲線および実測分布曲
線のグラフ、第11図は信号波形図、第12図は信号波
形としきい値との関係の説明図、第13図は正規分布曲
線および実測分布曲線の変化例のグラフ、第14図は各
図の波形図である。 1・・よこ入れ状況監視装置、2・・よこ糸、3・・よ
こ入れ流体、4a、4b・・よこ糸フィーラ、7・・可
変型の増幅器、9・・ゲイン設定器、10・・タイミン
グ検出器、I3・・積分器、14・・比較器、15・・
しきい値設定器、17・・カウンタ、21・・データ処
理装置、24・・・CPU、25・・ROM、26・・
RAM。 29・・表示器、30・・よこ入れ条件変更手段。 特 許 出 願 人津田駒工業株式会社代   理  
 人 弁理士 中 川 國 男第7図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第70図 第11図 と7ノ           と2ノ        
  (3)第72図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)よこ入れ時によこ糸の到達側でよこ糸信号を電気
    的に検出しかつ増幅する検出過程と、上記よこ糸信号を
    到達タイミングの時間内で積分し積分化よこ糸信号を発
    生する積分過程と、上記積分化よこ糸信号とあるしきい
    値とを比較してその積分化よこ糸信号の信号レベルがし
    きい値を越える時間幅のデータを出力する比較過程と、
    多数の上記時間幅のデータをサンプリングにより取り出
    し、その実測分布曲線の評価事項を演算により求めるデ
    ータ処理過程と、このデータ処理過程で求めた評価事項
    と理想的な正規分布曲線の評価事項との対比から上記検
    出過程でのゲインおよび上記比較過程でのしきい値のう
    ち少なくともいずれかを調整して実測分布曲線の評価事
    項と理想的な正規分布曲線の評価事項とを一致させる調
    整過程とからなることを特徴とする織機のよこ入れ状況
    監視方法。
  2. (2)評価事項を平均値および標準偏差のうち少なくと
    もいずれかであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の織機のよこ入れ状況監視方法。
  3. (3)よこ入れ時によこ糸の到達側でよこ糸信号を電気
    的に検出しかつ増幅する検出過程と、上記よこ糸信号を
    到達タイミングの時間内で積分し積分化よこ糸信号を発
    生する積分過程と、上記積分化よこ糸信号とあるしきい
    値とを比較してその積分化よこ糸信号の信号レベルがし
    きい値を越える時間幅のデータを出力する比較過程と、
    多数の上記時間幅のデータをサンプリングにより取り出
    し、その実測分布曲線の評価事項を演算により求めるデ
    ータ処理過程と、このデータ処理過程で求めた評価事項
    と理想的な正規分布曲線の評価事項との対比からよこ入
    れ条件を修正する修正過程とからなることを特徴とする
    織機のよこ入れ状況監視方法。
  4. (4)評価事項を平均値、標準偏差、倍率およびよこ入
    れミス発生率のうち少なくともいずれかであることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の織機のよこ入れ状
    況監視方法。
  5. (5)よこ入れ時によこ糸の到達側でよこ糸信号を電気
    的に検出しかつ増幅する検出器と、上記よこ糸信号を到
    達タイミングの時間内で積分し積分化よこ糸信号を発生
    する積分器と、上記積分化よこ糸信号とあるしきい値と
    を比較してその積分化よこ糸信号の信号レベルがしきい
    値を越える時間幅のデータを出力する比較器と、多数の
    時間幅のデータをサンプリングにより取り出し、その実
    測分布曲線およびその評価事項を演算により求めるとと
    もに、理想的な正規分布曲線のデータを読み出し可能な
    状態で記憶するデータ処理装置と、上記実測分布曲線の
    評価事項および上記理想的な正規分布曲線のデータを読
    み出して上記実測分布曲線および上記正規分布曲線なら
    びにそれらの評価事項を直読可能な状態で表示する表示
    装置とからなることを特徴とする織機のよこ入れ状況監
    視装置。
  6. (6)上記のデータ処理装置マイクロコンピュータによ
    り構成することを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の織機のよこ入れ状況監視装置。
JP60262030A 1985-11-20 1985-11-20 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置 Expired - Lifetime JPH0762293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60262030A JPH0762293B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60262030A JPH0762293B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62125052A true JPS62125052A (ja) 1987-06-06
JPH0762293B2 JPH0762293B2 (ja) 1995-07-05

Family

ID=17370050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60262030A Expired - Lifetime JPH0762293B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0762293B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02104744A (ja) * 1988-10-13 1990-04-17 Ishikawa Pref Gov 緯入れ機構の診断装置
JPH0334087U (ja) * 1989-08-15 1991-04-03
JPH05153362A (ja) * 1991-04-30 1993-06-18 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピユータ化画像管理システムに受信されるフアクシミリ伝送を自動的に指標化するためのシステム及び方法
JP2014059199A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Hioki Ee Corp 測定装置および測定結果表示方法
CN113651173A (zh) * 2021-08-13 2021-11-16 浙江泰坦股份有限公司 一种纱线电子成型防叠方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58208446A (ja) * 1982-05-31 1983-12-05 津田駒工業株式会社 ジエツトル−ム用よこ糸検知方法
JPS6052652A (ja) * 1983-08-25 1985-03-25 ユニチカ株式会社 流体式無杼織機の緯入れ性能評価装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58208446A (ja) * 1982-05-31 1983-12-05 津田駒工業株式会社 ジエツトル−ム用よこ糸検知方法
JPS6052652A (ja) * 1983-08-25 1985-03-25 ユニチカ株式会社 流体式無杼織機の緯入れ性能評価装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02104744A (ja) * 1988-10-13 1990-04-17 Ishikawa Pref Gov 緯入れ機構の診断装置
JPH0440459B2 (ja) * 1988-10-13 1992-07-03 Ishikawa Prefecture
JPH0334087U (ja) * 1989-08-15 1991-04-03
JPH05153362A (ja) * 1991-04-30 1993-06-18 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピユータ化画像管理システムに受信されるフアクシミリ伝送を自動的に指標化するためのシステム及び方法
JP2014059199A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Hioki Ee Corp 測定装置および測定結果表示方法
CN113651173A (zh) * 2021-08-13 2021-11-16 浙江泰坦股份有限公司 一种纱线电子成型防叠方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0762293B2 (ja) 1995-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7117124B2 (en) Trouble detection method, trouble detection apparatus, and temperature controller
JPS5847042B2 (ja) 異常検知方法
JPS62147097A (ja) サ−ジングを回避するためタ−ボ圧縮機を調整する方法及び装置
EP0097939A2 (en) Apparatus for detecting weft yarn in jet looms
JPH07132440A (ja) 加工負荷監視方式
JPS62125052A (ja) 織機のよこ入れ状況監視方法およびその装置
JPS5852772B2 (ja) ホウデンカコウドウサ オ セイギヨスルタメノ ホウホウオヨビ ソウチ
US4806914A (en) Detection by automatic gain control features of gradual cutting tool breakage
EP0095779B1 (en) Method of and apparatus for detecting weft yarn in jet looms
WO2019215793A1 (ja) レーザ加工機、制御装置および判定方法
DE68909453T2 (de) Frequenzbestimmung.
CN103249513B (zh) 放电加工机的控制装置
EP1209268A2 (en) Weft inserting control device for fluid jet type loom
US3702071A (en) Gauge control method and apparatus for metal rolling mills
JPH029554A (ja) 切削用工具損傷検出装置
JP2811488B2 (ja) ウォータジェットルーム用よこ糸検知方法
JPS5817405B2 (ja) 信号測定装置
JPS62231057A (ja) 織機のよこ入れ状態検知方法
JP2530129B2 (ja) よこ入れ状態検知装置
JP3833273B2 (ja) ジェットルームにおける緯糸検出装置
JPH05123873A (ja) 抵抗溶接制御方法
JPH0219907A (ja) サーボループの発振異常検出方法
JP2938661B2 (ja) 織機の緯糸検知装置
JP2857264B2 (ja) 織機のたて糸修復位置検出方法
JPH0985441A (ja) アーク溶接の自動制御装置