JPS62123402A - 反射防止フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は反射防止フィルム、とくにＣＲＴディスプレイ
のフィルターとして有用な反射防止フィルムに関する。

［従来の技術］ 近年ＣＩＩＴをディスプレイとして用いる事務機器の使
用が増大しており、それに伴ってオペレーターの眼精疲
労が問題視されるようになってきている。このｌｌ！ｉ
！Ｍｔｌ労は、主に蛍光面に表示された画像自体のまぶ
しさ、ちらつきと蛍九面に入射した自然光や人工照明な
どの外光がそこで反射されて強い局部的な輝き（グレア
）としてオペレーターの眼に入ることによって生じる。

このような画像自体のまぶしさ、ちらつきと外光の反射
グレアを防止するために、ＣＩｔＴディスプレイの前面
に反射防止処理を施したフィルターを用いることが行な
われている。

かかるフィルターとしては基材としてガラス板、プラス
チック板などの可撓性のないものを用い、その片面もし
くは両面に反射防止処理層をバッチ式もしくはインライ
ン方式による蒸着、スパッタリングまたは塗工により形
成したものが知られている。

［発明が解決しようとする問題点１ しかしながら、前記従来のフィルターは、基材として可
撓性のないものを用いているため、反射防止α理層を形
成するための蒸着、スパッタリングあるいは塗工操作を
バッチ式またはインライン方式で行なわざるをえず、生
産性に劣るという問題がある。

また基材が可撓性を有さないものであるため、ＣＲＴデ
ィスプレイの前面に取付は具を用いて装＠する方法でし
か使用できず、曲面のＣＲＴディスプレイ表面に貼合せ
て使用するなどその他の使用態様をとることができない
。

さらに近年においてはＣＲＴディスプレイをはじめとし
てその他各種のディスプレイも超大型のものがあられれ
ているが、基材が可撓性を有さないものであるが故に、
かかる超大型のディスプレイ用のフィルターをつくるこ
とができない。

本発明は前記の点に鑑みて、生産性よく製造でき、平面
のみならず曲面にも貼着手段などにより適用でき、さら
に超大型のディスプレイのフィルターも容易にうること
ができる反射防止材料を提供せんとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、透明性のプラスチックフィルムの片面または
両面に透明性の金属薄膜および透明性の酸化物薄膜が少
なくとも１層づつこの順に設けられてなる反射防止フィ
ルムに関する。

［実施例］ つぎに図面に基づいて本発明の反射防止フィルムを説明
する。

第１図は本発明の反射防止フィルムの一実施例を示す概
略部分断面図である。

第１図において、（１）は透明性のプラスチックフィル
ムであり、その片面に透明性の金属薄膜（２）および透
明性の酸化物薄膜（３）がこの順に設けられている。こ
の反射防止フィルムはプラスチックフィルム（１）の露
出面をディスプレイ側、酸化物薄膜（３）をオペレータ
ー側にして使用されるものである。

本発明の反射防止フィルムの作用について述べると、プ
ラスチックフィルム（１）上に透明性を有する程度に薄
い金Ｉｉｉ薄ＩＩＩ（２１を設けたことによって、外光
（Ａｌがそのプラズマ感動によって吸収されるため反射
率が低下する。しかも該金属薄膜（２）のうえにさらに
酸化物薄膜（３）が設けられているため、それによる光
の干渉により反射率が−１低下する。このように金属′
ａＩＩ！　ｆ２１および酸化物薄膜（３）からなる積層
膜を設けた側の反射率が低いので外光の反射グレアが防
止される。

またディスプレイからの光（Ｂ）は金ｍ　ｓ　膜＋ｚを
透過する際に吸収されるため画像のちらつきなどが防止
される。

本発明に用いるプラスチックフィルム（１）は可撓性お
よび透明性を有すればとくに制限されず、たとえばポリ
エステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ボリサルフオンなどのフィル
ムなどあって、厚さが２５〜３００μ程度のものが適宜
用いられる。

とくにポリエチレンテレフタレートフィルムが透明性、
耐久性などにすぐれている点から好ましい。

金属薄膜（２）としては可視光領域の平均透過率が１０
〜７０％程度のものが用いられる。その金属としてはニ
ッケル、チタン、ニッケルークロム合金、クロムなどが
あげられる。金属薄膜（２）は通常５〜１５０人の平均
厚さどされる。金属薄膜（２）の厚さを小さく設定する
と均一な厚さの連続膜かえられがたく、島状構造となる
ばあいらあるが、平均厚さの下限が５人程度であれば島
状構造であっても使用可能である。また金属薄膜（２）
を厚くするにつれて透過率が低くなると共に反射率が高
くなる。厚さが均一で反射率の低い金属薄膜をつる点か
ら、２０〜３０人の範囲内に平均厚さを設定するのが好
ましい。

金属薄膜（２）は蒸着法、スパッタリング法で形成され
る。

酸化物情１１１（３）としては周期表のＩＶｂ族、■ａ
族元素の酸化物の１Ｊ１１が用いられ、たとえばＳｉｏ
２、ＴｉＯ２、ＩＩ”０２などの薄膜が用いられる。酸
化物：ａ膜（３）は光を干渉させるためのものであるか
ら、その厚さは１／４λ（λ：任意な可視光線の波長）
の整数倍に設定される。ここでλとしては通常５００〜
６００ｎｌｌの範囲の波長が選ばれる。

酸化物薄膜（３）の厚さは反射率の最低波長に影響し、
厚くなるほど反射率の最低波長が長波長側にシフトする
。反射率の最低波長は通常５４０〜５６０ｎｍの範囲に
あるのが好ましく、この点から酸化物１膜（３）の厚さ
は３５０〜４５０１程度の範囲から選ぶのが好ましい。

酸化物薄膜（３）も蒸着法、スパッタリング法により形
成される。

第１図においては、金属薄膜（２３および酸化物１　Ｉ
Ｉ　ｆ３）を１１１１づつ設けているが、これらを交互
に繰返して積層してもよく、そうするとより反射率が低
下する。しかし実用的には１層づつ設ければ充分である
。

第２図は本発明の反射防止フィルムの別の実施例を示す
概略部分断面図である。この実施例のものは、第１図に
示される反射防止フィルムのプラスチックフィルム（１
）の霞出面に粘着剤層（４）を設け、そのうえに剥離フ
ィルム（５）を積層した構成とされている。この実施例
の反射防止フィルムは剥離フィルム（５）を除去したの
ら適用面に貼合せることによって使用される。

第３図は本発明の反射防止フィルムのさらに他の実施例
を示す概略部分断面図である。この実施例においては、
プラスチックフィルム（１）の他面にも金属薄ｌ！（２
および酸化物薄膜（３）が設けられている。この実施例
の反射防止フィルムのばあいは、反射防止フィルムを透
過し、ディスプレイ表面で反射された外光がディスプレ
イ側の積層膜で吸収されるため、より外光の影響を少な
くすることができる。なおこの実施例のばあいもいずれ
かの面の積層膜上に粘着剤層（４）および剥離フィルム
（５）を設けてもよい。

さらに本発明の反射防止フィルムにおいては偏光フィル
ムを貼合することによって反射率をより一騎低下するこ
とができる。

第４図は偏光フィルムを貼合せた反射防止フィルムの一
実施例を示す概略部分断面図であり、第１図に示される
反射防止フィルムのプラスチックフィルム（１）の他面
に偏光フィルム（６）が接着剤層（力を介して貼合され
ている。偏光フィルム（６）は反射防止フィルムを透過
する外光の予を低減すると共に、ディスプレイ表面で反
射され反射防止フィルムを再度透過して外に出る外光の
量を低減する。その結果外光の影響をより一層低減する
ことができる。

偏光フィルム（６）としては従来のものがとくに制限な
く用いられるが、たとえば円偏光フィルムなどがあげら
れる。

反射防止フィルム全体として可撓性を損わないようにす
るために偏光フィルム（６）は可撓性を有し、厚さが３
０〜１５０μ程度のものが好ましく用いられる。

偏光フィルム（６）は第３図に示される実施例の反射防
止フィルムにも設けてもよい。

本発明では基材として可撓性を有するプラスチックフィ
ルムを用いているため、金ｆｉ　１１　（２１および酸
化物薄膜（３）の形成を長尺の基材を）や続的に巻出し
、巻取りながらできるため、生産性がよい。また超大型
のディスプレイ用のフィルターなども容易に製造できる
。

またプラスチックフィルム基材を用いているため、全体
として可撓性を有し、曲面にも追従でき、使用態様の自
由度が島い。

さらに第２図に示されるごとく粘着加工を施しておくこ
とによって、ディスプレイをはじめとして各種表面形状
を有する物体に貼合せて反射防止効果を発揮せしめるこ
とができる。

本発明の反射防止フィルムは一般のＣＲＴディスプレイ
のフィルターとして好適に用いられる。

かかる用途に用いるばあいは適宜の大きさにカットした
反射防止フィルムをディスプレイ表面に貼着する。粘着
剤層（４）を設けているばあいはそのまま貼着すればよ
く、粘着剤ｍ１（４１のないばあいは接着剤や粘着剤、
あるいは両面粘着テープなどを用いて貼着すればよい。

ざらに適宜の大きさにカットした反射防止フィルムを枠
体に取付け、この枠体を適宜の取付手段を用いてディス
プレイ前面に装着するようにしてもよい。

偏光フィルム（６）を有さない反射防止フィルムのばあ
いは既製の偏光フィルムないしプレートと組合せてディ
スプレイ前面に装着するようにしてもよい。

本発明の反射防止フィルムは一般のＣＲＴディスプレイ
のフィルターとしての用途以外にも、車両などのミラー
（ルームミラー、バックミラー）、額のガラス、時計文
字板ガラス、ショーウィンドー用窓ガラスなどに貼合せ
て表面反射を防止する用途に使用することができる。

つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

実施例１ 厚さ　１７５μ、巾７０ｔｙｘの長尺のポリエチレンテ
レフタレートフィルムの片面に電子ビーム加熱蒸着法で
ニッケル摸を２０人の厚さに連続的に形成し、そのうえ
に電子ビーム加熱蒸着法で５ｉ０２膜を４００人の厚さ
に連続的に形成して反射防止フィルムを作製した。

実施例２ 実施例１において、ニッケル躾にかえて厚さ２５人のチ
タン躾をスパッタリング法で形成したほかは実施例１と
同様にして反射防止フィルムを作製した。

実施例３ 実施例１において、ニッケル躾にかえて厚さ２５Ａのニ
ッケルークロム合金膜をスパッタリング法で形成したほ
かは実施例１と同様にして反射防止フィルムを作製した
。

実施例４ 実施例３でえられた反射防止フィルムのポリエチレンテ
レフタレートフィルムの他面に厚さ１５０μの偏光フィ
ルムをポリエステル系接着剤を用いて積層した。

前記実施例１〜４でえられた反射防止フィルムの反射率
（金属簿膜および酸化物薄膜を設けた側の反射率）およ
び透過率を測定した。反射率は島津製作所■製分光光度
計（ＵＶ−３６５１を用い、これに鏡面反射率測定アダ
プターを取り付け、入射角ｒ１５度、反射角５度で測定
した。なお反射率（％）の値は標準サンプルとしてガラ
ス板上にＮを２０００人の厚さに蒸着したものを用い、
これを１００％としたばあいの値である。

えられた結果を第１〜２表に示す。なお、第１〜２表に
おける対照は用いたポリエチレンテレフタレートフィル
ム自体である。

実施例５ 実施例１〜４でえられた反射防止フィルムのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上（実施例４のものについて
は偏光フィルム上）に厚さ２０μのアクリル系粘着剤層
を形成し、そのうえに剥離フィルムを積層した。

えられた各反射防止フィルムを適宜の大きさにカットし
、剥離フィルムを除去したのち、１４インチＣＲＴディ
スプレイの曲面を有する前面プレート上に貼着した。反
射防止フィルムは曲面上に全面密着されていた。

前記反射防止フィルムを貼着したＣＲＴディスプレイに
おいては、外光の反射グレアおよび画像のチラッキが認
められず、コントラストも良好であった。

［発明の効果コ 反射防止材料の基材として可撓性のプラスチックフィル
ムを用いたので、反射防止処理層の形成を速続的に行な
うことができ、生産性がよい。また超大型のディスプレ
イに用いる反射防止材料の製選も容易である。

また全体として可撓性を有するから、曲面にも追従でき
、使用態様の自由度が大きい。

ざらに片面に粘着加工を施しておくことによって、各種
表面形状を有する物体に貼合せて反射防止効果を発揮せ
しめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図はそれぞれ本発明の反射防止フィルムの各実
施態様を示す概略部分断面図である。 （図面の主要符号） （１）ニブラスチックフィルム （２）：金属簿膜 （３）二酸化物薄膜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　透明性のプラスチックフィルムの片面または両面に
   透明性の金属薄膜および透明性の酸化物薄膜が少なくと
   も１層づつこの順に設けられてなる反射防止フィルム。 ２　プラスチックフィルムが厚さ２５〜３００μのポリ
   エチレンテレフタレートフィルムである特許請求の範囲
   第１項記載の反射防止フィルム。 ３　プラスチックフィルムの片面に前記積層膜が設けら
   れ、他面に粘着剤層が設けられてなる特許請求の範囲第
   １項記載の反射防止フィルム。 ４　プラスチックフィルムの片面に前記積層膜が設けら
   れ、他面に偏光フィルムを貼合せてなる特許請求の範囲
   第１項記載の反射防止フィルム。 ５　プラスチックフィルムの両面に前記積層膜が設けら
   れ、そのいずれかのうえに偏光フィルムを貼合せてなる
   特許請求の範囲第１項記載の反射防止フィルム。