JPS6212416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は厨芥処理機に関するものである。

厨芥処理機は、家庭の台所等から出る厨芥を切
刃により粉砕し、かつ遠心脱水して水と厨芥とを
分離し、収納箱に厨芥物を連続収納するようにし
たものである。その収納箱の従来例を第１図に示
している。すなわち、この収納箱は、処理機の外
部に着脱自在に配設して、処理機本体１０１の厨
芥排出口１０２より投入された処理済厨芥を厨芥
収納箱１０３の底面１０４より順次堆積させ、充
満状態になれば処理機から外して収納箱１０３の
厨芥を捨去するものである。

ところが、厨芥処理機は流し台水槽の下部に設
置され、しかも流し台の多くは前部に扉を有して
通常内部が見えない構造となつているので、台所
で厨芥処理を行なう場合、前以つて扉を開いて箱
内を見るのがきわめて面倒であつた。またこのチ
エツクを怠つて処理を続け、収納箱１０３を充満
状態にした場合、次々に粉砕される厨芥によつて
遠心脱水装置につまりが生じ、脱水できなくなる
ばかりか機器に故障を起こしてしまうという問題
があつた。

したがつて、この考案の目的は、処理済厨芥の
堆積量を自動検出できる厨芥処理機を提供するこ
とである。

この考案の一実施例を第２図ないし第４図に示
す。すなわち、第２図において１は流し台等の水
槽、２は水槽１に取付けた厨芥投入口で、下部に
処理機本体３を締結ゴム４にて固定している。５
は本体３内部に設けられた粉砕室で、その内部下
端は無底筒状に形成され、その粉砕室５の下端内
周面に固定刃６を設けている。７は固定刃６に対
峙して回転する回転刃で、モータ８より減速装置
９を通じて駆動する回転軸１０に支持され、かつ
回転伝達される。１１は回転軸１０に固定されて
ともに回転し粉砕された厨芥を脱水する脱水スピ
ンナで、その上端は、本体３の一部に開口された
厨芥排出口１２に通じている。１３は本体３の下
部に開口させて脱水を排水する排出口で、トラツ
プ１４を通じ下水（図示省略）へ連結される。１
５は前記粉砕室５の外周面に近接して脱水スピン
ナ１１と一諸に回転し粉砕された厨芥をはじき上
げる回転アーム、１６は本体３の一部に固定さ
れ、脱水スピンナ１１の内周面に近接配設されて
脱水された厨芥を排水口１２へかき上げる固定ア
ームである。次に１７は前記厨芥排出口１２に厨
芥収納口１８を連結した厨芥収納箱であり、その
連結部はパツキング１９により気密に保持されて
いる。厨芥収納箱１７はその上端開口部２０に蓋
２１が装着されており、本体３より突出した係合
部２２と本体３のひさし部２３との間に尾錠２４
にて着脱自在に装着されている。この厨芥収納箱
１７は第３図および第４図に明示のように、厨芥
収納口１８の近傍に開口部２５を形成し、この開
口部２５に軸２６に一端を回動自在に軸支させた
可動板２７を配設して、開口方向に揺動できるよ
うにしている。２８はその可動板２７の厨芥収納
箱外部に対峙したリミツトスイツチで、可動板２
７の押圧を受けて動作し、その常開接点を開成し
てモータ８を停止させるものである。２９は厨芥
収納箱１７内に着脱自在に設け厨芥排出口１２と
連結したポリエチレン袋、３０は厨芥収納箱１７
を本体３から外すときの把手である。

この厨芥処理機の作動を説明すると、厨芥を厨
芥投入口２より粉砕室５に投入するとともに、モ
ータ８の運転により回転刃７、脱水スピンナ１
１、回転アーム１５、が同時に回転して、厨芥を
固定刃６と回転刃７により粉砕し、遠心力により
脱水スピンナ１１に飛散させる。脱水スピンナ１
１に押し付けられた厨芥は水分が分離され、水分
は排水口１３よりトラツプ１４を通じて下水へ流
され、脱水された厨芥は固定アーム１６によりか
き上げられ、また回転アーム１５によりはじき上
げられて、厨芥排出口１２より厨芥収納箱１７内
のポリエチレン袋２９に収納される。ポリエチレ
ン袋２９に収納された厨芥は下方より順次堆積さ
れながら厨芥収納口１８へと積層される。この
時、積層された厨芥には厨芥のもつ重量により外
方へ広がろうとする圧力が生じるため、可動板２
７を押し広げ、リミツトスイツチ２８を作動させ
て、機器の運転を停止させる。

この厨芥処理機は、厨芥収納箱１７に厨芥が溜
つて一定容量になれば自動的に機器の運転を停止
することができ、台所で作業をする人がいちいち
厨芥の溜まり具合を気にしながら作業をするとい
うわずらわしさが解消できるので、たとえ厨芥収
納箱のごみ捨てを忘れたままで作業を行なつても
機器内部につまつてしまうという事態が皆無とな
り故障の要因を大幅に削減でき、その実用性を向
上させることができるものである。

以上のように、この考案の厨芥処理機は、収納
箱の収納口の近傍に可動板を設け、これにより袋
体に堆積した結果生ずる収納口付近の袋体の膨ら
み動作に応動させ、前記可動板の動作によりリミ
ツトスイツチを動作させるようにしたため、厨芥
の比重が大きい場合や小さい場合でも、常に同じ
容量（体積）の堆積があつた場合に自動検出で
き、検出動作が確実で故障の発生がなく、しかも
経済的な処理が可能になる。という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の厨芥処理機の要部拡大断面図、
第２図はこの考案の一実施例における厨芥処理機
の断面図、第３図はその要部拡大断面図、および
第４図はその斜視図である。 １７……厨芥収納箱、２７……可動板（セン
サ）、２８……リミツトスイツチ、２９……ポリ
エチレン袋（袋体）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厨芥収納箱と、この厨芥収納箱の収納口に開口
   を位置するとともに厨芥収納箱に納められて処理
   された厨芥を連続収納する袋体と、前記厨芥収納
   箱の収納口近傍の内壁面に取付けられて堆積され
   た厨芥による前記袋体の膨らみ動作に応動する可
   動板と、この可動板に対峙して可動板の動作に応
   動し処理機の運転を停止させるリミツトスイツチ
   とを備えた厨芥処理機。